範馬刃牙（バキ）の徹底解説・考察まとめ

刃牙VS鎬昂昇

空手家鎬昂昇（しのぎこうしょう）、通称「紐切り鎬（ひもきりしのぎ）」との闘い。序盤は刃牙優勢であったが、昂昇は刃牙の右腕の神経と首にある右目の視神経を引きちぎると形勢逆転した。右目が見えなくなった刃牙に、昂昇は右側から攻撃する。続けて昂昇は左目の視力を奪おうと首の視神経を掴もうとした瞬間、刃牙に腕を取られて関節技を極められてしまう。刃牙は昂昇にギブアップするよう説得するが、昂昇はギブアップしなかったため、刃牙は後頭部にげんこつを喰らわせて昂昇を失神させた。

刃牙VSマウント斗羽

刃牙は、プロレスラーの花田純一と対戦予定だったが、花田が路上で、同じくプロレスラーのマウント斗羽（とば）に襲撃されたことから、刃牙は急遽マウント斗羽と対決することになる。開始早々斗羽は、刃牙に脳天カラタケ割りをかまし、キックやパンチの連打から投げ技など容赦のない攻撃をする。刃牙は立ち上がり、反撃に打って出るが斗羽には効かない。刃牙と斗羽の攻防は続き、斗羽が刃牙にチキンウィングフェイスロックをかけるが、刃牙は斗羽の腕に噛みつき頭突きをかまして脱出する。刃牙は斗羽の打撃を見事にさばき、斗羽の顎目がけてパンチの連打を浴びせると、遂に斗羽はダウンした。

しかし刃牙は、中途半端なバックドロップをしたため、斗羽を本気にさせてしまう。斗羽は花田を葬った投げ技を放ち、刃牙は失神したように見えたが、なんと立ち上がったのだ。斗羽もその姿を見て驚愕し、早くとどめを刺そうともう1度同じ技を刃牙に仕掛けるが、刃牙は空中で加速してその技から逃れると、今度は斗羽の膝が出血してしまう。膝に負荷がかかりすぎて破壊されてしまったのだ。斗羽はもう足を踏ん張って攻撃できないにも関わらず、刃牙と闘おうとする姿勢を見て刃牙は、斗羽に敬意を表しながら破壊された膝にローキックを入れ、試合は終了した。破壊された膝にローキックを入れる刃牙は一見残忍に見えるが、斗羽がしっかり復帰できるダメージに抑えている。

刃牙VS鎬紅葉

医者であり格闘家の鎬紅葉（しのぎくれは）との対決。紅葉は昂昇の兄にあたる。試合前に刃牙は、紅葉に人体実験された患者達と出会い、紅葉に対する怒りに満ちていた。そのため、試合開始早々、刃牙は紅葉を思い切りブン殴り、頭突きや投げなど容赦なく攻撃する。刃牙は倒れた紅葉にも、制裁を下すと言いながらパンチやキックの連打を浴びせ、刃牙優勢で試合は流れた。紅葉は本気を出し、刃牙の肋骨を折り、胃や肝臓にダメージを与え、顎目がけて攻撃すると、刃牙は遂にダウンしてしまう。刃牙は何とか立ち上がるも、紅葉は体内の水分を利用した打震（だしん）という技で刃牙を攻撃し、再びダウンさせた。その後、刃牙の父勇次郎が乱入したが、立ち上がった刃牙は父を下がらせ、正拳突きの構えを取る。侮る紅葉の水月目がけて、刃牙は中段突きを入れると、紅葉は吐血し、試合は終了した。これは剛体術という技で、拳に全体重を乗せる刃牙の必殺技である。紅葉の胃は破れ、その後も地獄の苦しみを味わうこととなり、刃牙は宣言通り紅葉に制裁を加えたのだ。

地下闘技場最大トーナメント編

刃牙VSアンドレアス・リーガン

プロレスラーで身長240cm、体重310kgのアンドレアス・リーガンとの対戦。試合開始直後、刃牙がタックルし、パンチとキックで先制を取る。リーガンの攻撃も全てさばき、左フック、左アッパー、ローキック、ハイキックを入れて、最後に胴廻し回転蹴りを顎に入れて刃牙の完勝で終わった。

刃牙VSズール

アフリカ人の末裔であるズールとの対決。刃牙が入場すると、ズールは試合開始の合図も待たずに攻撃した。バックドロップから頭突きで試合終了となりレフェリーストップとなった。唖然とした刃牙に、地下闘技場最大トーナメントの主催者である徳川光成が、行住坐臥全て闘いである格闘家の刃牙が油断したことが敗因のため、刃牙の負けを宣告した。刃牙は悔しながらも試合場を後にしようとすると、後ろからズールが殴りかかった。ズールに勝ち負けの概念はなく、狩るか狩られるかの世界で生きていたために、とどめを刺そうとしたのだ。

攻撃を続けるズールに刃牙は金的を蹴り上げ、ズールはダウンした。これで1勝1敗。さらに試合は再開される。両者譲らぬ攻防が続くも、ズールが刃牙を投げ、刃牙の上に乗っかりマウントポジションを取ったためズール優勢となった。ズールはさらに刃牙に噛みついたが、刃牙はズールを抱えながら起き上がり、目つぶしのフェイントからもう1度金的攻撃をしようとすると、ズールは祈るポーズを取って敗北を認めたために刃牙が勝利した。

刃牙VS猪狩完至

試合前、猪狩は刃牙に勝ちを譲ってもらうよう懇願するが刃牙は当然拒否する。泣き崩れる猪狩に、刃牙は複雑な気持ちを持ったまま試合は始まることとなる。猪狩は刃牙に奇襲し、刃牙に反撃されると嘘のタップで刃牙を油断させる。刃牙は勝利したと思い込むが、レフェリーはタップしたことに気づかず、背中を向けた刃牙に猪狩は金的を蹴り上げて一気に形勢は逆転した。猪狩は刃牙を起き上がらせ、ナックルアローからローキック、ラリアットを入れて刃牙をダウンさせた。さらに猪狩の攻撃は続き、刃牙に肘打ちで再びダウンを取ると、ジャンプして刃牙の首めがけてニードロップを入れた。

さらに猪狩はブレーンバスターを極めてとどめを刺そうとするが、刃牙が猪狩にパンチを顎にヒットさせると一気に形勢は逆転する。刃牙はパンチの連打で猪狩を追い詰めると、今度は猪狩が刃牙の母江珠にそっくりな人を刃牙の視界に入れるよう仕向けた。一瞬目を奪われた刃牙に猪狩は、延髄めがけてドロップキックを入れる。再び猪狩が優勢になると、バックドロップから卍固めと決着をつけようとするが、刃牙はあっさりと卍固めを解いた。刃牙は猪狩にプロレスをしたいと申し出、新コブラ、一本足四の字、新卍などプロレス技を極めると、観客は刃牙の味方となった。猪狩は全てを捨て、刃牙にフェイスロックを極めると、刃牙はジャンピングバックドロップを返し、試合は終了した。

刃牙VS烈海王

試合開始前にも関わらず、刃牙は血だらけで登場。刃牙は中国拳法家の烈海王に向かって、「勝ったのは俺だ」と意味深なセリフを残しながらこの闘いは始まった。開始早々刃牙は、烈にゆっくり歩み寄り、烈の必殺技である転蓮華（てんれんげ）を仕掛ける。烈はかわし、両者譲らぬ攻防を繰り広げるが、烈は寸勁（すんけい）を刃牙に当てて吹っ飛ばした。刃牙は立ち上がって烈に攻撃をするも烈には効かず、遂に烈は靴を脱いで本気モードとなる。

足技を使う烈に刃牙は成す術が無かったが、刃牙はこれもリハーサル通りだと言ってようやく試合前の秘密を解き明かした。刃牙は烈に、リアルシャドーで勝ったことを告げると、2人の闘いはいよいよクライマックスに入る。お互い攻撃し合うも烈優勢で試合は展開し、烈は刃牙の耳に指を突っ込み鼓膜を攻撃した後、刃牙のへそに指を突っ込む攻撃をした。すると刃牙の中で、遂に範馬の血が目覚めることとなる。刃牙は烈の首に足を掛け、烈の首の関節を外したために勝負ありかと思われたが、烈は自分の首の関節を自分で元に戻し、まだ闘う姿勢を見せる。刃牙は烈の攻撃をかわし、右ストレートから右ハイキックで烈を失神KOさせた。

刃牙VSジャック・ハンマー

刃牙はステロイドを使うジャックとは違い、自然食を食べて試合の準備をしていた。両者入場の際、ジャックは背中の部分に「JACK範馬」と刺繍した服を着て登場する。ジャックが刃牙と兄弟であることがここで判明した。試合開始と同時に、両者は譲らぬ攻防をするが、それはどちらにとってもウォーミングアップに過ぎなかった。両者攻防を繰り返し、遂に刃牙はジャックに腕を噛まれ、上腕動脈を噛み切られてしまう。刃牙は出血多量であと数分しか戦えず、ジャックはステロイドの効果があと数分しか持たない状況になり、両者時間に迫られた闘いとなった。五分五分の攻防のあと、お互い今までの対戦相手や出場者の必殺技を掛け合うこととなる。刃牙が烈の必殺技である転蓮華を使うと、今度はジャックが渋川剛気（合気道）の必殺技である合気を使い、それに対して刃牙は昂昇の必殺技である紐切りを使ったあとに、愚地克巳（新心会空手）の必殺技である音速拳を使った。

2人の闘いは遂にクライマックスに入る。刃牙はマックシング状態になったジャックの攻撃をまともに受け、腕が折れてダウンするが、ジャックもマックシングの影響で、体内から様々な物を吐き出してダウンする。ジャックは戦闘不能と思われたが、体内から吐き出したのは全て戦闘に無駄な物ばかりで、ステロイドを超えることに成功する。刃牙はジャックの攻撃を何度も受けてダウンし、さらにジャックが刃牙の背後から攻撃しようとすると、刃牙の背中を見てジャックは一瞬攻撃を止めてしまう。刃牙はすかさずジャックの耳を掴んで投げ、フロントネックロックを極めると、思い切り締め上げようとする。ジャックは耐えるが、遂に刃牙の背中に鬼の顔が現れて刃牙はジャックを失神させて勝利した。

死刑囚編

刃牙VS柳龍光

校庭での対決。死刑囚の柳は、鎌を使って刃牙に攻撃していると、合気道の渋川剛気が途中から乱入し始めた。刃牙＆渋川VS柳の闘いで柳は、2人掛かりでも互角の闘いをする。柳は刃牙にゆっくり歩み寄り、刃牙の口と鼻に手を当てると、刃牙の肺の中にある酸素を吸いだして刃牙を失神させた。柳が退散したために刃牙はとどめを刺されなかったが、自身が敗北したことを渋川に告げられた。

刃牙VSシコルスキー

刃牙の恋人である梢江がロシアの死刑囚シコルスキーに拉致されたところからこの闘いは始まる。梢江の居場所を突き止めた刃牙がその場所に行くと、そこにはシコルスキーだけでなく、刃牙の父勇次郎とアリゾナ刑務所でミスターアンチェイン（繋ぎ止めれぬ男）と呼ばれるビスケット・オリバがいた。刃牙はシコルスキーにコンビネーションを浴びせ、ビルの外へ放り出した。シコルスキーはビルをよじ登り戻ってくると、今度は攻撃に転じ、刃牙にドロップキックを入れてダウンさせた。警察が来てシコルスキーは退散したが、刃牙はシコルスキーの隠れ家に行き、シコルスキーとの闘いはまだ終わっていないことを告げる。刃牙は一方的な攻撃でシコルスキーを倒すと、そこへオリバが乱入し、オリバVSシコルスキーとなった。オリバのラリアットでシコルスキーは失神してこの闘いは終わったため、刃牙はシコルスキーに勝ったと言える。

刃牙VS柳龍光＆シコルスキー