アイアン・マイケル（刃牙）とは【徹底解説・考察まとめ】

アイアン・マイケルの概要

アイアン・マイケルとは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場するプロボクシングの世界ヘビー級チャンピオンである。伝説のボクサー「ジョン・L（エル）・サリバン」がかつてチャンピオンであった頃「プロボクシングの世界ヘビー級チャンピオンとは“世界最強の男”の代名詞である」と言われており、マイケルはそれを信じている。第1作『グラップラー刃牙』では日本の東京ドームの地下にある「地下闘技場」で「最大トーナメント」という世界最強の戦士を決める大会が開かれ、マイケルがボクシングの強さを証明する機会が訪れた。コーチでセコンドのサムはマイケルに興行的な理由でボクシングに集中してほしいと反対していたが、マイケルは反対を押し切って出場を決めた。最大トーナメント1回戦ではテコンドー選手の李猛虎（り もうこ）に勝利し、2回戦では暴走族の特攻隊長の柴千春（しば ちはる）と対決し、マイケルが終始圧倒していたが、両方の拳を破壊された事でサムが乱入した為、規則違反で敗北した。「地上最強の生物」の異名を持つ範馬勇次郎（はんま ゆうじろう）が乱入した際はマイケルを含めた敗退した選手達が立ち向かったが、歯が立たずに全員敗れた。第3作『範馬刃牙』では地下闘技場チャンピオンの範馬刃牙（はんま ばき）がアメリカ最大の刑務所「ブラックペンタゴン」にいる怪力戦士「ビスケット・オリバ」を倒す為に刑務所に自ら収監され、偶然服役中だったマイケルと再会する。マイケルはプロボクシングの舞台に復帰するために真面目に服役していたが、刑務所に入っていた人物を再びプロボクシングのリングに立たせる事を良しとしない国際ボクシング協会の依頼で現れた3つ子のコンビネーションで闘う戦士「マウス」に襲われた。選手生命が断たれる怪我を負わされそうになっていたが、マイケルと同室で刃牙同様にオリバと闘う目的で自ら収監されていた戦士「J・ゲバル（ジェイ ゲバル）／純ゲバル（じゅん げばる）」がマウスを倒して救われた。

アイアン・マイケルのプロフィール・人物像

年齢：35歳前後（推測）
身長：182cm
体重：100kg
国籍：アメリカ合衆国
職業：プロボクサー

CV：小形満（2001年アニメ版）、間宮康弘（2021年アニメ版）

マイケルはアフリカ系アメリカ人のプロボクサーであり、ヘビー級の世界チャンピオンとして登場している。ボクシングでグローブを着用するようになって初めてのヘビー級チャンピオンとなった「ジョン・L（エル）・サリバン」がチャンピオンになってから言われている「ボクシングのヘビー級チャンピオンは世界最強の代名詞である」という言葉を証明する為に最大トーナメントに出場した。ボクシングのスタイルはコーチのサムに指導されたガードを重視して好機を見て確実に仕留めるスタイルである。容姿は黒い肌で筋肉がしっかりついた強靭な体格で、髭を生やしており、髪型は『グラップラー刃牙』ではツーブロックの短髪のパーマで『範馬刃牙』ではスキンヘッドである。

アイアン・マイケルの能力

ボクシング

マイケルはプロボクシングのヘビー級チャンピオンである。作中で紹介される著書『ザ・ファイト』によると「ヘビー級チャンピオンこそ、武器を持たぬ、最も恐るべき、生きた殺し屋なのである」と記されており、両手が動かなくなるまでに50人から100人近くを殺害できると分析されている。地下闘技場最大トーナメント1回戦では一流のテコンドー選手を一撃で倒す場面がある。ファイトスタイルはコーチのサムに指導された「ピーカーブー（いないいないバア）」と言われるガードをしっかり固めて好機で確実に仕留めるスタイルである。

アイアン・マイケルの必殺技

パンチ

ボクシングのヘビー級王者のマイケルが放つパンチの威力は絶大である。地下闘技場最大トーナメントに出場している一流の格闘家でもクリーンヒットすれば一撃で決着がつく。

ピーカーブー（いないいないバァ）

ピーカーブーとは日本語でいないいないバァの事あり、ガードをガードを固めて急所を守り、上半身を巧みに動かして攻撃を躱すという守備を重視して攻撃に活かす戦術の事である。最大トーナメントの柴千春戦ではマイケルが千春の攻撃を躱してカウンターをクリーンヒットさせるなど、ピーカーブーのスタイルが随所で活かされていた。

アイアン・マイケルの来歴・活躍

地下闘技場最大トーナメントに出場

東京ドームの地下に、地上最強の戦士を決める極秘の闘技場「地下闘技場」がある。ある時、その地下闘技場で支配人の徳川光成（とくがわ みつなり）の主催で世界各国から戦士を集めて「最大トーナメント」が開催された。プロボクサーのアイアン・マイケルは世界ヘビー級チャンピオンで、最大トーナメント出場のオファーを受けた。コーチでセコンドのサムを含めたマイケルの仲間達は最大トーナメントへの出場による怪我によってプロボクシングに支障が出ることを恐れて反対していた。マイケルは伝説のボクサー「ジョン・L（エル）・サリバン」がチャンピオンになった時から「ボクシングのヘビー級チャンピオンは世界最強を意味する」と言われるようになっており、その言葉を証明するべく出場を決めた。

アイアン・マイケルVS李猛虎

マイケルの1回戦の相手は韓国海兵隊の軍曹でテコンドー選手の李猛虎（り もうこ）である。李は控室でストレッチをしながら、ボクシングは所詮スポーツであるとマイケルに思い知らせようと意気込んでいる。マイケルは通常のボクシングの試合で使用される10オンスのグローブを6オンスに変更し、より実戦的な状態で試合に臨む。試合が始まると李は積極的に蹴りの攻撃を仕掛ける。李の攻撃は命中し、マイケルのパンチは李の頭部をかすめた。李はかすっただけでめまいを起こし、マイケルのパンチを警戒し、ボクシングの攻撃できる範囲に入らないように蹴りを当てていく。李はマイケルが普段攻撃されることのない下半身に攻撃を集中させた。マイケルの脚はボロボロになっていき、セコンドに着いたサムが降参を考えた頃、マイケルは自ら後退していく。李が一気に仕留めにかかろうとした時、マイケルは闘技場の柵に足を着け、下方向へのパンチができる体勢になる。李が気付いた時にはもう遅く、マイケルのパンチが李の顔面に直撃して失神。マイケルの勝利に終わった。

アイアン・マイケルVS柴千春

マイケルの2回戦の相手は暴走族の特攻隊長の柴千春（しば ちはる）である。千春は初戦に柔道家の選手に左腕を折られてギブスを着けていたが、自ら頭突きで破壊して根性を見せる。千春は格闘技術だけではマイケルに遠く及ばないために、砂かけやさらしで両者の足首を縛ってマイケルのフットワークを妨害するなどの策を講じて優位に立とうとする。千春の作戦が成功して攻撃がクリーンヒットすると遂にマイケルがダウンしてしまう。マイケルが一瞬意識を失うとどこかからサリバンの幻影が現れてカウントダウンを始める。驚くマイケルにサリバンはボクシングのヘビー級チャンピオンが世界最強である事を伝え「ファイッ」と試合再開の合図をする事で励まして消えていく。マイケルは立ち上がり、千春の作戦に流されずに冷静にこれまでの闘いより一層強力なパンチを放つ。徐々にマイケルのボクシングにより千春は追い詰められる。千春は自慢の根性でマイケルの予想を超える耐久力を見せ、マイケルのパンチに頭突きで自ら衝突していく事で右の拳を負傷させる。拳の負傷を見てサムがタオルを投げて試合を終了させようとするが、千春の根性に感化されてファイターとして認めたマイケルは自分自身も元々は喧嘩する少年であった事を思い出し、試合の続行を希望する。トーナメント主催者の徳川が許可したことにより試合は続行され、正面からの殴り合いが始まった。マイケルが圧倒的に有利であったが、千春がマイケルのパンチに自ら向かって行く事で左の拳を破壊する。マイケルの拳が両方負傷したところでサムが乱入し、マイケルにしがみ付いて闘いを止めさせようとする。サムの乱入は深刻な規則違反となり、マイケルの反則負けとなった。総合的なダメージは明らかに千春の方が大きく、退場するときはスタッフの肩を借りて退場していった。