道潤(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ

道潤(タオジュン)とは、『シャーマンキング』の登場人物で、主人公・葉のライバルである蓮の姉。死者をキョンシーとして操るシャーマン、道士であり、キョンシーの白竜(パイロン)を持霊としている。登場時は目的のためなら殺人をも厭わない冷酷な性格だったが、葉との戦いを通して改心した。全編を通して弟・蓮を思いやる心優しい姉として描かれている。『SHAMAN KING レッドクリムゾン』では道家の壊滅を目論む組織と戦う潤の姿が見られる。

道潤のプロフィール・人物像

性別:女
出身:中国貴州省
誕生日:10月10日
好物:麻花
趣味:ショッピング

道潤(タオジュン)とは、『シャーマンキング』に登場する女性で、主人公・葉の宿命のライバル、道蓮(タオレン)の姉。中国の歴史の影で1800年もの間暗躍してきたシャーマンの一族、道家の長女。格闘家の死体、白竜(パイロン)をキョンシーとして持霊(もちれい/シャーマンの相棒)にしている。
初登場時は弟の蓮と同様、人殺しも厭わない残忍な性格だったが、葉の敵すら思いやる優しさに触れ、いかなる残忍な手段も厭わない家の方針に疑問を持ち始める。
紆余曲折を経て家と和解してからは、純粋に弟・蓮を応援するお姉さんになる。

シャーマンファイト終了後は蓮の立ち上げた会社の経営に携わっており、蓮が育児休暇を取っている間会社を預かるなど、公私にわたって弟をサポートしている。
『シャーマンキング』の外伝に当たる『SHAMAN KING レッドクリムゾン』では道家の壊滅を目論む組織と戦う潤の姿が描かれている。

道潤の能力

跳屍送尸術(ちょうしそうしじゅつ)

独自に編み出した最強の格闘術「導弾道(ダオダンドウ)」を身に着けたカンフーマスター「白竜(パイロン)」の死体をキョンシーとして自在に操る。使役には「呪符(じゅふ)」という札を使う。
跳屍送尸術はあくまで死者を使役するための術なので死体の白竜に意思はなかったが、葉の尽力により白竜は意思ある死体となった。
潤が改心して以降は良好、というよりロマンチックな関係を築いている。

パイロン改

父に反抗した際に白竜の肉体はズタズタに引き裂かれてしまい、修復しようのないパーツが多かったため、潤が改造を施した。
白竜はあくまで格闘家を自負しているため、マシンガンの機構を利用したマッハパンチには複雑な心境のようだ。

イメージによる治療

ガンダーラのサティのもとで修行した潤が身に着けた死者蘇生術。キョンシーを扱うことで人体の構造に詳しかったことが功を奏した。
ガンダーラの手引きで地獄で修行していたチーム「THE 蓮」の3人を蘇らせた。

道潤の必殺技

跳屍送尸術(ちょうしそうしじゅつ)

動く死体、キョンシーを使役する道士の術。
始めはただ白竜の死体を操るためだけに使っていたが、正式にパートナーとなってからは白竜の戦闘を術でサポートする役割に変わる。

道潤の来歴・活躍

葉との出会い

道蓮(タオレン)が葉の持霊・阿弥陀丸を奪おうとして返り討ちにされた後、蓮の代わりに阿弥陀丸を奪いにやってきたのが姉の潤だった。
潤は格闘家の死体である白竜を操り、阿弥陀丸と憑依合体した葉を追い詰める。刀がない阿弥陀丸は本来の実力を発揮できずに追い詰められるが、まん太が木刀を調達してきたことで形勢を逆転し、白竜に貼られた札を剥がすことに成功する。霊を支配する札を剥がされた白竜は生前の記憶と意思を取り戻し、道家に殺されたことを思い出す。
殺された挙句20年もの間意思なき奴隷として使役されてきたことを知った白竜は激昂して潤に襲い掛かるが、復讐や殺人を許容しない葉は白竜を止めに入った。葉の説得を聞き入れず暴走してしまった白竜を止めるため、アンナは口寄せで白竜の生前の師匠、沙問(しゃもん)を葉に憑依させる。葉と沙問の尽力により己を取り戻した白竜の姿を目の当たりにして、潤は自分が白竜のことを何も知らなかったこと、白竜を支配してきた自分のやり方が間違っていたことを悟り、敗北を認めた。
白竜との別れを受け入れた潤だったが、白竜は自身の拳法「導弾道(ダオダンドウ)」を極めるため、改めて潤の持霊となることを申し出る。17年越しにようやくパートナーとなったふたりは連れだって帰路についたのだった。

道(タオ)家との決着

シャーマンファイト予選第三回戦、葉との戦いを目前にした蓮を日本に残し、潤は中国の実家へ出向いた。道家が再び権力を握るため、白竜をはじめとした多くの人を殺し、自分や蓮に無軌道な憎しみを植え付けた父、道円(タオエン)のやり方に抗議し、蓮を道家の憎しみから解放してやるためだ。壊すことしか知らない蓮の弱さでは、敵すら思いやる葉の優しさとしなやかな強さに勝つことはできない。潤はそう語ったことで円の逆鱗に触れ、折檻の末に城の地下に監禁されてしまう。葉との戦いを経て自身の弱さを見つめ、乗り越えるために父に歯向かった蓮も同様に打ちのめされてしまった。
蓮の窮状を知った葉たちの手で解放された潤と蓮の前に、道家の手でキョンシーにされた白竜の師、沙問が現れる。他のキョンシーとは別格の強さ、そして白竜と同じ導弾道を使う沙問に苦戦する葉たちだったが、沙問の前に白竜が立ちふさがった。
これ以上戦いたくない、誰かを傷つけたくないという願いから父に歯向かった潤だったが、戦って倒さなければならない敵もいると理解した潤は既に迷いを捨てていた。そして白竜も同様に、潤を守り抜く覚悟を決めていた。ミサイルのような踵落としで沙問のキョンシーを破壊した白竜と潤は、道円に勝つために城を進むのだった。

道士対魔女

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