今夜、ロマンス劇場で(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『今夜、ロマンス劇場で』とは2018年に公開された、主演綾瀬はるかと坂口健太郎によるラブストーリー映画である。映画監督を目指す健司が通い詰めていた「ロマンス劇場」で、モノクロ映画に出演している映画のヒロインである美雪に出会う。ある日、美雪が現実世界に現れ、健司は美雪に色のある現実世界を案内していくうちに、健司と美雪は惹かれ合っていく。しかし、美雪にはある秘密があった。切なくもあり、昭和中期を舞台とした切なくもあり温かい気持ちになるラブストーリー映画となっている。
俊藤「男が簡単に下を向くな、男の視線は常に未来。下を向いていたら今しか見えないぜ」
美雪のことで落ち込んでいる健司に対して、俊藤が「男が簡単に下を向くな、男の視線は常に未来。下を向いていたら今しか見えないぜ」と言う。クランクアップを迎え、晴れた気持ちでいた俊藤だが、健司の姿を見て、美雪のことも気にかけていたことから、2人の関係を察して健司の背中を後押しする。
本多「人の記憶に残れる映画なんてほんのわずかだ。あとのほとんどは忘れられて消えてしまう。誰かを幸せにするために生まれてきたのに」
ロマンス劇場で映画を見ていた美雪に対して本多が「人の記憶に残れる映画なんてほんのわずかだ。あとのほとんどは忘れられて消えてしまう。誰かを幸せにするために生まれてきたのに」 と言儚げに言う。本多は昔自分にあった出来事を、美雪と健司に重ね合わせているかのようだった。最後に「叶うと良いな、あんたの願い」と美雪に言って部屋を後にする。
健司「どんな映画より、誰よりも、あなたのことが大好きなんです」
美雪と再会したした健司だったが、美雪は拒んでしまう。美雪と一緒に居たいと強く思った健司は「どんな映画より、誰よりも、あなたのことが大好きなんです」と、自分の気持ちを美雪に伝える。モノクロだろうと触れないだろうと、美雪の隣にずっと一緒に居たいというストレートな気持ちを美雪にぶつけた。
美雪「お前の隣で見た景色は、全部…、全部綺麗だった。綺麗で…、忘れたくない思い出ばかりだ」
老人になった健司が意識朦朧としている中、いつもしていた連想ゲームでお題を『綺麗なもの』でゲームを始める。なかなか答えない健司に美雪は、今まで一緒に見てきた景色を言っていく。そして「お前の隣で見た景色は、全部…、全部綺麗だった。綺麗で…、忘れたくない思い出ばかりだ」と泣きながら言う。美雪にとって、色とりどりな世界を健司の隣で見た記憶は、全てかけがえのない綺麗な思い出だった。
メイク室から出てきた美雪
モノクロの世界からそのまま飛び出してきたため、色がない美雪。健司は美雪をメイク室に入れて色を付けるようにと指示。メイク室から出てきた美雪。色のついた美雪の姿は、あまりに美しい姿だった。
シナリオハンティングでのデートシーン
脚本を書くために健司と美雪はいろんな場所でデートをする。バラを見たり、かき氷を食べたり、藤の花を見たり。色とりどりなシーンと共に、2人の距離がどんどん縮まっていくのが分かるシーンですある。
ガラス越しのキスシーン
電話ボックスのガラス越しでキスをするシーン。ある映画を彷彿とさせるようなシーンである。触れられないからこそのシーンである。結局キスする直前に美雪が目を開けて、健司の顔を見て笑ってしまうが、出会って最初の頃と違い、健司と美雪の心の距離がグッと縮まっていることが分かるシーンである。
美雪と健司の再会
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目次 - Contents
- 『今夜、ロマンス劇場で』の概要
- 『今夜、ロマンス劇場で』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 病室の老人と脚本
- スクリーンから飛び出してくる美雪
- 現場で好き放題する美雪
- 距離が少し縮まる2人
- 徐々に引かれていく2人
- 明かされる美雪の秘密
- 健司の前から姿を消した美雪
- 健司と美雪の再会とその後
- 脚本の結末
- エピローグ
- 『今夜、ロマンス劇場で』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 美雪(演:綾瀬はるか)
- 牧野健司(演:坂口健太郎)
- 成瀬塔子(演:本田翼)
- 俊藤龍之介(演:北村一輝)
- 山中伸太郎(演:中尾明慶)
- 本多正(演:柄本明)
- 現代の人々
- 吉川天音(演:石橋杏奈)
- 病室の老人 / 年老いた健司(演:加藤剛)
- 看護師(演:山下容莉枝)
- 京映・街の人々
- 成瀬撮影所長(演:西岡徳馬)
- 清水(演:山本浩司)
- 映画監督(演:鶴田忍)
- 警察官(演:今野浩喜)
- 『お転婆姫と三銃士』の登場人物
- 三獣士・狸吉 (演:竹中直人)
- 三獣士・虎右衛門 (演:池田鉄洋)
- 三獣士・鳩三郎 (演:酒井敏也)
- 『今夜、ロマンス劇場で』の用語
- ロマンス劇場
- お転婆姫と三銃士
- 京映
- ハンサムガイ
- 『今夜、ロマンス劇場で』名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 健司「どんな映画にもいいところは必ずあるんですよ」
- 健司「虹は幸運の象徴で、空に2本かかると願い事が叶うって言われているんですよ。いつかその時がきたら、この場所で一緒に見ましょうね」
- 美雪「ずっとあの日が続いてほしかった。でも、もうすぐお前に逢えなくなると知って一日逢いたくなってしまったんだ。逢って、最後に言いたかった。見つけてくれてありがとうって…」
- 俊藤「男が簡単に下を向くな、男の視線は常に未来。下を向いていたら今しか見えないぜ」
- 本多「人の記憶に残れる映画なんてほんのわずかだ。あとのほとんどは忘れられて消えてしまう。誰かを幸せにするために生まれてきたのに」
- 健司「どんな映画より、誰よりも、あなたのことが大好きなんです」
- 美雪「お前の隣で見た景色は、全部…、全部綺麗だった。綺麗で…、忘れたくない思い出ばかりだ」
- メイク室から出てきた美雪
- シナリオハンティングでのデートシーン
- ガラス越しのキスシーン
- 美雪と健司の再会
- 触れずに手を繋いで歩くシーン
- 最後に健司のぬくもりに触れた美雪
- 『今夜、ロマンス劇場で』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 9年越しのオリジナル・ラブストーリー
- 衣装・ロケーション等カラフルさにこだわった世界観
- 名作映画のオマージュが盛り込まれている
- 『今夜、ロマンス劇場で』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:シェネル『奇跡』