ゼノブレイドDE(Xenoblade)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゼノブレイド(Xenoblade)』とは、2010年に任天堂から発売されたWii用ロールプレイングゲーム。3DSやWiiUにも移植され、国内外から高い評価を受けている。2020年にはNintendo Switchで追加シナリオを収録したリマスター版『Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション)』が発売された。巨大な神の骸の上に築かれた世界を舞台に、人間と機械との戦いを壮大なスケールで描く。
cv:浅沼晋太郎 種族:ホムス 性別:男性 年齢:18歳 身長:171㎝
この作品の主人公。コロニー9の防衛隊兵器開発局に所属している。趣味は機械いじりで、温和で誠実な性格の青年。
幼い頃両親と共にモナド探索隊に参加し、ただ1人生き残った過去を持つ。その際実はシュルクも亡くなっており、モナドと共に封印されていたザンザの依り代として仮初めの命を与えられていた。モナドを扱えるのも、“未来視”を見られるのも、シュルクの内にザンザが宿っていたためである。
コロニー9への機神兵襲撃の際、黒い“顔つき”にフィオルンを殺されたことがきっかけで、幼馴染のラインと共に旅立つことになる。フィオルンのことを誰よりも大切に思っているが、それが恋愛感情とはまだ自覚できていない。
ディクソンに対しては師のように慕っていたため、後にザンザの使徒と知って複雑な思いを抱く。
戦闘面では、敵の背面や側面から隙をつく他、モナドの能力でパーティーのピンチを救う中心的存在。タレントアーツは敵の体勢を崩す「ターンストライク」から、モナド入手に伴い「モナド解放」に変化する。
フィオルン
cv:中尾衣里 種族:ホムス→機械化ホムス 性別:女性 年齢:18歳 身長:160㎝
本作のヒロインポジション。英雄ダンバンの妹であり、自身も防衛隊員見習いとして双剣を武器に戦う勇敢な少女。
シュルクに好意を抱いているが、シュルクの鈍感さ故なかなか関係が進展しないでいた。ラインとも友人として親しい間柄だが、すぐにシュルクを危ない目に合わせるためあまり信用していない。
コロニー9襲撃の際に死んだと思われていたが、実際はフェイス・ネメシスのユニットとして機械の体に改造されていた。その際、ヴァネアによってメイナスの魂を移植され、フィオルンの意識は表に出ることができなくなっていた。
ガラハド要塞崩落後はメイナスの力が弱まったため、元々のフィオルンの人格が表にでてくることができた。再加入後は多彩な装備とアーツを駆使してパーティーの火力を担う。
メイナスのモナドを動力源としていたため、一時は機能停止が危ぶまれたが、エンディング後に元のホムスの体を取り戻した。
序盤のタレントアーツは4連続攻撃を放つ「バタフライステップ」。後に機械化すると、脚装備に応じて「キャノンフラップ」「ガンフラップ」「シールドフラップ」「ソードフラップ」の4種類のタレントアーツが使えるようになる。
ライン
cv:宮下栄治 種族:ホムス 性別:男性 年齢:18歳 身長:190㎝
シュルクとフィオルンの幼馴染で、コロニー9の防衛隊員。直情的な性格で、考え無しに突っ走って失敗しまうこともあるが、情に厚く困っている人を放っておけないため周りからは慕われている。
シュルクとは昔からの親友。気弱だったシュルクを護るのが自分の役割だと思っていたが、いつの間にか自分よりも強くなっていたシュルクに自分が何をしてやれるのか、思い悩むこともあった。その際、カルナから檄を飛ばされ、それから彼女のことを意識するようになる。
先端に刃の付いた「バンカー」と呼ばれる盾を武器とし、高い体力を活かしてパーティーの盾役として活躍する。タレントアーツは「マッドタウント」で、敵のヘイトを集めて攻撃を一手に引き受ける。
カルナ
cv:渡辺明乃 種族:ホムス 性別:女性 年齢:21歳 身長:168㎝
コロニー6の衛生兵。エーテルライフルを使いこなし、仲間の回復と補助を行う。面倒見の良い姉御肌の女性だが、家族や恋人に危機が迫ると冷静さを失うことも。
コロニー6が機神兵に襲撃された際、弟のジュジュと共に生き残った人々を連れて脱出。その後、避難民キャンプを指揮しながら迎えが来るのを待っていた。
コロニーに婚約者のガドを残してきており、コロニー6にガドがいないとわかったあとも、どこかで生きているかもしれない彼を探し求めて旅に同行することになる。
機神界でフェイスのユニットとして改造されたガドと再会するも、彼の記憶は消去された後だった。後にメイナスの力で記憶を取り戻したガドだが、カルナたちを護るため命を落としてしまう。
愛する人との永遠の別れに落胆するカルナだが、「生きろ」と言うガドの遺言と、ラインの支えを受けて徐々に悲しみを乗り越えていく。
ラインに対しては、最初はガドと重ねて見ていたものの、やがて1人の男性として好意を持つようになる。
カルナの性能は特殊で、アーツを使うごとに銃身に熱がたまっていき、放置しているとアーツが使用不可になってしまう。そのため定期的にタレントアーツ「クールダウン」で排熱する必要がある。
ダンバン
cv:堀川りょう 種族:ホムス 性別:男性 年齢:30歳 身長:180㎝
ホムスの英雄と呼ばれる武人。一年前の大剣の渓谷での戦いでモナドを振るい、機神兵を打ち破ったが、その後遺症で右腕が動かなくなってしまう。
妹のフィオルンによる看病を受け療養中だったが、コロニー9に機神兵が攻めてきた際はモナドを手にして奮闘した。後に左腕で全盛期同様の剣技を扱えるようになると、シュルクたちを助けるため仲間に加わった。
シュルクやラインの保護者として大局的な視点から助言を行うが、かつての戦友であるディクソンの前では、「イノシシ」と呼ばれた素の無鉄砲さが顔を出すことも。
英雄として称賛されても常に気取らず飄々としている。情に厚く、「涙もろいのに涙を見られるのは大嫌い」とはフィオルンの談。
モナドに選ばれたのが自分ではなくシュルクだったことに複雑な想いもあるが、それ以上にシュルクを強く信頼している。ラインに対しては、若い頃の自分と似ているため好感を持っている。たった1人の家族であるフィオルンは何よりも大切な存在。
パーティー随一の高い回避率と素早さを誇る。タレントアーツはタイミング良くボタンを押すことで大ダメージを与える「桜花乱舞(おうからんぶ)」。
メリア
cv:勝田詩織 種族:ハイエンター 性別:女性 年齢:88歳 身長:156㎝
ハイエンター皇家第一皇女。本名はメリア・エンシェント。皇主ソレアンとホムスの影妃との間に生まれた混血であり、頭の羽も純血のハイエンターに比べるとかなり小ぶり。混血であるがゆえ、光妃ユミアなど彼女の存在を快く思わない者もいたが、数々の試練を乗り越えたことで正式に皇太子となった。
父・ソレアンや腹違いの兄であるカリアンが、メリアをハイエンターの希望として期待したのは彼女がテレシア化することのない混血だったためだが、彼らの愛情は紛れもなく本物だった。ソレアンやカリアン、多くのハイエンター臣民たちの死を乗り越えて、ハイエンターの未来を護る指導者として成長する。
密かにシュルクに片思いしていたが、フィオルンのシュルクへの想いの強さを知ると、自ら身を引く決断をした。
高貴な生まれを笠に着ることなく、どんな時でも自分より他人を優先する。数々の不幸に見舞われても決して折れない芯の強さを持つ女性。
見た目はシュルクたちと同年齢の少女だが、実は88歳。ハイエンター種は長命で成長が遅いため、100歳を超えた程度ではまだまだ若者といえる。
戦闘においては、大気中のエーテルを操り戦う。タレントゲージは様々な属性のエレメントを放出する「エレメント発射」。遠距離戦に長けているが、武器である杖を使って近接戦闘も可能。
Switch版追加シナリオ「つながる未来」ではカリアンの妹にあたるタルコと再会し、共に皇都とハイエンターの未来を担っていくことになる。
リキ
cv:甲斐田ゆき 種族:ノポン 性別:男性 年齢:40歳 身長:60㎝
サイハテ村の村長・ドンガによって選ばれた今年の伝説の勇者。かわいらしい見た目と幼い言動に似合わず40歳の中年であり、10数人の子供を養う一家の大黒柱。子供たちの食費のために村中に借金を作っており、勇者として村に貢献すれば借りをチャラにしてもらえるという動機でシュルクたちに同行することに。
他のメンバーのような重い事情や敵との因縁はないが、周囲をよく観察していて意外な気遣いを見せることもある。何人もの子供を育ててきた年長者として、豊富な人生経験が垣間見えることも。
バトルでは敵に噛みつく「カムカム」という武器を使う。口の中の「リキ袋」から炎や毒、氷塊など様々なものを吐き出して敵にデバフを与えるのが得意。タレントアーツは敵から能力やアイテムを盗む「イタダクも」。
ホムス
ムムカ
cv:若本規夫 種族:ホムス→機械化ホムス 性別:男性 年齢:30歳 身長:195㎝
ダンバン・ディクソンの元戦友。爪状の武器で戦う。狡賢く陰湿な性格で、ダンバンたちを見捨てて逃げようとしたところを機神兵に鹵獲された。黒のフェイスのユニットになってからは、コロニー9を襲撃してフィオルンを殺害したり、監獄塔でソレアンを殺したりと、シュルクたちにとって因縁の相手となる。
かつてモナドを巡ってダンバンと争ったことを根に持ち、ダンバンや周囲の人々をめちゃくちゃにしてやりたいという歪んだ願望を抱いていた。機械の体を手に入れたことで、強大な力を思う存分振るえるようになり、喜々として破壊の限りを尽くす。
大剣の渓谷での戦いで、シュルクの説得により一度は命拾いするも、最終的に自らの攻撃で自滅、大爆発という最期を迎えた。
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目次 - Contents
- 『ゼノブレイドDE』の概要
- 『ゼノブレイドDE』のあらすじ・ストーリー
- 第1章 神の剣モナド
- 第2章 喪失と旅立ち
- 第3章 ”未来視”という警告
- 第4章 3人目の仲間とモナドの新たな力
- 第5章 中央採掘場の死闘
- 第6章 燐光の地を抜けて
- 第7章 テレシアとエーテル使いの少女
- 第8章 墓所詣での儀式
- 第9章 解き放たれたモナドの枷
- 第10章 ヴァラク雪山での邂逅と黄金の機神兵
- 第11章 機神兵の本拠地・ガラハド要塞へ
- 第12章 落ちた腕での再会
- 第13章 機神界フィールドへの出立
- 第14章 二神の戦いの歴史
- 第15章 和解
- 第16章 ザンザの目覚め
- 第17章 最終決戦と新たな世界
- Switch版追加シナリオ「つながる未来」
- 巨神肩での新たな冒険
- ハイエンターの未来を護るために
- ”霧乃王”との対決
- 『ゼノブレイドDE』のゲームシステム
- 戦闘システム
- アーツ
- モナドアーツの種類
- チェインアタック
- 未来視(ビジョン)
- スキップトラベル
- キズナ
- プレイアワード
- スキル
- ジェム
- Switch版で追加されたシステム
- 上級者設定
- カジュアルモード
- タイムアタック
- 「つながる未来」の戦闘システム
- 『ゼノブレイドDE』の登場人物・キャラクター
- パーティーメンバー
- シュルク
- フィオルン
- ライン
- カルナ
- ダンバン
- メリア
- リキ
- ホムス
- ムムカ
- ヴァンダム
- ジュジュ
- オダマ
- ガド
- ノポン族
- ドンガ
- オカ
- ハイエンター
- ソレアン
- カリアン
- ユミア
- タルコ
- 機神兵
- 黒いフェイス
- 褐色のフェイス
- フェイス・ネメシス
- 緑のフェイス
- ヤルダバオト
- 機神界人(マシーナ)
- リナーダ
- ミゴール
- ヴァネア
- エギル
- メイナス
- 巨人族
- アガレス
- 巨神とその使徒
- ザンザ
- ディクソン
- ロウラン
- アルヴィース
- 「つながる未来」に登場する人物
- ネネ
- キノ
- ノポンジャー
- テト
- マクシス
- ラダム
- ゲルガー
- ヘルミーナ
- 『ゼノブレイドDE』のアイテム
- 武器
- モナド
- モナドⅢ
- モナドレプリカ
- モナド・R・EX
- ハンターナイフ
- 機神双剣
- メイナスモナド
- ジャンクパンカー
- ガドカスタムライフル
- 軍式長刀・機斬
- 皇家の錫杖
- 女帝の錫杖
- ワールドエンド
- 狩人のカムカム
- 懇篤(こんとく)のマモマモ
- 果苞(かほう)のウツウツ
- 防具
- コロニーシリーズ
- アルゴスシリーズ
- ティターンシリーズ
- スイマーシリーズ
- エーテルシリーズ
- ネメシスフラップ
- フレイアフラップ
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- アネモネシリーズ
- R・EXシリーズ
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- アーツ書
- コレクションアイテム
- ブルーチェーン
- ブラッドワーム
- スタミ・ナス
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- 『ゼノブレイドDE』のアーツ
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- エーテルドレイン
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- ライン
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- レイジ
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- サモン・アクア
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- ヨロコベも
- 『ゼノブレイドDE』の用語
- 種族
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- ハイエンター
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- 巨人族
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- フェイス
- テレシア
- 霧乃王
- 地名
- 巨神界
- コロニー9
- テフラ洞窟
- 巨神脚
- コロニー6
- 中央採掘場
- 燐光の地ザトール
- 巨神胎内
- マクナ原生林
- サイハテ村
- エルト海
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- ハイエンター墓所
- 監獄塔
- ヴァラク雪山
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- 大剣の渓谷
- ガラハド要塞
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- 中央工廠
- 帝都アグニラータ
- 機神界中枢
- 記憶空間
- 世界観に深く関わる要素
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- 相転移実験
- 『ゼノブレイドDE』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- モナドの元ネタは哲学用語
- アルヴィースの胸の飾りがSwitch版で変更