ゼノブレイドDE(Xenoblade)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゼノブレイド(Xenoblade)』とは、2010年に任天堂から発売されたWii用ロールプレイングゲーム。3DSやWiiUにも移植され、国内外から高い評価を受けている。2020年にはNintendo Switchで追加シナリオを収録したリマスター版『Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション)』が発売された。巨大な神の骸の上に築かれた世界を舞台に、人間と機械との戦いを壮大なスケールで描く。

メリアは新たなハイエンターの女王として、多くの民が見届ける中戴冠式に臨む

それからしばらくの後。故郷への帰還を果たしたハイエンターたちは、他種族の力も借りて皇都アカモートを元の荘厳な姿に復活させる。
そして多くの民衆が見護る中、メリアはハイエンター皇家の新たな女王として戴冠式に臨むのだった。

『ゼノブレイドDE』のゲームシステム

広大なフィールド

冒険の舞台となる古代の神の骸は、非常に広大なものとなっており、街からフィールド、戦闘までがシームレスに繋がるオープンワールド的世界を探索できる。
フィールドの中には特徴的なランドマークが存在しており、一度発見したランドマークには瞬時に移動できるスキップトラベル機能を使用することが可能。操作キャラクターが戦闘不能になったり、パーティー全員が戦闘不能に陥ってもゲームオーバーにはならず、最後に到達したランドマークに戻るようになっている。
さらに、これまでのあらすじをまとめた「ストーリーメモ」、次の目的地を示した矢印表示機能など、マップが広大でも快適なプレイをサポートする機能が数多く搭載されている。
また、本作には時間の経過や天候変化の概念があり、それによって起こるイベントや出現するモンスターが変動する。時間は操作することが可能で、設定した時間や天候、キャラクターの装備しているアイテムなどは全てイベントシーンに反映される仕様だ。

戦闘システム

フィールドで敵に遭遇すると、リアルタイムで戦闘が開始される。3人編成のパーティーだが操作するのは1人のみで、残りの2人はAIによる自動操作になっている。
キャラクターの体力が尽きた場合は、後述するパーティーゲージを1つ消費することで蘇生できる。パーティーゲージがない状態でプレイヤーキャラクターが死亡すると、最後に通過したランドマークに戻される。
体力ゲージは戦闘終了後に自動回復する。 プレイキャラを操作するリアルタイム戦闘。パーティメンバーは3人編成、操作するのは1人のみで、残りの2人はAIによる自動操作となる。攻撃は、自動攻撃と各キャラクターが持つアーツ(技)により行われる。アーツは基本的にレベルアップで習得し(一部イベント習得もある)、バトルパレットと呼ばれる戦闘で使用するアーツの一覧に、配置や組み合わせを自由に選択することで最大8つまで組み込める。
アーツには再度使用するためのリキャストタイムがそれぞれに設定されており、連続して同じアーツを使うことはできない。アーツは戦闘やクエストで獲得した「AP」を消費することで、攻撃威力や効果持続時間、リキャストタイムなどを強化することができる。なお、アーツには分類により色で振り分けられており、これは連携技であるチェインアタックに関係してくる。

アーツ

戦闘時、画面下部に使用可能なアーツの一覧が表示される

攻撃の種類は、オートアタックとアーツ(技)による攻撃の2種類がある。
アーツはそれぞれ背面攻撃特効や味方にバフを与えるなどの効果を持ち、組み合わせ次第で大ダメージを与えたり、転倒させて敵の動きを封じたりできる。アーツはレベルアップで習得でき、プレイヤーの好みに応じて最大8つまでセット可能。
また、一度アーツを使用するとリキャストタイムと呼ばれる再使用までのインターバルが必要となり、連続で同じアーツを使うことはできない。
戦闘やクエストで獲得できるAP(アーツポイント)を消費すると、アーツの攻撃力や効果時間、リキャストタイムを強化することができる。
加えて、通常のアーツとは別に、「タレントアーツ」と呼ばれる各キャラクター固有の特別なアーツが存在する。タレントアーツは、タレントアーツは通常のアーツとは異なりリキャストタイムが存在しないが、オートアタックでタレントゲージを溜めることで使用できる(一部例外あり)。
タレントアーツを使用するとタレントゲージが消費されるため、再びゲージが溜まるまで使用できず、こちらも連発はできない。
シュルクであればモナドを発動して機神兵に大ダメージを与えたり、ラインの場合は敵のヘイトを一気に稼いだりと、タレントアーツ使用のタイミングが戦況を大きく左右する。

モナドアーツの種類

モナド発動で使えるアーツは全8種類。
・斬(バスター)
モナドによる斬撃。機神兵には2倍のダメージを与える。
・機(エンチャント)
パーティー全体に機神兵の装甲に弾かれなくなる効果を付与する。
・盾(シールド)
敵のタレントアーツを完全に防ぐ。敵のアーツレベルが自分よりも高い場合は無効となる。
・疾(スピード)
味方単体の回避率を極度に高める。
・破(ブレイカー)
敵のオーラ(一定時間自身にバフを付与する技)を消し去り、オーラ発動を封印する。
・轟(サイクロン)
自分の周囲に範囲攻撃を行い、敵の体勢が崩れている場合は転倒させる。
・喰(イーター)
敵のバフ効果を消去し、出血ダメージを与える。
・鎧(アーマー)
パーティー全体の物理・エーテルダメージを軽減させる。

チェインアタック

右側の赤い数字が現在のCHAIN数を表している

特効アーツを使用したり敵にクリティカルを与えたりすると、パーティーゲージが溜まっていく。パーティーゲージが満タンになると、戦闘不能になった仲間を復活させたり、パーティー全員で攻撃を行うチェインアタックが使用可能になる。
チェインアタック中は時間が止まり、パーティーメンバー3人が順番に攻撃を繰り出していくモードになる。
この時は自操作キャラ以外の仲間のアーツも自由に使うことができる上に、リキャスト中のアーツも使用することができるようになる。ただしタレントアーツは、基本的にゲージが溜まっていないと使用不可となっている。パーティーメンバー3人が順番に攻撃を繰り出していくモードになり、仲間とのキズナが高い状態だと、チェインアタックが1巡目以降も継続することがある。
しかし一度のチェインアタックにつき同じアーツは一回しか使えず、仲間の状態によっては参加人数が減ってしまうこともある。
アーツにはそれぞれ固有の色があり(攻撃アーツなら赤色、転倒アーツなら緑色など)、同じ色のアーツを連続して使用することでCHAIN数が増え、ダメージが何倍にも増していく。
(タレントアーツは白(無色)であり、どのアーツからどのアーツに対しても繋ぐことができる。)

未来視(ビジョン)

未来視が発動すると、画面にもやがかかったような演出が発生する

この後敵が行う致命的な攻撃を事前に知り、自らの行動でそれを回避することができるシステム。敵の攻撃が発動するまでの間にうまく回避行動をとるなどして対処すると、未来視がブレイクされ、戦闘を優位に持ち込むように未来を変えることができる。
ストーリー上非常に大きな意味を持つ要素であり、戦闘以外でもサブクエスト中に発動することがある。

スキップトラベル

エリアマップからランドマークを選んでスキップトラベルできる

一度訪れたランドマークに瞬時に移動できる機能。これによって非常に広大なフィールドをストレスなく探索できる。スキップトラベルできるポイントはランドマークだけでなく、各地の秘境と呼ばれる絶景の場所にもある。

キズナ

minami619o5
minami619o5
@minami619o5

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