ゼノブレイドDE(Xenoblade)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゼノブレイド(Xenoblade)』とは、2010年に任天堂から発売されたWii用ロールプレイングゲーム。3DSやWiiUにも移植され、国内外から高い評価を受けている。2020年にはNintendo Switchで追加シナリオを収録したリマスター版『Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション)』が発売された。巨大な神の骸の上に築かれた世界を舞台に、人間と機械との戦いを壮大なスケールで描く。

狭義においては古代の戦いの際に巨神が振るった神剣モナドを意味し、広義においてはこの世界そのものであり、世界に生きる者ひとりひとりが持つ光を意味する。
前者について解説すると、剣状の武器であり使用時には光の刃が展開される。柄の円い部分に何層にも重なったガラス状のプレートがはめ込まれており、能力発生時にはその一枚一枚に文字が浮かび上がる仕組み。
機神兵に対しては非常に有効だが、ホムスやハイエンターなど巨神界の人族を斬ることはできない。しかし中盤でザンザによってその枷が解き放たれると、人間も人間を使用したフェイスすらも容易く斬れるようになった。
使用者に先の未来を見せる“未来視”の力を与えるほか、浮かび上がる文字に応じて身体強化やガードなどの能力を使用できる。能力の発動のきっかけとなるのは、未来を変えようとする使用者の意志。
かつてはオセの塔に封印され、ハイエンター皇家に仕える神聖予言官が儀式で使用した。14年前にホムスの手に渡ってからは、対機神兵の最終兵器として活躍する。
その姿はストーリーの進行に伴って何度も変化する。シュルクが力を得るたびに光の刃は長大になり、ザンザの手に渡った際は幾筋もの枝が生えた形状の両刃の剣に変形した。巨神本体が振るう際は非常に巨大な光の剣となる。
ザンザと同様にメイナスも双剣型のモナドを所持していたが、ザンザに敗れた際に奪われてしまう。そちらもザンザが手にした際に二又の巨大な剣へと変形した。巨神と機神、2つのモナドを手に入れたことで、ザンザは巨神界と機神界の因果律に干渉する力を得る。

広義の意味のモナドについては、世界の基盤となっている高次意識体そのものである。この世界を創り上げた相転移実験の管理用コンピュータが転生した存在であり、人間の形を取る際はアルヴィースと名乗った。この世界を管理する存在として、シュルクに新たな世界の在り方を託す。
この世界に生きる者はすべて自分だけのモナドを持っているが、それが具現化されることはまずない。しかし未来を掴み取ろうという強い意志があれば、神ならぬ人間にもモナドを顕現させることが可能となる。

エーテル

エーテル欠乏症になったメリアの治療のため、エーテルを上から噴霧するシーン

この世界を構成する根源元素。巨神界、機神界問わず、全ての物質は突き詰めればエーテルの集合体である。純度の高いものは結晶化し、巨神界ではエーテル鉱床、機神界ではエーテルギアという形で採掘できる。またモンスターを倒した際も、体内で蓄えたエーテルを結晶として落とすことがある。
エーテルの属性には炎・水・雷・氷・風・地の6種類がある。エーテル結晶はジェムの精製に利用されるほか、日常生活や軍事目的として様々な用途に使われている。カルナの持つエーテル銃やエーテルランプなどがその例。ハイエンターの中には、メリアのように触媒を使わずエーテルを操れる者がいる。
全ての生物はエーテルがなければ生きられず、周囲のエーテルが極端に不足するとエーテル欠乏症に陥ることがある。その際の治療は、高純度のエーテル結晶を体の真上から噴霧することで行われる。
モナドはこのエーテルに干渉することで奇跡とも思える能力を行使している。“未来視”の原理も、エーテルの個々の位置や運動量、相互に関係するそれらの未来の振る舞いについて予測することで成り立っているとされる。根源元素の動きを予測することで、集合体である生物の未来を映像という形で使用者の脳裏に映し出している。

未来視(ビジョン)

”未来視”が発動する際はシュルクの目が青く輝く

未来を映像として見る力。“未来視”に映るのは数秒先のこともあるし、何千年も先の未来のこともある。“未来視”は確定された未来ではなく、行動次第で未来を変えることも可能。逆に何の対処もしなければ、その出来事は起こるべくして起こる。
上述のように、“未来視”はエーテルの流れとその因果律を読み取ることで、未来を予知している。“未来視”を使用した者は因果の流れの外にある揺らぎとされ、時に創造主の想定を大きく超える存在となりうる。

反モナド場(アポクリファ)

機神界中枢直下にある反モナド場発生装置

エギルがモナド対策として発明したもの。モナドが根源元素エーテルに干渉する波動を放つのに対して、相反する波動をぶつけることで無力化している。機神界中枢真下の反モナド場発生器装置から放出されており、その装置は防衛機構によって守られている。

相転移実験

クラウス(左)ともみ合うガラテア(右)

この世界を生み出すきっかけとなった実験。クラウスがガラテアの制止を振り切って実験を強行したことで、元の世界は消え去り新たな宇宙が誕生した。ザンザ・メイナス・アルヴィースは相転移実験に関わる研究者と人工知性が転生した存在。実験に至る経緯と滅んだ世界のその後について本編では詳しく語られないが、続編となる『ゼノブレイド2』ではより詳細に言及されている。

『ゼノブレイドDE』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

おすすめパーティー一覧

長期戦型

カルナ・ライン・リキ
格上相手に戦う時にどうにもならないって時に、リキのデバフでじわじわと削る戦法。
ラインにヘイトをとらせ、カルナ操作で他の2人をひたすら援護する。
ラインにはボーンアッパーとダイブソバット、エンゲージ、レイジ、ラストスタンドでひたすら盾になってもらう。カルナは攻撃アーツなしの回復アーツとオーラのみ、リキは4種のデバフ+ガンバルも、ヨロコベも、ユウキだもでデバフをかけ続けるマシーンとする。
夜間命中アップはリキラインに、カルナにはヒートシンクとヘイトダウンを。とにかくラインに頑張ってもらうのとリキのデバフ+イタダクを用いて相手をじわじわと追いつめてゆくような形になる。
長期戦は戦いに飽きてしまう印象があるが、カルナ操作はとにかく忙しいため心配無用。ヒールブラストとヒールラウンドはタイミングが命、ヘイトを稼ぎすぎないように気を付ける必要があるし、早めのクールダウン、と楽しめる要素は多い。ヒートバレットやヒールカウンターを使うとさらに緊張感が増し、倒した時の達成感もひとしおのものになる。

格上狩りのエース

メリア・ダンバン・リキ
デバフがなかなか入らない格上の場合は、ダンバンに避けつつ攻撃を当ててもらう。明鏡止水はもちろん、疾風刃からの天地剣を用いる形。
メリアは風・風・水で素早さのサポートと、ヒールギフト用にサモンアクアで補助魔法専門になってもらい、リキは横から後ろからデバフ攻撃で遊撃してもらい、並行してガンバルもで回復もしてもらう。
とにかくダンバンに避けて斬ってもらうので、エーテル攻撃を食らうとちょっときつい戦法となるが、リキの背面特効+側面特効で補助を。

男子組チーム

シュルク・ダンバン・ライン
シュルクの夜間命中アップでやり込められる相手であれば、この3人で転倒ハメが可能。チェインアタックでエアスラッシュ→鉄甲弾→ワイルドダウンで転倒時間アップを付けたダンバンにとにかく転倒時間を伸ばしてもらう戦法である。気絶が入ればなお良いが、ない場合はダンバンに陽炎をつけて転倒後にクリティカルでパーティゲージを上げさせるゴリ押しを。
特効が多くてパーティゲージを貯めやすい、ピンチの際にモナドで対応できるという点から、シュルクを操作キャラに設定しておくのが大事。

幼馴染パーティー

シュルク・ライン・フィオルン
幼馴染パーティは気絶に持ち込むとかなり強い組み合わせ。エアスラッシュ→ワイルドダウン→クロスインパクト→シェイカーエッジ→シールドバッシュで長い気絶時間を保てる。
気絶時間アップをつけていればまず起きることはないため、気絶が通じる相手であれば有効な戦略のひとつ。

主人公と英雄と勇者トリオ

minami619o5
minami619o5
@minami619o5

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