ゼルダの伝説 スカイウォードソード(スカウォ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード(スカウォ)』とは2011年に任天堂から発売されたアクションアドベンチャーゲームである。Wii用に発売されたのちにWii U用に2016年にダウンロードソフトとしても発売されている。
数多ある『ゼルダの伝説』のはじまりの物語として位置づけられ、主人公のリンクを操作しながらシリーズで共通している要素の退魔の剣マスターソードや万能の力といわれるトライフォースの誕生の経緯、なぜ「ゼルダ」が伝説として後に伝わっていったかについて描かれている。

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』の概要

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』とは2011年に任天堂からWii用に発売されたアクションアドベンチャーゲームである。その後Wii Uでもダウンロード版が2016年に発売されている。Wiiリモコンの拡張機能である「Wiiモーションプラス(Wiiリモコンプラス)」を装着することで、より直感的な操作ができることが特徴であり、さまざまなアイテムを使用することができるようになっている。
本作のキャッチコピーは「濃密ゼルダ」。5年にわたる開発期間を経て、ゲームだけでなく、遊び自体の密度に重点が置かれている。また、テレビCMでは「ゼルダの伝説、始まりの物語」と銘打たれ、本作が『ゼルダの伝説』における歴史の最古の物語をとりあげた作品であることが示唆されている。

空に浮かぶ島スカイロフトに暮らしていたリンクとゼルダは、騎士学校の上級学年への昇進試験後の空の散歩の最中に激しい暴風に巻き込まれてしまう。ゼルダは雲海の下へと消えていき、薄れゆく意識の中でリンクは自分を呼ぶ声を聞く。ゼルダの父であるゲポラへゼルダの件をつたえるとある伝承からゼルダが生きている可能性を見出す。その夜、リンクはスカイロフトにある女神像に何者かに導かれ、一振りの剣と出会う。
この場に導いてきた相手は「ファイ」というこの剣の精霊だという。ファイはリンクに授けられた女神からの使命がゼルダを見つけ出す道につながっていることを告げ、スカイロフトからの旅立ちを促す。女神からの贈り物である、「女神の剣」を手に雲の下の大地へとゼルダを探すため、リンクは旅立つのである。

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』のあらすじ・ストーリー

スカイロフトでの犯人探しと精霊ファイとの出会い

騎士学校の高等部への進学のため、鳥乗りの儀が行われる。

本作の主人公であるリンクは、スカイロフトの騎士学校に通っている見習い騎士の下級生である。
物語の始まりは上級生に昇格するための試験「鳥乗りの儀(とりのりのぎ)」が行われる日から始まる。
鳥乗りの儀とは、スカイロフトで移動手段として用いられる「ロフトバード」という大きな鳥にまたがり、思うように操ることができるかを競う試験である。
その日、朝の弱いリンクは幼馴染のゼルダに起こされ、鳥乗りの儀へと向かう。

しかし、違和感に気づく。自分のロフトバードの気配が近くに感じられないのだ。ロフトバードがいなければ鳥乗りの儀に挑戦することさえできない。
ロフトバードの手掛かりを求めて広場へと向かうと、同級生であるバドと遭遇する。明らかに怪しい態度のバドから声をかけられ、リンクはバドにロフトバードについて詳細を聞き出そうとするがしらばっくれられてしまう。バドはリンクの幼馴染であるゼルダにいいところを見せたいあまり、妨害工作をしたのだ。
鳥乗りの儀に参加するために、手掛かりはないものの、島中を探索することとなる。あたりをあちこち探す中で、洞窟の中で閉じ込められている相棒の赤いロフトバードを発見するリンク。
無事に鳥乗りの儀に参加し、自身のロフトバードとともに、バドとの対決にも勝つことができた。
鳥乗りの儀は勝利すると、女神から贈り物をもらえるしきたりとなっている。今回の女神は幼馴染のゼルダであった。
リンクは女神役のゼルダから祝福の言葉と手作りのパラショールを受け取り、高所からも危なげなく降り立つ方法を身に着けることができたのだった。

そのあと、優勝を祝って、リンクとゼルダは各々のロフトバードに乗って空への散歩へと繰り出す。
ゼルダは青いロフトバードに、リンクは赤いロフトバードにまたがり、呼吸を合わせてゆったりと空の散歩を頼む二人の間には温かい時間がながれていた。
しかしその途中、原因不明の黒い竜巻に襲われ、ゼルダは下界へ、リンクは意識不明となってしまう。

夜に自分の部屋で目を覚ましたリンクは騎士学校の校長から話を聞く。どうやらリンクだけはロフトバードに運ばれて助かったらしい。ゼルダの行方はわからないままだそうだ。
校長は、明日からゼルダ捜索を行うため、まずは休むことを優先するように話を締めくくった。
一人になったリンクに不思議な呼び声が届き、声を頼りに外に出てみると、青い少女の姿をした人物がいる。
少女を追って進むと、彼女は女神像の根元に入り口を出現させて、その中に入っていく様子が見えた。リンクも後を追うと中には部屋があり、そこには剣が突き立っていた。
青い少女は「ファイ」と名乗り、運命の時が来たことを伝えてくる。
突拍子もない話を聞かされ戸惑うリンクだが、ゼルダの生存を告げられ、迷いを捨てて「女神の剣」とともに助けになることを決意する。
この剣は天に向けて掲げると「スカイウォード」の力を溜めることができるとファイからさらに伝えられる。
その言葉のまま、女神像内部の仕掛けをスカイウォードの力で作動させると女神像からは緑の光が放たれ、スカイロフトの下を覆う厚い雲の一点に大穴が開いていた。

翌朝、騎士学校の上級生の服である緑の服を身にまとったリンクはロフトバードにまたがって、空の穴へと旅立つ。
それはまだ見ぬ世界「大地」への冒険の始まりであったのだ。

消えたゼルダを探しにまだ見ぬ地上での冒険

ゼルダ救出に向けて大穴を通り大地に降りたリンクは、「封印の神殿」にて大きな扉を守る不思議な老婆と出会う。
その老婆からゼルダが「フィローネの森」へ向かったとの情報を得て、リンクは大地での冒険へと踏み入れていく。

フィローネの森では同じくゼルダを追ってきた「魔族長ギラヒム」という人間離れした人物と出会う。
ギラヒムはゼルダを利用して魔王復活を目論んでおり、リンクはゼルダを守るためギラヒムをその場で一度撃退するが、この後も物語の中で何度も出会う因縁の相手となっていく。

フィローネの森をはじめ、ゼルダを追ってやってきた「オルディン火山」ではゼルダに同伴しているインパと出会い、ゼルダが無事であることを確認するが、そのインパに阻まれ、ゼルダと再会を果たすことはかなわなかった。
その後、再び空から「ラネール砂漠」へと飛び込み、ついにゼルダとの再会を果たす。
しかし喜びの最中にギラヒムの襲撃に遭い、何とか退けながら、ゼルダから「女神のハープ」を受けとり、彼女が時の神殿の扉を通ったことを見届ける。

再び封印の神殿へスカイロフトから向かうと、バドが一緒に落ちてきており、以降神殿内で過ごすこととなる。
神殿内の老婆から、「封印されしもの(大昔、トライフォースを求めて女神ハイリアと戦った魔王)」が時の扉の出現に反応して復活していることや、リンクの剣が成長することで時の扉を使用することができるようになると伝えられる。
そのため、リンクは時の扉を利用しゼルダに会うために、再び大地で女神の剣の成長のための冒険をすることとなる。

マスターソードを求めて冒険

女神の剣の成長を求めて、リンクは「古の大石窟」「砂上船」「古の大祭殿」にてそれぞれ「フロルの炎」「ネールの炎」「ディンの炎」を手に入れ、女神の剣はついに、『ゼルダの伝説』おなじみのマスターソードへと成長する。

その力を利用し、時の扉を開くと、数千年前の過去の「ハイリアの神殿」が広がっている。
インパに案内され、扉の中でようやくゼルダとの再会を果たす。
しかしゼルダは再会の喜びに浸る間もなく、神妙な面持ちで自身とリンクの負っている運命について話し始める。

ゼルダの話からは壮大な女神と魔王との戦いの歴史が語られ、ゼルダが女神の生まれ変わりであり、リンクが勇者になりうるものであることも伝えられる。
そして、魔王を完全に滅するためには「トライフォース」の力が必要であり、それを扱えるのが真の勇者となったリンクであるとゼルダは語る。
ゼルダは女神の力をつかってマスターソードをさらに成長させ「真のマスターソード」へと変化させる。
そして魔王の封印をさらに持続するため、自身は過去のハイリア神殿にて眠りにつくこととなり、リンクは現代へと戻ってくる。

トライフォースを求めて冒険

現代に戻ってきたリンクは時の神殿の老婆の助言でトライフォースの手がかりを探しにスカイロフトへいったん戻ることとなる。
そこで、「勇者の詩」が必要であることをしり、分断されてしまった勇者の詩を完成させるため、水龍フィローネ、炎龍オルディン、雷龍ラネール、空の神ナリシャと出会う。
それぞれの協力のもと勇者の詩が完成し、その力を利用して女神の神殿に入りトライフォースを手に入れる。
どんな願いもかなえる力をもつトライフォースを利用して「封印されしもの」をついに完全消滅させることができる。
しかし、その直後ギラヒムによってゼルダはさらわれ、時の扉を超えてまだ封印されしものが生きている過去へと連れ去られてしまう。

最後の戦いへ

リンクはゼルダを連れ去ったギラヒムを追って過去の世界へと向かう。
本気を出してきたギラヒムと戦い、辛勝するが魔王復活の儀式はゼルダを生贄に継続しており、魔王「終焉の者」が復活してしまう。
最終決戦では、マスターソードに終焉の者を封印することで勝利となり、ようやく長い戦いの終わりを告げる。

長い戦いの終わり、それはファイとの別れでもある。
ファイからはマスターソードに封印した終焉の者の思念を浄化するために永遠の眠りにつくことを知らされる。
リンクはためらいながらもマスターソードを台座に突き立てて、ファイとの別れとなる。
別れはさらに続き、ゼルダを守り続けてきた過去の時代の人間であるインパも時の扉を処分する使命を全うするため、過去に残らねばならないとのこと。
ゼルダは悲しみ、嘆きながらもインパとの別れを告げて、時の扉をくぐり、無事現代に戻ってきたところで物語は終わる。

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』のゲームシステム

スカイウォードソードでは、5年にわたる開発期間を経て、Wiiモーションプラス(Wiiリモコンプラス)を使用することによって、直感的な操作が可能になっている。特に剣を振るう動作ではリンクとの一体感がある。
また、1度クリアしたあとに再度プレイする、いわゆる2週目プレイでは「辛口モード」という高難易度モードを選択できるようになり、このモードではダメージが2倍だったり、回復タイミングが少なくなっていたりとクリアの難易度が上がっており、マンネリ化することなくプレイすることができる。
加えて、本作はセーブ方法が従来の作品とは異なり、フィールドやダンジョン内部に点在するモニュメントを通じてセーブするようになっている。またモニュメントにはそれぞれ名前があり、スカイロフトなど大空から大地へ降り立つ際には任意のモニュメント前に降りることができる。

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』の世界

今作はハイラル史においてもっとも古いといわれる時代が描かれている。
そのため、今作以外の作品をプレイしているプレイヤーにとっては、この時代以降にも出てくるであろう種族や文化などとのかかわりもゲームをプレイすることで感じることができる。

スカイロフト

ゼルダやリンクらが暮らしている空の上に浮いている島。「ロフトバード」という鳥を一人一羽所持しており、基本的な移動手段はロフトバードとなる。
スカイロフト内は様々なサブクエストやミニゲームなどがちりばめられており、本編以外のサイドストーリーも楽しむことができる。
また、冒険に必要な道具の修理や強化、購入なども可能なため、頻繁に訪れることになる島である。

封印の地(ハイリアの地)

「封印のもの」が封印されている場所。スカイロフトから大地へ降り立った際に老婆と出会う場所である。
ゼルダとリンクの運命が交錯する土地。

フィローネ地方

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スーパーマリオ オデッセイ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

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『スーパーマリオ オデッセイ』とは、任天堂より2017年10月発売の、Nintendo Switchでは初のマリオのアクションゲームソフト。新アクション「キャプチャー」を駆使して、クッパに攫われたピーチ姫を助けにいく。初心者向けの「おたすけモード」が導入されており、世代を問わず幼児から大人まで楽しめるアクションゲームとなっている。昔懐かしい8bitの世界もあり、2Dから3Dのマリオを楽しむことができる。

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New スーパーマリオブラザーズ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

New スーパーマリオブラザーズ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『New スーパーマリオブラザーズ』とは、任天堂から発売された家庭用ゲーム機のDS専用ゲームソフトで、2Dアクションの『スーパーマリオブラザーズ』シリーズでは、『スーパーマリオUSA』から約14年ぶりのオリジナル作品だ。 このゲームはマリオとピーチ姫二人が散歩している時にピーチ城に雷が落ち、マリオがピーチ城に様子を見に行っている間にクッパJr.がピーチ姫を連れ去ってしまうのだ。そして、マリオはピーチ姫を取り戻すために敵と闘って冒険するアドベンチャーゲームである。

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ルイージマンション3(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

ルイージマンション3(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ルイージマンション3』とはNintendo Switch専用ソフトの『ルイージマンション』、『ルイージマンション2』に続く『ルイージマンション』シリーズの第3作目である。ホテルオーナーの罠にかかり、絵の中に閉じ込められてしまった仲間たちを救うためルイージは、色々な人の助けを借りながら、時には謎を解き、時にはオバケ達と戦いホテルを進んでいく。 謎解きアクションゲームだ。 マルチプレイモードで多人数プレイもでき、年齢や国籍問わず楽しめる作品となっている。

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GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ(ガールズモード3)のネタバレ解説・考察まとめ

GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ(ガールズモード3)のネタバレ解説・考察まとめ

『GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ(ガールズモード3)』とは、2015年に任天堂より発売された女性向けのファッション、着せ替えを楽しむニンテンドー3DS専用ソフト。『ガールズモード』シリーズ三作目となる本作はドールハウスの向こうにある街、ルミナスタウンにてブティックを経営し、お客様の要望に沿うコーデを提供するファッションコーディネートゲームである。前作までのファッションコーデに加えモデル、美容師、メイクの仕事も追加され、より幅広いオシャレを楽しむことが出来る。

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ファミコンウォーズ(Famicom Wars)のネタバレ解説・考察まとめ

ファミコンウォーズ(Famicom Wars)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファミコンウォーズ』(Famicom Wars)とは任天堂が開発、発売した戦略・戦術型シュミレーションゲームである。レッドスター軍とブルームーン軍の2チームで対戦。歩兵や戦車、戦闘機、戦艦など全16種類の兵器が登場する。交互にコマンドを進めていくフェーズ・ターン制で、通常マップ15面に最終マップ2面の全17面構成となっている。また、マップには地形効果があり、戦術性をより高めている。シンプルだが奥深く、飽きのこないウォー・シュミレーションゲームだ。派生したシリーズが各種存在する。

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星のカービィ ディスカバリー(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

星のカービィ ディスカバリー(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『星のカービィ ディスカバリー』とは、『星のカービィシリーズ』の新規タイトルであり、シリーズ初の3Dアクションを起用したNintendo Switch用ソフトである。本作は開発はハル研究所、任天堂より発売され、日本で162万本を売り上げた。 カービィは突如現れた謎の渦に巻き込まれ、発達している文明と自然が融合した「新世界」に迷い込んでしまう。その世界に存在するビースト軍団に捕らわれてしまったワドルディを救うため、「新世界」で出会った謎の生物エフィリンと共に冒険の旅に出ることになる。

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