ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン(ジョジョEoH)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』とは、バンダイナムコエンターテインメントより2015年12月17日に発売されたPlayStation 3及びPlayStation 4用アクションゲーム。略称は『ジョジョEoH』。本作は荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズを原作としており、同シリーズの第三部『スターダストクルセイダース』の主人公である空条承太郎が、宿敵・DIOとの決戦に勝利した後に突如として発生した時空を越えた異変に、仲間たちと共に立ち向かう物語を描いている。
キャラクターが戦闘を行うフィールドには様々なギミックが設けられており、これらはキャラクターが攻撃や接触を行って破壊することで効果を発動し、その効果にはダメージを与えるだけではなく、体力ゲージを回復するなど様々な効果がある。そしてギミックはこのフィールドに設置されたメインの「固定型」の他にも、「移動マーカー」「小型ギミック」と呼ばれる2種類のものが存在する。移動マーカータイプは、一部のキャラクターが使えるマーカー移動技を使用するために必要なギミックで、それ以外で発動することしかできない。
小型ギミックタイプは主に箱の形状をしたもので、攻撃や接触で破壊することで効果を発動させるはもちろん、近寄ってきた相手にダメージを与える効果を発動させることでトラップとしても利用することができる。そのため、相手の進路にトラップとして設置してトラップとしたり、さらに持ち上げて敵に投げつけて攻撃に利用することもできる。そして他にもランダムで出現して接触するとダメージが回復する光の亀裂、破壊すると何かしらサポート効果が得られるアイテムが出現する赤い箱などがあり、これらと小型ギミックは時間経過で復活することがある。
クールダウン
キャラクターが技を使用するごとに自動的に発生するシステムで、特定の技を発動させてから次に発動させるまでに要する時間。技によって再使用までに要する時間こそ異なるが、このシステムによってキャラクターは技が連発しづらくなっており、技を使用するタイミングを見極める必要がある。また、連打系などの技はクールダウンの時間が短くなり、「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」などの一定時間自らを強化できるスキルを持つキャラクターは、そのスキルを一度発動させることでクールダウン時間が短縮され、技を連発しやすくなっている。
バトルスタイル
各キャラクターごとに設定されているシステムで、R1ボタンを押すことでスタイルごとに設定された特殊技や攻撃「スタイルアクション」が発動するようになる。ただし、こちらも一度発動すれば通常の技と同じようにクールダウンが発生する仕組みとなっている。
EXスキル
各キャラクターの技の中でも強力な効果を発揮するもの、いわゆる「上位技」で、L1ボタンとR2ボタンの同時押し、もしくはL1ボタンとR2ボタンの同時押しで発動する。通常技よりも倍のクールダウンの時間を要する反面威力は別格で、タイミングを見極めて使えば形勢逆転のチャンスを狙うことができる。
受け継がれる意志
パートナーキャラクターが体力ゲージがゼロになって戦闘不能になった際、もう片方のキャラクターが一定時間パワーアップするシステムで、後述のデュアルヒートアタックの使用回数が残っている場合はそれを消費して再度発動することができる。発動中は体力ゲージの代わりに、そのバトルの残り時間を示すタイムカウントが減少するようになり、発動中に攻撃を受けても体力ゲージは減少しないが、その代わりにこのシステムの継続時間が減少する。
デュアルコンボ
パートナーキャラクターと連携して連続攻撃を行うシステムで、コントローラーのタッチパッドを押すことで発動準備に入り、パートナーキャラクターも同じように発動すれば成功となる。ただし、パートナーキャラクターがダウンしている(地面に倒れている)、もしくは戦闘不能になっている状態だと使用できない。発動中はキャラクターの動きが速くなって攻撃や技によるコンボが繋がりやすくなり、時間切れになるまでに左上に表示される「デュアルコンボゲージ」をマックスにすれば敵に大ダメージを与える上に自分たちの体力も回復する「デュアルコンボフィニッシュ」追加されて終了となる。発動準備に入るとパートナーキャラクターが同じくデュアルコンボを発動するまで攻撃ができなくなり、発動準備中に移動すると強制的に中断される。
デュアルヒートアタック
通称「DHA」。パートナーキャラクターが生きていて、かつ画面左下にある「デュアルヒートゲージ」が貯まることで使用できる非常に強力な必殺技で、デュアルヒートゲージはこれの最大3回分まで貯めることができる。L1ボタンとR1ボタンを同時に押すことでデュアルヒートゲージを1回分消費して相手に突進し、その突進から繰り出す攻撃を相手にヒットさせることで発動できる(相手にガードされると失敗となる)。ちなみに発動した後は、パートナーキャラクターと共に強制的に現在位置が変更される。そして一部のキャラクターのタッグでは演出が固有のものとなり、この組み合わせはパートナーキャラクター選択時にDHAの名前が赤い文字となるのでわかりやすくなっており、この赤い文字となるDHAを持つ組み合わせはキャラクターごとにそれぞれ決まっている。
ジョジョリティ
バトル中に特定の技を使用したりなど条件を満たすことで発生するボーナスポイントで、終了後に出るリザルト画面における「リザルトランク」を底上げでき、キャラクターの強化に必要なポイントをより多く獲得することができる。ジョジョリティは各キャラクターに5つ存在しており、基本的に難易度が高ければ高いほど獲得できるポイントが多くなる。ちなみにジョジョリティは一度満たすまで確認することができない。
掛け合い
バトルの開始前、バトル中、バトル後に発生するキャラクター同士の短い会話で、前作『ASB』にも存在しているが、本作は『ASB』よりも非常に多くなっている。ちなみにこの掛け合いの半分以上は完全オリジナルの新録ボイスとなっており、特に原作『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズでは見られない組み合わせが本作で実現されている(具体例にジョナサン・ジョースターと、後の彼の子孫となったジョセフ・ジョースターや空条承太郎、東方仗助といった組み合わせなど)。パートナーキャラクターもしくは相手キャラクターとの特定の2人による掛け合いはおろか、メイン、パートナー、そして相手キャラクターを合わせた3人による特殊会話というものもある。
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目次 - Contents
- 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』の概要
- 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』のあらすじ・ストーリー
- 第1章「スターダストクルセイダース」
- 第2章「黄金の風」
- 第3章「ダイヤモンドは砕けない」
- 第4章「ファントムブラッド」
- 第5章「戦闘潮流」
- 第6章「ストーンオーシャン」
- 幕間
- 第7章「スティール・ボール・ラン」
- 第8章「ジョジョリオン」
- 第9章「凶星」
- 第10章「遺体を賭けたゲーム」
- 第11章「天国を望んだ男」
- 最終章「ザ・ワールド・オーバーヘブン」
- 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』のゲームシステム
- バトルモード
- ギミック
- クールダウン
- バトルスタイル
- EXスキル
- 受け継がれる意志
- デュアルコンボ
- デュアルヒートアタック
- ジョジョリティ
- 掛け合い
- ネット対戦
- ゴースト
- 復活
- ストーリーモード
- 使用可能キャラクター
- キャラクターの成長
- 探索パート
- 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』の登場人物・キャラクター
- 第一部『ファントムブラッド』より
- ジョナサン・ジョースター
- ウィル・A・ツェペリ
- ロバート・E・O・スピードワゴン
- ディオ・ブランドー
- 第二部『戦闘潮流』より
- ジョセフ・ジョースター
- シーザー・アントニオ・ツェペリ
- ルドル・フォン・シュトロハイム
- リサリサ
- エシディシ
- ワムウ
- カーズ
- 第三部『スターダストクルセイダース』より
- 空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
- 花京院典明(かきょういん のりあき)
- 老ジョセフ・ジョースター(ろうジョセフ・ジョースター)
- ジャン・ピエール・ポルナレフ
- モハメド・アヴドゥル
- イギー
- ホル・ホース
- ンドゥール
- マライア
- ペット・ショップ
- ヴァニラ・アイス
- DIO(ディオ)
- エンヤ婆(エンヤばあ)
- ダニエル・J・ダービー
- 第四部『ダイヤモンドは砕けない』より
- 東方仗助(ひがしかた じょうすけ)
- 広瀬康一(ひろせ こういち)
- 山岸由花子(やまぎし ゆかこ)
- 虹村億泰(にじむら おくやす)
- 岸辺露伴(きしべ ろはん)
- 矢安宮重清(やんぐう しげきよ)
- 音石明(おといし あきら)
- 吉良吉影(きら よしかげ)
- 川尻浩作(かわじり こうさく)
- 第四部 空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
- 第五部『黄金の風』より
- ジョルノ・ジョバァーナ
- グイード・ミスタ
- パンナコッタ・フーゴ
- ナランチャ・ギルガ
- ブローノ・ブチャラティ
- トリッシュ・ウナ
- ディアボロ
- 第六部『ストーンオーシャン』より
- 空条徐倫(くうじょう ジョリーン)
- エルメェス・コステロ
- ウェザー・リポート / ウェス・ブルーマリン
- ナルシソ・アナスイ
- エンリコ・プッチ
- 新月の時を待つプッチ
- エンポリオ・アルニーニョ
- 第七部『スティール・ボール・ラン』より
- ジョニィ・ジョースター
- ジャイロ・ツェペリ
- ディエゴ・ブランドー
- ファニー・ヴァレンタイン
- 並行世界から来たディエゴ
- 第八部『ジョジョリオン』より
- 東方定助(ひがしかた じょうすけ)
- 東方常秀(ひがしかた じょうしゅう)
- 本作のオリジナルキャラクター
- 天国に到達したDIO(てんごくにとうたつしたディオ)
- 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』の用語
- 石仮面(いしかめん)
- 吸血鬼(きゅうけつき)
- 屍生人(ゾンビ)
- 波紋(はもん)
- スタンド
- 柱の男(はしらのおとこ)
- エイジャの赤石(エイジャのせきせき)
- M県S市杜王町(エムけんエスしもりおうちょう)
- パッショーネ
- G.D.st刑務所(グリーン・ドルフィン・ストリートけいむしょ)
- 天国へ行く方法(てんごくへいくほうほう)
- 聖人の遺体(せいじんのいたい)
- 基本世界(きほんせかい)
- 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 本作でも使われた「擬音」と「ジョジョ立ち」
- 本作でも特殊技として登場した東方仗助の逆鱗
- 心に残る各部ラスボスたちとの再戦