マンマ・ミーア!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マンマ・ミーア!』とは、2008年にイギリス、ドイツ、アメリカが共同製作したロマンティック・コメディ・ミュージカル映画。
エーゲ海に浮かぶギリシャの小島を舞台に、シングルマザーの母ドナに育てられたソフィが自身の結婚式でヴァージン・ロードを一緒に歩いてもらうために本物の父親を探し出す物語。
今作は世界的に有名なスウェーデン出身のポップ音楽グループABBAのヒット曲で構成されており、見てるだけで思わず歌い出してしまうハッピーミュージカル映画である。

『マンマ・ミーア!』の概要

『マンマ・ミーア!』(英題:Mamma Mia!)とは、ギリシャの小島でホテルを経営するシングルマザーのドナとヴァージン・ロードを父親と歩きたいと願い、自身の父親を探し出す娘ソフィの母娘の絆を描いた物語。ソフィの結婚式を明日に控えて、友人達がギリシャの小島に到着し始め、ドナも久しぶりに会う友人達との再会に大喜び。そんな中、ドナの部屋でドナの日記を盗み読みしたソフィは自身の父親候補が3人いる事を知り、ドナには内緒で結婚式に3人を招待する。そこから自分の父親は誰なのかを探す物語がABBAのヒット曲に乗せながら進んでいく。
母と娘の愛の深さを描いた作品である。

全世界170都市以上で上演され、空前の大ヒットを記録した同名ミュージカルを映画化し、2008年12月に公開された『タイタニック』をしのぎ、イギリス史上最高のヒット作品となった。興行収入は26億円をも叩き出した。主役のドナ役は『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープ、娘役のソフィは『レ・ミゼラブル』のアマンダ・サイフリッド、父親候補の3人には『007 ゴールデンアイ』のピアース・ブロスナン、『ブリジット・ジョーンズの日記』のコリン・ファース、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのステラン・スカルスガルドが演じた。
世界的に有名なスウェーデン出身のポップ音楽グループABBAが挿入歌を全て担当している。

『マンマ・ミーア!』のあらすじ・ストーリー

ソフィの夢

舞台は、ギリシャの美しいリゾート地カロカイリ島。結婚を控えたソフィには「父親と一緒にバージンロードを歩く」という夢があった。
母親ドナの日記を読んだソフィは、自分には父親と思われる男性3人がいる事を知る。ソフィの父親が誰かは母親のドナ自身も知らない。
ソフィは母親に内緒で日記を手掛かりに、父親捜しを試みる。ソフィは3人全員に母親の名前で結婚式の招待状を送る。
結婚式に呼んだソフィの親友であるリサとアリも島に到着し、2人の父親候補の話と彼らを結婚式に招待した事を話し、盛り上がる。
更に、ドナの昔からの友人であり「ドナ&ザ・ダイナモス」というバンドを組んでいたターニャとロージーも島に到着し、久しぶりの再会を喜ぶ。

父親候補3人の登場

ソフィの前に、父親候補の男性ハリー、サム、ビルの3人が同時に訪ねてくる。慌てたソフィは、ドナの娘であることを名乗り、とっさにドナへのサプライズに自分が3人を呼んだと説明する。ドナにはまだ見つからないように、ソフィは3人をヤギ小屋の屋根裏に連れて行く。
だが、物音を聞いたドナは怪しみ、3人がいることに気づく。驚くとともに久しぶりの再会に胸が高鳴るのを感じるドナだが、男たちをその場から追い出す。急な出来事に思わず泣き出してしまうドナを、ターニャとロージーが励まし、ようやく落ち着きを取り戻す。

父親探しに困惑するソフィー

島から追い出された3人は仕方なくヨットでセーリングに向かう。それを見たソフィーは、帰ってしまうのだと勘違いをしてしまい、ヨットを追いかけてセーリングに同行する。そこでそれぞれのドナとの思い出を聞いたソフィは益々自分の父親が誰なのか分からなくなってしまい、落ち込む。ドナから帰るように言われた3人に、改めてドナへのサプライズとして結婚式の出席を頼む。

独身最後のパーティー

ビーチに戻って来たソフィは、婚約者であるスカイと互いに愛を誓い合い父親探しに困惑しているソフィを励ます。
スカイは友達にバチェラーパーティーに連れて行かれ、ソフィも女性だけでの結婚式前夜祭を行う。
そこで久しぶりに「ドナ&ザ・ダイナモス」が再結成を果たす。
そこにハリー、ビル、サムも居合わせソフィから自分が父親なのかもしれない事を告げられ驚く。各々が自分が父親なのだと思い込み、ソフィに自分が父親であると告白し始める。ソフィは混乱と失意のあまり気絶してしまう。

それぞれの思い

翌日、ハリーとビルは自分が父親である事を告白し合う。だが、お互いの話が噛み合わないまま話は終わってしまう。
父親候補3人が一気に自分が父親であると告白してきて、どうしたらいいか分からなくなったソフィは、ドナに対して父親が誰か分からないみじめな思いをぶつけて喧嘩をしてしまう。
久しぶりに再会したドナを愛していることに気づいたサムだったが、ドナはつれない態度を取る。だが、ドナもサムを愛していることに気づく。
前夜祭で良い雰囲気になったターニャとスカイの親友でもある若い男性バーテンダーのペッパーはターニャにしつこく言い寄るが相手にしない。
自己嫌悪に陥ったソフィが助けを求めるため、スカイに父親候補を自分が招待した事を全て話す。スカイはそのことを話してくれなかったことに失望し、結婚式は父親探しの為に行われた事だったのかと強くあたる。スカイ自身自分探しを中断していた事に気づき、ソフィもこのまま結婚していいのか思い悩む。

母と娘の絆

落ち込むソフィの結婚式のドレスアップの手伝いをするドナは、ソフィを励ます。ドナは、成長したソフィに目を細める。ソフィも1人で子育てとホテルの経営をして自分を育ててくれたドナに感謝の気持ちでいっぱいになり、エスコート役をお願いする。ドナは涙ながらに引き受ける。

結婚式

サムは結婚式会場に向かう道中、ドナにエスコート役になりたいと話をするが、ドナは突き放す。
結婚式が始まり、ドナは父親について話し出す。そこで3人共が立ち上がり、サム、ハリー、ビルの3人が、自分こそがソフィの父親と考えていることが明らかになる。誰が本当の父親かはわからない状態に、3人は喜んで「3分の1」の父親になると語る。ハリーはドナに初めて愛した女性で最後でもある事を告白し、島で出会った従業員の男性と良い関係になっている事を話す。
一気に父親が3人になったソフィだが、父親探しなどもうどうでもよくなってしまう。
結婚式が再開されようとするが、ソフィは結婚は延期し世界を見て回ることをスカイに提案し、スカイは受け入れる。

ドナの結婚式

ソフィの結婚式が延期され教会から皆が立ち去ろうとするが、サムが止める。サムはドナに愛を告白し、結婚を申し込む。ドナは承諾し、サムとドナの結婚パーティが行われる。
ドナとサムの結婚パーティの雰囲気につられてロージーはビルに突然愛を告白し、最初はいやがるビルだが試してみようと承諾する。ハッピーなムードで皆がダンスを踊る。ホテルの床の割れ目ができていた庭から泉が吹き上がり、ドナは愛の女神であるアフロディーテの泉が噴出したと考える。
ソフィとスカイは、ボートで世界旅行に旅立っていく。

物語は幕を閉じる。

『マンマ・ミーア!』の登場人物・キャラクター

ドナ・シェリダン(演:メリル・ストリープ )

日本語吹替:一柳みる
ソフィの母親であり、ホテル 「Villa Donna」のオーナー。若い頃、友人のロージーとターニャの3人で「ドナ&ザ・ダイナモス」というバンドを結成していた。お酒と歌う事が好きで、久しぶりに娘の結婚式で再会を果たした友人達と歌ったり踊ったりして盛り上がる。娘の父親候補であり元恋人の男性3人とも久しぶりに再会し、懐かしい気持ちになる。

ソフィ・シェリダン(演:アマンダ・サイフリッド )

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