『サバイバー』(Survivor)とは、2015年製作のアメリカ合衆国・イギリスのアクション映画である。外交官のケイトは、ある日伝説のテロリスト・ナッシュのターゲットにされてしまう。なんとか窮地は逃れるものの、爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられてしまったケイトは、イギリス、アメリカ双方から追われることになる。「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョボビッチと、「007」シリーズのピアース・ブロスナンが共演し、伝説のテロリストに立ち向かう女性外交官の死闘をスリリングに描いたサスペンスアクションである。
『サバイバー』の概要
『サバイバー』(Survivor)とは、2015年製作のアメリカ合衆国・イギリスのアクション映画である。アメリカでは2015年5月29日、イギリスでは2015年6月5日、日本では2015年10月17日に公開された。キャッチコピーは「たった1人で100万人を救えるか!?」。
ロンドンのアメリカ大使館駐在の外交官のケイト・アボットは、ある日伝説のテロリスト・ナッシュのターゲットにされてしまう。なんとか窮地は逃れるものの、爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられてしまったケイトは、イギリス、アメリカ双方から追われることになる。
「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョボビッチと、「007」シリーズのピアース・ブロスナンが共演し、伝説のテロリストに立ち向かう女性外交官の死闘をスリリングに描いたサスペンスアクションである。監督は『V フォー・ヴェンデッタ』、『推理作家ポー 最期の5日間』のジェームズ・マクティーグ。
『サバイバー』のあらすじ・ストーリー
ケイト・アボットの周囲に漂う不審な気配
ロンドンのアメリカ大使館駐在に赴任してきた外交官のケイト・アボット。ケイトの仕事は、テロリストがイギリス経由でアメリカへ不正入国するのを未然に阻止することだ。優秀なエリート職員であるケイトは、上司のサム・パーカーや仲間たちからも厚い信頼を得ていた。
ある時、ケイトはビザの申請に来たあるルーマニア国籍の医師、エミール・バランの入国目的に不審を抱く。ケイトがバランに質問していると、同僚のビル・タボットが現れ、半ば強引にバランの入国をパスさせてしまった。不審に思ったケイトが調べると、バランはドイツの大手製薬会社の顧問をしており、医療ガスの専門家だった。さらに、ここ最近の科学者の入国すべてにビルが関与していることが判明する。
無実の罪を着せられるケイト
一方、入国したバランは謎の人物らと接触し、新任の外交官であるケイトが要注意人物であると報告。謎の男たちは邪魔なケイトを処理するため、伝説の暗殺者である「時計屋」、ナッシュに仕事を依頼した。ナッシュはリモート爆弾で彼女を抹殺しようと計画する。
翌日、ケイトと同僚らはビルの誕生日を祝うため、彼のお気に入りのレストランへ向かった。先にプレゼントを買うためケイトがレストランの近くにある店に行くと、突然レストランが爆発。何とか一命をとりとめたケイトが助けを求めるためにレストランへ向かうと、そこに銃を持ったナッシュが現れる。突然見知らぬ男に殺されそうになったケイトは、慌てて公園へ逃げた。そこへ今後はビルが現れ、ケイトを殺害しようとしとする。しかしケイトともみ合ううちに銃を誤射し、死亡してしまった。その様子を見た人々がケイトがビルを殺したと誤解したため、ケイトは爆弾テロと殺人事件の犯人として指名手配されてしまうのだった。
ニューヨークでのテロの陰謀
そんな中、バランとナッシュによりアメリカ大使館のレーダーが爆破される。彼らは特殊な爆破ガスを使用しており、ニューヨークでもその4倍の効果を持つガスでテロを起こす計画を立てていた。
ケイトの上司であるサム・パーカーと同僚のサリーは、伝説の暗殺者である「時計屋」がケイトを追っていることを知り、彼女を探そうとする。
一方、ケイトは友人のリサに必要なものを手配してもらい、逃亡していた。警察に追われながらもビルの家に逃げ込んだケイトは、そこでサムに再会し、自身の状況を把握する。そしてビルが、アフガニスタンで息子を人質にされ、仕方なくテロリストたちの不正入国を黙認していたという事実を知るのだった。
しかしそこにナッシュが現れ、サムが撃たれてしまう。ケイトは何とか逃げおおせたが、ケイトはさらにサムを撃った容疑者にされてしまうのだった。
事件の決着
ケイトは自身の無実を証明するため、バランとナッシュの陰謀を暴こうと決意する。そしてサリーに協力してもらい、大使館地下にあるコンピュータ室へ潜入し、偽パスポートを作成。そして、そこにあったバランのビザから、彼らがニューヨーク・タイムズスクエアで行われるニューイヤーズイブで爆弾テロを起こす計画を立てていることを突き止めた。
ケイトは偽造パスポートを使ってロンドンを立ち、ニューヨークへ向かった。包囲網を掻い潜ったケイトはタイムズスクエアへと急行。そこでバランの姿を発見し、あとをつけた。
一方、ホテルの屋上へ向かったバラン。しかしそこでバランとナッシュは仲違いし、ナッシュはバランを殺害してしまった。
年末のカウントダウンに合わせて、ライフルの照準を向けるナッシュ。残り60秒を切ったところで屋上にいるナッシュを見つけたケイトは、彼の計画を阻止しようとする。そして必死に格闘した末、ナッシュを屋上から突き落としたのだった。
ケイトの活躍によってニューヨークでのテロは未然に防がれ、ケイト自身の容疑も晴れた。ナッシュに射殺されたかと思われたサムからも電話をもらい、ケイトは安堵する。
そしてサムからは、君が100万人もの人を救ったのだと告げられるのだった。
『サバイバー』の登場人物・キャラクター
主要人物
ケイト・アボット(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)
中央の女性
日本語吹替:本田貴子
ロンドンのアメリカ大使館駐在の女性外交官。モンタナ出身でスタンフォード大卒の優秀な人物。両親はすでに亡くなっており、一人っ子。
バイクを愛用しており、爆発により吹っ飛ばされてもすぐに起き上がるほど堅牢な肉体を持つ。
ナッシュ(演:ピアース・ブロスナン)
日本語吹替:田中秀幸
表の顔は時計屋の男性。その正体は伝説のテロリストである。顔馴染みとしか仕事をしない用心深い性格だが、ターゲット以外にも無関係な人間を巻き込む冷酷な一面を持つ。
何度も整形手術を受けている。
その他の登場人物
サム・パーカー(演:ディラン・マクダーモット)
日本語吹替:堀内賢雄
ケイトの上司。ケイトに対して絶大な信頼を寄せており、濡れ衣を着せられたケイトの味方の一人。ナッシュに狙撃されるが、一命を取り留めた。
クレイン(演:アンジェラ・バセット)
日本語吹替:高島雅羅
駐英大使。ビザの発行に関することでケイトと関わりを持ち、ケイトのことは妹分として高く評価していた。
しかしケイトが容疑者として追われるようになった際には、彼女のことを信用しなかった。
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目次 - Contents
- 『サバイバー』の概要
- 『サバイバー』のあらすじ・ストーリー
- ケイト・アボットの周囲に漂う不審な気配
- 無実の罪を着せられるケイト
- ニューヨークでのテロの陰謀
- 事件の決着
- 『サバイバー』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ケイト・アボット(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)
- ナッシュ(演:ピアース・ブロスナン)
- その他の登場人物
- サム・パーカー(演:ディラン・マクダーモット)
- クレイン(演:アンジェラ・バセット)
- ビル・タボット(演:ロバート・フォスター)
- アンダーソン(演:ジェームズ・ダーシー)
- サリー(演:フランシス・デ・ラ・トゥーア)
- エミール・バラン(演:ロジャー・リース)
- ニーロ・フロンクス
- ナオミ
- リサ
- シモーヌ
- ペリー
- ハウイ
- 『サバイバー』の用語
- 時計屋
- 9.11
- 『サバイバー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アクションシーンはほとんどなし
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