Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』とは、月刊コンプエースで連載されていた漫画、及びそれを原作として2013年に全10話が放送されたテレビアニメ作品である。普通の小学五年生のイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称はイリヤ)が「魔術礼装:カレイドステッキ」であるマジカルルビーの力により魔法少女にし転身し、同じ魔法少女である、美遊・エーデルフェルト(愛称は美遊)と協力し、町に散らばるクラスカードを回収する任務をこなしていく。

並列限定展開(パラレル・インクルード)

バーサーカーを倒すために使用したパラレル・インクルード。共振した二つのカレイドステッキを交差させ、一枚のクラスカードから複数の宝具を召喚させる。

聖杯戦争

こちらも本作ではあまり取り上げられない用語だが、Fateシリーズで一番大切な用語である。
「あらゆる願いを叶えるとされる万能の願望機・聖杯の所有をめぐり、一定のルールを設けて繰り広げる争い」それら全てを聖杯戦争と呼ぶ。基本的なルールは、7名の各魔術師が契約した7つのクラスの英霊が規定の期間以内に殺し合い、1組だけ生き残れば、生き残った者が聖杯を手にするというシンプルなルールである。

劇中劇

『魔法少女マジカル☆ブシドームサシ』

本編内で放送されているアニメ。イリヤやリズが好んで視聴している、魔法少女もののテレビアニメ。イリヤの思い描く魔法少女像は、この作品が大きく影響している。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

イリヤ「考えるな。空想しろ!」

空中飛行がうまくできない美遊に対してイリヤが放ったセリフ。イリヤは理屈や行程をすっ飛ばし、結果だけを想像する性格。
対して美遊は理屈や行程を考えたうえで結果を導き出す性格のため、両者の考え方は真逆。
この時は美遊とあまり仲が良くなかったため、イリヤなりに分かり易く伝えたつもりだったであろうが、美遊には全然響かなかった。
しかし、イリヤとの空中飛行の特訓を境に二人の距離は縮んでいった。

アイリスフィール・フォン・アインツベルン「『力』を恐れているのならそれは間違いよ。力そのものに良いも悪いもないの。重要なのは使う人…あなたの意志。あなたにどんな力があろうと恐れる必要なんてないわ。それは紛れもなくあなたの一部なんだから。」

魔法少女を放棄していたイリヤがアイリに、友達とやっていることがうまくいかず、友達を傷つけてしまったと相談した際にアイリが放ったセリフ。
イリヤはアイリに魔法少女としてカード回収の任務をしていることは一切言っていないが、イリヤは魔術を制御できない理由を知っていたかのようにこのセリフを放った。後のアニメ第二期作品の伏線のシーンにもなっている。

本編であまりアイリとイリヤの掛け合いは見られないが、母親として子供の相談に乗っているこのシーンは二人が親子ということが上手に描かれている。
アイリが放ったこの言葉のおかげで、イリヤは自分の中にある暴走する魔術を抑えられない恐怖を克服し、バーサーカーと戦っている美遊を助けに向かう。

イリヤ「友達を捨てたままじゃ前へ進めないって」

最終回で美遊に対してイリヤが放ったセリフ。

バーサーカーの攻撃から間一髪で美遊を救出したイリヤに対して、美遊は「何故ここに来たの?」と問いかける。
イリヤは自分が友達を傷つけてしまったことを反省し、魔法少女になるのをやめて美遊と距離を置いていたが、美遊と距離を置いたままではせっかく友達になった美遊がまた他人になってしまう。自分も魔法少女なのにその任務を美遊に押し付けてしまっている。美遊は友達であり仲間。イリヤは自分の魔術の暴走より友達を捨てることのほうが怖いと判断し、美遊を助けに来たのであった。

美遊「一人じゃできないことだって二人一緒ならうまくいくって」

イリヤが一人でバーサーカーを倒そうとした際に美遊が放ったセリフ。

何事も一人でこなして生きていくのが普通であった美遊が、魔法少女になってからそれができない。目の前のバーサーカーに苦戦している途中で危険を冒しながらでも助けに来たイリヤを見て、美遊にとってイリヤは初めての友達であり仲間であるということを再確認する。
クラスカード・キャスターでの初めての共闘を思い出した美遊はイリヤにこのセリフを伝える。イリヤも一人で戦おうとしたことを美遊に謝罪し、並列限定展開(パラレル・インクルード)を二人で使う。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原作・Fate/stay nightにおけるイリヤの設定の違い

プリズマ☆イリヤを見た後に原作であるFate/stay nightを見るとイリヤの設定の違いが大きくわかる。
・原作のイリヤは魔術師
・聖杯戦争に参加し、バーサーカーを従えている。
・士郎や凛を殺そうしている(特に士郎)
・実は士郎が義理の弟でイリヤは義理の姉
・実年齢は18歳

カレイドステッキの元ネタ

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