ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブッダ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた、仏教を生み出した釈迦こと「ブッダ」の物語についての漫画作品である。少年漫画雑誌『希望の友』(潮出版社)にて、1972年〜1982年まで連載された。後のブッダである主人公「ゴータマ・シッダルタ」が苦悩しつつ仏教をどのように悟ったのかを描き出している。実在の人物と手塚治虫自身の創作の人物が入り混じっているも、2000万部を超える売り上げを記録し、非常に評価されている作品である。

ルリ王子の変化

やがてブッダは大きくなった教団をアナンダが連れてきた二人の者に任せ、アナンダのみを連れてコーサラ国へと旅立った。
コーサラのルリ王子はブッダに対して「(故郷に住んでいた)シャカ族を全滅させる」と宣言し、とらえられた父王の変わり果てた姿と対面させる。王は痩せ細り、見る影もなかった。ブッダは王子を憎むどころか憐れみを覚え、逆上した王子に殴られた挙句幽閉される。革命を企てるコーサラの協力者によって牢から出されたブッダは、妻や子との再会を果たした。
一斉蜂起を望むシャカ族に対し、ブッダは対話によってルリ王子の苦しみを救いあげる。王子はブッダに大いに感謝して、教えを請いたいと考えるまでになった。

ブッダの旅立ち

その後もブッダは弟子と共に世界を巡って迷える人々を救っていく。残念なことに正しい教えが伝わらず、シャカ族が滅亡するなどの悲劇に見舞われたが、それでもブッダは旅を続けた。
一方悟りを開いてからのブッダは以前よりもいっそう死の気配を感じ取れるようになり、自分に残された時間があと10年4ヶ月であると知る。ブッダは嘆き悲しみ、死とは何かを今一度考え始めた。体が弱りどんどん衰えるブッダの元にある日ブラフマンが現れ、「もう終わりだ。ゆっくり休みなさい」と優しく声を掛ける。ブッダは死が怖くなくなっていた。
横たわるブッダの元に教えを請うため現れた老人に対して正しい道を説いた後、ブッダは静かにこの世から旅立った。

『ブッダ』の登場人物・キャラクター

教団

ブッダ

本名はゴータマ・シッダルタ。
この物語の主人公であり、仏教を生み出した人物である。
カピラヴァストウの王子であったが、身分の差に納得がいかず、また死の恐怖から出家を決意し、王宮を出ていった。
体は決して強くなく、むしろ虚弱体質で特に胃腸機能が弱かった。
霊媒の力を持っており、動物や人間の心の中に入り込み、その動物や人間に直接語りかけることができた。
彼の人生を大きく変えたのは、スジャータという死んでしまった少女の魂を呼び戻そうとした時の経験だった。
スジャータの心の中に入り込んだブッダは魂が寄せ集まった物体、宇宙を目の当たりにしたのだった。
そこでブッダは全ての魂が同じものであり、故に全ての生き物は平等でつながっているということを知った。
そこからブッダは悟りを開いたのだった。
悟りを開いた当初は誰からも相手にされなかったものの、ブッダの言葉を聞いた者は次々にブッダの話の魅力にとらわれ、ブッダの話をさらに聞きたがった。
高位のバラモンさえ、ブッダの話を聞けばブッダの弟子になってしまうほどだった。
悟りを開いてからは、ブッダは念力を使えるようになったが、積極的に使うことは嫌っていた。
この作品ではブッダの高貴さよりも、人間らしさにスポットが当たっており、ブッダが普通の人間のように苦しむ姿が何度も描かれている。

タッタ

第1巻から登場している。
バリアというカースト制で最も地位が低い人間扱いされないような身分。
年少期から青年期までは動物に精神を乗り移らせることができる特殊能力を持っていた。
コーサラ国に肉親と親友、親友の母親を殺されたため、コーサラ国に強い憎しみを持っており、いずれはコーサラ国の王を討ち取ることを考えていた。
ブッダを王宮から連れ出し、王宮の外の悲惨な状況を伝える役割を担った。
ブッダが出家してからは山賊になり、ミゲーラを妻としていた。
ブッダに王室に戻って欲しがっていたが、ミゲーラの病をブッダに治してもらってからは考えが変わり、ブッダの1番弟子になることを決めた。
そしてブッダの弟子になり、人を殺すことを禁じられた。
それからしばらくはブッダの弟子として行動していたが、それでも復讐の気持ちは消えておらず、最終的にはブッダの教えに背いてコーサラ国に戦を挑み、戦死した。

デーパ

ブッダが出家して初めて出会ったサモンであり、苦行者だった。
タッタたちにさらわれたときにミゲーラに目を焼くように言われて、片目を自ら焼いている。
ブッダに苦行について教え、苦行こそが至高の修行なのだと信じていた。
「苦行は自己中心的な行為でしかない」と考えたブッダと対立したが、ブッダに命を救われてからブッダの弟子となった。
ブッダに命を救ってもらったことに非常に恩を感じており、それを返すことを望んでいた。
ブッダは彼を信頼しており、最後に彼に教団のことを任せて旅立った。

五比丘(ごびく)

王子時代のブッダが王宮の屋根で修行を行っていたときに、ブッダを屋根から下ろそうとした5人のサモンたちで、苦行を行なっていた。
催眠術を扱うことができ、ブッダに催眠術をかけて屋根から下ろそうとした。
催眠術はブッダを脅かすことはなかったが、ブッダのその頑強な精神に感服した彼らはブッダに出家することを勧めた。
その後、苦行林で再会したが、この5人のうち一人は苦行の末に亡くなっていた。
苦行をやめたブッダとは対立していたが、ブッダの話を聞くとその話に夢中になり、4人ともブッダの弟子となった。

アナンダ

悪魔に取り憑かれ、ブッダを倒すべく育てられた悪魔の使者。
ブッダに出会うまで非常に荒れた生活をしており、数多くの悪行を働いていた。
悪魔に取り憑かれていることから「まともな人間」にはなれないと思っていたが、ブッダにそれを否定され、希望を見出したアナンダはブッダの弟子になった。
ブッダの弟子になってからは夢で今まで殺してきた人間に復讐される悪夢を見て非常に苦しんだが、最終的にはそれを乗り越えた。
ブッダはアナンダのことを非常に気にかけ、旅に出る際には必ずアナンダを伴った。
悪魔の囁きもブッダと過ごすうちになくなっていき、アナンダは立派なブッダの弟子になっていった。

ダイバダッタ

バンダカの忘れ形見の、非常に狡猾な人物。
バンダカが死んだ後は継父にいじめられ、弱気な性格をしていたが、学校での遠足中に象に襲われた際に性格が一変し、わずかに流れる水を自分のものだけにするために他の生徒たちを全員殺害した。
その結果として獣に生きたまま喰われるという処刑に処されたが、キツネの親子に救われ、そのままキツネの親子と共に過ごし、キツネとして育った。
その後、キツネたちと死に別れた際にナラダッタと出会い、ナラダッタに生き物の理を教わる。
後に人間社会に帰り、青年になってからはマガダ国に住み着き、マガダ国に仕えて成り上がることを夢見ていた。
そのときに出会ったタッタと共にマガダ国の近衛兵とそのマネージャーになることができ、それからはマガダ国のアジャセに懐かれて信頼される相手になっていった。
ブッダの教えに心を動かされていたが、本質的なところを理解してはおらず、自分の理想のために動くだけだった。
ブッダの教団を乗っ取ろうと画策し、毒でのブッダの殺害を目論むも失敗し、逆に自分が毒を受けてしまい、死亡した。

suma719
suma719
@suma719

Related Articles関連記事

浜崎あゆみ(Ayumi Hamasaki)の徹底解説まとめ

浜崎あゆみ(Ayumi Hamasaki)の徹底解説まとめ

浜崎あゆみとは、キッズモデル・アイドル時代を経て1998年に歌手デビューした福岡県出身のミュージシャン。自らが作詞を手掛ける事が多く、そのストレートな表現で若者たちの心を魅了した。後に総売上枚数が5000万枚を突破し、ソロアーティスト及び女性アーティストとして史上初の快挙を成し遂げた。また、楽曲のみならず彼女のファッションやメイクをお手本にする若者たちが急増し、女子高生のカリスマ的存在に。ファッションリーダーとして、ネイルアート、大きなサングラス、豹柄などを流行させ社会現象となった。

Read Article

韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

日本でも幅広い世代から高い人気度を誇るK-POPや韓流ドラマ。2016年デビューのガールズグループ「TWICE」に日本人メンバーが3人選ばれたことで、K-POPアイドルを目指す日本人が急増した。韓国の芸能市場にとっても、日本人メンバーの存在は日本進出の大きな足掛かりとなるため重要視されている。またK-POPアイドルに限らず、韓国芸能界で活躍する日本人は多い。

Read Article

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。

Read Article

火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『火の鳥』とは漫画界の巨匠、手塚治虫の描く漫画作品。その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥である「火の鳥」。この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転する。文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間の心と、「火の鳥」を狂言回しに、あらゆる要素を紡ぎ、手塚治虫が読者へ送る「究極の物語」だ。

Read Article

ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ

ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つで、天才無免許医師が法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ作品。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。

Read Article

三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。

Read Article

奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『奇子』とは手塚治虫が小学館『ビッグコミック』に1972年1月25日号から1973年6月25日に連載していた漫画作品。戦後史最大の闇とされた下川事件をモデルにした事件を核に、旧家一族の愛憎劇を絡めた物語となっている。第二次世界大戦直後、天外仁朗(じろう)が外地から復員すると、実家には末の妹・奇子(あやこ)が増えていた。実は奇子は仁朗の義姉と彼の父親の不義の子であり、彼女の存在が家族間に緊張を生む。一方仁朗はGHQのスパイに成り下がり、司令部からの命令で様々な汚れ仕事や諜報活動に手を染めていく。

Read Article

アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『アドルフに告ぐ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた第二次世界大戦中のドイツと日本、そして3人のアドルフについての漫画作品である。『週刊文春』にて1983年1月6日〜1985年5月30日まで連載された。ヒットラー、カウフマン、カミル、3人のアドルフの人生が入り混じり、狂言回しの峠草平を中心に物語が進んでいく。1986年度の第10回講談社漫画賞一般部門を受賞し、手塚治虫の作品の中でもトップクラスの名作である。

Read Article

どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。

Read Article

ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジャングル大帝』とは、手塚治虫による日本の漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。 壮大な自然を舞台に、主人公のレオを中心とした物語で、その中で動物たちの弱肉強食や人間の欲望、自然の脅威や素晴らしさを知ることができる。学童社の月刊漫画誌「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて連載された。アニメ作品も制作されており、手塚治虫初期の代表作であると共に、現代アニメの基礎となった作品である。

Read Article

七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『七色いんこ』とは1981年より手塚治虫が『週刊少年チャンピオン』で連載していた漫画、およびそれを原作とした舞台作品。シェイクスピアなどの海外古典から近代演劇まで、実在の演劇をベースにした1話完結の犯罪活劇。 七色いんこは、代役専門の天才役者。本人そっくりのメーキャップに、時には本人以上の演技力で観客を魅了する一方、劇場内の金持ちから金品を巧みに奪う泥棒でもある。警察から送り込まれた射撃・格闘に秀でた刑事、千里万里子(せんり まりこ)は七色いんこを追ううちに次第に彼に好意を抱くようになる。

Read Article

ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ばるぼら』とは、手塚治虫によって『ビッグコミック』で連載された、芸術を題材とした大人向けの漫画。「耽美派の天才」と呼ばれる主人公の小説家が、アルコール依存症のフーテン娘バルボラと出会ったことで芸術家としての絶頂を味わい、そして転落するまでを描いている。男女の性愛だけでなく、異常性欲、黒魔術、薬物といったアングラ要素が満載の、いわゆる「黒手塚」と呼ばれる作品のひとつだ。 2020年、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で映画化されたことで話題になった。

Read Article

MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『MW(ムウ)』とは、手塚治虫による漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1976年から1978年まで連載された。2009年には、玉木宏と山田孝之のダブル主演で実写映画版が公開されている。手塚治虫は1970年代の商業青年誌において、「同性愛」と「猟奇殺人」そして「個人VS国」や「善悪とは何か?」というタブー的な要素に取り組んだ。それらの要素が渾然一体となって作り出すドラマが作品の魅力である。南西諸島のとある小島で起きた事件で、人生を大きく狂わされた2人の青年を描いたピカレスクロマン作品である。

Read Article

鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『鉄腕アトム』とは、手塚治虫による漫画作品。テレビアニメ版や実写版など様々なメディアミックスが行われていることでも有名であり、手塚治虫の代表作の1つに挙げられている。『鉄腕アトム』の原作漫画は、光文社の月刊漫画雑誌『少年』にて1952年から1968年まで連載された。コミックスは、『講談社手塚治虫全集』全18巻をはじめ様々なバージョンが存在する。人間に似た心を持つ少年型ロボットアトムが、人間とロボットとの関係の狭間で地球の平和のために数々の難事件や敵に挑む姿を描いたSF作品である。

Read Article

ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ユニコ』とは手塚治虫がサンリオより出版の『リリカ』で1976年11月から1979年3月まで、小学館より出版の『小学一年生』で1980年5月号から1983年7月号まで連載した児童向けファンタジー漫画である。1981年には『ユニコ』、1983年には『ユニコ 魔法の島へ』のタイトルで映画化した。 一角獣の子どもユニコは、いじわるなビーナスに神の国を追い出され、西風の精に運ばれ様々な時空を旅することとなる。不思議な魔法を使えるユニコは、訪れる先で様々な人々と交流し、彼らに愛と友情を届けていく。

Read Article

シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『シュマリ』とは、手塚治虫による明治時代初頭の北海道を舞台にした歴史漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1974年から1976年まで連載された。手塚作品の中でメディアミックスされていないが、ファン人気の高い作品として知られている。骨太の主人公を中心に激動だった明治初期の北海道を描き切った大河ドラマ的作風は、手塚漫画の魅力をさらに広げたとも評されている。主人公の元旗本は、自分から逃げた妻と間男を追って北海道へやって来た。そこでアイヌの人々と文化に魅せられて「シュマリ」と名を変え生きていく。

Read Article

上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『上を下へのジレッタ』とは、手塚治虫がバーチャルリアリティーのような妄想世界「ジレッタ」を巡る騒動を描いたブラックユーモア漫画。才能と野心あふれるプロデューサー門前市郎(もんぜん いちろう)が「空腹の間だけ絶世の美女になる」という特異体質を持つ越後君子(えちご きみこ)と、その恋人の山辺音彦(やまべ おとひこ)を利用して名誉欲を満たそうと七転八倒する物語。 手塚作品の中では知名度は高くないが、2017年には妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』のタイトルで舞台化され、横山裕が主演を務めた。

Read Article

リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『リボンの騎士』とは、手塚治虫による少女漫画、およびそれを原作にしたアニメや舞台などのメディアミックス作品。1953年から1956年まで連載された『少女クラブ』版、1963年から1966年まで連載された『なかよし』版、1967年連載の『少女フレンド』版の3種類がある。異世界を舞台に、男女の心を持ってしまった主人公サファイアが、悪人たちと戦う物語がファンタジックに描かれている。少女向けストーリー漫画の先駆け的な存在として知られており、後続作品に多大な影響を与えた。

Read Article

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』。一話完結の作品の中に完璧な人間ドラマを描きだす手塚治虫は間違いなく天才だったといえるでしょう。漫画を読んだことのない人はもちろん、ある人にとってもブラック・ジャックは謎の多い人物です。今回は間黒男がいかにして伝説の無免許医ブラック・ジャックになったのか、ブラック・ジャックとはいったい何者なのか、その本性に迫ります。

Read Article

マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『火の鳥』はあの『鉄腕アトム』を生み出した漫画界の巨匠、手塚治虫による『火の鳥(不死鳥)』を題材とした長編漫画である。日本の漫画文化を代表する作品の一つ。仏教の「六道輪廻」の考え方を軸に「死と再生」を主なテーマとした壮大なストーリーとなっている。 全12編ともなる独立したストーリーの舞台が過去と未来を行き来する独特な構成や、宗教思想と漫画の融合が当時画期的であり、現在でも数々の作品に影響を与え続けている。 この記事では、生命の本質や人間の業を説くような火の鳥の名セリフの数々を紹介する。

Read Article

タトゥー・刺青を公言している女性芸能人まとめ

タトゥー・刺青を公言している女性芸能人まとめ

かつて日本では極道関係者や罪人が「刺青」を入れていたことから、「刺青」は忌避すべきものという風習が根強く存在してきた。しかし海外文化の流入が盛んになり、ファッションの一部として「タトゥー」「刺青」を入れる芸能人や著名人が増えてきている。本記事では「タトゥー」「刺青」を公言している女性芸能人をまとめて紹介する。

Read Article

【劣化】浜崎あゆみが激太り!?“あまりにもふくよかな腹”を徹底検証!【二重アゴ】

【劣化】浜崎あゆみが激太り!?“あまりにもふくよかな腹”を徹底検証!【二重アゴ】

歌手の浜崎あゆみが“激太り”していると話題になっている。その証拠だとされる画像や動画は数多く存在し、一部のファンの間では「劣化した」、「外国のおばあさんみたい」と悪い意味での話題と化している。 実際に浜崎あゆみは太ったのかどうか、画像や動画と共に検証していく。

Read Article

【純粋無垢】徹底紹介!浜崎あゆみが長瀬智也に書いた詞!【切なさ炸裂】

【純粋無垢】徹底紹介!浜崎あゆみが長瀬智也に書いた詞!【切なさ炸裂】

「平成の歌姫」として知られる浜崎あゆみが、同い年のジャニーズタレントの長瀬智也と交際していたことは、ファンの間では有名な話である。 結局2人の関係はうまくいかずに別れることとなったが、浜崎の発表した曲の中には長瀬との関係をうかがわせるようなものも少なからず存在している。ここでは、独断と偏見で浜崎の想いの詰まった詞を紹介する。

Read Article

してる?してない?浜崎あゆみの整形疑惑を徹底検証!

してる?してない?浜崎あゆみの整形疑惑を徹底検証!

「平成の歌姫」とも呼ばれる、絶大な人気を誇るアーティスト浜崎あゆみ。そんな彼女に昔から取り沙汰されているのが、「整形しているのではないか」という指摘である。 以前の写真と顔が違うという者もいれば、成長に従い顔立ちが変わることなど珍しくないという者もいる。ここでは、そんな賛否両論の浜崎あゆみ整形疑惑について紹介する。

Read Article

タトゥーを入れている芸能人・歌手まとめ!安室奈美恵やワンオクなど

タトゥーを入れている芸能人・歌手まとめ!安室奈美恵やワンオクなど

海外アーティストはもとより、日本の芸能人・歌手でもタトゥーを入れていることを公言する人が多くなっています。あまり目立たないワンポイントものや自分の星座のモチーフ、恋人とお揃いのものまで、その種類は様々です。本記事では海外アーティストも含め、タトゥーを入れている芸能人・歌手の情報をまとめて紹介します!

Read Article

【整形・豊胸?】Mステ登場の浜崎あゆみにネットざわつく【ミュージックステーション】

【整形・豊胸?】Mステ登場の浜崎あゆみにネットざわつく【ミュージックステーション】

2017年の『ミュージックステーション』3時間スペシャルに登場した浜崎あゆみの姿に、ネットが大きくざわついた。浜崎あゆみの鼻に違和感を覚えた視聴者が多かったようで、「整形なのでは」という声が噴出。また胸を大きく露出させた衣装に「豊胸か?」という声も相次いだ。

Read Article

浜崎あゆみが不調…CD売り上げ数とライブ動員数低迷で大変そうな件

浜崎あゆみが不調…CD売り上げ数とライブ動員数低迷で大変そうな件

1998年に19歳で歌手としてデビューを果たした浜崎あゆみ。独特の歌声やファッションセンスなどが話題を呼び、当時はメディアに引っ張りだこ!その圧倒的カリスマ性で特に若い世代を中心に絶大な支持を得てきました。そんな彼女、いつの頃からかCD売り上げ数やライブの観客動員数が低迷し、かなり大変な状況にあるようです。この記事では、その内容やネット民の反応についてまとめました。

Read Article

【元AAA】浜崎あゆみと浦田直也の交際報道まとめ!発覚のきっかけは誤爆ツイート

【元AAA】浜崎あゆみと浦田直也の交際報道まとめ!発覚のきっかけは誤爆ツイート

平成の歌姫として君臨してきた浜崎あゆみ。そんな彼女と、AAAの元メンバー・浦田直也とはもともと仲が良く、互いのことを「姉」「弟」と呼び合っていたようです。それだけならまだしも、ツイートでは「付き合っているのでは?」と匂わせるような発言が多く、ついには浦田直也があゆへの想いを誤爆ツイートしたことで熱愛が発覚しました。これに対し、ファンからは厳しい声が挙がっています。まぁ、そりゃそうなりますわな。

Read Article

目次 - Contents