ブレードランナーのレプリカントとは?映画のあらすじや魅力を紹介!
『ブレードランナー』はレプリカントと呼ばれる人造人間にまつわる映画です。優れた知性と体力があるレプリカントは、宇宙開拓の最前線で用いられていましたが、製造されてから数年経つと感情が芽生え、人間に逆らう可能性がでてきます。
人間と人造人間レプリカントの関係性に考えさせられる名作です。
■ブレードランナーのあらすじ
舞台は21世紀初頭。タイレル社という一企業が人造人間の開発に成功しました。それがレプリカントです。レプリカントは優れた知性と体力があり、宇宙開拓の最前線で用いられていましたが、製造されてから数年経つと感情が芽生え、人間に逆らう可能性があるとされていました。その為、最新型のネクサス6型には4年の寿命が与えられ、安全に使用できるように設計されていました。
しかし、宇宙開発に従事していた4体のレプリカントが人間を殺害し、地球へ脱走しました。主人公のデッカードは、脱走レプリカントを判別し、殺害することが使命の警察官「ブレードランナー」です。本作は、デッカードが4体のレプリカントを殺害するまでの流れを描いたものです。
■では、レプリカントとは?
前項でふれたとおり、レプリカントには優れた知性と体力があり、外見もまるで人間で、「フォークト=カンプフ検査」という特殊なテストでしか、人間とレプリカントを識別できません。しかも、製造されてから数年すると感情も芽生えます。まるで人間です。今回の事件で4体のレプリカントが脱走した理由も、設計者のタイレル博士に会い、限られた寿命を伸ばしてもらい、自由に生きるという望みによるものでした。
結果として、脱走レプリカントはタイレル博士と会うことには成功しました。ですが、博士はレプリカントの寿命を伸ばすことは技術的に不可能であること・優れたものは得てして短命であること・限られた寿命を全うするように伝えるのです。
■脱走レプリカントは悪なのか?
タイレル博士に寿命を伸ばしてもらえないことを悟ったレプリカントは絶望し、タイレル博士を殺害します。また、タイレル博士に会うための流れでも、数々の人間に危害を加えています。この事実だけ見るならば、造物主の人間に反旗を翻すレプリカントは悪です。
しかし、レプリカントは知性や体力に優れ、感情もあり、外見も人間とそっくりで、なにより自由を求める意思があります。ほぼ人間です。人間とレプリカントを隔てるのは「フォークト=カンプフ試験」という薄皮一枚です。ここまで人間に酷似し、あるいは時として人間を超越しているレプリカントが人間と同じように生きることを求めるのは悪なのでしょうか?
■さいごに
現実の世界でも、人工知能やアンドロイドの実現に向けて、科学は少しずつ進歩しています。きっといつかはどちらも実現するでしょう。そして、その時の人間はアンドロイドを便利なものとして使おうとするでしょう。いつか来るその日のために、本作を鑑賞してみるのも良いのではないでしょうか?
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