クソゲーだったFF14が作り直しを経て新生エオルゼアとして生まれ変わるまで
ネットワークを通じて多くの人々がコミュニケーションを取り、広大な世界を冒険するMMORPGとしてサービスを開始した「ファイナルファンタジーXIV」。大人気MMORPGとしてその名が知れ渡るまでの道は、けして順風満帆ではなかった。一つのゲームを、まるまる「作り直す」という異例の取り組み。大人気RPGの世界が「新生」し、注目を集めるまでの経緯について解説。
開発、運営側もより一層プレイヤーとの「壁」を取り払うべく、積極的にメディアを利用し、情報を展開している。
ニコニコ生放送などでは、パッチのたびに要点や見どころを解説。パッチの内容をプロデューサー・吉田直樹氏が「朗読」するという会まで存在する。
ストーリー、グラフィック、ゲームバランス、音楽に至るまで、それぞれの開発者が姿を現し、生の声を届けることで、プレイヤー側との乖離を少しでもなくすべく、尽力している。
また、イベントごとに多数のゲストも出演。作中の登場人物を演じている声優や、各界の著名人が「プレイヤー」としての意見を交わすなど、大いに盛り上がりを見せた。
どこかビジュアル系を意識した吉田直樹氏をはじめとし、プロデューサー陣の濃いキャラクター性もまたプレイヤーに受け、作る側、遊ぶ側という関係性がより柔和になっている。
この双方向のコミュニケーションにより一層力を入れている部分も、そこで遊ぶプレイヤー達の心をつかんでいる要因でもある。
思わぬ形で、まだまだ広がりを見せる「FFXIV」
様々な世界観とのコラボ
出典: www.google.com
プレイヤーはエオルゼアの危機を救う「光の戦士」として、世界の命運を分けた戦いに巻き込まれるわけだが、重い使命を果たすことだけが、この「FFXIV」の醍醐味ではない。
現実世界で流行する様々な要素を取り入れた「型破り」な展開も、ユーザの予想を良い意味で裏切ってくれる。
まずは近いところで、同社が発売している「ドラゴンクエスト」や別ナンバリングタイトルである「FFXI」「FFXIII」のキャラクターが登場。
また「牙狼GARO」なんていう、一見、ファンタジーという分野とは別物とも思える意外なコラボも実現している。
中でも、一世を風靡した人気タイトル「妖怪ウォッチ」のキャラクターがそのまま登場するコラボも、話題を呼んだ。
生みの親であるレベルファイブ・日野晃博社長が「FFXIV」のヘビーユーザであるという意外な接点から実現したこのイベントも盛況で、各地ではお気に入りの妖怪を連れて歩く冒険者達の姿が見えた。
世界を救うというメインストーリーの脇ではどこかコミカルな、それでいてしっかりと作りこまれた装備アイテムや乗り物をもらえるイベントも続々実現している。
まさかの「ドラマ化」まで
出典: www.google.com
ここ最近では、ついに「FFXIV」の世界はドラマにまで発展してしまう。
MMORPGの面白さを自身のブログで展開していたマイディ氏が「父親に何か親孝行をしてあげたい」ということから「FFXIVをプレゼントして、父を陰ながらサポートし、全てを終えた時に息子であるということを明かす」という計画を進行。
笑いあり、時に涙ありのこの大規模プロジェクトは大きな話題を呼び、なんとブログが公式書籍化。
さらには実際に登場したプレイヤーの方々の協力を受け、実写、ゲーム画面がコラボするという異例のドラマ化。
父がエオルゼアに降り立ち「光の戦士」として奮闘する「光のお父さん」が放映され、反響を呼んだ。
この放映に合わせてエオルゼアの世界に興味を持つプレイヤーが続出し、一時期、初心者プレイヤー達の姿が大量に見えるなど、盛り上がりを見せた。
「新生」し、さらなる広がりを見せる世界
出典: www.google.com
大きな期待を裏切る形となってしまった「旧FFXIV」の世界を作り直し、見事に復活、文字通り「新生」した「FFXIV」の世界。
サービス稼働後もユーザからの不満にこたえる形で、日々改善パッチも当てられ、まだまだコンテンツも広がりを見せている。
2015年6月には初の追加パッケージ「蒼天のイシュガルド」が発売。「新生」でのユーザの声を取り入れ、より「冒険」を実現するために広いフィールドや「旅」に主軸を置いたメインシナリオは、ユーザ達から好評であった。
世界が作り替わったとしても慢心することなく、ユーザの声を聞き、それに答える形で進化していく世界は、まだまだ終わることなく、そこで奮闘する「光の戦士達」を楽しませている。
2017年6月にはついに第2弾の追加パッケージ「紅蓮のリベレーター」が発売。
舞台を和風の「ひんがしの国」へと移し、また壮大なストーリーが展開される。
生まれ変わった世界はけっして止まることなく、日夜進化を続け、これからも誰も見たことのない「Final Fantasy」の世界を描き続けていく。
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目次 - Contents
- ファイナルファンタジーXIV(FINAL FANTASY XIV、FFXIV、FF14)とは
- 大きな期待が寄せられ、稼働した「旧FFXIV」
- 「FFXI」から「FFXIV」へ。進化に期待を寄せたプレイヤー達
- 待望のテスト稼働開始。だが…
- ユーザーインターフェースの使いにくさ
- コピー&ペーストを多用したかのような同じ構造のマップ
- 明らかに作りこみが甘い、成長システム
- RPGのメイン要素である「バトル」のバグ
- 対応に遅れ続ける運営側
- 泥沼化していく対応
- 世界を作り直すという決断
- ゲーム本編のメインストーリーまで巻き込んだ、世界の「崩壊」
- 「新生」した新たな世界
- ついに再起動した「FFXIV」
- 不満を解消し、「遊びやすさ」を見直したシステム
- こまめに進化していく世界
- 思わぬ形で、まだまだ広がりを見せる「FFXIV」
- 様々な世界観とのコラボ
- まさかの「ドラマ化」まで
- 「新生」し、さらなる広がりを見せる世界