新海誠監督の「秒速5センチメートル」と「君の名は」との間にある、意外な関係とは?

歴代興業収入ベスト4を達成し、一種の社会現象にまでなった「君の名は」。その監督である新海誠の過去作、「秒速5センチメートル」は、「君の名は」とは対照的にとても切ない作品となっています。その二つの作品の間にある対比と、そこから浮かび上がる二つの作品の関係について考察していきます。

「君の名は」のあらすじ・ストーリー

東京に暮らす男子高校生、立花瀧と、飛騨の山奥で暮らす女子高校生、宮水三葉。
二人はある日突然、それぞれの意識が入れ替わるようになる。当初は二人とも「奇妙な夢」と思っていたが、周囲の反応から実際に入れ替わっていることを知る。
性別や暮らし、環境の違いから、お互いに入れ替わった暮らしを送るのは苦労したが、徐々に慣れていき、二人は次第に打ち解けていく。

しかし、その入れ替わりがある日突然途絶える。瀧は入れ替わった時の記憶を頼りに、三葉に会いに飛騨へと向かうが、そこで瀧は「糸守町(三葉が住んでいた町)は、3年前に彗星の衝突で消滅し、三葉を含め住人は500人以上が亡くなっている」という事実を知る。入れ替わっていた二人の間には3年間のズレがあったのだった。

そこで瀧は、以前に三葉が口噛み酒(米を口に入れて噛み、それを吐き出して作ったお酒)を奉納していたことを思い出し、それを飲む。すると瀧は彗星が衝突する日の朝の三葉の体に入っていた。周囲の協力を得つつ、様々な障害がありながらも、瀧と三葉は何とか彗星の衝突から住民を守ることに成功する。

それから8年後(瀧から見て5年後)、二人は一度も会うことはなく、また入れ替わっていた事実もほとんど忘れてしまい、ただ「誰かを探している」という漠然とした思いがあった。しかしある日、偶然お互いを見つけた二人は、涙を流しながらお互いの名前を尋ねるのであった。

「秒速5センチメートル」のあらすじ・ストーリー

この作品は3つの短編から成り立っています。

・桜花抄
東京の小学校に通う遠野貴樹と篠原明里。二人は互いに「他人にはわからない特別な想い」を抱き合っていたが、小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校し、それきり会うことがなくなってしまう。貴樹が中学生になり半年が経過したある日、栃木にいる明里から手紙が届く。それをきっかけに二人は文通を重ねるようになる。
しかし中学1年の終わりが近づいた頃、今度は貴樹が鹿児島へ転校することに。もう二度と会えなくなるかもしれないと思った貴樹は、明里に会いに行こうと決意する。
しかし、約束をした日に大雪が降り、貴樹の乗った列車は途中で運転を休止してしまう。
深夜になり、やっと貴樹は待ち合わせの駅に到着する。人気のない待合室で明里は待っていた。貴樹と明里は桜の木の下で唇を重ね、近くの小屋の中で寄り添い、夜を明かした。ニ人は互いに手紙を持参していたが、貴樹は待ち合わせ場所に向かう途中、駅のホームで風に飛ばされ紛失、 明里は手渡さず駅で貴樹を見送った。

・コスモナウト
種子島の高校3年生・澄田花苗は、中学2年の春に東京から転校してきたクラスメイトの貴樹に恋をしていたが、その想いを伝えられずにいた。
そんな折、貴樹が卒業後に東京の大学へ行くことを知った花苗は、秘めていた自身の想いを貴樹に告げようと決心する。しかし貴樹との帰り道、花苗は告白するどころか泣き出してしまう。貴樹は花苗のことなど見ておらず、ずっと遠くにあるものを見つめているのを悟る。結局その日、告白を諦めた花苗は、貴樹への想いが一生成就しない事を分かっていながら、これからもずっと貴樹のことを好きなんだろうという想いを胸に、泣きながら眠った。

・秒速5センチメートル
東京で社会人となった貴樹は、ただひたすら仕事に追われる日々を過ごしていた。3年間付き合っていた女性からは、自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来、明里を追い続けていたのだった。
ある日、貴樹が小学生の頃に通っていた踏切を歩いていると、明里らしき女性とすれ違う。
踏切を渡り、お互いがゆっくりと振り返るが、電車が二人の視界をふさぐ。
電車が通り過ぎた時、そこに明里の姿はなかった。

「君の名は」と「秒速5センチメートル」の共通点と相違点

二つの作品のストーリーには、おおまかに見て三つの共通点があります。
1)主人公の少年が、遠い場所にいるヒロインに会いに行く。
2)一度再開するも、その後に長い時間会えなくなってしまう。
3)長い間会うこともなかった状態で、ある日偶然再会する。

特に3)に関しては、どちらの作品でも印象が強い場面であり、同時に結末が全く異なる場面でもあります。

「君の名は」においては、結末はお互いに名前を尋ねあうシーンで終わります。つまりハッピーエンドと言えます。
一方、「秒速5センチメートル」では名前を尋ねるどころか、まともに顔も合わせていません。非常に切ない終わり方です。

ですが、「君の名は」においても、ただ再会したわけではなく、すれ違う電車の窓越しにお互いを確認し、電車から降りて探しあうという、「もしかしたら会えないのではないか」と思うような展開が続きます。その後見つけたとしても、最初はお互いに声をかけようとしてかけられずにそのまますれ違ってしまう…という、「秒速5センチメートル」の結末を意識させるような演出が挟まれ、この場面は、「秒速5センチメートル」を意識している、と見ることができます。

共通点と相違点から見える二つの作品の関係

新海監督はあるインタビューでこのように答えています。

(「秒速5センチメートル」などが、男女が離れ離れになる結末に対し、なぜ「君の名は」ではハッピーエンドになったのか、という問いに対して)

「初恋の相手を再び獲得して幸せになった」という起伏のある物語よりは「初恋の相手を失っても生きていく」という、喪失から意味を引き出す生き様を、映画で描くことが必要だと僕は感じていました。でも2011年以降、その前提が崩れてしまったように思います。

町は、いつまでも町のままではない。いつかは無くなってしまう。劇中で瀧が入社面接で言った「東京だって、いつ消えてしまうか分からない」という台詞の通りです。そういう感覚の中で僕たちは生きるようになった。そこで描く物語は、今回のように決して諦めずに走っていき、最後に生を獲得する物語にしなければいけない気がしたんです

出典: www.huffingtonpost.jp

新海監督は、2011年にあった震災以降、価値観が以前と変わり、また世間のそれも同様に変化したと考えた、という事がわかります。

この事と、上述した「君の名は」と「秒速5センチメートル」との比較から、ある一つの考察を得ることができます。

すなわち、「君の名は」という物語は、「秒速5センチメートル」という物語を2011年以降の新海監督の価値観で捉えなおした物語ではないか、という事です。
更に言うならば、「どうすれば『秒速5センチメートル』はハッピーエンドに成り得たのか」という問いに対する、新海監督自らの回答だったのではないでしょうか。

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