鋼の錬金術師(ハガレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『鋼の錬金術師』は『月刊少年ガンガン』で連載されていた荒川弘が描くファンタジー漫画。兄エドワードと弟アルフォンスのエルリック兄弟が自身の体を取り戻す為、各地の旅をする物語である。出会う仲間や対峙する敵など、魅力あふれるキャラクターたちが個性あるセリフを残している。

「救われた気がするんだ 私はあの子を二度殺していなかった…!」

「師匠が人体練成してできあがったお子さんは本当に師匠の子供でしたか?」

電話で弟子であるエドワードにそう言われたイズミは何かに気付き自身と夫の家系を調べる。
それにより、人体練成した子供は亡くなった自身の子供ではないことを知った。

エドワードに電話をしたイズミは「ありがとう」と伝えた後、電話を切った後に涙しながらそばにいる旦那につぶやいた言葉である。
子供を生んであげられなかったことをずっと悔やんでいたイズミが救われた瞬間である。

「『誰だ』と訊かれりゃ『主婦だ』と名乗る それが私の作法だが―― 今日ばかりはあえてこっちを名乗らせてもらおうか 錬金術師だ!!!!!」

中央司令部に対して反乱を起こしたマスタングやブリッグズ兵たち。
ブリッグズ兵は市街地から錬金術を使って地下道を掘り進め中央司令部の作戦本部に突入する。

捕らえられた作戦本部の将官が「地下道を掘るなどと そんなマネを行ったのは誰だ」とブリッグズ兵に言うと、そこに遅れて現れたイズミが叫んだセリフである。
ふだんは「主婦だ」と名乗るイズミが錬金術師である自身を狙い続ける中央の兵に対し、意のままにはならないぞという意思を伝える為、あえて錬金術師と名乗ったシーンだ。

マリア・ロスの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「…もっと大人を信用してくれてもいいじゃない」

「賢者の石」の手がかりを求めるエルリック兄弟は、止められていたにもかかわらず第五研究所へ侵入するが、エドワードは大ケガを負い入院してしまう。
エルリック兄弟の護衛を任されていたマリア・ロス少尉とデニー・ブロッシュ軍曹が病院を訪れた後、ロス少尉がエドにおもいっきりビンタをし説教する。
その説教の最後にエドに言ったセリフである。

ロス少尉の思いやりが感じられるセリフである。

バリー・ザ・チョッパーの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「我殺す故に我あり!! オレがオレである証明なんざそれだけで十分さァ!!!」

第五研究所にやってきたエルリック兄弟は、体が小さいエドワードのみで建物へ侵入する。
外で待っているアルフォンスの元に殺人鬼バリー・ザ・チョッパーを名乗る鎧の男が現れ戦闘となるが、お互いに肉体が無い状態だとわかるとバリーは「その人格も記憶も兄貴の手によって人工的に造られた物だとしたらどうする?」とアルフォンスに言う。
アルフォンスは同様するが「じゃああんたはどうなんだ?」と聞き返した際にバリーが答えたセリフである。

根っからの殺人鬼のバリーだからこそ言えるセリフといえる。

ゾルフ・J・キンブリーの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「このブリッグズに 血の紋を刻む」

北のブリッグズ要塞でエドワードはキンブリーら軍人に伴われてやってきた幼馴染のウィンリィと会う。
寒冷地用の機械鎧に換装したエドワードはキンブリーに国家錬金術師としての仕事を頼まれる。
その時にキンブリーが言ったセリフである。

イシュヴァールと同じように人を殺めることを促されるエドワードは出来ないと断るが、ウィンリィを人質扱いされ強要され仕事を受けこととなる。

「自ら進んだ道で、何を今更被害者ぶるのか。自分を哀れむくらいなら、最初から人を殺すな。死から目を背けるな、前を見ろ。貴方が殺す人々のその姿を正面から見ろ」

ゾルフは重度のサイコキラーだ。しかし単なる快楽殺人鬼とは異なる。殺人も「自らの意志に基づいて美しく生きる」という独自の理念の一部でしかない。そのため、「自ら進んだ道で、何を今更被害者ぶるのか。自分を哀れむくらいなら、最初から人を殺すな。死から目を背けるな、前を見ろ。貴方が殺す人々のその姿を正面から見ろ」と人殺しについて述べている。

カヤルの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「親父… エドは魂まで売っちゃいなかったよ」

エルリック兄弟はユースウェル炭鉱を訪れる。
ユースウェル炭鉱で働く人々は炭鉱経営者であるヨキによる高い税金に悩まされていた。
反抗的な態度をとる住民に対し、ヨキは炭鉱員たちが集まる宿を焼き払うという処置をとる。

焼けた宿の前で涙する家族にエドワードは街を出るように促すが、「炭鉱(ここ)が俺たちの家で 棺桶よ」と宿の主である親方に返される。
その後エドワードは錬金術で大量の石の山を金塊へと変え、その金塊でヨキから炭鉱を買い取ると、親方の元に行き「一泊二食二人分の料金」で譲り渡してしまう。

その場にいる炭鉱で働く人々が歓喜にわいたとき、親方の息子のカヤルが父親につぶやいたセリフである。
「国家錬金術師は国に魂を売った存在」と語っていたカヤルが、エドワードは違うと認めた瞬間である。

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