ヴァン・ホーエンハイム(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
ヴァン・ホーエンハイムとは、荒川弘氏による漫画『鋼の錬金術師』の登場人物の一人であり、主人公エドワードとアルフォンスの父親。
古代文明クセルクセス王国の元奴隷。自身の血から生まれたホムンクルスに知識を与えられ、錬金術師となる。しかし、ホムンクルスの企みで望まぬ不老不死の体とされ、故郷も滅ぼされた。失意から放浪生活を過ごし、リゼンブールで出会ったトリシャという女性と結婚。”家族と共に老いて死にたい”という願いから普通の人間に戻る研究を始めるが、ホムンクルスの企みに気づくと、阻止するため旅に出る。
ヴァン・ホーエンハイムのプロフィール・人物像
CV:石塚運昇/浪川大輔(青年時代)/堀内賢雄(ゲーム『鋼の錬金術師 MOBILE』)
演:内野聖陽(実写映画版)
職業:錬金術師(錬金術を研究、行使する術師)
趣味:鎧集め
ヴァン・ホーエンハイムとは、主人公エドワード・エルリック(愛称エド)とその弟アルフォンス・エルリック(愛称アル)の父親であり、凄腕の錬金術師。リゼンプールで飲み仲間だったピナコ・ロックベル(ヒロインのウィンリィの祖母でオートメイル技師)の紹介で知り合ったトリシャ・エルリックと結婚、二児の父となる(アニメでは、トリシャも同じ飲み仲間であるという話が追加されている)。なお、物語冒頭、エルリック兄弟の幼児期から家を出ていたため、行方不明扱いとなっている。
本作『鋼の錬金術師』は、流行り病で他界した母親を生き返らせるため、エルリック兄弟が錬金術の禁忌である”人体錬成”を行い、その代償として失った自らの身体(エドは、右腕、左足。アルは魂が定着した鎧から生身の肉体)を取り戻すため、伝説の秘宝「賢者の石」を探す物語である。この錬金術とは、 “錬成陣”という術式を用いて物質の状態や性質を変化させる技術のことをいい、これを研究・行使する技術者を錬金術師という。そして、あらゆる物理法則を無視する伝説の秘宝を「賢者の石」と呼ばれている。のちに、彼らの父であるホーエンハイムもまた賢者の石と深い因縁があることが明かされる。
容姿は、エルリック兄弟と同じ金髪、金の瞳に眼鏡をかけた大柄な男性。特徴的な顎髭と長い髪を後ろで一束に纏めた髪型をしており、その顔立ちはホムンクルス達を統率する”お父様"に酷似している(なお、"お父様"のほうが老けている)。エルリック兄弟の幼少期に家を出て、長らく音信不通だった流れ者。そのため、近況を誰も伝えず、旅の途中でリゼンブールに戻った時に初めて家が無くなっていたことを知り、旧友のピナコを尋ねて話を聞くまで、妻の死も息子たちが旅に出ていたことも知らなかった。
口数は少なく、極めてマイペースな性格。本人曰く”喧嘩が嫌いな温厚”を自称しているが、初めてエドと再会した際、「てめぇ」と悪態をついたエドを「親に向かっててめぇとはなんだよ」と舌打ちしたり、エドが自分と同じ髪型であることを指摘して反抗的な態度をみせるのを、「若い頃の俺にそっくり」と評したりと、性格的にはエドに近いものがある。エドからは”家族を捨てたろくでなし”と揶揄されているが、息子たちをホムンクルスに馬鹿にされて「俺の息子を馬鹿にするな」と怒りを露わにしたり、”お父様”に殺されそうになったエドを身を呈して庇ったりと、息子たちへの愛情は人並み以上に強い。その最たるものとして決戦直後、”扉”の向こうに行ったアルを取り戻す方法を模索するエドに、自分の命を使うように語りかけ、その言葉に憤慨するエドに「理屈ではない。おまえ達の事が大事だから、幸せになって欲しい」とこれまでの父親らしい事をできなかったことを謝罪しつつ、胸の内を語り、アルを取り返すよう語りかけた(なお、エドには泣きながら𠮟られ、初めて”親父”と呼ばれる)。
話は変り、少し天然と思われるエピソードとして、アルと再会した際、アルの姿を見て、真っ先に”俺の鎧コレクション”と驚き、アルから「ちがーう!」と怒られたり、エドと再会した時に、明らかに嫌悪感むき出しのエドに対して、低身長の事を話題に挙げたり、怒り心頭の後ろ姿に対し、”髪型がお揃いだな”と相手との距離感を無視した発言をしたりなど、中々時と場を無視した発言が挙げられる。
そのことについて、アルの件では、その後ピナコから”体のことやこれまでの経緯を聞いている”と話したり、久々の親子の再会に仕事を頼んでしまった人から「いいのか?」と気遣われた質問に対し、「なんて話していいかわからない」と零したりと、気恥ずかしさからどう接するべきか悩ましい心境を語っていることから、ただ”愛情表現が不器用な父親”という面が窺える(とはいえ、その発言が”コレクター的嘆き”と捉えかねない誤解する発言や、仮に”何に定着をさせたか知らない”ホーエンハイムがアルの姿を見て、思わず”自分のコレクションの鎧に定着させたのか”と人伝の話と現実が結びついた”納得の一言”であったとしても、その当人であるアルにしてみれば、実の父親の、いや離れている期間の長さから、これまでと同じ”人間扱いではなく、なんで鎧が動いている?”と疑問に感じてくれた方が、”あぁ、知らないんだな”といくらか救いのある対応ができた事は想像に難くない。むしろ、自分をしっかり認識しているのか、そうではないのか、判断できない斜め上の発言をするホーエンハイムをアルが激しても致し方ないと言える)。なお、外では気さくな態度で応じているらしく、一般人には「ホーエンハイムさん」「ホーさん」と呼ばれている。
その正体は、古代文明クセルクセスから生きる”賢者の石”(作中では自らを「ヴァン・ホーエンハイムという人間の形をした賢者の石」と語っている)。物語の根幹を担う重要人物の一人であり、ホムンクルス出生のキッカケともなった人物である。
元々は奴隷23号という名前を持たない錬金術師の奴隷である。部屋の掃除中、フラスコの中の小人「ホムンクルス」(のちの"お父様")に声をかけられた。最初は、「忙しいから」と相手にしなかったが、ホムンクルスから”物怖じしない態度に気に入った”ことと”自分がホーエンハイムの血から生まれた”ことを明かされ、その礼として名前と様々な知識を与えられた。そして、その知識で奴隷仲間に文字を教えていたところ、”最近、奴隷が妙な知識を付けた”ことに不審に思った主人に声をかけられた。その時、ホーエンハイムが”読み書きができること”を教えると、主人は「驚いた」と納得の表情を浮かべたため、ホーエンハイムは更に「錬金術も扱える」ことや錬金術師である主人に向け「俺を助手にどうです?」と売り込んだ。
錬金術師の助手となったホーエンハイムは、勉強に仕事と多忙な日々を送っていた。ある日、”幸せとは何か”をホムンクルスと語り合っている最中、ホムンクルスがクセルクセス国王に呼び出された。呼び出されたホムンクルスは、余命が少ないことを焦りに感じたクセルクセス国王に「不老不死にできるか」と尋ねられた。その問にホムンクルスが”できる”と答えた事が事態を急変させた。
ホムンクルスは、”六つの村の虐殺”と”その村を横断する巨大な用水路”(のちの国土錬成陣の原形となる)の建造をクセルクセス国王に教え、国土錬成陣を造らせた。クセルクセス国王は、自らの血を媒体に”国土錬成陣”を発動させ、”不老不死となる”儀式を行った。しかし、それはホムンクルスが「仮初の生命体でしかない自分が自由となる肉体を得る」ための罠であり、本当の中心(壁に描かれた人体錬成の陣)にいたホムンクルスが、ホーエンハイムの血を使い、術を発動させた。その結果、クセルクセス国の国民100万人の命を代償に”真理の扉”が開かれ、錬金術の秘宝「賢者の石」の錬成と「人体錬成」が行われ、王国の滅亡と引き換えに、ホムンクルスは自由に動ける肉体(作中では、”君の血を媒体に扉を開いた”や”君の血の情報を元に容れ物を作った”とホムンクルスが評していることから、肉体は、”ホーエンハイムの血で開いた扉により行われた人体錬成を成功例”であると考えられる)を手に入れた。巻き込まれたホーエンハイムも「賢者の石」として再構築され、望まぬ”不老不死”の肉体となった(『パーフェクトガイドブック2』より、クセルクセス王国は、有史以前から存在していたことが述べられているが、王国が滅びた具体的な年数が示されていない。そのため、作中の暦が1914年となっていることから、ホーエンハイムは最低でも2000年近く生きていると思われる)。
友人を失った失意から各地を放浪し、砂漠で行き倒れの所を通り掛ったシンの行商隊に拾われ、シン国に渡る。この時、教えた錬金術の基礎方程式が、のちの錬丹術へと発展し、シンでは「金人」「西の賢者」という伝説と語られている。
それから、アメストリスのリゼンブールに立ち寄った際、のちの妻となるトリシャと出会い、結婚する(漫画ではピナコからの紹介、ホーエンハイムが一目惚れ。アニメ版ではトリシャとピナコの三人で飲んでいる写真と、三人が飲み仲間であったと若干出会いが異なる)。そして、二人の子宝に恵まれるが、子どもたちとは一定の距離を取り接するようになる。これは、不老不死となり、親しい人間の死に触れすぎたがため、”人の死”によって受けたショック、悲しみを薄めようと考えた行動だと思われる(アルフォンスからその肉体で辛かったことはと質問を受けた際、「友達が先に逝ってしまうこと」と答えている)。そのため、息子たちの成長に愛情を注いでいくことと、死なない自身の体より先に変わっていく家族に対し一定の恐怖を感じていることが伺える。
しかし、そんなホーエンハイムに対しトリシャは、「自分から距離を置いて、遠い存在にならないで」と離れようとするホーエンハイムを引き留めたこと。ピナコの老いない自分に変わらず接してくれる優しさなどに触れ、それまで不死性を受け入れる生き方から、一緒に老いて死ぬ方法を探すため、”死ねる身体”の研究に没頭するようになる。また、その過程で、ホムンクルスの国土錬成陣の計画に気づき、それを阻止する旅へと向かうこととなる。
常人を遥に超えた長い生涯を送ってきたことから作中屈指の人格者であり、”母親の死”というのっぴきみならぬ理由で禁忌を犯したエドを唯一叱り、不器用ながらも諭したり、場の雰囲気を読み、他者の真意を察して背中を押したりと、年長者らしい温かい気遣いを見せる。
また、涙もろい一面もあり、エドが毛嫌いする原因となった旅立ちの日の出来事も「子供たちの顔を見たら泣いちゃうかも」という理由で黙って出ようとして、トイレに行くエドとアルに偶然見つかってしまったため、涙を堪えた結果、睨みつけているようにエドには見え、それが長年誤解された原因となった。もし涙を見せた旅立ちならば、また違った印象を息子たちに与えていたかもしれない。
ヴァン・ホーエンハイムの能力
不老不死の肉体
古代文明クセルクセス王国から生き続ける生きた伝説(『鋼の錬金術師パーフェクトガイドブック2』によると、その生存年数は2000年近くに及んでいる)。
最初、イズミ夫妻(エルリック兄弟の師イズミ・カーティスとその旦那)には「ヴァン・ホーエンハイムという人間の形をした賢者の石」と説明していたが、後にアルの「そこから生まれた僕たち”普通の人間”か」という問いに対し「分解再構築により”賢者の石”と”魂”で融合しているけど、核はあくまで俺という人間だから」と説明したことから、肉体の構造上”普通の”人間と遜色ない事が窺える。では、違いは何かと言うと、”賢者の石の力により高い再生能力(頭を吹っ飛ばしても即座に再生する)を有する不滅の肉体”この一言に尽きると言える。作中、同じ不老不死として語られるホムンクルス(”色欲”のラスト、”強欲”のグリード、”嫉妬”のエンヴィーそれぞれの話によると)によれば、肉体の損傷、老化現象が起こった際、”賢者の石”にある人間の魂(詳細、後述”賢者の石”としての能力より)を代償に肉体の修復、再生を繰り返す結果、”不老不死と呼べるほどの長寿”である。そのため、不死身ではなく、”賢者の石が尽きる”ことがそのまま”寿命を迎える”と同義であると言える。そのため、物語終盤、力を使い果たしたホーエンハイムは、急激な老化により一気に老け込むと、妻の墓の前で老父として静かに天寿を全うした姿として描かれた。
なお、同じ不老不死であるホムンクルスとは違い食事が必要らしく、作中2回も行き倒れにより介抱されている姿が描かれている(なお、ホムンクルスでもグリードだけは作中、一度だけ空腹で行き倒れているが、この時、肉体の主導権が元人間であるシン皇太子リン・ヤオに譲渡されていた事からホムンクルス自身に食事が必要かどうかは不明である)。
また、物語冒頭、彼の身体の秘密を知っている人物はトリシャとピナコの二人のみであったが、その後、電車で乗り合わせたイズミ夫妻。物語終盤で再会した息子たちにそれぞれ打ち明けた。
錬金術師としての能力
医療、戦闘全てにおいて最強の一角に君臨する錬金術師。
その腕前は、"錬成陣なし"で術を行使することはもちろん、”賢者の石”の力による等価交換を無視し、かつ(手を合わせるなど)予備動作なく錬成できる”ノーモーション”での錬成が可能。その腕前をアルに尋ねられた際、自身で「半端ないぞ」と評す他、実践を目の当たりにしたエドやグリードが、その凄まじさに驚愕するなど、自他が認める最強の錬金術師の一人である。
だが、さすがに万能というわけではなく、(”傲慢”のホムンクルス)プライドからの襲撃を受けた際、彼を閉じ込める巨大な岩の檻を錬成する場面では、あまりの大きさで完成まで少しの時間を要したため(それでもエドなど常人の数倍以上のスピードではあるが)、プライドに一瞬の反撃の機会を与えてしまい、紙一重で退けたことに冷や汗を掻く姿が描れている。加えて、本作における”賢者の石”とは、如何なる”等価交換”、”物理法則”を無視した幻の術法増幅器と言われているが、その実態は不足分を”賢者の石”のエネルギーを代用して使用しているため、使い続けると力を失い、粉々に砕ける(同じく”賢者の石”を核とするホムンクルスは、その力を使い果たすと皆一様にチリとなり消え去った)。また、エネルギーを全方位発射することはできず、”お父様”の多面攻撃を受けた際、地面からの攻撃は防ぐことが出来なかった(ただし、その時”お父様”はホーエンハイムより数倍の賢者の石を使用した術で攻撃したことから、単純に容量の差でそこまで手が回らなかったことが考えられる)。
また、医療面では、かつてシンを訪れた時に学んだ新しい技術の中の一つであることが作中で語られている。それは、物語終盤、エルリック兄弟の師であるイズミ・カーティスと二度目の再会を果たした際に、彼女の突然の吐血に驚いて手を伸ばした時、それが人体錬成の代償”通行料”によって引き起こされたことを看板した。血の巡りがおかしいことに気づくと、”通行料”に何を持っていかれたかと、尋ねた(”通行料”とは、錬金術における禁忌の人体錬成を行った際に支払われる代償である。ホムンクルス曰く、”通行料”はそれぞれの願望を反映した対価を罰として支払われる、と語っている。流産した子どもを望んだイズミは、”子どもを産む”内臓を持っていかれた語っている。なお、作中”通行料”を支払い生き残ったのはイズミ含めた5名のみとされている)。そして、内臓を持っていかれたことを聞くと、治療を施した。
「賢者の石」としての能力
”嫉妬”ホムンクルス”エンヴィー”の話によると、賢者の石とは「生きた人間から”魂”だけを抽出し、圧縮した高密度のエネルギー体」と語り、その実態をホーエンハイムは「気が狂うほどの憎しみに満たされた憎悪の塊」と語っている。それを裏付けるエピソードとして最終決戦、”傲慢”のホムンクルス”プライドが、自身の崩れ落ちる肉体からエドの身体に乗り移ろうと画策した時、エネルギー体として吸収、自我を失ったと思われたキンブリー(”紅蓮の錬金術師”の称号を持つ国家錬金術師)が「美しくない」と表れ、乗り移りを阻止するシーンが挙げられる。この時プライドは、「この魂の暴風雨の中で自我を保っていられる訳が…」と自我を失わないキンブリーの存在に驚愕するが、キンブリーは「この怨嗟の声など私にとっては子守唄に等しい」と笑い、プライドの移動を阻んだ。つまり、賢者の石は、エンヴィーの言うようなエネルギー体であり、”長い年月の末、人間の意識や矜持というものが失われ、単なるエネルギーの集合体になった”と、推測できる(その証拠に、シン国の皇太子リン・ヤオが”賢者の石”を受け入れる時、背景は巨大な人の流れのような描写が描かれている)。しかし、ホーエンハイムは、不老不死の長い年月の中で彼らに語りかけ、自我を失わず安定させ、ホーエンハイム自身も内包する人数(クセルクセス王国の53万6329人)やその名前、思いを全て把握するまで至った。これは、ホムンクルス達は人間の魂を単なるエネルギー源としか捉えていなかったのに対し、ホーエンハイムはそれが一人一人の生きた人間と捉えていた結果(これは、エドワードがアルフォンスを一人の人間と捉えたことに類似する)と言える。
そして、ホーエンハイムは「賢者の石」を完全な制御下に治めており、その結果、自動で発動する錬成陣(賢者の石に替えられた魂を引き剥がす”カウンター”)や”お父様”の猛攻を防ぐ強力な盾(作中、一時的にアメストリスの全国民の魂を賢者の石にし、”神”を取り込んだ”お父様”の攻撃は、本編では5000万人分の賢者の石を必要とするエネルギー量だったことを考えると、単純に百倍以上エネルギー量の違いを防ぐほどの潜在能力を引き出したこととなる)。
また、物語の終盤、アメストリスの国土錬成陣が発動した際、ホーエンハイムが「むりやり引き剥がされた全国民の魂を元の肉体に戻す」という離れ業を披露している。自身では「時が来れば勝手に発動するようになっている」と述べているが、もし「賢者の石」がホムンクルスのように意識を持たないエネルギー体だった場合、この術を発動することはできなかったと思われる。「賢者の石」をただのエネルギー体ではなく、それぞれに人格を持つ魂の塊だと考えて真摯に接していたホーエンハイムだからこそ成し得た奇跡だといえる。
また、この時ホーエンハイムは「“賢者の石”にされた直後の魂は、精神という力により肉体との結びつきが強い。だから引っぺがすのは大変だが、その魂を肉体に戻すのは簡単だ」という趣旨を述べているが、これは己の内の無数の魂との対話により得た情報だと考えられる。
ヴァン・ホーエンハイムの来歴・活躍
クセルクセスの出来事
若い頃のホーエンハイム
ホーエンハイムの青年期は、本編開始前の古代文明クセルクセス王国が栄えていた頃まで遡る。名前がなく、錬金術師の下、"奴隷23号"として働いていた(その時の容姿は、エドとよく似ている)。
部屋の掃除中、フラスコの中の小人「ホムンクルス」(のちの”お父様”)に声をかけられる。当初、「忙しい」とそっぽを向くホーエンハイムだったが、物怖じしない態度を気に入ったホムンクルスが名前を尋ねたことで、交流が始まった。しかし、ホーエンハイムは、「そんなもんはねぇ。ドレイだもん」と答えた。ホムンクルスは「奴隷」、「譲渡」と言葉の意味を呟くと、ホーエンハイムは「ふーん?」と呆けた態度にホムンクルスは呆れた(この時、ホムンクルスが小馬鹿にした時の反応は、エドが身長を揶揄われた時の反応と一緒である)。疑問符を浮かべるホーエンハイムの態度から更に「君だろ。私に血をくれたのは」と説明したホムンクルスの言葉を聞き、ホーエンハイムは”主人に取られた血によってホムンクルスが生まれた”ことに思い至った。ホムンクルスは更に「誕生の礼に君に名前を与えよう」と言うと、ホーエンハイムは「何様だ」と眉根を寄せる。構わず、ホーエンハイムの名前の候補を口にするホムンクルスだったが、「長い、覚えられない」とホーエンハイムは答えた。ホムンクルスが「ヴァン・ホーエンハイム」と言うと、「それなら覚えられる」と彼は言った。そして、ホムンクルスの「自由となる権利が欲しくないか」という言葉に薄笑いを浮かべたホーエンハイムに、自身を「フラスコの中の小人”ホムンクルス”」というよう話し、ホーエンハイムに様々な知識を教えるようになる。
時が流れたある日、他の奴隷仲間に文字を教えていたところを主人に声をかけられた。この時、ホーエンハイムは仕事の合間に文字を教えていたことを叱られると考えていたが、主人は「他の奴隷が妙な知識をつけていた」ことを不思議に思っていたことを明かし、それを教えていたのがホーエンハイムだったことに感心の思いであることを話した。その様子にチャンスと捉えたホーエンハイムは、既にホムンクルスから錬金術を学んでいることから“錬金術を扱える”ことを教え、錬金術師でもある主人に向け「助手にどうです?」と売り込んだ。こうして、ホーエンハイムは錬金術師の助手となり、奴隷を脱却した
錬金術師としての日々
月日が流れ、ホーエンハイムは、錬金術師として充実した日々を送っていた。
この頃、ホーエンハイムとホムンクルスは、気軽に互いのことを語り合う親友のような間柄となっていた(これは、二人を見つけた主人が、ホーエンハイムに「また研究所から連れ出したな」と言われていることから、二人の交流は半ば日常的になっていることが伺える)。
夕方、ホーエンハイムはホムンクルスに今の幸せは君のおかげだと礼を言い、”互いにとっての幸せとは何か”について語りあった。ホーエンハイムは、「家族や仲間、そういうのに幸せがある」と語り、ホムンクルスは「自由の身になることができれば幸せだな」と答えた。そんな二人を探していた主人に声をかけられ、ホーエンハイムはホムンクルスの入ったフラスコを渡した。主人は、小声でホムンクルスに「国王から話があるそうだ」と囁く。それを耳にしたホーエンハイムは、国王が何の用事だろうと不思議に思いつつ、二人を見送った。
クセルクセス国王の御前にたどり着いたホムンクルスは、クセルクセス国王より「不老不死になる方法はあるか」と尋ねられ、呆れていた。老い衰えた当時のクセルクセス国王は、その焦りから不老不死になることを求め、その答えを”ホムンクルスの知識”に求めていた。その真意を察したホムンクルスは、「いいよ。不老不死の法を教えてやろう」と不敵な笑みを浮かべ、”不老不死の儀式の方法(エドはこの儀式を”賢者の石を取り込む人体錬成の方法”と推察している)”を答えた。これが惨劇の引き金となった。
クセルクセスの国土錬成陣の構築と国王の野望
月日が流れ、王国では各地に水路を張り巡らせる大規模な工事が行われていた。国民は、新たな給水設備が生まれたことに喜ぶ。その一方、一晩で村一つが消える事件が囁かれていた。噂の内容は、賊が押入り、住人が皆殺しにされるという話である。それを聞いたホーエンハイムがは、「ひどい話だ」と憤慨する一方、ホムンクルスは「そうだな」とどこか冷めた態度で応えた。そんな二人のやり取りとは別の場所で、神殿の壁に描かれた錬成陣を前で、クセルクセス国王が、「急げ…早く…!」と焦燥の面持ちを浮かべ立っていた(この錬成陣とは、クセルクセスの遺跡でエドが見つけた壁画であり、それを後に”賢者の石を取り込んだ人体錬成”であることが判明している。実際、同じく賢者の石として再構築されたホーエンハイムが不老不死として生活していることから、国王の望む”不老不死”とは、この壁画によって引き起こされた人体錬成によるものと考えられる。詳細は後述”小ネタ、ホーエンハイムが選ばれた訳”参照)。
クセルクセス王国滅亡と不老不死の身体
水路完成の日、報せを聞いた国王はホムンクルスを招き、儀式の最終確認を行った。ホムンクルスが、”問題無い”と答えると国王は、犠牲となった村民について呟きを漏らした。すると、臣下の一人が「聡明な陛下の下、我らクセルクセス国民は永遠の安寧を得るでしょう」と答え、儀式を始めるため、一同は神殿へと向かった。
神殿の中央。周囲をお香が舞う中央で、国王は自らの指を傷つけ、血を器に注いでいた。ホーエンハイムは、ホムンクルスを掲げ「すごいな。国王が不老不死になるのか」と呟く。ホムンクルスが「あぁ、世紀の瞬間だ」と答えた。次の瞬間、地面から無数の手が表れ、一人また一人と倒れていく。「なんだ!?何が起こっている!?」驚きの声を上げたホーエンハイムが、手元に目を向けた瞬間、言葉を詰まらせた。「何をした!?」ニヤニヤ笑うホムンクルスにホーエンハイムが尋ねると、ホムンクルスは「錬成陣の真の中心は、君が立っている”ここ”さ。私の中の君の血を使って扉を開けさせてもらった。血を分けた家族、ホーエンハイムよ。今私と君が全ての中心だ」と言い、二人は巨大な目の中に飲み込まれた。
目を覚ましたホーエンハイムは、周囲の異様な静けさに愕然とした。声を掛けながら高台まで向かうが、誰からも返事は無かった。「返事してくれ」と呟くホーエンハイムに背後から「無理だな。皆魂を抜かれている」と言われ、服装から反射的に「国王!ご無事でしたか」とホーエンハイムは跪いて答えた。すると、男は服の事を軽く言及した後、「その身体。具合は良いか?」とホーエンハイムに尋ねた。ホーエンハイムは、その顔を見ると同時に固まった。「俺がいる」
男が「君の血の情報を元に”容れ物”を作らせてもらったよ。やっと自分の足で歩ける」と言うと、ホーエンハイムは「ホムンクルスか。身体の具合ってなんだ?」と問いただした。すると、”自分の中に意識を集中してみな”とホムンクルスがホーエンハイムを指差して言った後、”血の礼”として”この国の人間全ての魂”と引き替えに不老不死の身体にしたこと(この時、ホーエンハイムは自分の中で話す声からそれが事実であることを知り、震えていた)。そして、その半分を貰っていく事を話した後、「やっとフラスコから出る事ができた。協力感謝するよ」と言われ、”自分のせいで皆が死んだ”と知り、ホーエンハイムは絶叫した。
シンでの出来事
シンへの来訪と魂との対話
Related Articles関連記事
鋼の錬金術師(ハガレン)のネタバレ解説・考察まとめ
『鋼の錬金術師』とは、2001年から2010年まで荒川弘により『月刊少年ガンガン』で連載された漫画およびそれを原作とするアニメ、ノベライズ、映画、ゲーム作品。舞台は19世紀産業革命期のヨーロッパをモチーフとした錬金術が存在する架空の世界。主人公エドワード・エルリック(エド)は弟アルフォンス(アル)と共に、自身らが犯した禁忌の錬成によって失ったエドの右腕と左足、アルの全身を取り戻すための方法を求め旅に出る。
Read Article
鋼の錬金術師(実写映画)のキャストまとめ
多くのファンを持つ傑作漫画「鋼の錬金術師」の実写映画化が発表。キャスト情報や予告動画など、映画に関する情報を集めました。 制作発表以来、賛否の声が分かれるこの作品。果たして実写化は正解なのか、それとも実写化こそが最大の禁忌だったと知ることになるのであろうか。
Read Article
鋼の錬金術師(ハガレン)の国家錬金術師まとめ
『鋼の錬金術師』とは、荒川弘による漫画作品である。アニメや映画、ゲームなど様々な展開が行われている。 エドワード・エルリックと、その弟であるアルフォンス・エルリックは母親を蘇らせるために禁忌とされている『人体錬成』を行うが、その結果兄弟は身体を失ってしまう。エルリック兄弟は自分たちの体を取り戻すために、超常の力を持つ『賢者の石』を求めて旅に出る。 国に認められた極めて優秀な錬金術師が『国家錬金術師』であり、作中でも重要人物となるものが多い。
Read Article
鋼の錬金術師の錬金術・錬丹術・錬成陣まとめ
『鋼の錬金術師』とは、荒川弘作の少年漫画、および、それを原作とするアニメなどのメディアミックス作品である。禁忌とされる人体錬成を試みた幼い錬金術師、エドワード・エルリックは、代償として自身の身体の一部と、弟アルフォンスの身体のすべてを奪われる。元の身体に戻るために「賢者の石」を追い求めるエドワードは、その裏に隠された「ホムンクルス」による国家的陰謀に巻き込まれていく。「錬金術」、「錬丹術」は、物質の構成を変えて別のものに作り変える技術であり、個々の術式に応じた「錬成陣」を使って術を発動させる。
Read Article
鋼の錬金術師(ハガレン)のホムンクルス・人造人間まとめ
『鋼の錬金術師』とは、荒川弘による漫画、およびそれを原作としたアニメや映画などのメディアミックス作品。母親を亡くしたエルリック兄弟は、錬金術において最大の禁忌とされている「人体錬成」を行ってしまう。それにより、エドワードは右手と左足をなくし、アルフォンスは体をなくして魂だけの存在になった。エルリック兄弟は、体を取り戻すため「賢者の石」を求める。エドワードたちの前に立ちはだかるのは、賢者の石により作られた人造人間がホムンクルスである。彼らはある目的を達成するために、歴史の裏で暗躍している。
Read Article
衝撃の死を遂げ、読者や視聴者を驚かせたキャラクターまとめ
アニメ、漫画の中でも安易な展開を避けたいがために死んでしまうキャラクターは星の数ほどいます。しかしそういう作品はキャラクターを殺すことで逆に安易な展開になってしまうものもあります。 そんな中でも、悲惨だったり、予想だにできない衝撃の死を遂げたキャラクターをまとめました。
Read Article
鋼の錬金術師(ハガレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『鋼の錬金術師』は『月刊少年ガンガン』で連載されていた荒川弘が描くファンタジー漫画。兄エドワードと弟アルフォンスのエルリック兄弟が自身の体を取り戻す為、各地の旅をする物語である。出会う仲間や対峙する敵など、魅力あふれるキャラクターたちが個性あるセリフを残している。
Read Article
鋼の錬金術師(ハガレン)の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ
『鋼の錬金術師』とは荒川弘によるダークファンタジー漫画、及びそれを原作としたアニメ・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。この記事では『鋼の錬金術師』のアニメ・映画に使用された歴代のオープニング・エンディング主題歌・挿入歌を紹介する。
Read Article
ロイ・マスタング(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
ロイ・マスタングとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、作中では「焔の錬金術師」の名で知られている。軍に所属しており階級は大佐。主人公の過去を知る数少ないキャラクターの1人であり様々な面で手助けをしている。普段は仕事をサボって女性と長電話したり主人公を揶揄ったりしているが、自身が過去に経験したことをきっかけに強い意志・信念を持ち国のトップの座に就かんとしている。
Read Article
キング・ブラッドレイ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
キング・ブラッドレイとは『鋼の錬金術師』の登場人物で、アメストリス軍の最高責任者(大総統)である。戦闘能力が非常に高く、数々の戦場で功績を残し、その地位へとのし上がった。しかし、その正体は「お父様」の計画により造られた人造人間(ホムンクルス)であり、ラストやエンヴィーなどの他のホムンクルスたちと共にその計画を進めていた「憤怒のラース」である。正体が明かされてからは、計画の邪魔になる者や、立ちはだかる者たちと対峙しながら、国を動かして計画を進めていく。
Read Article
イズミ・カーティス(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
イズミ・カーティスとは『鋼の錬金術師』に登場する錬金術師で、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックに錬金術を教えた師匠。流産の経験があり、エルリック兄弟と同じく人体錬成という禁忌を犯している。錬成陣なしで錬成ができ、格闘技にも長けている。一方、人体錬成の影響で内臓をいくつか損傷しており、本来は屈強な体力の持ち主だが病弱になっている。アニメ1期のホムンクルス・ラースはこの時誕生したとされている。原作およびアニメ2期においては国土錬成陣発動に必要な「人柱」の一人である。
Read Article
グリード(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
グリードとは『鋼の錬金術師』に登場するホムンクルスであり、「強欲」の感情をもっている。ホムンクルスの創造主である”お父様”から離れて活動していたが、キング・ブラッドレイことホムンクルスのラースに捕獲され、”お父様”によって一度存在を抹消された。物語の中盤、”お父様”の手により、東の大国シンの皇子リン・ヤオの身体を乗っ取る形で復活。己の求めるものも追いかけつつ、リンと協力しながら”お父様”の野望が叶う「約束の日」に向けて動き出す。
Read Article
リン・ヤオ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
リン・ヤオとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、物語の舞台であるアメストリスの東側にある大国・シンの第12皇子。次期皇帝争いで優位になるべく、臣下のランファン、フーを連れて伝説の賢者の石を求めてアメストリスに入国した。主人公のエルリック兄弟、国家錬金術師のロイ・マスタングらと協力する中、アメストリス国内で暗躍するホムンクルスと遭遇。その内の1体であるグリードに取り込まれるも自我を保ち、利害の一致や相互理解を経て共闘。ホムンクルスの黒幕である「お父様」の野望を阻止するために活躍した。
Read Article
アルフォンス・エルリック(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
アルフォンス・エルリックとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、主人公エドワード・エルリックの弟である。 母親を幼少期に亡くしており、母に会いたいという気持ちからエドワードと共に人体錬成を行うも失敗し、体を全て失ってしまう。だがエドワードがもう1度人体錬成魂を行い、魂を鎧に定着させることで一命をとりとめる。 その後は体を取り戻すため賢者の石を求め、エドワードと共に各地を旅している。
Read Article
ウィンリィ・ロックベル(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
ウィンリィ・ロックベルとは『鋼の錬金術師』のヒロインで、根っからの機械オタクな機械鎧(オートメイル)技師。男勝りの度胸と女性らしい繊細さを併せ持つ少女。主人公エルリック兄弟の幼馴染で、過酷な運命に挑む彼らの支えとなるべく、優秀な技師を目指している。幼い頃に外科医だった両親を戦争で亡くしたことで、残された家族を何よりも大切に想うようになり、兄弟を時には優しく時には叱咤しながら見守っている。物語の裏で暗躍する人造人間達に“エルリック兄弟への人質”として目を付けられ、国家規模の陰謀に巻き込まれていく。
Read Article
リザ・ホークアイ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
リザ・ホークアイとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターでロイ・マスタング大佐の腹心の部下である。銃火器の扱いに長けており、拳銃から狙撃ライフル、ショットガンなど様々なものを使いこなしている。また狙撃精度の高さから「鷹の眼」という異名を持っている。時に優しく時に厳しくエルリック兄弟やロイ・マスタングに接し手助けをしている。
Read Article
ピナコ・ロックベル(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
ピナコ・ロックベルとは、『鋼の錬金術師』の登場人物で、主人公エルリック兄弟にとっては親代わりでもあるベテランの機械鎧(オートメイル)技師。 エルリック兄弟の実父であるヴァン・ホーエンハイムとは長い付き合いで、トリシャ・エルリックとの仲を取り持つなど家族同然の交流を重ねる。そのホーエンハイムが旅立った後、病で死去したトリシャの代わりに、自身の孫娘のウィンリィ・ロックベルともどもエルリック兄弟を育て上げる。エルリック兄弟やウィンリィの旅に同行することはなかったが、故郷から彼らを見守り続けた。
Read Article
マース・ヒューズ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
マース・ヒューズとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、様々な場面で主人公のエドワード・エルリックやアルフォンス・エルリックを手助けしている。 軍に所属しており階級は中佐。普段は妻や娘を溺愛しており、どこであろうと構わず写真を見せ自慢するほどの愛妻家。作中に登場するロイ・マスタングとは親友であり戦友でもある。また本人はデスクワークを得意としているが、過去にはイシュヴァール殲滅戦という戦争の最前線を戦い、生き抜いている。
Read Article
ティム・マルコー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
ティム・マルコーとは、荒川弘の漫画『鋼の錬金術師』に登場する賢者の石の研究の第一人者で、生体錬成を得意とする錬金術師。しかし人間の魂を材料とする賢者の石を生成する為の実験はほとんどが人体実験であり、それを重ねる精神的苦痛に耐えかねて軍を脱走、東部の田舎町にて身分を偽り身を隠していた。気弱で受け身な性格で、強く言われると断れない。本来は思いやりのある優しい性格で、穏やかな人物。
Read Article
フー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
フーとは、『鋼の錬金術師』に登場するリン・ヤオの護衛を務める老武人である。主であるシン国第十二皇子のリンと、孫娘でありフーと同じく護衛であるランファンの3人で、不老不死を求めアメストリスへやって来た。ヤオ家に代々使える家系であり、主であるリンに強い忠誠心を持つ。白髪白髭の老人でありながら俊敏に動き、シン式の特殊な体術を用いる。リンやランファンと同様にホムンクルスの気を読むことができる。「シンの人間は盟約は必ず守る」という発言などから分かるように義理堅い性格である。
Read Article
ランファン(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ
ランファンとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、リン・ヤオの護衛を務める少女である。シン国第十二皇子のリンを主とし、祖父であるフーとの3人で不老不死の法を求めアメストリスへやって来た。黒装束に面という隠密のような出で立ちで、髪型はお団子ヘアー。ヤオ家に代々仕える家系であり、リンに強い忠誠心を持つ。普段は冷静沈着な性格だが、素顔を見られると赤面したり、主が侮辱されると我を忘れるほど激高したりするギャップも併せ持つ。戦闘での特長はシン式の特殊な体術とホムンクルスの気を読む能力である。
Read Article
実写化して失敗したor失敗しそうなアニメ・漫画まとめ
アニメ・漫画の実写化というと、どうしてでしょう?なにか嫌な予感しかしないのは…。しかしそれでも、いつかはと、人はアニメ・漫画の実写化で爆発的な人気を出そうとしているのです。諦めていないのです。けれども結局は、「人は過ちを繰り返す」とは言ったものですね。今回はそんな実写化して完全に爆死(不評・批評)の嵐にあった作品と、その予定作をまとめました。
Read Article
シチュエーション別!ぐっとくる漫画の名言【前向きになりたい時】
大人から子どもまで、みんな大好きな漫画。漫画を読むことでいろんなものを吸収したり、人生に影響を受けた人も多いのではないでしょうか?今回は、「前向きになりたい時に背中を押してくれる名台詞」を集めてみました。ここにあなたの背中を押してくれる、素敵なことばがあるかもしれません!
Read Article
「鋼の錬金術師」や「銀の匙」などの人気作品を手がけた荒川弘先生とは?
「鋼の錬金術師」や「銀の匙」はアニメ化されましたよね。
Read Article
鋼の錬金術師オープニングテーマソングのご紹介。
荒川弘先生の大人気作鋼の錬金術師。2017年に実写化が決まり、衰えない人気の高さを証明しています。物語の面白さと完成度の高さはもちろんなんですが、アニメのオープニングテーマソングとアニメの世界観のマッチングは素晴らしいものがあります。名だたるアーティストの楽曲が使われております。ここではテーマソングとそのアーティストをご紹介したいと思います。
Read Article
『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説まとめ!エドの名前の由来などを紹介【ハガレン】
人気作『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説をまとめました。漫画連載中は妊娠中・出産後にも関わらず、一度も休載することが無かったという作者に関するエピソードや、エドの名前の由来や背が低い理由といった、登場人物・キャラクターに関する噂などを掲載。ハガレンファン必読の情報をたっぷり紹介していきます。
Read Article
『鋼の錬金術師』の壁紙用画像まとめ!エルリック兄弟の素敵なイラスト多数!【ハガレン】
『鋼の錬金術師』の壁紙用画像をまとめてみました。主人公のエドワード・エルリックと、弟のアルフォンス・エルリックのイラストがメインですが、ロイ・マスタングやエンヴィーのソロショットも揃えています。カッコいい場面・シーンはもちろん、可愛らしい日常風景などもあるのでぜひチェックしてみてください。
Read Article
『鋼の錬金術師』の魅力をまとめてみた!ファンタジー少年漫画の傑作!【ハガレン】
ここでは荒川弘が手掛けたファンタジー少年漫画の傑作、『鋼の錬金術師』の魅力についてまとめた。錬金術をテーマに、賢者の石を追い求める兄弟の冒険を描いた物語。アニメ化をきっかけに大きなブームとなり、実写映画化や原作に準拠した2度目のアニメ化を果たした。
Read Article
話題の無双シリーズ新作品『アルスラーン戦記×無双』を徹底紹介!
無双シリーズの新作、『アルスラーン戦記×無双』。 北斗無双・海賊無双・ゼルダ無双など、様々な作品とコラボする無双シリーズですが、今回は『アルスラーン戦記』とのコラボが決定しました!
Read Article
漫画家・荒川弘ワールドとは?
アニメファンの中には「荒川弘さんの作品が大好き!」という方がたくさんおられると思います。荒川弘さんといえば少し懐かしいところでハガレンこと「鋼の錬金術師」という作品が非常に有名ですね。荒川さんの作品をご紹介させて頂きましょう。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- ヴァン・ホーエンハイムのプロフィール・人物像
- ヴァン・ホーエンハイムの能力
- 不老不死の肉体
- 錬金術師としての能力
- 「賢者の石」としての能力
- ヴァン・ホーエンハイムの来歴・活躍
- クセルクセスの出来事
- 若い頃のホーエンハイム
- 錬金術師としての日々
- クセルクセスの国土錬成陣の構築と国王の野望
- クセルクセス王国滅亡と不老不死の身体
- シンでの出来事
- シンへの来訪と魂との対話
- シンでの出来事と”西の賢者”の繋がり
- アメストリスでの出来事
- トリシャ・エルリックとの結婚
- リゼンプールの結婚生活と葛藤
- 旅立ち
- 本編での出来事
- トリシャの死と変わった自宅
- エドとの再会と父としての助言
- 忠告
- アメストリス各地を巡回
- 宣戦布告
- アルと再会
- 最終決戦に向けて
- 最終決戦
- トリシャの遺言
- ホムンクルスの強襲とアルの決意
- 第三研究所潜入
- 因縁の再会
- アメストリスの国土錬成陣発動
- 反撃ののろし(1)
- 反撃ののろし(2)
- 父の背中
- ようやく知った父の愛
- アニメ版限定
- 幸せそうな顔
- ヴァン・ホーエンハイムの関連人物・キャラクター
- エドワード・エルリック
- アルフォンス・エルリック
- トリシャ・エルリック
- ピナコ・ロックベル
- フラスコの中の小人/ホムンクルス/”お父様”
- クセルクセスの錬金術師
- クセルクセス国王
- 賢者の石の仲間
- ヴァン・ホーエンハイムの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「おまえから見たらバカバカしいかもしれないけどよ。家族とか、仲間とか、そういうものに幸せってのがあったりするんだよ、俺達人間は」
- 「人には七つの罪があるという。過ぎた罪は身を滅ぼすが、その一方でそれらの感情全てが人間を理解する為に欠かせないものでもあるはずだ」
- ヴァン・ホーエンハイムの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- エドの三つ編みは“ホーエンハイムとのおそろい”を嫌ったのが原因