鋼の錬金術師(ハガレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『鋼の錬金術師』は『月刊少年ガンガン』で連載されていた荒川弘が描くファンタジー漫画。兄エドワードと弟アルフォンスのエルリック兄弟が自身の体を取り戻す為、各地の旅をする物語である。出会う仲間や対峙する敵など、魅力あふれるキャラクターたちが個性あるセリフを残している。

「悪党とは等価交換の必要無し!!!!!」

弟のアルフォンスを誘拐したグリードのもとに兄のエドワードが訪れる。
グリードはアルフォンスの魂の練成方法と人造人間の情報との取引をエドワードに持ちかけるが、エドワードがそれを拒否した際に叫んだセリフである。

「ナマ言ってんじゃねーーッ!!!!! バカ野郎がだいたいなんだァ!? この状況わかってんのかコラ!! てめえらウロボロス組みが何考えてるか知ったこっちゃねぇけどな!! ひとの弟さらっといて!! 師匠にケガさせて!! どのツラ下げて等価交換だァ!!? 現時点をもっててめぇらはオレの中で大悪党に大決定!! 魂の情報!? ンなもんミジンコ一匹分もくれてやるいわれは無ェ!! 悪党はボコる!! どつく!! 吐かせる!! もぎ取る!! すなわちオレの総取り!!! 悪党とは等価交換の必要無し!!!!!」

身内を傷つけられたときのエドワードの怒りがわかるシーンである。

「今度おまえを泣かせる時は嬉し泣きだ!! 絶対アルと二人で元に戻って嬉し泣きさせてやっからな! 覚えてろ!!」

セントラルで自身の親の仇である傷の男(スカー)と対峙した際に号泣したウィンリィは、一夜明け落ち着きを取り戻すと修行中のラッシュバレーに帰ることを決める。
汽車に乗るウィンリィを見送りにくるエルリック兄弟。
その時にエドワードがウィンリィを指指し叫んだセリフである。

それを聞いたウィンリィは笑顔で手を振りラッシュバレーへ向かうのだった。
ウィンリィに心配かけまいとのエドワードの精一杯の言葉といえる。

「エンヴィー おまえ… 人間に嫉妬してるんだ」

マスタング大佐の炎の攻撃により瀕死となった合成人間(ホムンクルス)のエンヴィーは、以前は命のやりとりをしていた傷の男(スカー)やマスタングたちが仲間としてともに戦っていることにイラついていた。
マスタングたちを怒らせようと挑発的な言葉を繰り返すエンヴィー。
そんなエンヴィーを見て、エドワードが言ったセリフである。

自分の考えを見透かされたエンヴィーは、うれしさか悔しさからか、涙を流しながら自身の体内にある賢者の石を破壊し死亡する。

「立てよド三流 オレ達とおまえとの格の違いってやつを見せてやる!!!」

エドワードと、ラスボスであるお父様との戦いの中で発せられたセリフ。お父様との交戦中にエドワードは右腕を失ってしまう。するとアルフォンスが自らの魂を代価に、エドワードの右手を錬成した。魂を代価に右腕を取り戻したエドワードは、右手ですかさずお父様に攻撃を仕掛け、力尽きたお父様に向かって「立てよド三流 オレ達とおまえとの格の違いってやつを見せてやる!!!」と叫んだ。多くの読者の心を揺さぶったセリフである。

「ちょっと行ってくるわ 鋼の錬金術師最後の練成にな!!」

人造人間(ホムンクルス)に「お父様」と呼ばれる存在との戦闘中、エドワードは右腕の機械鎧を破壊されてしまうが、その後「勝てよ 兄さん」との言葉を残し、アルフォンスは自らの魂を犠牲にエドワードの右腕を練成する。
右腕を取り戻したエドワードは「お父様」を倒すことに成功する。

その後アルフォンスの身体を取り戻すための人体練成の陣を描いた後、周りで見守る仲間たちに言い放ったセリフである。
エドワードは自身の錬金術を犠牲に弟のアルフォンスを取り戻すことに成功するのである。

「等価交換だ 俺の人生半分やるから おまえの人生半分くれ!」

アルフォンスの身体とエドワードの右腕を取り戻した数年後、兄弟は二人別々に旅に出ることを決める。
旅立ちの日に汽車を待つため駅のホームにいるエドワードと送りに来たウィンリィ。
汽車に乗る際にエドワードが言ったプロポーズのセリフである。

それを聞いたウィンリィは「錬金術師ってほんとバカ」と言いながらも「半分どころか全部あげるわよ」と返しプロポーズを受ける。
その後、旅立つエドワードを抱きしめ送り出すのだった。

アルフォンス・エルリックの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。何かを得るためには、それと同等の代価が必要になる。それが、錬金術における等価交換の原則だ。その頃僕らは、それが世界の真実だと信じていた」

エルリック兄弟は錬金術によってこの世のすべてのものを作り出せると信じていた。そして亡くした母の人体錬成を行い、失敗してしまう。「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。何かを得るためには、それと同等の代価が必要になる。それが、錬金術における等価交換の原則だ。その頃僕らは、それが世界の真実だと信じていた」というアルフォンスのセリフには、幼い日のエルリック兄弟が犯した過ちの重さがあらわれている。

「だけど不自由である事と不幸である事はイコールじゃない 哀れに思われるいわれは無いよ!」

母の人体錬成を失敗し、その代償として肉体をなくしたアルフォンスは魂を鎧に定着させた身体となった。そんなアルフォンスに対し、錬金術を否定するスカーが「不幸な身体になってまで錬金術を信じるのか」と訊くとアルフォンスは「だけど不自由である事と不幸である事はイコールじゃない 哀れに思われるいわれは無いよ!」と返した。「不自由=不幸」ではないということを改めて教えてくれる名セリフ。

「何かに一生懸命になれるって事はそれ自体が才能だと思う」

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