歴代ゴジラの作品像、描かれ方、設定、特徴、見た目・ビジュアルまとめ
東宝が誇る世界の怪獣王、ゴジラが初めてスクリーンに姿を現したのは1954年。そこから現在に至るまでゴジラは姿形設定を変え、見るものを魅了してきた。1954年から2018年までスクリーンに登場してきた歴代のゴジラの劇中での作品像、活躍、描かれ方、設定、特徴、見た目・ビジュアルに焦点を充ててまとめていく。
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『ゴジラ-1.0』(ゴジラマイナスワン)とは、世界的に有名な怪獣映画『ゴジラ』シリーズの生誕70周年を記念して制作された映画作品。監督は山崎貴、主演は神木隆之介で、「戦後、日本。無から負へ」とのキャッチコピーで話題となる。
太平洋戦争が集結して間もない東京。元特攻隊の敷島浩一は、仲間を見殺しにした罪悪感に慄きながらも懸命に生きていた。そんな折、東京に恐竜じみた巨大生物が出現。それが戦時中に見たゴジラという怪物だと気づいた敷島は、仇討ちのために、日本の未来のために、命懸けでこれを倒さんとする。
東宝が誇る世界の怪獣王、ゴジラが初めてスクリーンに姿を現したのは1954年。そこから現在に至るまでゴジラは姿形設定を変え、見るものを魅了してきた。1954年から2018年までスクリーンに登場してきた歴代のゴジラの劇中での作品像、活躍、描かれ方、設定、特徴、見た目・ビジュアルに焦点を充ててまとめていく。
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『STAND BY ME ドラえもん』とは、国民的アニメのドラえもん。漫画家の藤子・F・不二雄の作品で、1969年に漫画の連載が始まり、1973年に初のテレビアニメが放送される。1980年に初めて映画化され、これまでに37作品が公開されている。映画「STAND BY ME ドラえもん」は初めての3D映像で作成され2014年に映画公開されており、ストーリーは、ドラえもんとのび太の出会いや幻の最終話などの7種類の原作エピソードが描かれている。
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キャッチコピーは「お前だけには絶対負けない!」、「世紀末、最大の戦いが始まった。」、「12・14決戦!」。 「ゴジラvsキングギドラ」は、1991年12月14日に公開されたゴジラシリーズ第18作目で、東宝創立60周年記念作品。 ゴジラのライバルである人気怪獣キングギドラが再登場し、ゴジラとの戦いを描いた怪獣映画。
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キングギドラとは、東宝製作の怪獣映画「ゴジラシリーズ」に登場する架空の怪獣で、1964年のシリーズ第5作「三大怪獣地球最大の決戦」で初登場して以来、多くの怪獣映画に登場を果たしている。 竜のような3本の首と2本の尻尾、コウモリのような巨大な翼、黄金の体と、一度見たら忘れられないインパクトを持った見た目が特徴的。度々ゴジラと激突していることから、ゴジラ最大のライバルとも称される。
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『ゴジラvsコング』とは、“怪獣王”ゴジラと“髑髏島の巨神”コングの熾烈な戦いを描いた、2021年公開のハリウッド映画。2014年から続く『モンスターバース』シリーズの四作目である。 あらゆる怪獣の王として君臨するも、人類に対しては中立の立場を取っていたゴジラ。しかしある時巨大企業エイペックス・サイバネティクスの本社がゴジラに襲われる。人類はゴジラに匹敵する力を持つコングを唯一の対抗手段と目して様々な計画を進めていくが、その裏には世界の覇者にならんとする者たちの邪悪な思惑が隠されていた。
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メカゴジラとは、東宝製作の怪獣映画「ゴジラシリーズ」に登場する怪獣の一体。 その名の如くゴジラを模した姿のロボットであり、視覚的に分かりやすいコンセプト、カッコよさ、劇中で見せる圧倒的な強さから人気の高い怪獣である。 劇中の描写には、映画製作当時におけるロボットや機械に対するイメージが反映されており、各作品ごとの特色がみられる点が興味深い。
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『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』とは、2000年公開の日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第24作品目となる。 物語は、ゴジラ打倒に執念を燃やすGグラスパーの隊長で主人公の辻森桐子が、マイクロマシンの天才エンジニア工藤元の協力を得てゴジラを倒す話である。辻森は、完成した武器「ディメンション・タイド」を使って命を懸けてゴジラに挑む。そんな中、メガギラスがゴジラの前に現れ、大規模な戦いを繰り広げる。 見所は、メカギラスとゴジラの白熱した戦いと、命を懸けてゴジラに突っ込んでいく辻森の勇姿である。
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『シン・ゴジラ』とは、2016年7月29日より公開された空想特撮映画。脚本・編集・総監督は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な庵野秀明。監督・特技監督は、漫画「進撃の巨人」の実写版を作った樋口真嗣。東宝製作のゴジラシリーズとしては12年ぶり、29作品目となる。 東京湾より突如現れた巨大不明生物ゴジラに対し、日本政府が立ち向かっていく様を描く。 キャッチコピーは「現実(ニッポン)対 虚構(ゴジラ)」
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『GODZILLA 怪獣惑星』とは1954年から続く怪獣映画「ゴジラ」を原作としたアニメ映画作品。脚本は虚淵玄、監督は静野孔文、瀬下寛之。 人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。その中でも圧倒的な力を持ったゴジラによって半世紀に渡り敗走を重ねた人類は、種全体の存続のため宇宙への脱出を余儀なくされる。22年後、再び地球を人類の手に取り戻すため、主人公ハルオを筆頭にゴジラと戦う様を描く。
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『ゴジラVSデストロイア』とは、1995年に公開された、日本の怪獣パニック映画である。監督は大河原孝夫、主演を辰巳拓郎が演じた。 ある日香港で、赤く発光したゴジラが出現する。同じ頃日本では、謎の生物デストロイアが発見された。デストロイアはやがて巨大化し、街を破壊。Gサミットは、メルトダウン寸前のゴジラとゴジラの同族であるジュニアを使い、デストロイアと戦わせるのであった。 見所は、ジュニアとゴジラの絆や、高い攻撃力を持つデストロイアとゴジラの迫力ある戦いのシーンである。
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ゴジラ(The Return of Godzilla)とは、日本を代表する特撮映画「ゴジラシリーズ」の第16作目として、1984年に公開された怪獣映画。1954年以来、30年ぶりに出現したゴジラと人間の戦いを、当時の世界情勢等も織り交ぜながらリアリティ溢れる描写で描いている。 1990年代のヒットシリーズとなる「平成VSシリーズ」の事実上の第一作目にして、導入部にあたる作品でもある。
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『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』とは、2003年に公開された日本の怪獣映画で、ゴジラシリーズ第27作目にあたる。監督を手塚昌明が務め、興行収入は13億円、観客動員数は110万人を集めた。 ゴジラが機龍との戦いで、行方不明になって1年後再び姿を現し日本を襲う。小美人とモスラも日本に現れ、機龍を作る際使ったゴジラの骨を海に返せば、一緒に戦うと宣言。ゴジラとモスラ、機龍の戦いが繰り広げられる。 見所は、以前は敵であったモスラが、今回人間側の味方としてゴジラと死闘を繰り広げるところである。
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『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年に公開された映画で、西岸良平の人気コミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー作品である。監督は、日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した山崎貴。主演に堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物俳優が勢揃いしている。ストーリーは魔物や幽霊が一緒に生活するという鎌倉が舞台。夫婦の周りでは奇妙な出来事が起こり、自分たちの謎が解き明かされていく作品だ。夫婦の絆を感じることができる温かい映画作品である。
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『ゴジラ対ヘドラ』とは、1971年(昭和46年)に公開された日本のアクションパニック映画である。ゴジラシリーズ第11作品目となる本作の監督を板野義光、主演を山内明が務めた。駿河湾で公害による魚への影響を調べていた海洋生物学者の矢野徹(矢野 とおる/演:山内明)は海の中でヘドラと遭遇する。汚染物質と海のヘドロから誕生したヘドラは、海から陸へと上がり飛行できる姿へ進化し上空を飛び回る。飛行中、硫酸ミストをふりまき人間たちを白骨化させていく。そこにゴジラが現れ、ヘドラと死闘を繰り返すのであった。
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『ゴジラVSモスラ』とは、1992年12月に公開された日本のパニック・アクション映画である。ゴジラシリーズ第19作品めになる作品で、キャッチコピーは「極彩色の大決戦」である。 巨大隕石の落下によって海底からゴジラが目覚めてしまう。一方インファント島では巨大なモスラの卵とコスモスと言う小さな生物が発見される。目覚めたゴジラを倒す為現れたモスラに似た破壊生物バトラと、羽化したモスラが協力しゴジラを倒す話である。見どころは互いに敵対関係であったバトラとモスラの心通わせるシーンである。
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『キングコング対ゴジラ』とは、1962年に公開された、日本の怪獣映画である。監督は本多猪四郎、主演を高島忠夫が務めた。 ファロ島でキングコングが目覚めた噂を聞き、テレビ局員の桜井と古江は調査に向かわされた。一方北極海では、ゴジラが復活し、桜井たちは発見したキングコングを日本に連れ帰ろうとするのだった。その後ゴジラとキングコングは出会い、戦いが始まるのであった。 見所はキングコングのお茶目な動きと、ゴジラとの白熱した戦いである。
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『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』とは2001年に公開された日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第25作品目。監督は金子修介、主演を新山千春が務めた。ゴジラ復活と共に、日本を守るため護国聖獣であるモスラやキングギドラ、バラゴンが蘇るのだった。そして命を懸けた死闘が始まる。見所は、ゴジラと戦う3体の怪獣と、番組スタッフとして仕事をまっとうしようとする由里、防衛軍としての役割をまっとうしようとする泰三の父と娘の姿である。
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『ALWAY S三丁目の夕日』とは漫画家・西岸良平の『三丁目の夕日』を原作とし、山崎貴を監督に迎え2005年に公開された実写映画である。キャッチコピーは「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう。」であり、娯楽が少なかった昭和の時代を描き、当時の生活や人情の深さが見事に表現されている。2006年には第29回日本アカデミー賞を受賞するなど高い評価を受けた作品である。
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『ゴジラ×メカゴジラ』とは、2002年に公開された日本の怪獣パニック映画である。ゴジラシリーズ第26作品目になる。監督は手塚昌明、主演を釈由美子が務めた。 館山に45年ぶりにゴジラが出現、対特殊生物自衛隊がゴジラを迎え撃つも歯が立たない。日本政府は科学者たちを集結させ、機龍(メカゴジラ)を完成させる。システムに問題を抱えながらも改良を重ね、再び現れたゴジラと戦うのであった。 女性主人公や女性総理が登場し、当時の時代性を反映した映画になっている。
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『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』とは、2019年に公開されたアメリカの怪獣映画。監督はマイケル・ドハティで、主演はカイル・チャンドラー。2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の続編でキャッチコピーは「王の覚醒」。アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の3作目の作品であり、日本の人気怪獣が多数登場する内容で話題となった。 テロリストの手で強大な怪獣キングギドラが復活し、呼応して世界中に怪獣が出現。地球環境を守るため、怪獣王ゴジラは人類を蹴散らしつつこれに立ち向かう。
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『ゴジラの逆襲』とは1955年に公開された、日本の怪獣映画である。 魚群探査機パイロットの月岡と小林は、ゴジラとアンギラスの戦いを目撃する。大阪警視庁では、緊急会議が行われるものの、解決策は見つからぬままであった。そんな中、ゴジラとアンギラスは街を破壊しながら激しく戦う。 月岡はゴジラの出現により小林を亡くしながらも、ゴジラを生き埋めにする作戦に参加し、ゴジラを仕留めたのであった。 見所は月岡と小林の友情と、CGでは表現できないゴジラとアンギラスの独特の動きである。
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『ゴジラ』とは、1954年に公開された日本の特撮怪獣映画である。ゴジラシリーズの一作目にあたる。 ある日、大戸島に巨大生物ゴジラが現れ、破壊の限りを尽くした。そんな中、芹沢大助がゴジラを倒せる酸素破壊剤オキシジェン・デストロイヤーを発見した。芹沢博士は、オキシジェン・デストロイヤーが悪用されないよう、それに関する全ての資料を破棄し、ゴジラと共に泡となり消えるのだった。 見所は、ゴジラを研究対象として守りたい山根恭平の心の葛藤や、悪魔の兵器を完成させたことで苦悩する芹沢博士の最期である。
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『GODZILLA ゴジラ』とは、2014年に公開されたアメリカの怪獣映画。日本を代表する特撮である『ゴジラシリーズ』に、ハリウッドが本気で取り組んだ意欲作である。監督はギャレス・エドワーズで、キャッチコピーは「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」。興行収入5億ドルを超える大ヒットを記録し、アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の最初の作品ともなった。略称は「ギャレゴジ」。 日本で巨大生物ムートーが復活。これを追うように怪獣たちの王ゴジラも活動を開始し、両者の戦いに人類は翻弄される。
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2024年4月から放送を開始する春アニメを50音順に紹介する。2024年4月春アニメは、注目の新作アニメや人気シリーズの続編などが多数ラインナップされている。アニメのタイトルや放送情報、キャスト声優やスタッフなどの情報をわかりやすくまとめた。
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「ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)」は、戦後の日本を舞台にした怪獣映画であり、圧倒的な破壊力を持つゴジラを通して、戦争の傷跡と、それに向き合いながら再び立ち上がろうとする人々の姿を描いた作品です。
この映画では、主人公・敷島が戦争で大切なものを失い、その喪失感と向き合いながらも、生き残った家族や仲間たちと共にゴジラに立ち向かう姿が描かれます。
敷島の葛藤や犠牲の中で見つけた希望が、映画全体の重要なテーマとなっており、観る者の心を深く揺さぶります。
ゴジラがもたらす破壊と混乱は、戦後の日本が直面していた現実そのものであり、1954年の初代ゴジラが核兵器の恐怖を象徴していたように、本作では戦争の爪痕とそれに続く再建の道が描かれています。ゴジラが特攻隊や戦争による被害を象徴する存在である点も、非常に深い意味を持っています。
また、この映画では、リアルに再現された東京の街並みと巨大なゴジラの姿が、圧倒的な視覚効果を発揮し、観る者に強烈な印象を与えます。
同時に、1950年代特有のクラシカルな雰囲気とVFXが見事に融合した映像によって、観客は時代を超えてこの世界に引き込まれるのです。
「ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)」は、単なる怪獣映画を超えて、戦後日本の人々が直面した苦難と再生の物語を描いた傑作です。
ゴジラの圧倒的な破壊力と人間ドラマが深く結びついており、戦争の悲惨さや人々の再生への願いを強く訴えているのです。ゴジラファンのみならず、幅広い観客にぜひ観てもらいたい一作です。
記憶が正しければ、アカデミー賞視覚効果賞を受賞したような記憶があるので、期待は高めで見てみました。映画冒頭で、まだ完全体になる前のゴジラが出てくるシーンがあるんですが、その場面は恐怖感も感じられてワクワクしました。というか映画全体を見終わったあと、最大の見せ場は冒頭のみだったなと感じました。特に熱心なゴジラファンではないのですが、そのシーンはジュラシックパークを超えたかもというくらい迫力があったのです。
主人公は特攻隊員でしたが、特攻する事ができず逃げた背景があります。それは仕方のないことですし共感も出来ました。その記憶が中々消えることなく映画終盤まで引きずる事になるのですが、主人公やヒロインを含めて考え方や行動がブレブレで、感情移入が難しかったです。神木隆之介さんや浜辺美波さんは演技力の高い俳優さんだと思っているのですが、この作品に対しては申し訳ないですが、演技が良いとは思えませんでした。ご本人の意思ではなく監督の意向が強いのかなと思っているのですが。ゴジラに詳しい方ならもっと色々な意見があるかと思いますが、私は楽しめませんでした。何というか、次はこうなるんだろうなという展開が的中しすぎて、意外性もなかったです。
世間では高評価と低評価が真っ二つに分かれて評価されているようですが、その理由が分かる気がします。監督の作品は日本ではVFXは凄い技術なんだと思いますが、それだけな気がします。毎回新作が発表されるたびに期待して見ますが、映画の最後はモヤモヤ感を出す演出が入り、「またかぁ」といった感じでエンターテイメントとしてはスッキリしません。
素人目線で色々と話してしまいましたが、アカデミー賞を受賞したのは見終わったあと本当なのだろうかという思いが芽生えてしまう作品でした。
搭乗機の故障を訴え、特攻から逃げた主人公・敷島は、味方からその真意を見透かされ塞ぎ込む。
その晩敷島が見たのは、人間の希望や生への執着など紙くずのように蹴散らす、巨大な獣だった。
今までとは比べものにならない恐怖に、怖じ気づいて逃げ出す敷島。
味方はあえなく全滅し、生き残りの橘に再三なじられ責められながら、帰国を果たす。
しかし待っていたのは、がれきと化した実家に戦火に果てた家族……。
何もかもなくなった廃墟の中、心に癒えぬ傷を抱えながら生きる敷島。
しかし日々の糧を得る仕事や仲間、守るべき人々に恵まれ、徐々に平和な生活を取り戻す。
そんな敷島の前に、繰り返す悪夢が現実になったかのように、あの巨大な獣が忍び寄る。
敷島は悪夢を振り払い、愛する者を守り抜くことが出来るか――。
舞台は戦後まもなくの、人々が食うや食わずの生活を強いられている極貧の時代。ゴジラを倒す超兵器などあるはずも無く、人々は枯れ葉のような木造船や廃棄された兵器をかき集めて立ち向かいます。
相手は核兵器を彷彿とさせる熱線を吐き、一歩踏み出すだけで何十人を踏み殺すバケモノなのだから、苦戦は必至。それでも戦わねば、背後にいる愛する人々が踏みつけられ、焼き殺される。
太平洋戦争を生き延びた人々が、再び知恵を総動員、団結して決死の戦いに挑む。そのドラマに最後まで目が離せませんでした。
本作の見所は色々ありますが、私が作中で特に気に入ったのは、ゴジラの面構え。歴代のゴジラは、どこか人間など眼中にない王者の風格を醸し出していました。
しかし今回のゴジラの目つきには、人間への殺意と憎しみ、そして明確な攻撃の意思を感じるのです。
己を原爆によって焼いた人間という“種”そのものを憎悪している。映画館の席に座りながら、そう感じてゾッとしました。
逃げ惑う人々が容赦なく踏み潰される絶望感。吐き出す熱線の先に上がるキノコ雲。絶望の神の姿に痺れました。
幻の試作戦闘機“震電”や、有名な幸運の駆逐艦“雪風”、戦後まで生き残った戦艦“高雄”など。ミリタリーファンが喜びそうな兵器も登場します。
舞台設定から緊迫した展開まで、非常に良く出来た映画でした。イチオシです!
『ゴジラ-1.0』は、見る前にかなり侮っていました。しかし鑑賞後は、そんな気持ちで見てしまった事を謝りたい気持ちでいっぱいでした。一部、ネタバレがありますのでご注意ください。
前半部分は、物足りない感もあります。ただ特攻帰りの敷島(神木隆之介)と、大石典子(浜辺美波)、太田澄子(安藤サクラ)が戦後の混乱期を乗り越えながら、血も繋がっていない明子を協力して育てていく姿は非常に好きでした。特に敷島と典子の関係はお互いに助け合っていかないといけないのに、夫婦ではない。夫婦になるためには付けなければいけないケジメがあるので…という非常にデリケートな関係が、物語に合っていて好きでした。
浜辺美波を見直してしまう演技でした。敷島の職場の人間描写も見ていき飽きませんでした。一緒にいた人たちが実は凄かったパターンはやはり好きです。
物語は、ゴジラが出てくると一変して、迫力の怪獣映画に様変わりします。巨大な戦艦がゴジラに対して何もできずに沈んでいく様、それを見て絶望する主人公達。「倒せるのか?」という疑問の中で開かれる集会。見ていてワクワクしました。
ゴジラを倒すロジックも良かったです。海神(わだつみ)作戦と予備の作戦の失敗、主人公の覚醒から、とどめを刺す。最後に亡くなったと思われていたヒロインと再会しハッピーエンド。王道展開でも、ベタでも、迫力があり見入ってしまいました。
ツッコミどころはありますがゴジラの迫力と、ホームドラマの2つの要素が上手く混じり合っていた良作だったと思います。
怪獣映画に飽きてきた人、ヒューマンドラマが好きな人、浜辺美波ファンは必見だと思います。
物語の舞台は、第二次世界大戦の終盤から戦後。今までゴジラとは違い、アメリカに負けたことにより、武器となるものが少なくボロボロの状態からゴジラが現れるという、まさに絶望するしかないと言える作品だ。
主人公である敷島浩一は特攻で向かう途中に零戦が故障したと嘘をついて、小笠原諸島の大戸島に着陸。その日の夜、突然ゴジラが現れ、橘宗作と敷島以外の全員がゴジラによって殺されてしまう。その後、戦争が終結したため、故郷である東京に戻るのだが、家族は全員死亡しており、1人となってしまう敷島。彼同様に家族を失った大石典子と、託された赤ん坊の明子とともに3人で生活することとなる。
そのようなボロボロの状態でありながらも少しずつ日本が復興していく中でゴジラが上陸して、日本を絶望に追い込む。それでも主人公とゴジラに対抗する人たちが、武器もない中でどのようにしてゴジラを倒すのか。
今までの作品には、ゴジラに対抗する武器が何かしら出てきていたため、勝てる望みは少なからずあった。しかし、今回の作品では勝てる見込みが無く、アメリカからの助けも全くないと言った状況。あまりにも無謀な状態でも、勝つために決死の覚悟でゴジラに勝とうとする日本人の姿に感動した。ぜひ1度見て欲しい作品である。
11/3に公開された同映画は日本では12/6に39億円、全米では12/5に34年ぶりとなる、歴代邦画実写作品で興収No.1(およそ1436万ドル)の大記録を打ち立てました。
どこに魅力があるのか探ってみましょう。
その①【邦画でもVFXでここまでできることが凄い!】
この映画では「邦画でもここまでできるんだな!」と驚くほどの出来栄えです。
「VFX」とは視覚効果という意味で、リアルの世界では見ることができない画面を演出させるために使われる映像技術のことです。その緊迫感やリアルな映像は思わずに夢中になってしまうほどで、「そこに本当にいる!」と思わせるようなゴジラの暴れ具合や海上での対戦には、目を見張るものがあります。
その②【山崎貴の脚本が秀逸すぎる!】
ゴジラの歴代の作品の中で「ゴジラを倒した感!」を感じるのはほとんどありませんでした。
しかし今回、戦後の変わり果てた東京で生きる人達が「生存する」ために、想像もしなかった方法でゴジラを倒します(一時的にですが…)
「ここまでやれるのか?」と感心させられました。
そして敷島役の「神木隆之介」と大石役の「浜辺美波」が、最後の最後で生存できたことに涙する人は多いのではないでしょうか。
敷島は最後に「ゴジラと爆死か?」と思わせるシーンがあり、大石は爆風で吹き飛ばされて行方不明になります。そんな絶望感のなか「生きていた」ことに安堵するに違いありません。
映画を見た方からは「『シン・ゴジラ』を超えた!」「ゴジラ映画の最高傑作!」と評価が高い作品になっています。
是非、映画館でその現実を実感されてはいかがでしょうか?
ゴジラ生誕70周年記念作となった今作の舞台は、ゴジラの先祖返りを目指した第二次世界大戦直後です。
アメリカ版や庵野秀明版では、巨大化した姿が印象的で完成度も高かったのに対し、この映画のゴジラは、初代にならって身長が50mほどになっていました。大分小柄になったものの、良くなった映像技術の影響もあり、俊敏な動きが怖かった印象が強いです。
建物が壊された銀座で暴れるシーンは、ゴジラの足元で逃げ惑う大勢の人々が細かく描かれていたため、特に迫力があり背筋がぞくっとしてしまいました。
ゴジラと人々の距離がとても近く、見ている自分も踏みつけられるのではないかという錯覚に陥ったほどでした。
時代的に自衛隊や防衛組織がなく、高度な化学兵器もなかった中、ゴジラに立ち向かう人たちも日本人だけでできる限りの技術で倒そうとしていました。成功するか、しないか全くわからない作戦に参加し、ゴジラに挑む人々が僅かな期待でも諦めずに戦う姿が印象的でした。
また、人間側のドラマにも深く踏み込んで描かれていました。主人公の元特攻隊の青年は、死ぬのが嫌で逃げ出したことが心のトラウマになっており、葛藤していました。そんな青年を支えていた周囲の人たちの姿が感動的でした。