ゴジラ-1.0 / Godzilla Minus One

ゴジラ-1.0 / Godzilla Minus One

『ゴジラ-1.0』(ゴジラマイナスワン)とは、世界的に有名な怪獣映画『ゴジラ』シリーズの生誕70周年を記念して制作された映画作品。監督は山崎貴、主演は神木隆之介で、「戦後、日本。無から負へ」とのキャッチコピーで話題となる。
太平洋戦争が集結して間もない東京。元特攻隊の敷島浩一は、仲間を見殺しにした罪悪感に慄きながらも懸命に生きていた。そんな折、東京に恐竜じみた巨大生物が出現。それが戦時中に見たゴジラという怪物だと気づいた敷島は、仇討ちのために、日本の未来のために、命懸けでこれを倒さんとする。

mossan0825のレビュー・評価・感想

ゴジラ-1.0 / Godzilla Minus One
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今回の作品も...

記憶が正しければ、アカデミー賞視覚効果賞を受賞したような記憶があるので、期待は高めで見てみました。映画冒頭で、まだ完全体になる前のゴジラが出てくるシーンがあるんですが、その場面は恐怖感も感じられてワクワクしました。というか映画全体を見終わったあと、最大の見せ場は冒頭のみだったなと感じました。特に熱心なゴジラファンではないのですが、そのシーンはジュラシックパークを超えたかもというくらい迫力があったのです。
主人公は特攻隊員でしたが、特攻する事ができず逃げた背景があります。それは仕方のないことですし共感も出来ました。その記憶が中々消えることなく映画終盤まで引きずる事になるのですが、主人公やヒロインを含めて考え方や行動がブレブレで、感情移入が難しかったです。神木隆之介さんや浜辺美波さんは演技力の高い俳優さんだと思っているのですが、この作品に対しては申し訳ないですが、演技が良いとは思えませんでした。ご本人の意思ではなく監督の意向が強いのかなと思っているのですが。ゴジラに詳しい方ならもっと色々な意見があるかと思いますが、私は楽しめませんでした。何というか、次はこうなるんだろうなという展開が的中しすぎて、意外性もなかったです。
世間では高評価と低評価が真っ二つに分かれて評価されているようですが、その理由が分かる気がします。監督の作品は日本ではVFXは凄い技術なんだと思いますが、それだけな気がします。毎回新作が発表されるたびに期待して見ますが、映画の最後はモヤモヤ感を出す演出が入り、「またかぁ」といった感じでエンターテイメントとしてはスッキリしません。
素人目線で色々と話してしまいましたが、アカデミー賞を受賞したのは見終わったあと本当なのだろうかという思いが芽生えてしまう作品でした。