仮面ライダークウガ(空我)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダークウガ』とは2000年1月よりテレビ朝日系で放送された特撮テレビドラマ作品で、平成『仮面ライダー』シリーズ第1作である。超古代の戦闘種族グロンギは長き封印から蘇り、人間に対して“殺人ゲーム”を繰り返す。若き冒険家・五代雄介は、超古代の遺跡から発掘されたベルトの意思に導かれて戦士クウガに変身し、人々の笑顔を守るために熾烈な戦いにその身を投じてゆく。仮面ライダーと警察の連携や、怪人による生々しい殺人描写など従来のヒーロー番組にはなかったリアリティを追求した内容が特徴。
ゲゲルの進行役を務める薔薇種グロンギ。
人類の文明が著しく進化していることをいち早く理解し、現代の日本語も操る高い知能を持つ。
本人の戦闘力も高く、自身に逆らったゴオマを薔薇の能力で圧倒した。
一条とは何度か遭遇しており、物語終盤には敵であるはずの彼に「リントは本当に変わったな」と微笑を浮かべるなど終始ミステリアスな一面を見せた。
最後はその一条の放った対グロンギ用の神経断裂弾を受け、海の底に消えた。
ズ・ゴオマ・グ(演:藤王みつる)
戦闘階級では最下級に位置するズ集団のグロンギ。
コウモリ種のグロンギであり、人間体ではコートとサングラスを常に身につけている。
ゲゲルの開始前に殺人を行うというルール違反を起こしたためゲゲルへの参加資格をはく奪され、それ以来他のグロンギからさげすまれ続けた。
しかし終盤に九郎ヶ岳遺跡からダグバのベルトの一部をくすね、それを利用し大幅にパワーアップ。
ゴ集団とも互角に渡り合うほどの進化を遂げるが、恐れ多くもダグバへの反逆を企て、瞬殺された。
ン・ダグバ・ゼバ(演:浦井健治)
グロンギの頂点に立つ最強の怪人。
先代のクウガに封印され、目覚めたときには不完全体であった。
しかし物語終盤に完全体に戻り、わずかな間にザキバスゲゲル(最後のゲゲル)への参加資格がない162体のグロンギを始末した。
アルティメットフォームに限りなく近づいたアメイジングマイティをも圧倒するほどの凄まじい戦闘力を誇り、殺戮を純粋に好み楽しむ残虐な性格。
最終決戦ではアルティメットフォームのクウガと互いの能力が相殺されるなかで拳で殴り合い、紙一重で敗れて死亡した。
『仮面ライダークウガ』の能力
クウガには11種類のフォームが存在する。
古代から存在しているのが覚悟や体力が不足している際に変身するグローイングフォーム、バランスの取れたマイティフォーム、スピードと跳躍力に優れたドラゴンフォーム、感覚神経が極限まで引き上げられるペガサスフォーム、パワーと防御力に優れたタイタンフォーム、そして究極の姿であるアルティメットフォーム。
さらに五代が変身する現代のクウガにはこれらのフォームの能力を高めるライジングフォーム、アルティメットに限りなく近づいたアメイジングマイティなどもバリエーションとして存在する。
各フォームは得意分野にステータスを振り切っているため一長一短であり、五代は相手や状況によってその場に最もふさわしい姿に変身していた。
ちなみに五代はフォームチェンジの際には変身を超えた変身という意味で「超変身!」と叫ぶ。
この「フォーム」というシステムはクウガ以降、平成最後のライダーであるジオウまで、全員に継承されている。
仮面ライダークウガ マイティフォーム
身長:200cm
体重:99kg
パンチ力:3t
キック力:10t
ジャンプ力:15m
走力:100mを5.2秒
五代雄介が超パワーを秘めた霊石アマダムの力を内包したベルト、アークルを体内に吸収したことにより、変身するクウガの基本形態。赤のクウガ。
モチーフはクワガタムシ。
炎を司り、古代文には「邪悪なるものあらば 希望の霊石を身に付け 炎のごとく邪悪を打ち倒す戦士あり」と記されており、その体にもリントの古代文字で記されている。
劇中では、「仮面ライダー」「マイティフォーム」の呼称は使われない。
体は生体鎧に覆われており、パンチやキックなどの肉弾戦を得意とする、強靭な肉体を誇るバランス戦士。
当初は戦う決意が中途半端だったため、白い戦士(グローイングフォーム)の姿にしかなれなかったが、みんなの笑顔を守るために戦う決意をしたことで、この姿を得た。
警察発表により「未確認生命体第4号」と認定され、劇中でもそう呼ばれる。
必殺技は、右足首のレッグコントロールリングから送り込まれる封印エネルギーを右足に溜め、ジャンプして蹴りこむ「マイティキック」。破壊力は30tに達する。
劇中ではこの呼称は使われない。
グロンギ怪人に蹴りこんだ部分に「鎮」を意味する古代文字が浮かび上がり、グロンギが装着するベルト、ゲドルードにそのエネルギーが到達することで、爆発四散させる。
Episode.12から、特訓によって編み出した、空中回転を加えた「強化マイティキック」を使うようになる。
仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム
身長:200cm
体重:90kg
パンチ力:1t
キック力:3t
ジャンプ力:30m
走力:100mを2秒
俊敏性が強化された、青のクウガ。
水を司り、古代文には「邪悪なるものあらば その技を無に帰し 流水のごとく 邪悪をなぎ払う戦士あり」と記述されており。その体にも刻まれている。
未確認生命体第6号(ズ・バズー・バ)と対峙した際、「もっと跳べたら…。」というクウガの思いに霊石アマダムが呼応し、モーフィングパワーを発動させてこの姿になった。
生体鎧は軽装化され、中国拳法の武術家を想起させる。
走力、ジャンプ力はマイティフォームを上回るが、格闘能力はそれを下回る。
そのため、長尺の棒(鉄パイプ、工事現場の虎パイプ、流木など)を手にすることで、アマダムのモーフィングパワーが発動し、専用武器「ドラゴンロッド」に変形。
これを用いた中距離戦を得意とする。
必殺技は、封印エネルギーを込めたドラゴンロッドの先端をジャンプして相手に撃ち付ける「スプラッシュドラゴン」。ドラゴンフォーム、ドラゴンロッドの呼称共々、劇中では使われない。
打ち込まれたグロンギ怪人は、体に「鎮」の古代文字を浮かび上がらせ、そのエネルギーがゲドルードに到達することで、爆発四散する。
仮面ライダークウガ ペガサスフォーム
身長:200cm
体重:99kg
パンチ力:1t
キック力:3t
ジャンプ力:15m
走力:100mを5.2秒
超感覚を持つ、緑のクウガ。
風を司り、古代文には「邪悪なるものあらば その姿を彼方より知りて 疾風のごとく 邪悪を射抜く戦士あり」と記され、その体にも刻まれている。
生体鎧は、まさしく射手を想起する防弾チョッキのようなデザインになる。
空を飛び回る、未確認生命体第14号(メ・バヂス・バ)と対峙した際、敵を探索しようとするクウガの意思に呼応して、アマダムのモーフィングパワーが発動し、この姿になった。
五感が研ぎ澄まされ、人間の数千倍にも及ぶ。視覚は赤外線、紫外線をも見ることができ、聴覚は上空の第14号の微かな羽音までも聴きとった。
しかし、感覚が研ぎ澄まされるためアマダムのエネルギー消費が激しく、50秒しかこの姿を保てない。さらに痛覚も増してしまうことが、このフォームの弱点である。
そのため、一条刑事などから借りる拳銃をモーフィングパワーで変形させた専用武器「ペガサスボウガン」を用いて、その超感覚を伴い、一瞬のうちに相手を射貫く短期長距離戦を多用する。
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目次 - Contents
- 『仮面ライダークウガ』の概要
- 『仮面ライダークウガ』のあらすじ・ストーリー
- 物語開始~ズ集団との戦い
- 物語中盤・メ集団との戦い
- ゴ集団との戦い~物語完結
- 『仮面ライダークウガ』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 五代雄介(ごだい ゆうすけ/演:オダギリジョー)
- 友人・協力者
- 沢渡桜子(さわたり さくらこ/演:村田和美)
- 一条薫(いちじょう かおる/演:葛山信吾)
- 五代みのり(ごだい みのり/演:葵若菜 <現:千崎若菜>)
- 飾玉三郎(かざり たまさぶろう/演:きたろう)
- 朝比奈奈々(あさひな なな/演:水原詩生)
- ジャン・ミッシェル・ソレル(演:セルジュ ヴァシロフ)
- 夏目実加(なつめ みか/演:竹島由夏)
- 神崎昭二(かんざき あきじ/演:井上高志)
- 杉田守道(すぎた もりみち/演:松山鷹志)
- 桜井剛(さくらい つよし/演:米山信之)
- グロンギ族
- ラ・バルバ・デ(演:七森美江)
- ズ・ゴオマ・グ(演:藤王みつる)
- ン・ダグバ・ゼバ(演:浦井健治)
- 『仮面ライダークウガ』の能力
- 仮面ライダークウガ マイティフォーム
- 仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム
- 仮面ライダークウガ ペガサスフォーム
- 仮面ライダークウガ タイタンフォーム
- 『仮面ライダークウガ』の用語
- リント
- グロンギ
- 九郎ヶ岳遺跡
- 『仮面ライダークウガ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 平成仮面ライダーの始まりの瞬間
- 恩師・神崎との再会
- 五代、最後の変身
- 『仮面ライダークウガ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 五代雄介は最後、自らを封印する予定だった
- グロンギ語の法則がある
- 『仮面ライダークウガ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):田中昌之『仮面ライダークウガ!』
- ED(エンディング):橋本仁『青空になる』
- 挿入歌:葵若菜『たんぽぽのおはな』
- 挿入歌:『戦士』