インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』は1984年5月23日にアメリカで公開されたアクション・アドベンチャー映画。監督はスティーブン・スピルバーグ、製作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォードであり、前作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の続編にあたる。
富と名声の象徴である伝説の「サンカラ・ストーン」を巡り、冒険家インディ・ジョーンズが恐ろしい邪教集団「サギー教」と熾烈な争奪戦を繰り広げる。
フィリップ・ブランバート大尉(演:フィリップ・ストーン)
吹き替え:川久保潔(ソフト版)/佐々木省三(WOWWOW版)
イギリス軍大尉。定期的にインドの視察に来ており、インディらと同じタイミングでパンコット宮殿の晩餐会に参加した。
サギー教やサンカラ・ストーンについて話題となり、チャター・ラルにより一蹴されたものの、それなりに関心があった模様。終盤ザリム・シンによる救援で駆けつけ、サギー教の残党を制圧した。
シャーマン(演:D・R・ナーナヤッカーラ)
吹き替え:田村綿人(ソフト版)/側見民雄(WOWWOW版)
墜落した飛行機からインディたちが流れ着いたインドの村「メイアプール」の長老。奪われたサンカラ・ストーンと子供たちを思い、毎日シヴァに祈り続けたところにインディたちが訪れ、彼らを救世主と崇める。サンカラ・ストーン奪還の依頼をし、インディたちにシヴァの加護を祈り、帰還を信じ続けた。
ウー・ハン(演:ディヴィット・ヴィップ)
吹き替え:大塚芳忠(ソフト版)/村治学(WOWWOW版)
インディの友人で助手を務めるアジア系の男性。上海のクラブ「オビ=ワン」にて、ラオ・チェとの取り引きに臨むインディとは別にウェイターを装い同行した。
一触即発の雰囲気の中、不意をつかれラオ・チェの息子による凶弾に倒れる。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の用語
サンカラ・ストーン
本作でインディや敵であるモラ・ラムが求め、争奪戦を繰り広げる聖なる石。メイアプール村では「シヴァ・リンガ」と呼ばれる。
スベスベとした手触りで細長い形をしており、宇宙の3つの世界を表す3つの線が横に引かれている。中にダイアモンドが入っており、一つの場所に集めるとオレンジ色に光り輝く。
かつて僧侶サンカラがインド最高神の一人「シヴァ」より渡された神聖なる石であり、全部で5個あったが度重なる戦争により散り散りとなった。1個はインディたちが最初に訪れたメイアプール村に祀られていたもの、2個はパンコット宮殿の地下に僧侶が隠したもの、残りの2個は経緯は不明だがモラ・ラムが所有していた。
「シヴァ」の加護を受けた聖なる石であり、邪悪なものを祓う力を持つ。そのためインディが「シヴァの祈り」を唱えると石は燃え上がり、掴もうとしたモラ・ラムの手を拒んだ。幸せをもたらす効果があり、モラ・ラムらに奪われた際村は酷く荒れ果ててしまい、インディたちが石を奪還して帰還した時には村の緑が戻ってきた。
サギー教
ヒンドゥー教における血と殺戮を司る女神「カーリー」を崇める邪教集団。
モラ・ラムを司祭とし、パンコット宮殿を拠点に人間を生贄としてカーリーに捧げている。失われた5個のサンカラ・ストーンを探しており、宮殿の地下に隠されたサンカラ・ストーンと資金源となる鉱石の発掘のため、あらゆる村から子供たちを誘拐し奴隷として扱う。「カーリーの血」を用いて信者を増やし、マハラジャであるザリム・シンもこれにより洗脳されパンコット宮殿を魔宮に変えている。
実在した暗殺集団であり、19世紀頃インドを中心に暗躍。流血を禁じ、主な殺害手段はスカーフで締め殺す事だった。カーリーへの供物とし信者全員に毎年1人以上の殺人を義務つけていたという。その後イギリスの軍人「ウィリアム・ヘンリー・スリーマン」による2年間に渡る掃討作戦で殲滅された。
カーリーの血
サギー教が扱う悪魔の血。これを口にすると「黒い眠り」と称される形で魂を奪われ、サギー教の信者として洗脳されてしまう。
モラ・ラムはこのカーリーの血を用いて、マハラジャ含め多くの人間を洗脳しパンコット宮殿を牛耳っている。
火による強い痛みや衝撃に効果があり、劇中インディも捕まり洗脳されてしまうが、ショートの活躍で「黒い眠り」から目を覚ますことが出来た。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ショート「大好きだよインディ。目を覚ませ!俺の親友だろ!」
カーリーの血を飲まされサギー教の信者となってしまったインディ。ショートも捕まり、奴隷にされて重労働を課せられるも隙をみて拘束具を外し、単身インディを助けるため敵に立ち向かう。そして松明を持ちインディを洗脳から解くために発したセリフがこの「大好きだよインディ。目を覚ませ!俺の親友だろ!」だ。
戦災孤児だった自分を拾ってくれた恩や、インディに抱く尊敬の念、そして大事な友達としての思いが凝縮した名セリフであり、シンプルな言葉ながら力強くショートの思いが反映されている。
インディ「そうだな。”みんな”で逃げよう」
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目次 - Contents
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の概要
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のあらすじ・ストーリー
- 上海での取り引き
- 伝説の「サンカラ・ストーン」
- パンコット宮殿へ
- カーリーの儀式と黒い眠り
- 決死の大脱出
- サンカラ・ストーンの帰還
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- インディ/インディアナ・ジョーンズ(演:ハリソン・フォード)
- インディの仲間たち
- ウィリー/ウィルヘルミーナ・スコット(演:ケイト・キャプショー)
- ショート・ラウンド(演:キー・ホイ・クァン)
- 邪教集団・サギー教
- モラ・ラム(演:アムリーシュ・プリー)
- チャター・ラル(演:ロシャン・セス)
- その他の登場人物
- ラオ・チェ(演:ロイ・チャオ)
- カオ・カン(演:リック・ヤング)
- チェン(演:チュア・カー・ジョー)
- ザリム・シン(演:ラジ・シン)
- フィリップ・ブランバート大尉(演:フィリップ・ストーン)
- シャーマン(演:D・R・ナーナヤッカーラ)
- ウー・ハン(演:ディヴィット・ヴィップ)
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の用語
- サンカラ・ストーン
- サギー教
- カーリーの血
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ショート「大好きだよインディ。目を覚ませ!俺の親友だろ!」
- インディ「そうだな。”みんな”で逃げよう」
- トロッコでの大脱出シーン
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 撮影場所の許可が降りなかった
- 虫の大群は本物
- ハリソン・フォードの負傷
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の主題歌・挿入歌
- メインテーマ:ジョン・ウィリアムズ「レイダース・マーチ」(Raiders March)
- 挿入歌:コール・ポーター「Anything Goes」
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のサウンドトラック
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のオリジナル・サウンドトラック