名言、迷言多し!第六部までの『ジョジョの奇妙な冒険』歴代ジョジョとラスボスを網羅

第一部冒頭より名言と迷言、そして名シーンの宝庫である『ジョジョ』。まさにタイトル通り、「ジョジョ」の異名を持つ者が過酷な運命に身を投じるというサーガ。「宇宙が一巡りする」前の第六部までの「ジョジョ」と、各部を盛り上げてくれたラスボス、並びに名言と迷言をまとめました。ジョジョ立ち、スタンド戦、頭脳戦ばかりがジョジョの魅力ではない!?

『ジョジョの奇妙な冒険』とは

生まれ持った明晰な頭脳、冷徹な野心で英国貴族ジョースター家の乗っ取りを画策する少年ディオ。19世紀から100年以上にわたり続く、ディオとジョースター一族の戦いを描いた因縁の物語が第六部までの『ジョジョの奇妙な冒険』というわけです。「人間賛歌」がテーマであり、血筋も含めた過酷な運命に立ち向かう姿が描かれます。「ジョジョ」というのは各部主人公の愛称。

ジョースター一族

「元は貴族だったのに、ワルっぽいお調子者、不良、ギャング、無実とはいえ囚人。部を重ねるごとに社会的に堕ちていく」とよく言われますが、気高い意思を持ち、個人差はあれど強い信念の下ディオ並びに各部の敵と戦います。第三部より、左の首筋に星型のあざを持つという新設定が追加。

これが第三部で「ジョナサンの体が敵のDIOに乗っ取られたことの決定的証拠」としての絶望感を与え、第六部ラストでは「『新たな世界』で、戦闘と無縁に生き、父や婚約者と良好な関係を築いている女性が除倫であることの印(血統のあざは受け継いでもDIOとの因縁はもうないということ)」として感動を与える効果となっていました。

「ジョジョ」の系譜

第一部・ジョナサン・ジョースター

英国紳士であり、「敵わない相手」と知りつつ女の子(後の妻、エリナ)を助けるため立ち向かうなど既に紳士の片鱗を見せていました。しかし一方、テーブルマナーが悪い、隠れてパイプをふかすなど「本当に紳士を目指してるのか」と言いたくなる面もありました。それでも大学進学後は考古学の道に進み、父の持っていた「石仮面」の研究をするようになります。ディオとは義兄弟にして親友と言った形で文武共に「学校の誇り」と称されることも。しかしその友情が偽りのもの、体を壊した父の「病因」がディオにあると知り、行動に出ました。

相手がゴロツキだろうと手加減した理由。

ゴロツキの集まる街に赴き、絡んできたチンピラに応戦。しかし大して深い傷は追わせませんでした。チンピラたちを束ねるロバート・E・O・スピードワゴンに「最大の大甘ちゃん」とされながらも、必要以上に他者を傷つけたくないというジョナサンの高い精神性を見抜いた彼から「さん」付けで呼ばれ何かと助けられることになります(死後に至るまで)。吸血鬼となったディオを倒すには「波紋」という特殊な技を身に着けなくてはなりません。それは特殊な呼吸法により、太陽と同じエネルギーを発して吸血鬼やそれに噛まれたゾンビたちを倒すというもの。ツェペリ男爵の下過酷な修行や実戦での修業の果て波紋法を身に着けて一旦はディオの撃破に成功。しかし、エリナとの新婚旅行の際、首だけになったディオに肉体を奪われそうになります。この船旅で親を亡くした赤ん坊をエリナに託し、ディオに「奇妙な友情」を感じて短い生涯を終えました。

【スタンド能力】
波紋しかない第一部のみの登場なのでスタンドとは無関係に思われがちですが、第三部で彼の肉体を乗っ取ったDIOが念写能力を使用。「スタンドって一人に一体じゃなかった?」と疑問視するファンもいましたが、茨状のスタンドが腕から出ている点、孫ジョセフと似た能力である点から「ジョナサンのスタンド」ということに落ち着いたようです。

この茨状のスタンドはジョナサンのもの。

【名言】
・僕は本物の紳士を目指しているからだ!君が女の子で困っていたからだ!(略)負けると分かってるからって紳士は勇気を持って戦わなくてはならない時があるからだぞ!(金持ち嫌いのいじめっ子たちに、敢えて「ジョースター」の名が刺繍されたハンカチを見せてまでエリナを守ったシーンより)
・君が!泣くまで!殴るのを!止めない!
・震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!
【迷言】
・何をするだァー!(厳密には「何をするんだ」の誤植ですが、色々とネタにされている「迷言」の一つ。ディオに愛犬で親友のダニーを蹴られた時のセリフです)
・食べ残しのチョコだ!(品のないがっつきのオノマトペの中に「やったね」の文字。行儀の悪さが元で夕食を中断させられた後でした)

第二部・ジョセフ・ジョースター

二代目ジョジョで、ジョナサンの孫。祖父同様「JOJO(ジョジョ)」と呼ばれます。第三部、第四部にも登場。性格はお調子者にして熱血漢。半面祖母のエリナを恐れているような素振りがあり、警察官をたたきのめしたことよりも「ばあちゃんに叱られる」ことを心配していました。波紋については修行していないのに生まれつき習得しており、普段の言動からは想像もつかない知略を持って現代人類以上の能力を有する「柱の男」の一人を撃破。

左から三部、二部、四部。

努力嫌いという主人公としては珍しい性格ですが、柱の男から死の指輪(内部に毒が入っている。1920年代の外科手術での除去は不可能。33日経つと指輪が崩壊し、内部の毒が流れて死ぬ。解毒剤は柱の男が鼻や唇に着けたピアスにある)を体内に埋め込まれたことで様々な修行をすることに。波紋使いのシーザー共々、過酷な修行の果てにパワーアップした波紋の力と「詐欺師に向いているかもしれない」とされる狡猾さで柱の男たちに挑みます。この戦いの中、仲間の為に手段を択ばず戦うエシディシ、敵であっても戦士に敬意を払うワムウに対しそれぞれ敬意と友情を抱き、ワムウが風となって消えた時は無意識に敬礼をしました。ラスボスのカーズとの戦いで死亡したと思われましたが、どうにか生きており、家族や師匠らの下へ。しかし、タイミングがいいのか悪いのか、皆が集まっていたのはジョセフの葬式の時。趣味は漫画本集め。ラストでは老人になっており、「娘をとった」として日本人を憎む描写がありました。それでも娘や孫を想って泣いたり、「ウォークマンは好き」と言ったりの憎めない好々爺とも言えます。

【第三部】
後述の承太郎の祖父として登場。不動産王として大成していますが、娘を救うためエジプトまで旅行することになります。「わしの乗った飛行機が落ちるのこれで三度目」とサラッとのたまい、ラストでマイナー映画の主演女優や、パロディ洋楽のタイトルを言い当てるなど「下らない知識(承太郎談)」を披露して本人確認が取れるナイスな爺様なのは二部ラストと同じ。若い頃同様お調子者の面も見られます。ただ、波紋の力とスタンド能力を合わせた防御策をとるなど、豊富な戦闘経験や元来の知略による戦いは見ものです。

【第四部】
すっかり耄碌した印象ではありますが、いざという時は頼りになります。隠し子に当たる仗助とは気まずい関係にありましたが、徐々に改善。

【スタンド能力】ハーミット・パープル
茨状のスタンド。念写でDIOの写真を写したり、テレビで自分の脳内を見たりもできますが、物理攻撃も可能です。

【名言】
・次にお前は「~」と言う(相手の心理をついてセリフを先読み。相手がその通りの言葉を吐いて「ハッ!」となるのが定石。これは第三部でも使われましたし、ファンがネタとして使うこともあります)
・こいつ(エシディシという敵)は誇りを捨ててまで、何が何でも仲間のため生きようとした…赤石を手に入れようとした。何千年生きたか知らねえが、こいつはこいつなりに必死に生きてきたんだな。善悪は抜きにして、コイツの生命にだけは敬意を払うぜ。
・リサリサ先生、たばこ逆さだぜ(戦友シーザーの死後、師匠のリサリサが平静を装う姿に気づいての一言。本人曰く前の自分ならそこまで気づかなかったとのこと)
・闘いにおいて貴様なんかとは年季が違うことを見せてやる!
・山を登る時、ルートも分からん!頂上が分からんでは遭難は確実なんじゃ!確実!そう、コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃ!
・カッコつけたかったんじゃよ、お前の前で(第四部より。息子の仗助に見限られつつ、「透明な赤ん坊」を救うために命を懸けた時の一言。実際には「お前」の所に傍点がついています)。
・❝正義❞の中にあるという「黄金の精神」を…わしは仗助の中に見たよ。

【迷言】
・俺の一番嫌いな言葉は「努力」で二番目は「ガンバる」なんだぜ!
・オーノーだズラ(「~ズラ」が口癖の敵に対する皮肉)
・わしの乗った飛行機が落ちるのってこれで三度目じゃぞ。生涯で三度も乗った飛行機が落ちる人間てそういるかな?(第三部より)
・じゃ、これで終わり!?こいつの名前も知らないのに!?(あっさりバトルが片付いてしまった時のセリフです)

第三部・空条承太郎

「くうじょう・じょうたろう」と「じょう」が続くことから「jojo」と呼ばれていたんですが、いつからか呼ばれなくなりました。急に現れた悪霊により周りに迷惑がかかるとして自分から刑務所に入っていたのですが、その悪霊の正体こそがスタンドでした。祖父ジョセフやアヴドゥルにより出所。スタンド能力の開花がDIOの覚醒の影響から来るもので、母ホリィにもまたその影響が出ます。しかし戦闘向きでない性格の為スタンドが害となってしまい、50日以内にDIOを倒さなくてはならなくなりました。

「帽子と頭が一体化している」という説もありましたが、劇中で脱いでいるのでご安心を。

彼自身は「不良のレッテルを張られている(まずいレストランで料金を払わない、威張るだけの教師を病院送りにするなど不良と言えば不良)」高校生で、喧嘩は強い上に、高校生ながら祖父よりも落ち着いて見える冷静沈着ぶりを披露。生粋のギャンブラーやゲームの天才などにも勝利する際はハッタリやイカサマを使ったりと肝も据わっています。クール&ヒートを絵に描いたようなキャラクターですが、「火のついたタバコを五本口の中に入れて、火を消さないでジュースを飲む」という隠し芸を持っているそうです。ついでに言えば、刑務所にいた時は缶ビールの側面に穴を開けてそこから一気飲みもしていました。

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【ジョジョの奇妙な冒険】漫画家・岸辺露伴の魅力と奇妙な人生を徹底解説

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『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』に登場する漫画家・岸辺露伴。舞台となる杜王町に集う「スタンド使い」の一人として一度は主人公達に立ちはだかるも、やがて仲間の一人として町で起こる事件へと挑んでいく。数々のスピンオフ作品でも描かれる、彼の「奇妙な冒険」について、解説する。

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岸辺露伴(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

岸辺露伴(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

岸辺露伴(きしべ ろはん)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』、及びスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』シリーズなどに登場するスタンド使いである。人気天才漫画家で性格は自己中心的。しかし漫画に対する姿勢は真摯で、自分が認めた人物への敬意もある。強い癖があるが独特の魅力を持ったキャラクターであり、多くの読者に親しまれている。そんな露伴のセリフは、彼のこだわりや信条を表したものが多いことから、読者の心にも強く響くものとなっている。

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広瀬康一(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

広瀬康一(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

広瀬康一(ひろせ こういち)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』、及びPart5『黄金の風』序盤に登場するスタンド使い。4部主人公の東方仗助の友人であり、物語の語り部でもある。当初は頼りない性格をしていたが、スタンド使いとして窮地を乗り越えていくうちに、人間としても成長していく。空条承太郎を含め仲間たちからも信頼されているため、読者も共感を得やすいキャラクターである。また、経験を経て成長していく康一のセリフは読者の心を掴んでいる。

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スティール・ボール・ラン(ジョジョ第7部)のネタバレ解説・考察まとめ

スティール・ボール・ラン(ジョジョ第7部)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジョジョの奇妙な冒険 Part7(第7部) スティール・ボール・ラン』は、『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本81〜104巻に収録されている漫画、およびそれをもとにしたメディア展開作品である。19世紀末に開催された架空の北アメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」に挑む二人を主軸に、レースの裏に潜む国家の陰謀を描く、ホラー・アドベンチャー。

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