名言、迷言多し!第六部までの『ジョジョの奇妙な冒険』歴代ジョジョとラスボスを網羅

第一部冒頭より名言と迷言、そして名シーンの宝庫である『ジョジョ』。まさにタイトル通り、「ジョジョ」の異名を持つ者が過酷な運命に身を投じるというサーガ。「宇宙が一巡りする」前の第六部までの「ジョジョ」と、各部を盛り上げてくれたラスボス、並びに名言と迷言をまとめました。ジョジョ立ち、スタンド戦、頭脳戦ばかりがジョジョの魅力ではない!?

仗助の友人、重チーを殺したこと、スタンド使いであることが判明し、仗助たちも捜査に乗り出しました。そんな中彼自身はエステティシャンにしてスタンド使い、辻彩の能力で赤の他人、家庭持ちの川尻浩作に成りすまします。彼にはメカオタクで親をも盗撮、盗聴する息子早人がいました。早人に見つかり、一旦は衝動的に殺害してしまいますが、「新たな能力」の発動により望んでいた「安心した生活」を手に入れたかに見えました。しかし早人の機転で正体がばれて仗助らとの戦闘の果て救急車にひかれて死亡。死後、初めて殺害した一家の娘、杉本鈴美のいる「振りむいてはいけない小道」で振り返ってしまい、「安心なんてないところ」へと行ってしまいました。

【スタンド能力】①キラー・クイーン
100円玉であろうとドアノブであろうと「爆弾」に変え、触れた人間を爆発させる能力。「死体」は一切残りません。
②シアーハート・アタック
熱に反応して動く、おもちゃのようなスタンド。自動操縦型とされるもので、本体のあずかり知らぬところで「追跡者」を消すべく奮闘します。
③バイツァ・ダスト
吉良吉影が再び矢に刺されたことで発動。川尻浩作の息子早人をスイッチとし、彼が「父のこと」を聞かれるや聞いた人物はその場で爆発。時間がさかのぼり、早人は何度も人が殺される光景に出くわす羽目になります。キラー・クイーンは、吉良吉影が解除しない限り早人を守り続けることに。「何度も同じ状況が繰り返される」わけですが、吉良吉影自身は「何が起きるのか」分からず、早人はこれを利用して、仗助に川尻浩作が吉良吉影になっていることを偶然知るよう仕向けました。

【名言】
・大きな喜びはいらない。その代わり、深い絶望もない。

第五部ラスボス・ディアヴォロ/ヴィネガー・ドッピオ

女看守と女囚だけの刑務所で、2年間の妊娠の果てに生まれたという異様な出生の持ち主。いつからかドッピオという一種の「第二人格」が現れるようになります。裏組織「パッショーネ」のボス。組織立ち上げ前より、自分の正体を明かすことを決してしない人物で、部下であろうと正体を探ろうとする者は捕らえ、制裁を与えます(つま先から順に輪切りにして、ホルマリン漬けにした「部位」を額に入れて所属チームに送り届けるなど。これは忠告にもなっている)。トリッシュという娘がおり、ブチャラティチームに護衛させていました。

ブチャラティは当初、トリッシュの安全のための護衛と思っていたわけですが、その実は自分の存在を感じる娘を抹殺するのが目的。スピードワゴン財団(第二部でスピードワゴンが立ち上げ、ジョースター家のサポートをする組織)と協力して彼を追っていたポルナレフと交戦し、その後トリッシュや自分たちの誇りのに為組織を裏切ったブチャラティチームとも戦うことに。矢による新たなスタンドの能力「レクイエム」により各人魂が入れ替わるなどの混乱はありましたが、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムにより「死という真実へたどり着けない」、つまり「永遠に、様々な『死』を経験する(痛みもある)ものの死ぬことができない」というあまりに恐ろしい罰を受けることに。

ドッピオは額部分の「エピタフ」という「数秒先の未来が見える能力」を使用。

【スタンド能力】キング・クリムゾン
数秒間時を飛ばす。飛ばされた時の中で動けるのはキング・クリムゾンとディアヴォロのみ。他者はほんの数秒の間で「いつの間にかチョコを食べていた」「水をもらっていた」という経験をすることになる。

ドッピオ。

【ドッピオ】
ディアヴォロ曰く「私の可愛いドッピオ」。気弱そうな少年で、事実絡まれることもありますがキレると言葉遣いが乱暴になり絡んできた相手に反撃もします。ディアヴォロとのやり取りの際は「とぅるるるる」と着信音のような声を発し、そこにあるものを「電話」と認識して「会話」します。シルバー・チャリオッツ・レクイエムの影響でナランチャと入れ替わりますがその体は死にかけており、「ボスからの電話」を待ちながら死亡。

【名言】
・いいか、ドッピオ。恐怖とは打ち砕かなくてはならないのだ。それは、今なのだ…今!絶対に乗り越えなくてはならない!それが「生きる」ということなのだ!
・これは「試練」だ。過去に打ち勝てという「試練」だと俺は受け取った。
・逃げるわけにはいかない!「誇り」が消える…!今、こいつらから退いたら!!

第六部ラスボス・プッチ神父

除倫の収監されていた刑務所の神父で、DIOの親友でもあります。ある事情で妹を惨殺され暗くなっていた彼を明るく照らしてくれたのがDIOだったわけです。彼から聞いた「天国へ行く方法」の為DIOの息子たちを脱獄した除倫たちの刺客として差し向けたりもしましたが、「天国へ行く」為の場所と思われたケープ・カナベラルへ行くことなく、新たなスタンド能力が誕生。

眉毛等が話題に上がることも…。

その能力で「宇宙が一巡り」。つまり一周回ってまた新しいパラレル・ワールドのような世界が生まれたわけですが、皆「次に何が起こるのか」察知しているようでした。「覚悟こそが幸福であり、天国」と言い張っていましたが、除倫の仲間の一人ウェザー・リポートの能力により撃破、死亡しました。ウェザー・リポートは神父の双子の弟ですが、使用者はエンポリオ。彼がウェザー・リポートの能力を使えたのは、神父自身の最初のスタンドであるホワイト・スネイクの能力により、ディスク化された能力を差し込まれた結果。そして託したのが親友DIOの宿敵、ジョースターの末裔という、皮肉な最期でした。不安になったら「孤独な数字」である素数を数えて気を落ち着かせます。貝類のアレルギーを持っているそうです。

ホワイト・スネイク。

【スタンド能力】①ホワイトスネイク
記憶並びにスタンド能力をディスクにして抜き出すというもの。両方抜き出されると魂の抜け殻のようになってしまいます。能力ディスクを差し込まれると、100%完璧ではないものの、矢に差されることなくスタンド使いになれます。
②C-MOON(シー・ムーン)
神父を中心に重力が発生。つまり、縦も横も関係がなくなると言うわけです。このスタンドが触れた、殴ったものは「裏返って」しまい、指の血管がむき出しというグロテスクな様相を呈することも。除倫は糸という能力を生かし、体を裏も表もないメビウスの輪状にして切り抜けました。ケープ・カナベラルにて誕生。何故ここを目指していたかというと、「重力の影響を受けにくい」ため。
③メイド・イン・ヘブン
時間が加速。買ったばかりのアイスが溶ける、死んだ直後に腐る、ペン先に着けたインクがすぐに乾く(岸辺露伴はそれでも漫画が描けていました)など世界中に影響を及ぼし、加速した時は地球の滅亡を経て、微妙な違いはあるものの再び前とほぼ同じ地球、生態系、文化を生み出したのでした。

C-MOON。

メイド・イン・ヘブン。

【名言】
・神を愛するように君を愛している。
・君は「引力」を信じるか?人と人の間には「引力」があるということを。
・悪い出来事の未来を知ることは「絶望」だと思うだろうが、逆だッ!明日「死ぬ」と分かっていても「覚悟」があるから幸福なんだ!「覚悟」は「欲望」を吹き飛ばすからだ!
・人との出会いは「重力」であり!出会うべくして出会うからだ!

まとめ

さすがにジョジョともなると名言、言葉だけでも「濃い」ですね。歴代ジョジョにせよラスボスにせよ、各人各様の信念を伝えてくれる熱い漫画の、時に熱く時にクールで、そして時におかしみもある歴代ジョジョ、ラスボス、名言と迷言特集でした。

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スティール・ボール・ラン(ジョジョ第7部)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ジョジョの奇妙な冒険 Part7(第7部) スティール・ボール・ラン』は、『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本81〜104巻に収録されている漫画、およびそれをもとにしたメディア展開作品である。19世紀末に開催された架空の北アメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」に挑む二人を主軸に、レースの裏に潜む国家の陰謀を描く、ホラー・アドベンチャー。

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