大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)』とは、TBS「金曜ドラマ」で2018年10月から12月までの間で毎週金曜夜10時から放送されたテレビドラマである。若年性アルツハイマーにおかされた女医と自分を忘れていく恋人を明るくけなげに支えていく元・小説家の10年にわたる愛の軌跡を描いた王道ラブストーリー。圧巻の演技力を誇る国民的大女優の戸田恵梨香が主人公を演じ、さらにドラマや舞台などで大活躍中の個性派俳優ムロツヨシが恋人役として出演している。実力を兼ね備えた二人の演技が話題となった作品である。

尚と真司の好きなもの

黒酢はちみつドリンク

尚が毎日飲んでいたドリンク。ストックを配達してもらっていたが、配達してもらったばかりでまだ開けていないダンボールがあるにも関わらず新たに届いたのをきっかけに「おかしいな」と思い始める。更に尚が侑市の家に引っ越す際にアルバイトとしてやってきた真司が家の中で飲んでいるのを見て不審に思ったが、初めて一緒に食事に行った帰りにも「好きでしょ」と尚が真司にプレゼントした。

アップルパイ

元は尚の大好物で真司に買ってきた際に、初めて食べるアップルパイに真司も大好物になった。尚をモデルにした小説のタイトルにも使われ、尚が行方不明になった後、症状が進行し、もう真司のことが分からなくなってから会いに行った際にもアップルパイをお土産に持っていき、二人で食べた。

大衆酒場「晩杯屋」

尚と真司がいつも飲みに行く居酒屋。初めて飲みに行った居酒屋もここで、店長や店員とも顔見知りになる。尚が新薬の治験対象外となった悲しい日も二人で居酒屋に向かうと店長が「席は空けてきます!」と常連扱いされていた。

間宮真司著作の小説

砂にまみれたアンジェリカ

間宮真司のデビュー作。その当時新人賞を受賞する作品となった。尚は初版本を大切に持っており、小説の一節を暗唱している。尚曰く、「ピカレスクでエロティック」な小説である。

脳みそとアップルパイ

尚と付き合い始めて書き始めた小説。尚との出会いから病気の発覚と進行、更に結末は尚と離れている間に書き終えたことから精神科医(侑市がモデルになっている)と結婚したとなっている。この小説がベストセラーになったことから二人は再会し、結婚する。

もう一度第一章から

脳みそとアップルパイの続きは書かないと公言していた真司だったが、尚の病気の進行を目の当たりにして続きを書かなきゃいけないと思い立ち作られた作品。タイトルが決まったら一番に教えてねと尚に言われ、その通りに一番にタイトルを教えた真司だったが、病気の症状によりタイトルを聞いたことを忘れて編集者水野にタイトルを伝えていた真司を見て喧嘩になった。

大恋愛~僕を忘れる君と~

尚をモデルとした小説の最終作。本の出来上がりは尚の死後となり、仏前で本が完成したことを報告した。

『大恋愛〜僕を忘れる君と』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

北澤薫「万が一そんな病気なら、ママと二人で生きて行こう。これまで通り、ママがあなたを守るから」

母・薫(左)と尚(右)

尚のMRI画像を見て、「軽度認知障害」を疑った侑市が尚を呼び出して検査をする。検査の結果は「若年性アルツハイマー型認知症の前段階(MCI)」だった。病気が進行すれば、いつか尚は自分のことも家族のことも分からなくなってしまうと絶望した。
クリニックに帰った尚は母にアルツハイマー型認知症の前段階である可能性があることを告げた。弱気になって涙を流す尚に薫は「万が一そんな病気なら、ママと二人で生きて行こう。これまで通り、ママがあなたを守るから」と二人の絆を確かめ合った名シーンでのセリフである。

北澤尚「真司のことだっていつか忘れる。公平に出会ったことも忘れる。でも忘れちゃえるところがこの病気の唯一の救いでもある。だから公平のことは恨まない。恨んでもすぐに忘れちゃうんだから」

尚と同じ病を抱える松尾公平は、同じ病気であるにも関わらず幸せそうな尚に執着していた。どうにかして尚と真司の幸せを壊してやろうと尚に薬を飲ませて真司を呼び出し恐怖を与えた。
そこへ、実は薬を飲んだふりをしていた尚が現れて「真司のことだっていつか忘れる。公平に出会ったことも忘れる。でも忘れちゃえるところがこの病気の唯一の救いでもある。だから公平のことは恨まない。恨んでもすぐに忘れちゃうんだから」とかっこよく言った名シーンでのセリフ。

北澤尚「やっぱり真司は才能あるね、すごい」

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