大恋愛〜僕を忘れる君と（ドラマ）のネタバレ解説・考察まとめ

母が院長を務めるKITAレディースクリニックの医師。才色兼備で冷静沈着な性格。現実主義者でこれまでに恋愛経験はあるものの、燃え上がるような恋愛はしたことがない。34歳になり、子供を持つためにもそろそろ結婚しようと思い、母や患者にお見合いのセッティングを持ち掛ける。そこで、大学医学部の准教授になる予定の精神科医・井原侑市（いはらゆういち）とお見合いをする。尚が求める条件を満たし、侑市のDNAに魅力を感じた尚は恋愛感情はないものの侑市と婚約をする。
1か月後に結婚式を控え、侑市とささやかだが幸せな日々を過ごす中、侑市のマンションに引っ越す際に出会った引っ越し屋アルバイトに自分の大好きなベストセラー小説「砂にまみれたアンジェリカ」のことを熱弁する。引っ越し作業が終わりダンボール回収に再度訪れた時に尚の身に起きたトラブルをアルバイトの男が解決してくれたことを機に関わりを持つようになるが、その男が「砂にまみれたアンジェリカ」の作者・間宮真司（まみやしんじ）だったことが判明する。
尚は人生で初めて真司に対して雷が落ちたような恋心を抱いた。侑市との婚約も解消し、真司と付き合ったりお互いを想い合い離れたりを繰り返す中で尚に異変が起こる。尚の事故をきっかけに「アルツハイマー型認知症の前段階（MIC）」であることが判明し、クリニックの診察も辞めた。真司は「尚を支えていく自信がない」と離れた間に尚をモデルにした小説を完成させてベストセラーになったことで尚と再会し結婚する。
結婚後も症状はどんどん進行していき、二人の間に子供も儲ける。しかし、子供が迷子になったのを探しに行ったまま尚が行方不明になってしまう。8か月後に無事真司により尚は見つけられたが、その後症状が進み最後は肺炎で亡くなった。

北澤 薫（きたざわ かおる／演：草刈民代）

尚の母でKITAレディースクリニックの院長を務める。一人娘の尚に過保護な面が目立つ。夫は早くに死別しており、一人で尚を育ててきた。34歳になる尚の恋愛事情にも首を突っ込んでいく。しかし、尚を愛しており、いつでも尚の味方でいてくれる頼もしい存在。尚がアルツハイマー型認知症の前段階であることが判明した際も誰よりも尚を支えていく、二人で生きて行こうと言い、懸命に支えた。真司との恋愛は最初は大反対したものの、結婚を決めた二人のことを認め、応援した。
尚の主治医として婚約解消後も侑市を頼りにしていたが、薫と侑市の関係性が徐々に進展していき、結婚することになる。

沢田 柚香（さわだ ゆずか／黒川智花）

尚の小学生から高校生まで同じ学校に通った親友でKITAレディースクリニックの受付として働いている。
バツイチ子持ちで離婚の際に仕事に困っていたところを尚が受付として働かないかと誘ってくれたことで尚に恩を感じている。今度は自分が尚を支えていきたいと考えており、困ったときにはいつも尚の相談役として尚を支える。

石田 ミル（いしだ みる／演：小篠恵奈）

柚香同様KITAレディースクリニックの受付。尚に病気が発覚して受付が2人いらなくなった際にもっと給料の良いクリニックを紹介すると薫に言われるとあっさり転職していった。

引っ越し屋バイト仲間

間宮 真司（まみや しんじ／演：ムロツヨシ）

生まれてすぐに神社に捨てられ、児童養護施設で育った。名前は児童養護施設園長・間山（まやま）から間の字をもらい、捨てられていた場所が神社であったことから宮司の宮の字をもらい名付けられた。施設では幸せな生活を送ったようだが、親からの愛情を受けられなかったためか普通の家族の在り方が分からず、憧れを持っている。
20年前に「砂にまみれたアンジェリカ」という小説を書き、大ヒットベストセラーとなったが、期待の2作目に発表したミステリー小説が酷評を受け、世間から忘れられる。その後は書きたいと思えるものに出会うこともなく職を転々としていた。
引っ越し屋のアルバイトをしている時、偶然尚の引っ越しの担当となったことで尚に出会う。20年前の自分の小説の初版本を大切に持っており暗唱できるほど好きだと言う尚に正体を打ち明け、婚約者のいる尚との関係が急激に発展していく。
医師である侑市とアルバイトである自身を比べて身を引くこともあった。しかし尚の病気が発覚してからもそれが原因で離れることはなく、尚への深い愛情で支えていく決意をするものの、一度は完全に離れてしまう。
尚と離れている間に尚と自分の恋愛小説を書き終えて「脳みそとアップルパイ」というタイトルで大ベストセラー小説となった。この小説が世に出たことをきっかけに尚に再会し、二人は結婚する。
結婚後も、尚の症状は進行していくが、真司の愛情は変わらず尚を支えていく。尚の存在が小説を書く上での活力となり、その後、「脳みそとアップルパイ」の映画化や続けて「もう一度第一章から」、更に「大恋愛」と尚をモデルにした小説を3部出版した。
尚の他界後は息子と二人で仲良く暮らし、尚をモデルとした小説は「大恋愛」を最後に、新たな創作を生み出していくことを決意する。

木村 明男（きむら あきお／演：富澤たけし）

真司のアルバイト先の先輩。真司との付き合いが長く、良き相談役でいつも真司の味方をしてくれる。尚と真司の結婚式では真司から神父役を頼まれて担う程、二人にも信頼されている。

小川 翔太（おがわ しょうた／演：杉野遥亮）

真司のアルバイト先の後輩。真司と明男を慕っており、3人で仕事することが多い。明男同様真司と尚の恋を応援してくれる。

精神科医

井原 侑市（いはら ゆういち／演：松岡昌宏）