土井新蔵(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土井新蔵(どい しんぞう)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物である。埋蔵されたアイヌの金塊の暗号となっている刺青が体に彫られた24人の囚人の1人である。幕末に土佐藩の勤皇派におり、幕府の要人など何人も殺害した殺し屋であった。その後北海道・根室に流れ着きアイヌの女性と結婚するも、土井に恨みを持つ者が妻を拐った。妻を取り戻すために、妻を拐った人物を殺め、釧路の海岸で捉えられ囚人となった。妻が病で先が短いことを知り網走監獄を脱獄した。最期を看取った後は根室の漁場で働いている。

人斬り用一郎の姿となる土井

漁場で働いている者が食事を摂っている食事処にて、土井は1人座っていた。店の2人の男が土井の元へやってきて、「昼食を食べ終えたら荷物をまとめ、自分で歩けるうちに出ていってほしい」と言った。土井は何かを言っているのか俯いたまま口を動かしていた。
すると、漁場に合わないスーツを着た男4人が入ってきた。リーダー格の男が「どうだ?いるか?」と言うと、別の1人が部屋を見渡して土井のことを見つけると「いた。あのじいさんです」と興奮気味に言った。3人の男が靴のまま部屋にずかずかと入り真っ直ぐ土井の方へ向かっていく。店の男2人は、「なんだいあんたら」と止めようとするが、リーダー格の男が「どけ」と強く言ったため怯んだ。その男は土井の目の前に立ち、「貴様が人斬り用一郎か?」と聞いた。食事を摂っていた漁場で働く若者はそれを聞き、老い先が短そうな土井が人斬りなはずがないと笑った。度々土井のことを助けてくれる親切な男性も、「人違いじゃないのか?人斬りとは真逆の人間だぞ」と土井が人斬りとは思っていない。
土井を見つけた男性が、「網走監獄で入れた墨が上半身にあるはずです」と他の男たちに言うと、1人の男が土井の襟を掴みあげた。土井の体には網走監獄で掘られた刺青があった為、漁場で働く者たちは驚愕した。土井の襟を持っていた男性が土井に「池田孫七郎暗殺事件を覚えているか」と聞いた。土井はいつものように何も答えなかったが、リーダー格の男性が「父上の仇だ。死んで詫びろ」と言い、刀を鞘から少し引き抜いた。その刀に反射した光が土井の目元を照らすと、土井には人も景色も自分が人斬りだった幕末の時代に見えていた。その瞬間土井は、襟を掴んでいた男性が斧を持っている手の親指を思い切り曲げ、男性が落とした斧をキャッチした。その勢いのまま、土井は斧で3人の男の足の甲に斧を振り下ろした。土井は足を切られ尻餅をついた3人の男の前に立ち、「列に並べ。この『人斬り用一郎』を殺したい奴なんぞたくさんいる」と言い放った。

リーダー格の男は諦めず立ち上がり持っていた刀を振り上げたが、何者かによって背後から銃で頭を撃ち抜かれた。銃弾が飛んできた方向を見ると、入り口に銃を持った土方歳三が立っていた。土井の目には幕末の若い土方が「私が列の先頭だ」と言っている姿が映っていた。
土井は土方に、「今夜の巡回は1人か?いつもは近藤や沖田たちと連んで、京都市内を我が物で歩いておる癖に」と言ったが、土井だけが当時の記憶のままであるため土方は険しい表情をした。
そこへ裏口から土井のことを狙う他の男たちが4人入ってきて、「あれが人斬り用一郎です」と言ったが、その瞬間に土方がその男に銃を発砲し男は死亡。残った3人は銃を出し土方を狙うが、土方は姿勢を低くして身を隠した。3人の男の背後からは、土方と共にやってきた牛山が3人に勢いよく突進し、男たちを突き飛ばした。1人の男は立ち上がり銃を構えようとしたが、土方に撃たれ死亡。
土井は土方に撃たれて死んだ男の刀を拾い、幕府の要人を殺害していた当時の人斬り用一郎のように、1人の男を「天誅」と言って斬った。軽い身のこなしで外へ出ると、土井を狙っている男たちが数人いた。土井はその男たちを見ると、勢いよく飛び出し「天誅、天誅」と言いながら全員殺していった。殺した後、背後の気配に気づき振り返ると、そこには土方が立っていた。土井は土方を恐れていたのか、先程再会した時の様子とは異なり土方から逃げるように走った。
土井が走っていく様子を見て、牛山は土方に「土井のことを説得して仲間に引き入れるのか」と聞いた。それに対し土方は、「いや、あいつはもう」と走っていく土井の背中を見つめながら言った。

死亡

若き日の姿の土方(左)、腹を切られる土井(右)

土井は、はぁはぁと息を切らしながら走っていく。土井の中では、まだ幕末の記憶のまま時が止まっているのか、赤く大きな満月が空に浮かび若き日の用一郎は走り続ける。辺りを見渡し、焦っているような困惑しているような表情を見せた用一郎は立ち止まった。前を向くと1人の男が立っていて、用一郎はその男を「先生」と呼んだ。次の瞬間、用一郎は縄で縛られ正座していた。用一郎は「先生」に向かって、「勤皇主義が日本国を身分差別の無い良い国にすると。そういうあんたの理想を信じて、俺は汚れ仕事を請け負ったんだ。あんたに尽くしてきたのに。俺を守ってくれないのか。トカゲの尻尾切りじゃないか。裏切り者ッ」と叫んで涙を流した。
「先生」に裏切られた辛い過去を思い出している土井は、「俺は切腹なんて嫌だ。こんな死に方嫌だ」と苦しそうに言った。土井が背後の気配に気がついて顔を上げると、そこにはまた土方が立っていた。土井は土方から逃げるように、後ろを気にしながら走り続けるが、土井には若い日の姿に見えている土方はゆっくり歩いて追ってくる。土井は走り続けて崖の端に辿り着いた。すぐ下は海になっていて、波が打ち寄せている。土井を追ってきた土方は、土井に「歴史を見れば人斬り用一郎の思想は正しかったのかもしれない。欧米列強に対抗するため、近代化を目指した明治維新であり、結果、日本は日清戦争と日露戦争に勝った。だが、日露戦争に勝ったところで、ロシアの南下は止まらない。事実、戦争継続が不可能だった日本は賠償金が獲れず樺太で妥結した。明治政府の主導は限界に近い。別の手段が必要なんだ。北方の守りを委ねるべく、北海道を独立させ、海外から移民を募り多民族国家を築く」と語った。そして、若き日の土方の姿で、「用一郎、俺はまだ日本のために戦うぞ」と言った。
土井は、人斬り用一郎の姿から老いぼれた土井に戻り、「土方歳三、あんたが若いのは時間が止まっていたからなんだな。俺は疲れたよ。長く生きすぎた」と言った。
老いぼれた土井と、若い姿の土方。土方が銃を捨てた瞬間、両者はお互いに刀を振り上げた。土方は土井の腹を斬った。土井は刀を落とし、腹から血を流して座り込んだ。

そんな土井に土方は「犬童四郎助から取り返してきたぞ」と言って土井の持ち物であったエトピリカの嘴を手渡した。それは土井の妻が、「根室を忘れないように」と土井に渡した物であったそうだ。
土方は「今楽にする」と土井に言うが、土井は「いや、このままでいい。楽に死ぬのは申し訳ない。天下、国家のためと大勢殺した。俺は勤皇派の道具だった。アイヌとは人間という意味だそうだ。俺はこの土地に流れ着いて人間として生きた。自分だけ申し訳ない」と今まで誰にも話してこなかったであろう想いを打ち明けた。そして土井は、そばに亡くなった妻が微笑んで立っている姿を見て、目を見開き息を引き取った。

土井新蔵の関連人物・キャラクター

土方歳三(ひじかた としぞう)

土方歳三はかつて旧幕府の新撰組で「鬼の副長」として知られていた。幕府の新撰組だった事もあり、土井新蔵とは幕末に会った事がある。土井が当時のような人斬りに戻った時、勤皇主義についていた土井は、幕府の人間を気に入ってはいなかったのか、「新撰組副長、土方歳三。今夜の巡回は1人か。いつもは近藤や沖田たちと連んで、京都市内を我が物顔で歩いておるくせに。」と皮肉のように言い放った。銃と剣の腕がよく、白髪頭の高齢になっても身体能力がかなり高い。函館戦争時に戦死したという噂があったが、実際は網走監獄に投獄されていた。アイヌを殺して金塊を奪ったというのっぺら坊により、金塊の暗号の一部である刺青を身体に彫られた。土方は自身を含める24人の刺青の囚人が、網走監獄から脱獄するのを指揮した。脱獄後は北海道独立を目指して金塊を追っていおり、同じ刺青の囚人である牛山辰馬(うしやま たつうま)、元新撰組・永倉新八(ながくら しんぱち)と手を組み共に行動してる。刺青の囚人である白石由竹(しらいし よしたけ)は、陸軍の元軍人・杉元佐一(すぎもと さいち)と行動を共にしている。土方は白石に、自分たちのことは杉本には言わず白石の刺青を写させ協力するなら殺さない、と言うなど柔軟な考え方を持っている。

土井新蔵の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「列に並べ」

幕末に土井が殺した幕府の要人の遺族が、土井の元へやってきて殺害しようとした。土井の前には3人の男が立ちはだかり、1人が土井に斬りかかろうとしたその時、土井は他の男の持っていた斧を奪い取り、3人の片足を切った。年老いて、寝小便をしたり認知症気味でもあった土井が、幕末当時のような人斬りに戻り、自身も周りも全て幕末の景色となっていた。当時と何ら変わらぬような身軽さを見せて3人の前に立ちはだかり、「列に並べ。この『人斬り用一郎』を殺したい奴なんぞたくさんいる。」と言った。

「天誅」

土井は「天誅」と言いながら人を斬る。天誅とは神の代わりに天罰を加えるという意味である。幕末、土井は土佐藩の武士であり、「先生」と呼ぶ人物の勤皇主義の思想を信じていた。幕府の要人たちは勤皇主義の土井にとって悪の存在だったため、裁きを下すという意味で「天誅」と言っていたようだ。

土井新蔵の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

土井新蔵のモデルは実在した江戸時代の武士・岡田以蔵

野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物である土井新蔵(人斬り用一郎)のモデルは江戸時代に日本に実在した土佐藩の武士・岡田以蔵である。岡田以蔵は江戸時代後期の土佐藩で活躍した武士であり、幕末の四大人斬りの1人として「人斬り以蔵」の名で知られている。土井新蔵の名前に同じ「蔵」という文字が入っていることや、作中で「人斬り用一郎」という異名が付けられている事が共通点である。
岡田以蔵は、江戸幕府に反対する思想を持ち尊王攘夷を掲げる土佐勤皇党に属していた。幕府に近い人物を天誅(天に代わって罰を加える)と称し次々に殺害した。その後岡田以蔵は犯罪者として捕まり、打首の刑に処された。

土井新蔵の声優は清川元夢と小野大輔

『ゴールデンカムイ』において出演量は多くない土井新蔵だが、アニメでの声優を担当したのは清川元夢と小野大輔(若き日の用一郎)である。清川元夢は『機動戦士ガンダム』や『美味しんぼ』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『Re:ゼロから始める異世界生活』など数多くの有名作品に出演する俳優で、中高年から高齢の役の声優を多く務めている。
また、若き日の用一郎の声を担当した小野大輔も『涼宮ハルヒの憂鬱』、『進撃の巨人』、『ジョジョの奇妙な冒険』などの日本のアニメから、『glee/グリー』、『ワンダーウーマン』などの海外作品の吹き替えも担当する超有名声優の1人である。
アニメ『ゴールデンカムイ』での土井新蔵の出演時間は少ないが、2人の超有名声優が声を担当する豪華キャストでの放送となった。

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ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

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ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。

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フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。

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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。

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門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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