プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ
『プロレスの星 アステカイザー』とは、1976年(昭和51年)10月から1977年(昭和52年)3月まで全26話が放送されていた永井豪・石川賢原作、円谷プロダクション制作による特撮ドラマである。プロレスを含む全格闘技界を征服しようとする格闘軍団ブラック・ミストと戦うアステカイザーの活躍を描いている。戦闘シーンでは、実写からからセル画のアニメーションに代わる通称「ドラマメーション」が用いられていた。実写では表現が難しい戦闘シーンが表現可能となり、特撮番組の新たな世界が展開されていた。
ブラック・ミストの戦闘員であり、サタン・デモンの霊能術で操られている。単体での戦闘能力はそれほど高くないが、常に集団で行動するため、相手にとっては苦戦することもある。アステカイザーがマッハビート号で現れる時には手榴弾を投げつけることも多い。最終回では、サタン・デモンが絶命した後、サタン・ソルジャーたちも全滅してしまった。
ゲスト出演者
アントニオ猪木(あんとにお いのき/演:アントニオ猪木)
第1話に登場。乱入してきたブラック・ミストに対し、坂田記者に「ああいう奴らをのさばらせておいてはいけないよ」と発言している。また引退した鷹羽俊については、良きライバルになるものと期待していたことをほのめかしている。そして「人生どの道を選んでもいいが、男の意地だけは忘れるな」とエールを送っていた。
愛田(あいだ/演:大塚春彦)
第3話に登場。太陽プロレス所属の若手レスラーであり、東都プロレスの五郎とは同郷の友人である。ブラック・ミストがアステカイザーの正体ではないかと目をつけていた。他のレスラーに被害が及ばないよう、自分がアステカイザーだと噓をついたため、サイボーグ格闘士のデビル・スパイダーと戦い、危機一髪の状況に陥ったことがある。
山内次郎(やまうち じろう/演:大野よしひさ)
第6話に登場。速水かおるの親友の弟。アステカイザーの大ファンであり、重篤な病を抱えている。アステカイザーに会いたいという願いを持っており、その願いは坂田記者を通して新聞記事に掲載されることとなった。その記事を見て現れたサイボーグ格闘士のアイアン・バスターとアステカイザーの戦いが、山内次郎の眼前で展開されることとなる。
山川大造(やまかわ たいぞう/演:玉川伊佐男)
第8話に登場。東都プロレスの五郎の父親。五郎の様子を見に上京してきたが、ブラック・ミストを相手にした時のあまりの弱さに怒り、郷里に連れ帰ろうとした。しかしその後、闘志を振り絞ってブラック・ミストに立ち向かう五郎の姿を見て少し迷いが生じた。さらにはサイボーグ格闘士バズソー・オルテガを粉砕するアステカイザーを目標とする五郎の志の高さに感激し、五郎を励まして一人郷里に帰っていった。
妻木月心(つまき げっしん/演:渡部安章)
第9話に登場。沖縄出身の空手家である。沖縄に診療所を建てるため、ブラック・ミストがアステカイザーの正体を知る者に用意した懸賞金5千万を獲得せんと上京してきた。自分がアステカイザーと戦い覆面を剝ぐことができれば正体がわかるという理屈で、アステカイザーへの挑戦も表明していた。その強さへの自信がブラック・ミストの癇に障ることとなり、悪役レスラーのブラック・コブラと対戦することとなる。ブラック・コブラは撃破したものの、サイボーグ格闘士のブルー・バイソンと戦い勝利することが出来れば五千万を渡すという挑発に乗り、ブルー・バイソンと戦うことになる。生身の身体ではサイボーグ格闘士にかなわず、拳をつぶされ絶対絶命の危機に陥った。その時に現れたアステカイザーの活躍により生命を救われ、速水博士から渡されたファイトマネーを手にして、沖縄に帰っていった。
ジャガー春木(じゃがー はるき/演:池田駿介)
第13話、25話、26話に登場。元プロレスのチャンピオンであり、ジョー神崎とは旧知の仲である。第13話では、引退後の生活がままならないため、求職活動を続けているシーンがある。東都プロレスに活路を求めて来てみたが色よい返事をもらえず、失意の中にいた。その心中をサタン・デモンにつけ込まれ、霊能術により自分がアステカイザーと信じこまされてしまった。本物のアステカイザーを誘きだすための囮として、サイボーグ格闘士のバルカン・ナイトと戦い生命の危機を迎えたが、本物のアステカイザーの活躍により一命をとりとめた。その後、故郷の伊良湖に戻り人生の再出発を始めた。続く第25話と26話では、速水博士の子供たちのかおると太助、そして付き添いで来ていた東都プロレスの五郎を迎えていたが、ルアーと離反したサタン・デモンの急襲を受けて、再び危機を迎えることとなった。やがてアステカイザーが駆けつけて危機を脱して、アステカイザーとサタン・デモンの最終決戦を見届けることとなる。
ジョージ(演:ジョージ高野)
第15話と第26話に登場。ブラジル出身で、かつて鷹羽大二郎に手ほどきをうけていた。日本で開催されるプロレスの大会に参加するため来日していたが、鷹羽大二郎がブラック・ミストの手により絶命していることを知ると、敵討ちのため、無謀にもブラック・ミスト相手に挑戦を表明した。指定された決戦場ではサタン・ソルジャーを全員倒して、サイボーグ格闘士ダーク・グラジエーターと戦う寸前まで事は進んでいた。間一髪のところで現れたアステカイザーがダーク・グラジエーターを倒すのを見届けると、ジョージは、アステカイザーの正体に気がついてしまった。しかし名前を口にすることはなく、いつの日かリングの上で対戦しようという約束をアステカイザーと交わし去っていった。ブラック・ミストが滅んだ後、約束通り、ジョージは鷹羽俊との試合に臨むところで、物語は終了している。
キラー熊沢(きらー くまざわ/演:荒川真)
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目次 - Contents
- 『プロレスの星 アステカイザー』の概要
- 『プロレスの星 アステカイザー』のあらすじ・ストーリー
- 物語の始まり
- アステカイザー登場
- アステカイザーの正体
- サイボーグ格闘士との激闘_序盤
- サイボーグ格闘士との激闘_中盤
- サイボーグ格闘士との激闘_終盤_前編
- サイボーグ格闘士との激闘_終盤_後編
- 大団円
- 『プロレスの星 アステカイザー』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 鷹羽俊(たかば しゅん/演:島村美輝)
- アステカイザー(演:奈良光一 )
- 速水家の人々
- 速水博士(はやみ はかせ/演:松本朝夫)
- 速水かおる(はやみ かおる/演:矢崎里香)
- 速水太助(はやみ たすけ/演:薄田拓己)
- ゴリキング
- 東都プロレスの関係者
- ジョー神崎(じょー かんざき/演:菊池太)
- 山川五郎(やまかわ ごろう/演:蔵忠芳)
- ストロング・リキ(演:大前均)
- 鷹羽大二郎(たかば だいじろう/演:三浦英一)
- 源さん(げんさん/演:玉川長太)
- 坂田記者(さかた きしゃ/演:大泉滉)
- ブラック・ミスト
- ルアー
- サタン・デモン(演:山本昌平)
- ブラディ・ホーネット
- デビル・スパイダー
- アイアン・バスター
- バズソー・オルテガ
- ブルー・バイソン
- アラビアン・ウルフ
- バルカン・ナイト
- ダーク・グラジエーター
- コース・デグラー
- クライム・バリアン
- グローサル・ヒル
- ジェセル・ハンター
- ギャリソン・スネーク
- 鮮血のヘル(せんけつのへる/演:ジョージ高野)
- ブラック・コブラ(演:ジョージ高野)
- レッド・ファイア(演:遠藤思夫)
- キル・ブラッド(演:多宮健二)
- サタン・ソルジャー
- ゲスト出演者
- アントニオ猪木(あんとにお いのき/演:アントニオ猪木)
- 愛田(あいだ/演:大塚春彦)
- 山内次郎(やまうち じろう/演:大野よしひさ)
- 山川大造(やまかわ たいぞう/演:玉川伊佐男)
- 妻木月心(つまき げっしん/演:渡部安章)
- ジャガー春木(じゃがー はるき/演:池田駿介)
- ジョージ(演:ジョージ高野)
- キラー熊沢(きらー くまざわ/演:荒川真)
- 牧口博士(まきぐち はかせ/演:梅津栄)
- 津村博士(つむら はかせ/演:北浦昭義)
- 『プロレスの星 アステカイザー』の用語
- アステカイザー関連の用語
- アステカの星
- ファイティングスーツ
- カイザークラッシャー
- マッハビート号
- その他の用語
- ブラック・ミスト
- 東都プロレス
- 『プロレスの星 アステカイザー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 鷹羽俊が「カイザー・イン!」と叫び場面が変わる瞬間
- 鷹羽俊がアステカイザーに変身するシーン
- 最後の戦いでアステカイザーが「アステカの星」を投げるシーン
- 『プロレスの星 アステカイザー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 新日本プロレスとの協力体制
- 実在するプロレスラーとしてのアステカイザー
- ダイナミックプロが生み出したアステカイザー以外のプロレスがらみのヒーロー達
- 獣神ライガー
- アイアンマッスル
- 『プロレスの星 アステカイザー』には石川賢作画の漫画版が存在
- いろんな漫画に登場してくる古代アステカ文明
- 『プロレスの星 アステカイザー』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):子門真人「カモン!アステカイザー」
- ED(エンディング):子門真人「ファイト!アステカイザー」