デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ
『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)とは、永井豪が『週刊少年マガジン』に連載した漫画である。デーモンとの戦いを通して人間の弱さや邪悪さが露呈し、その過程で本当に守るべきものは何か、本物の悪魔とは何かを問う作品となっている。おとなしい高校生の不動明は友人飛鳥了の提案により、200万年の眠りから目覚めたデーモン軍団から人間を守るためにデビルマンとなり戦うことを決断する。デビルマンとなった明はデーモンから人間を守りたいと戦うが、追い詰められた人間が見せる剥き出しの残虐さに絶望していく。
『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の概要
『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)とは1972年から永井豪が『週刊少年マガジン』に連載した漫画。同時期に放送されていたテレビアニメと比べると、漫画読者の年齢層は高く限定的であった。そのため1話完結のアニメに対し黙示録的でかつホラー要素の強い物語であるとされる。
本作はダークヒーローの登場、ヒロインの惨殺など当時の漫画としては衝撃的で後世の作品にも大きな影響を与えることとなり、また、ハリウッドからも何度も実写化のオファーが寄せられるなど非常に社会的評価の高い作品である。実写化に関してはハリウッドのオファーは実現せず、2004年に日本で公開された実写映画も失敗作という評価をくだされている。
テレビアニメに関しては原作とは違う作品ということになっているが、その後原作の展開に比較的忠実なOVAが製作されている。デビルマン誕生までを描いた『誕生編』、妖鳥シレーヌおよび魔獣ジンメンとの戦いを描いた『妖鳥死麗濡編』の2本が発売され、完結篇「アーマゲドン編」も企画はされたが予算の都合で実現には至らなかった。それを引き継ぐ形で『デビルマン伝説』というドラマCDが発売され、アーマゲドン編も収録されている。
主人公の不動明(ふどう あきら)はおとなしい少年であったが、親友の飛鳥了(あすか りょう)から悪魔(デーモン)が地球を侵略しようとしていることを聞かされ、人間を守るために自らデーモンと合体しデビルマンとなる。当初はデーモン達の侵略から人類を救うことが彼の目的であったが、恐怖にのまれた人間たちが暴徒と化し虐殺し合う姿を見て失望する。そして人間を守るための戦いではなく、デビルマンとしての生き残りをかけた戦いに挑むこととなる。
『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)のあらすじ・ストーリー
デビルマンの誕生
不動明(ふどう あきら)は父親の転勤により牧村(まきむら)夫妻の家に居候し、その娘・美樹(みき)とともに高校へ通うおとなしい少年であった。ある日親友の飛鳥了(あすか りょう)から呼び出され彼の家へ向かう途中、了の父親が死亡したと知らされる。焼身自殺をしたという父親は恐ろしい遺産を残したのだと了は語った。それはとても了1人で受け取れるようなものではなく、一緒にその恐怖の遺産を受け取ってほしいと懇願された明はそれを聞き入れることにする。
有名な考古学者である了の父親の研究室に案内され、そこで見せられたものは、了曰く悪魔が作った石像であった。半信半疑だった明だが、了の説得によりそれをかぶると悪魔の歴史が脳裏に浮かびあがった。あまりの凄惨な暴力の歴史にショックを受ける明に、了は語りだす。妖怪やダンテの『神曲』などを例にして悪魔はかつて地球上に存在していたと主張し、氷河期によってその歴史が止まったと。そして悪魔の化石が見つからないのは、まだ彼らが氷の中にいて現代によみがえろうとしているからであると。「父は悪魔の思考や能力を探るために悪魔と合体し、焼身自殺した」と説明した了は、その結果デーモンが人間たちから地球を奪い返そうとしていることが分かったと言う。了が語るデーモンの作戦とは次のとおりである。奴らは武器を持たない人間の弱さを知っていて、人間が武器を持とうとしないうちに侵略してくる。人間がデーモンを認識しないうちに忍び寄って殺そうというのである。そして人間がその存在を認めた時にはデーモンが圧倒的に有利になっているというのだ。だが1つだけデーモンと戦う方法があるという。了はその方法を「恐怖の遺産」と呼ぶが、その話は明日に繰り越されることになった。しかし帰路の途中でデーモンに遭遇した2人は飛鳥邸へ戻らざるを得なくなり、迫りくるデーモンから逃れるため、明は了の父の遺産を受けとる決意をする。了はデーモンと戦う方法とは、自分自身がデーモンになることだと明かす。うすうす感づいていた明は悪魔になるという決意を了に伝え、そして了の父親がデーモンと合体した後の詳しい話を聞くことにした。了が言うには、父親はまず飼っていたカナリヤや犬を惨殺し、その後了自身を殺そうとした。デーモンの強烈な破壊本能により殺戮の衝動を抑えきれなくなった結果なのだということだ。人間の心が残っているうちに父親はデーモンに関する研究結果を残し、そして自殺した。そして遺書の最後に、デーモンと合体してもなお人間の心を持ちつづけることのできる者は「デーモンの意識をおさえる強い意志」「善良で純粋な心を持ち」「正義を愛する若者でなければならない」と記したという。だから自分は明を選んだのだと了は言った。そしてデーモンの意識をおさえきれないことがわかったら死んでくれとも。合体がうまくいっても悪魔と殺し合う阿修羅地獄、失敗すれば自身を焼き殺すことになるのかと、明は了の父が残したものはまさしく恐怖の遺産であると実感した。2人は固く握手を交わしながら涙を流し、明が吹っ切れたように「地獄の扉を開けてくれ」と言い、了もそれにこたえて扉を開けた。部屋の中では多数の若者が激しく踊り狂い、騒いでいた。あっけにとられる明に、了は「これは悪魔の儀式(サバト)だ」という。了の父の考えとして、デーモンが人間と合体しようとするとき、人間の理性がその妨げとなる。戦いの世界では理性は邪魔になるというのだ。人間が理性をすて本能のみで動くときデーモンは人間と合体できる。つまり了の集めたヒッピーやごろつきの騒ぐこの部屋はデーモンとの合体の儀式に最適な部屋ということになる。ここでデーモンと合体となった場合周りの人間もそうなるであろうが、そこから生き残ることが悪魔のからだと人間の心を持つ新生物・デビルマンとなる第1試練だと了から言われ、やけになって酒を飲む明。周りと同じように騒いでいると、突然了が近くにいた女を切りつける(デーモンは血を好むということから)。そこから見境のない喧嘩が始まり、明も流血する。激しい殴り合いと血を見て場が興奮状態となる。そしてごろつきの1人がデーモンと合体したことを皮切りに周りも次々と合体してゆく。遅れをとった明と了だが、デーモンから襲われた恐怖で理性のタガがはずれた明がデーモンの姿になった。周りのデーモンからアモンと呼ばれた彼は、自らをデビルマンと言い、デーモン達をいとも簡単に殺してゆく。デーモン達を滅ぼすためにデーモンのからだと超能力をのっとったのだと言う。かつて地獄の野獣とよばれ数多くのデーモンを震えあがらせた勇者アモンと、強靭な意思と頭脳をもつ人間不動明が交わった瞬間だった。
デーモンとの人知れぬ戦い
デビルマンとなった明の変貌ぶりに同居人の美樹は驚いていた。同じ学校の不良達に絡まれても喧嘩を避けることしか考えていなかった明が、その不良達や柔道部有段者の先輩をも負かしてしまったからである。最近ついあばれたくなってしまうという明に、彼女は頼もしさを感じているようであった。デビルマンとなった明は、彼の周囲で事件を起こすデーモンたちを次々と打ち破っていった。デーモンとの合体には失敗した了も、自分にできる形で彼をサポートしていく。
校内で明に絡んであっけなくやられた5人組の不良達が、屋上で奇妙な女生徒に遭遇する。その女生徒はデーモンと思われる蜘蛛に操られており、不良達も一時その蜘蛛に憑りつかれる。明はラズバと名乗るそのデーモンを倒し、不良5人組はこの戦いから明をあにきと呼び仲間になる。そしてこの後からデーモンが人間を攻撃しようとする動きが活発になり始めた。町では、急に苦しみだしたかと思うと悪魔のような姿になって死んでしまう人間が続出した。何の前触れもなく始まるこの異変に人々はパニックになった。デーモン達は合体の原理を知っていて本来は理性のある人間には合体しようとしなかったが、あえて理性のある人間に合体を仕掛けて拒絶反応を起こさせ、了曰く”デーモンにもデビルマンにもなりきれずみにくい化け物の死体”にして殺すという方法をとるようになった。それはデーモンにとっても死を意味し、明はその行為を”まるで特攻隊”と評した。デーモンが自らの命をなげうっても攻撃を行う理由を了は、彼らが人間の弱点をつかんだのだと分析した。恐怖心をあおられた人間が疑心暗鬼に陥り、恐ろしいことを起こすと考えたのである。明は否定したが、臨時ニュースでソ連領内に水爆ミサイルが撃ち込まれたという情報が入る。人類以外の知的生物の侵略をうけたため、とのことであった。「デーモンが人間の中に紛れ込んでいる以上は人間も一蓮托生であり、人間を守るために開発した兵器が人間を滅ぼすために一役買ってくれそうだぜ」と了は言った。
姿を現しはじめたデーモン達とそれに恐怖する人類
その後、とうとう世界各国の空に魔王ゼノンが姿をあらわす。4つの頭部と獣の体を持つ姿は人々に脅威を与え、さらに5分後にデーモン軍団が人間社会に第1回の攻撃を開始すると宣言した。人々はパニック状態に陥り、軍隊も出動する騒ぎとなった。アメリカ軍の核ミサイルがソ連向けて発射され、ロシアはそれに対抗し全面戦争の通告をした。これらは核戦争なくして地球の征服は難しいと考えたデーモン軍団の計画であったが、突如としてソ連上空に巨大な光の球が出現し、それによりソ連全土は消滅したためとん挫した。了は明に対し、1度目の攻撃でおびえた人間が自滅することがゼノンの狙いであり、それを防ぐのがデビルマンの役割だと言って戦おうとする明を引き留める。しかしデーモンの闘争本能に火が付いた明を止めることはできず、了は明の無事を願うほかなかった。明は外へ出ていき、そこでサイコジェニーの精神攻撃に意識を失う。明を殺そうとデーモン達が集まってくるが、デビルマンを殺すなという命令が下された。その主は魔王ゼノンよりも身分の高い大魔神サタンであるという。そして明が目覚めたとき、了が目の前にいて誰かが君を運んでくれた、たぶんデーモンだろうと言った。
不思議に思いながらも明がテレビを見ると、デーモン軍団の攻撃が世界中に大きな爪痕を残していた。このありさまでは人類は滅びるであろう、人間が死に絶えても人間の心を持つ明が生き残ればよい、と了は口にする。人間の心を持った明が勝てば人間こそが地球の王者になると。その言葉に自分はそんな勝ち負けのために戦うのではない、人の命を守るためにデーモンと合体したのだ、と明は語気を強める。そしてかつてのデーモンの無差別合体攻撃を強い自我により乗り越えデビルマンとなった者たちがいるはずである、明と同じように悪魔の能力を持った彼らを世界中から集め、デビルマン軍団をつくりデーモンをうちやぶるのだと話す。了はそれを大魔神サタンと神の軍団の戦い(アーマゲドン)を書き記したヨハネの黙示録のようであると感じる。明も神の軍団がデビルマン軍団であると信じて戦うとの決意を表明する。
人類破滅へのシナリオ
一方、人間社会でもデーモンに対抗する動きが活発化していた。政府は悪魔特別捜査隊をつくり、次なる悪魔総攻撃に備えたのである。また、捕獲されたデーモンやデビルマンの研究を続けていたノーベル生物学賞受賞者の雷沼(らいぬま)教授は悪魔の正体についての研究を発表した。彼によると悪魔の正体は人間であり、社会生活に不満を抱く人々が自身の体細胞を変化させて悪魔に変身したというのである。よってその種の人間は悪魔になる以前に処分が必要であるとの持論を展開した。こうして人間による人間狩りが始まったのである。反抗するものは容赦なく射殺、特定の人種や信条を持つ人々をターゲットとすることもあり、世界中の国で戦乱の嵐が巻き起こった。もはや世界に平和な国はなくなっていたのだ。それ以来連日各地で悪魔狩りが行われ、牧村家の近所も例外ではなかった。その状態を美樹の父は「人々は自分にうたがいがかかるのをおそれるあまりだれかれのくべつなく悪魔らしいといううわさをながすしまつ、その不安に耐えられないものの自殺が続発している(中略)悪魔の攻撃をうける前にみずからの心の弱さから人類はほろびるかもしれん」と語っている。そのような中で明は廃墟を他のデビルマンたちとの集会所とし、とらわれたデビルマンの救出や来たるデーモン軍団との決戦に備えていた。世界中のデビルマンがそろうその日がデーモン軍団との決戦の日だという。明は1週間ほど前に姿を消した了のことを気にかけていたが、彼に関するてがかりはいまだに得られていなかった。明が人類を救うために動いているので、了も何か自分にできることはないかさぐるため飛鳥邸に戻っていた。そこで悪魔の石像をはじめとした悪魔に関する研究資料、了の父の残した遺書、これまでの了の人生の記憶にいたってもまやかしであったことに気が付く。愕然とする了の下にデーモン軍団が現れ、彼を迎えに来たと宣言する。その後、了は急にテレビに姿を現した。父親の悪魔に関する研究資料と、自分が偶然手に入れた映像を公開するためだという。その映像に写っていたのは、あの日、明が悪魔に憑りつかれデビルマンとなったときのものであった。彼はこれを自分の友人・不動明が悪魔に憑りつかれ人間でなくなった時の姿で、あなたたちもいつ悪魔に憑りつかれるかわからない、と説明した。明と一緒にテレビを見ていた牧村家の人々、仲間になった不良5人組はパニックになる。明は自分は確かに悪魔の体を持ってはいるが、人間の心は失ってはいないことだけは信じてほしいと牧村家の人々に訴えた。明の必死の説明により信じてはもらえたが、仮にそうだとしても牧村の家からは出て行ってほしい、と美樹の父から伝えられた。そしてもう会えなくなる気がする、もう1度会いたいという美樹をなだめて明は家から出た。了はそのあとも、悪魔は演技やうそがうまい、自分のとなりにいるその人をさぐってください、あなた自身の手で悪魔を殺すのだ、とテレビを通じて日本中に呼びかけ続けた。
牧村家を不良5人組に任せて明は了を一晩中探した。明を待っていた様子の彼に、なぜあのような恐怖をあおる演出をテレビでしたのかと問い詰める。了は、もうデーモンは手をくださずに人間の滅亡をしずかに待つ、おれたちデーモンの新しい世界がはじまるのだ、と答えた。豹変した了の話を聞いた明は、彼の正体がデーモンたちの真の王であるサタンであることに気付く。その昔、神に反逆して堕天使となったサタンは、部下である悪魔たちと共に神相手に戦争を起こしたが敗北し、氷の中に閉じ込められたとされていた。
理性を失った人類とデビルマンの存在意義
明が去ったあと、牧村家には悪魔特捜隊が押し入り、彼が逃げたとわかると牧村夫妻を本部に連れ去った。それを聞いた明は「デーモンが姿を現さない限りは特捜隊が人類最大の敵」としてその本部を襲撃することを決意し、集められるだけのデビルマンを部下に集めさせた。本部に進入することに成功した明は、そこで凄惨な拷問を受けた牧村夫妻と再会する。美樹の母はすでに息絶えており、父はまだ息があったが子供たちのことを明に頼んで死亡した。そこはまさに人間が作り出した地獄であり、悪魔の恐怖から逃れようとするあまり人間みんなが恐怖を与える側にまわろうとした結果だった。人間はもはや凶悪な獣となった、了はまさしく人間を堕落させる伝説の怪物であったと明は確信した。2人を死なせてしまったと落胆する明の背後で物音がし、振り返ると物陰から逃げようとする特捜隊員たちを見つけた。その前に立ちふさがると、彼らは自分たちはおまえたちの仲間は殺していないと言って明に許しを乞う。それを聞いた明は、きさまらは人間の心を持ちながら悪魔になったのだ これがおれが身をすてて守ろうとした人間の正体か、そう言ってその人間たちを焼き殺した。
一方、牧村家にも悪魔狩りと称した群衆が押し寄せ、美樹たちは過酷な戦いを強いられていた。必死の抵抗もむなしく彼女たちは暴徒と化した群衆に惨殺され、その場に駆けつけた明が見たものは、体や頭部を引き裂かれ串刺しにされた美樹とそれをかかげて喜ぶ群衆だった。生きる希望や意味を見失った明は、人間を守るための戦いではなく、生き残りをかけた大魔神サタンとの決戦を決意する。
一方のサタンも明との対決は避けられないであろうと予想はしていた。彼は人間という生き物を知るために記憶を消して人間界に潜入し、そして計画通りに人類を滅亡へと導くことに成功した。しかし1つだけ誤算があった。彼は両性生物であるがゆえ明のことを愛してしまい、明をこの戦いで生き残らせようとデビルマンを誕生させてしまった。その結果2人がぶつかり合うこととなってしまったのである。
最終戦争(アーマゲドン)
20年の時が流れ人間はすでに死に絶えていたが、デーモン軍団とデビルマン軍団の最終戦争(アルマゲドン)は始まった。
すさまじい対決ののち戦いは収束し、明と了は2人で並んで月を眺める。そこで了は語った。すべての創造主たる神がデーモンのみにくさやあくことのない闘争心をおそれ忌み嫌い彼らを滅ぼそうとしたこと、それに反発したサタンがデーモン側について勝利し、次なる神の攻撃にそなえ眠りについたこと、目覚めた時には人間という生物が地球を支配してしたことを。そして彼は自分が命懸けで守った地球を汚した人間を滅ぼそうと決意した。しかしそれは神がデーモンを滅ぼそうとしたことと同じであった、自分がおろかだったと了は続ける。その時にすでに明は半身を失い息絶えており、了も翼を無くしていたのである。了が静かに明の死を悼んでいると、その向こうにはかつてデーモンとの闘いに敗れたすべての創造主たる神々がおり、今度こそ悪魔と裏切り者のサタンを滅ぼすため迫りくる場面で物語は終了する。
『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の登場人物・キャラクター
主要人物
不動明(ふどう あきら)
CV:田中亮一(テレビアニメ版)、速水奨(OVA版)、三木眞一郎(PS用ゲームソフト『デビルマン』、Windows版『悪魔雀〜デビルマージャン〜』)、武田真治(AMON デビルマン黙示録)、千葉一伸(パチスロ『デビルマンII 悪魔復活』)、浅沼晋太郎(サイボーグ009VSデビルマン)、内山昂輝(DEVILMAN crybaby)、山崎智史(DEVILMAN crybaby・少年時代)、小野友樹(パチンコ『デビルマン〜疾風迅雷〜』)
演:伊崎央登
本作の主人公。子供のころは泣き虫で、高校生になってもおとなしい少年であったが、友人飛鳥了から「デーモンの意識おさえる強い意志」「善良で純粋な心を持ち」「正義を愛する若者でなければならない」という条件をクリアしたとして最初のデビルマンに抜擢される。
デーモンの中でも勇者アモンと呼ばれる強力な悪魔と合体したため、かなり好戦的な性格となった。
飛鳥了(あすか りょう)/サタン
CV:井上真樹夫(テレビアニメ版、氷村巌)、水島裕(OVA版)、古澤徹(PS用ゲームソフト『デビルマン』、かかずゆみ Windows版『悪魔雀〜デビルマージャン〜』)、関智一(AMON デビルマン黙示録)、保志総一朗(パチスロ『デビルマンII 悪魔復活』)、日野聡(サイボーグ009VSデビルマン)、村瀬歩(DEVILMAN crybaby)、藤村真優(DEVILMAN crybaby・少年時代)、清里孝也(パチンコ『デビルマン〜疾風迅雷〜』)
演:伊崎右典
明の親友。正体は人類滅亡を目的として人間の姿になっていた大魔神サタンである。12枚の美しい羽根を持つ堕天使。明を愛してしまい、彼をデーモンの攻撃から生き残らせるためにデビルマンとすることにした。なお、本文中特に記述がなければ飛鳥了(もしくは了)とはサタンのことである。
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目次 - Contents
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の概要
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)のあらすじ・ストーリー
- デビルマンの誕生
- デーモンとの人知れぬ戦い
- 姿を現しはじめたデーモン達とそれに恐怖する人類
- 人類破滅へのシナリオ
- 理性を失った人類とデビルマンの存在意義
- 最終戦争(アーマゲドン)
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 不動明(ふどう あきら)
- 飛鳥了(あすか りょう)/サタン
- 牧村(まきむら)家
- 父
- 母
- 牧村美樹(まきむら みき)
- タレちゃん
- 不良5人組
- 木刀政(ぼくとうまさ)
- カミソリ鉄(かみそりてつ)
- ドス六(どすろく)
- メリケン錠(めりけんじょう)
- チェーン万次郎(ちぇーんまんじろう)
- デーモン
- アモン
- ゼノン
- シレーヌ
- アグウェル
- ゲルマー
- カイム
- ラズバ
- ジンメン
- サイコジェニー
- デーモン軍団
- ミーコ
- ヒンズー教の僧侶たち
- その他の人々
- サッちゃん
- 雷沼(らいぬま)教授
- 飛鳥(あすか)博士
- 本物の飛鳥了(あすか りょう)
- ススムくん
- ススムくんの母
- ススムくんの父
- 小野さんの長男
- 神
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の用語
- デーモン
- デビルマン
- 悪魔特別捜査隊
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- カイム「おれは生き延びるつもりはない シレーヌきみにデビルマンをたおす勝利の感激をあじわわせたいだけだ」「シレーヌ血まみれでもきみはうつくしい」
- 飛鳥了「動物はハラがいっぱいになったらそれ以上ほしがらない…人間はちがう 一生 つかいきれない金をためようとするし かぎりなく強くなろうとする…武器も発達させてね」
- ジンメン「だからおれは殺さずに食ったのさ」
- 飛鳥了「人間の未来をこわす!地獄のおどりだ」
- ゼノン「わが名はゼノン!悪魔王ゼノン」
- 空母にて偵察機を出迎えた男「塩の柱だ!」
- 雷沼教授「人間狩りだー」
- 不動明「これが!これが!おれが身をすてて守ろうとした人間の正体か! 地獄へおちろ人間ども!」
- ヒロイン美樹の惨殺シーン
- 最終戦争後の明と了の対話シーン
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 後世の作品に多大な影響を与えた『デビルマン』の斬新な設定
- 『デビルマン』の実写化が評価の低い映画の典型例となった理由
- テレビアニメ『デビルマン』の終了に合わせた原作の打ち切り
- 『DEVILMAN crybaby』がNetflixにて公開