キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ
『キューティーハニー』は、漫画、テレビアニメ、オリジナルビデオアニメ、数回にわたる実写映画など、様々な媒体で製作されている、永井豪の代表作の一つである。セクシーシーンと臨場感あふれるアクションシーンが満載の、キューティーハニーと悪の組織・パンサークローとの戦いは、少年少女のみならず、幅広いファンを獲得した。
『キューティーハニー』の概要
『キューティーハニー』は、1973年10月から1974年4月まで『少年チャンピオン』で連載された永井豪の漫画作品。同期間にNET(現:テレビ朝日)でテレビアニメ化されている。
その後、1992年7月から1993年4月まで『週刊SPA!』で『Cutieハニー』(2002年に『キューティーハニー90‘s激闘伝説』の題名で出版されている)、2001年8月から2003年7月まで『WEEKLY 漫画アクション』で『キューティーハニー天女伝説』がそれぞれ連載されており、その他様々なメディアミックス作品が作成されている。
『激闘伝説』は第1作から30数年後、『天女伝説』は『激闘伝説』から10数年後という設定になっている。
この記事では、永井豪が描いた漫画作品である上記3作について主に解説していく。
ハニーサイドの主な登場人物・キャラクター
キューティーハニー/如月ハニー/羽入久士
如月博士によって生み出されたスーパーアンドロイド。如月博士の幼いころからの愛娘としての記憶が刻み込まれており、自らを本当の人間だと思い込んでいたが、パンサークローの一員「ブラッククロー」に父を殺されたことをきっかけとして、自らの正体に気付くことになる。
その体内には、博士最大の発明品である「空中元素固定装置」が埋め込まれている。この装置は、空気中にある元素を自在につなぎ合わせて、あらゆる物質を瞬時に生み出すことができ、ダイアモンドをはじめ、無限の富や武器を作り出すことが可能。
第1作では聖チロベル学園に通う女子高生、『激闘伝説』では財閥ハニーグループの真のオーナー、『天女伝説』では、早見青子の助手である羽入久士を名乗り、陰ながら彼女をサポートするという役目を担っている。
空中元素固定装置はハニーの電子頭脳と呼応して、「七変化」と称される様々な特殊能力をもたせることができる。決めゼリフは「ある時は○○、またある時は××、だがその実態は愛の戦士キューティーハニーさ!!」
七変化と決めゼリフの元ネタは、東映の作品として一世を風靡した「多羅尾伴内」。
戦闘形態「キューティーハニー」は当初は常人の4倍の能力を発揮するとされていたが、数々の戦闘をこなすうちにそれ以上の能力を発揮するようになった。主な武装は長剣「シルバーフルーレ」と「ハニーブーメラン」。
『天女伝説』では、電子頭脳と特殊金属の骨格を破壊されない限り、たとえ心臓を破壊されても復活するというほどの能力を持つようになる。
シリーズを通して多用した変身に、あらゆるメカを自在に操縦する「ハリケーンハニー」、ジャーナリストとして活動する「フラッシュハニー」がある。
その他、治療能力をもつ「ナースハニー」、身軽な動きが可能な「ターザンハニー」、天使の姿をもち浮遊可能な「エンゼルハニー」、重火器を自在に使いこなす「コンバットハニー」及び「コマンドハニー」、水中で移動する「マーメイドハニー」、重火力かつ飛行能力を自在に使う「ジェットロボハニー」、などの変化を披露した。
最大の戦闘力を発揮するのが身長・体重・筋力を最大にする「ハイパーハニー」である。『激闘伝説』ではその形態から鎧をまとい、シスター・ジルとの最終決戦に臨んだ。
如月博士
ハニーを生みだした科学者。生物学・理工学・物理学その他すべての学問を修めた天才。
ハニーに対する愛情は本物であり、心をもったアンドロイドには人間と同じ身体が必要と信じ、人間の五感や痛覚すべてを与えた。
オリジナルビデオアニメ『Re:キューティーハニー』ではシスター・ジルも彼の作品となっているほか、彼と同じ姿をしたジルの執事が登場する。高い戦闘能力をもつが、博士の愛情をもたない傀儡であることから、ハニーに討たれる。
早見青児
如月博士の取材中に、巻き添えを食ってパンサークローの襲撃を受けたことをきっかけとして、ハニーに協力することとなったジャーナリスト。情報提供などでハニーをサポートする。
『激闘伝説』では、56歳の姿で登場。空中元素固定装置で生み出した財産により、財閥のトップとなっており、そこで築いた人脈をもととして、ハニーの後方支援を行う。
『天女伝説』では68歳の姿で登場。自衛隊をしのぐほどの私設軍隊を保有している。
『Re:キューティーハニー』では、新聞記者を隠れ蓑とする某国際機関のエージェントとして活躍している。
早見青子
『天女伝説』の主人公格である私立探偵で、早見青児の娘。
男勝りで無鉄砲、かつ貞操観念がまったくなく、お金への執着心も強い女性だが、悪との戦いは恐れない。
戦闘能力はかなり高く、逆上すると暴走といえるほどの大立ち回りを演じる。また、ハニーの力で装甲服や重火器を装備すれば、パンサー怪人と渡り合えるほどである。
早見団兵衛
早見青児の父親で、あらゆる武芸に通じた達人。武器がなくてもパンサークローの一般兵士ならば倒すほどの実力を持つ。親子揃ってハニーのサポートに回る。一方でかなりのスケベ。
『激闘伝説』では88歳になりつつも、第1作同様のバイタリティを持ち、率先して前線に出向くこともある。
オリジナルビデオアニメ『新キューティーハニー』ではサイボーグとなり、マジンガーZ同様の武装を駆使することが可能。
早見順平
早見青児の弟で、やはりハニーのサポートに回る。漫画版ではそれほど出番は多くなかったが、アニメ版では腕っ節の強さを見せる。
『激闘伝説』では43歳となり、戦闘指揮などでハニーをサポートする。
秋夏子
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