ウルトラマンレオ(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ
1974年(昭和49年)4月12日から1975年(昭和50年)3月28日までの間にTBS系で放送。
『ウルトラマンレオ』の製作はTBS・円谷プロダクション。全51話が放送された。
「生きる厳しさと哀しさを鮮烈に謳う」をテーマに掲げ、主人公・おゝとり(おおとり)ゲン=ウルトラマンレオが、強敵や周囲の人々たちとの軋轢により過酷な状況に追い込まれ苦悩しながら成長していく物語。
『ウルトラマンレオ』のあらすじ・ストーリー
ウルトラマンレオの故郷・獅子座L77星が、マグマ星人の侵略により滅ぼされてしまう。
脱出したウルトラマンレオは、地球にたどり着き、地球人・おゝとり(おおとり)ゲンの姿となり、城南スポーツセンターの指導員として日々の生活を送っている。
一方、ウルトラマンタロウの後を受け、再び地球防衛の任に就くウルトラセブン。
モロボシ・ダンの姿で、宇宙パトロール隊MACの隊長を務めている。
地球侵略を企むマグマ星人は、先兵として双子怪獣レッドギラス、ブラックギラスを送り込んでくる。
怪獣たちと対戦するウルトラセブンだったが、脚を折られてしまう。
その時、ウルトラマンレオが現れ、ウルトラセブンの窮地を救うが、マグマ星人と双子怪獣は撤退をする。
この戦いでモロボシ・ダンは、右脚が不自由となってしまい、さらに、セブンへの変身能力を失ってしまう。
そこでモロボシ・ダンは、自らに代わり地球を守ることをおゝとり(おおとり)ゲンに託す。
そして、おゝとり(おおとり)ゲンは、ダンの推薦でゲンはMACに入隊。
だが、星人や怪獣の件で、他のMAC隊員と意見の食い違い、対立してしまう。
モロボシ・ダンは、おゝとり(おおとり)ゲンに、地球人としての振る舞いを諭すも、聞こうとしない。
再び、双子怪獣が出現。
モロボシ・ダンは「お前1人の力では勝てない」と忠告するも、それを無視して、おゝとり(おおとり)ゲンは戦いへと向かってしまう。
戦闘に巻き込まれ、おゝとり(おおとり)ゲンの恋人が負傷。
さらに、マグマ星人までもが再び現れ、絶体絶命に追い詰められてしまう。
モロボシ・ダンは、自らの命を削って、ウルトラ念力を使用し相手の動きを鈍らせるも、倒れてしまう。
ウルトラマンレオは、双子怪獣の角を折り、撤退させる。
モロボシ・ダンは、おゝとり(おおとり)ゲンに、忠告無視をしたことや、恋人を傷つけてしまったこと、自分一人の力で怪獣たちを追い払っていないことをを叱る。
そして、修行をし、怪獣たちを倒す技を習得することを厳命。
三度、マグマ星人と双子怪獣が出現する。
MACが応戦するも苦戦を強いられる。
おゝとり(おおとり)ゲンは、必殺技を習得し、ウルトラマンレオに変身。
3体相手に苦戦をするも、必殺技により双子怪獣を倒すことに成功。
マグマ星人は宇宙へ撤退させる。
こうして、おゝとり(おおとり)ゲン=ウルトラマンレオは、モロボシ・ダン=ウルトラセブンから数々の訓練を受けながら、地球を守るため戦うのである。
ウルトラマンレオについて
・身長:52メートル
・体重:4万8千トン
・年齢:1万歳
・出身:獅子座・L77星
・飛行速度:マッハ7
・走行速度:時速800キロメートル
・水中速度:150ノット
・ジャンプ力:少なくとも1000メートル。
・腕力:20万トンタンカーを持ち上げる。
・視力:100キロメートル先のマッチ棒も見える。
ウルトラマンレオは、M78星雲・光の国出身ではなく、獅子座・L77星が出身である。
レオの故郷・獅子座L77星はマグマ星人の侵略で全滅させられてしまう。
その際、生き別れになった弟のアストラや、ペットのロンがいる。
宇宙の難民となり、故郷と瓜二つの惑星・地球に辿り着き、地球人「おゝとりゲン」として城南スポーツセンターで働きながら生活をしている。
劇中では、故郷や一族を失った悲しみを見せることもある。
ウルトラ兄弟と同様に、カラータイマーを胸部に備えている。
活動時間は、彼らよりも短い「2分40秒(番組後半では2分30秒としている回も)」。
人間サイズの場合は、エネルギーの消費が抑えられるた。
自ら体温を上昇させる能力も持っている。
腹部のマークは、L77星人の証であり、使用する文字・シークレットサインでもある。
「レオ」という意味がある。
レオリング(獅子の瞳)
おゝとりゲンが、左手薬指にはめている金色の指輪。
リング部本体が獅子の顔となっており、上部に赤い宝石が埋め込まれている。
空手の正拳突きに近いポーズを取り「レオーッ!」と叫びながら変身をする。
アストラについて
・身長:52メートル
・体重:4万8千トン
・年齢:1万歳
・出身:獅子座・L77星
・飛行速度:マッハ7
・走行速度:時速800キロメートル
・水中速度:150ノット
・ジャンプ力:少なくとも1000メートル
・腕力:20万トンタンカーを持ち上げる。
・視力:100キロメートル先のマッチ棒も見える。
アストラはウルトラマンレオの双子の弟である。
レオ同様に獅子座L77星の出身。
獅子座L77星を滅ぼしたマグマ星人に監禁されていたが、ウルトラマンキングにより助けらる。
左足のマグマチックチェーンは、ウルトラマンキングでも外せないマグマ星人の鎖である。
救出された後は、ウルトラマンレオのピンチに駆けつけるようになる。
MAC(マック)
MAC(マック)とは、Monster Attacking Crewの略称。
アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・アジアの主要都市上空に、本部基地である宇宙ステーション「MACステーション」を構えて、宇宙船の航行の安全確保や、怪獣・宇宙人の襲来をいち早く察知、撃退することが任務。
地上の主要地域にもMAC東京支部などの拠点となる基地は存在する。
主な登場人物・キャラクター
おゝとり(おおとり) ゲン
演者:真夏 竜
本作の主人公。
設定年齢20歳。
ウルトラマンレオが地球人に変身した姿。
明るい好青年で、面倒見や人当たりも良く、地球を「第二の故郷」として愛している。
城南スポーツセンターに指導員として勤務。
ウルトラセブン=モロボシ・ダン自らが変身能力を失ってしまったため、代わりに地球を守ることを託さる。
また、ダンの推薦で宇宙パトロール隊MACに入隊。
非番の時は、スポーツセンターの指導員として活動し、スポーツセンターで寝泊まりしている。
人間体でも優れた身体能力や超感覚を見せる。
しかし、戦闘経験が浅く、時に若さゆえの感情的な判断で不適切な行動を取ってしまい、他の隊員たちに非難され、確執を生むこともある。
人間関係における逆境や、ダンが毎話のように課す厳しい特訓と数多くの孤独な戦いに耐え抜き、自らの素質を磨いて成長していく。
モロボシ・ダン
演者;森次 晃嗣
元ウルトラ警備隊の隊員にしてMACアジア本部の隊長。
ウルトラマンタロウの後を継ぎ、再び地球防衛の任を受ける、ウルトラセブンの地球人としての姿。
第1話でウルトラセブンとなり怪獣たちとの戦闘中、右脚を折られてしまう。
さらに、変身能力を失ってしまう。
ウルトラマンレオ=おゝとりゲンに、地球を守ることを託す。
地球人、戦友、師匠として、ゲンに厳しい特訓を課し鍛え上げていく。
怪獣たちとの戦闘で骨折して以降、右手にはロフストランドクラッチ(前腕部支持型杖とも呼ばれ、腕に装着して使用する片手用の杖)を使用。
この杖には、銃やガスなどの機能が搭載されている。
また、唯一使用できる能力「ウルトラ念力」で、相手の動きを封じることも可能。
しかし、長時間の使用は精神的負荷が大きく、寿命を縮めてしまうというリスクを持っている。
黒田 明雄(くろだ あきお)
演者:黒田 宗
登場期間は第8話まで。
MACアジア本部の初代副隊長格。
年齢24歳。
機械整備が得意
ゲンに対しては先輩風を吹かせる面があるものの、気遣う姿も見せている。
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目次 - Contents
- 『ウルトラマンレオ』のあらすじ・ストーリー
- ウルトラマンレオについて
- レオリング(獅子の瞳)
- アストラについて
- MAC(マック)
- 主な登場人物・キャラクター
- おゝとり(おおとり) ゲン
- モロボシ・ダン
- 黒田 明雄(くろだ あきお)
- 青島 一郎(あおしま いちろう)
- 赤石 清彦(あかし きよひこ)
- 桃井 晴子(ももい はるこ)
- 白川 純子(しらかわ じゅんこ)
- 佐藤 大介(さとう だいすけ)
- 白土 純(しらと じゅん)
- 梶田 一平(かじた いっぺい)
- 松木 晴子(まつき はるこ)
- 山口 百子(やまぐち ももこ)
- 代表的な必殺技
- レオキック
- エネルギー光球
- シューティングビーム(レオビーム)
- ウルトラダブルフラッシャー
- 《その他、様々な必殺技一覧》
- 代表的な怪獣・宇宙人たち
- サーベル暴君 マグマ星人
- 奇怪宇宙人 ツルク星人
- 兄怪獣 ガロン / 弟怪獣 リットル
- 暗黒星人 ババルウ星人
- ブラック指令
- 『ウルトラマンレオ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話など
- 真夏竜さん「やめようと思った」
- 森次晃嗣さんが語る「ウルトラマンレオ」