ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。
ホテルの支配人のパートナー(演:ガリー・マウンテーヌ/GARRY MOUNTAINE)
プロム時間、支配人と一緒に歌っている。
部屋番号は、306号室。支配人と一緒のダブルルームである。
森の独身者に、寝ているところを襲われる。自分は1人でも平気だが、支配人は一緒にいないとダメなんだという。銃を渡され、パートナーを撃てと命令され、引金を引くが、空砲だった。
メイド(演:アリアーヌ・ラベド/ARIANE LABED)
各部屋の世話係でもあり、狩りにも同行する。狩りをしている間、喫煙している。
デブの歯医者と暮らしているが、デンタルフロスをすすめてくるので、別れたいと思っている
デヴィッドがホテルを抜け出す手助けもしてくれ、森の“独身者たちのリーダー”と取引きもしている内通者でもあった。森のダンスナイトにも参加していた。
射撃場のトレーナー(演:イーウェン・マッキントッシュ/Ewen MacIntosh)
ホテルにある射撃場のトレーナー。
射撃の順番を待っているジョンとロバートが、希望した動物の話でもめる。
その他
医師(演:ロジャー・アシュトン=グリフィス/Roger Ashton-Griffiths)
街の医者。“近視の女”を失明させる。
犬/兄のボブ
かつてホテルでパートナーを見つけることができず犬になってしまったデヴィッドの兄である。犬種はボーダーコリー。
“心のない女”に足でじわじわ蹴られ殺されてしまう。
『ロブスター』の用語
ルール
街のルール
独身者になれば、強制的にホテルに入れられ、パートナーを見つけることができれば、また街で暮らすことができる。
森から出てきた独身者が紛れ込んでいないか、刑事が見張っており、独身者であることを疑われると、身分証の提示を求められる。また靴の裏や爪の土汚れがないかもチェックされる。そのため森から街にでるときは、スーツに着替え、男女のカップルを装っている。
ホテルのルール
・滞在時間45日の間にパートナーを見つけることができなければ、希望する動物に変えられる。
・動物は自分に似たタイプを選ぶことがアドバイスされる。「犬」を選ぶ人が多いので、地球上に犬があふれている。
・私物は一切持ち込めない。生活に必要なもの、衣類、靴は提供される。
・喫煙は禁止されている。その理由は、狩りのときに長く走れることと、キスのとき息が臭わないからである。
・毎朝、滞在残り日数を目覚ましがわりに告げられる。
・犬を部屋に入れることはいいが、外に連れ出すことはできない。
・パートナーを見つけることができれば、2週間ダブルルームで過ごし、それをクリアできれば2週間ヨットで過ごす。経過は監視されており、問題が起きたときは子どもが派遣され、間を取りもってくれる。
・森で暮らす独身者たちを麻酔銃で撃ち、捕獲できれば、1人につき1日滞在期間が延長される。
・好きでもない相手と偽ってカップルになると、嘘をついた方が罰として、誰も望まないような動物に変身させられる。
森のルール
・死ぬまで独身でいられるが、恋愛やセックスは認められない。
・他人との会話はできるが、ナンパ目的は禁止されている。
・ダンスナイトがあるが、電子音楽を聞きながら1人で踊る。
・違反行為をすると罰を与えられる。「赤の接吻」は、イチャついた2人の唇をカミソリで切って、キスさせる罰である。その他、頭を丸める、親指を切断する、脚を切られる、熱いゆで卵を脇にはさむなどがある。そして「赤の性交」というものがあるらしい。“近視の女”は、失明させられた。
・森で罠にかかっても誰も助けてくれない。自分で罠をはずすしかない。
・自分の墓は自分で掘り、死にそうになったら自分で墓に入る。他の独身者は、土くらいは掛けてくれる。
『ロブスター』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
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目次 - Contents
- 『ロブスター』の概要
- 『ロブスター』のあらすじ・ストーリー
- ホテルでの生活
- 共通点を探す
- 森での生活
- 『ロブスター』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- デヴィッド(演:コリン・ファレル/COLIN FARRELL)
- ホテルの独身者
- 足の悪い男/ジョン(演:ベン・ウィショー/BEN WHISHAW)
- 滑舌の悪い男/ロバート(演:ジョン・C・ライリー/JOHN C REILLY)
- 心のない女(演:アンゲリキ・パプーリャ/ANGELIKI PAPOULIA)
- 鼻血の出やすい女(演:ジェシカ・バーデン/JESSICA BARDEN)
- ビスケット好きの女(演:アシュレー・ジェンセン/ASHLEY JENSEN)
- 鼻血の出やすい女の親友(演:エマ・オシェイ/EMMA O’SHEA)
- 森の独身者
- 近視の女(演:レイチェル・ワイズ/RACHEL WWISZ)
- 独身者たちのリーダー(演:レア・セドゥ/LEA SEYDOUX)
- 独身者のスイマー(マイケル・スマイリー/MICHAEL SMILEY)
- ホテルの従業員
- ホテルの支配人(演:オリビア・コールマン/OLIVIA COLMAN)
- ホテルの支配人のパートナー(演:ガリー・マウンテーヌ/GARRY MOUNTAINE)
- メイド(演:アリアーヌ・ラベド/ARIANE LABED)
- 射撃場のトレーナー(演:イーウェン・マッキントッシュ/Ewen MacIntosh)
- その他
- 医師(演:ロジャー・アシュトン=グリフィス/Roger Ashton-Griffiths)
- 犬/兄のボブ
- 『ロブスター』の用語
- ルール
- 街のルール
- ホテルのルール
- 森のルール
- 『ロブスター』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- デヴィッドと“心のない女”のカップル成立のシーン
- メイドと”リーダー”が取引きをしているシーン
- デヴィットがステーキナイフを持ってトイレへ向かうラストシーン
- 『ロブスター』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- コリン・ファレルは役作りで20㎏体重増
- 主演のデヴィッド役はジェイソン・クラークだった
- ロバを撃つ女は美術監督
- 犬のボブはパルム・ドッグ賞審査員賞を受賞
- 森のリーダーの両親役はミュージシャン
- ホテルはパークナシラ・リゾート・アンドスパ
- 『ロブスター』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18, No.1」より第2楽章
- 挿入歌:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ「「弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 作品110」より第4楽章
- 挿入歌:グリーナウェイ&クック「Something’s Gotten Hold of My Heart」
- 挿入歌:ダナエ「Apo mesa pethamenos」
- 挿入歌:ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ「Where the Wild Roses Grow」
- 挿入歌:ナルシソ・イエペス「愛のロマンス」
- エンドロール:ソフィア・ローレン「Ti ein’ afto pou to lene agapi」