リリーのすべて(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『リリーのすべて』とは、世界で初めて性別適合手術を受けた、リリー・エルベの実話を元に描いたヒューマン・ドラマ。2015年にアメリカ、イギリス、ドイツで製作された合作映画である。風景画家である主人公はある日、肖像画家の妻に頼まれ女性モデルの代役を引き受ける。そのことがきっかけで、自分の中に女性の存在があることに気付き始める。悩み苦しむ夫の変化に困惑しながらも、妻のゲルダは夫の本質を尊重し、理解を深めて行く。概念を超えた夫婦の絆と美しき愛の物語。
『リリーのすべて』の概要
『リリーのすべて』とは、2015年にアメリカ、イギリス、ドイツで製作された合作映画。1930年代に、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話を元に描いたヒューマン・ドラマである。
風景画家のアイナーは、肖像画家の妻ゲルダと幸せな日々を送っていた。
ある日ゲルダから女性モデルの代役を頼まれたアイナーは、ストッキングを身に着けた瞬間不思議な高揚感に包まれる。
そのことがきっかけでアイナーは、自分の内側に女性の存在があることを自覚するのだった。
リリーという女性として振る舞うアイナーの変化にゲルダは戸惑うが、やがて理解を示していく。思い悩むアイナーを支え、受け入れることを選ぶのだった。
自分の性に違和感を持つようになり、アイナーは性医学を学び始める。そんなアイナーをゲルダは献身的に支え、応援していた。
人間の本質を尊重し、すべてを包み込むゲルダの深い愛情が描かれている。
主人公のアイナーを『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン、妻のゲルダを『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のアリシア・ヴィキャンデルが演じている。
監督は、第83回アカデミー賞で作品賞、監督賞を受賞した『英国王のスピーチ』のトム・フーパーが担当している。
本作でアイナーを演じたエディ・レッドメインは第88回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされ、ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルは、助演女優賞を受賞した。
『リリーのすべて』のあらすじ・ストーリー
リリーの存在
1962年、デンマークのコペンハーゲンに住むアイナー・ヴェイナーは、風景画家として活躍していた。
アイナーの絵は多くの人から称賛を受け、芸術家として成功を収める。
アイナーの妻であるゲルダも肖像画家であり、2人は幸せな結婚生活を送っていた。しかしゲルダの方は画商に売り込みに行くも、「売れるとは思えない」と批判されてしまう。
そんなある日、ゲルダは新しい作品に取り掛かっていたが、モデルを務める予定だった友人のウラにキャンセルされてしまう。
ゲルダは悩んだ末、アイナーに絵のモデルの代役を頼んだ。断りきれなかったアイナーはモデルを引き受ける。そしてストッキングに脚を通した瞬間、アイナーは言いようのない高揚感に包まれるのだった。
ある日、ゲルダは舞踏会に誘われる。自分は行かないと断るアイナーに、女装して舞踏会へ行かないかとゲルダは提案した。
そしてアイナーにメイクを施し、女性らしい歩き方や仕草などを教える。名前はリリー・エルベ。アイナー・ヴェイナーの従妹として舞踏会へ向かったのだった。
女装をしてリリーに成り切っているアイナーは美しく、会場の中で目立っていた。するとアイナーは、ヘンリク・サンダールという男性から声をかけられる。サンダールに人がいない所へ連れて行かれ、アイナーはキスをされる。するとアイナーは鼻血を出してしまい、混乱してしまう。
その様子を目撃していたゲルダはアイナーを連れ出し、2人は急いで家へと帰って行った。
翌日、アイナーはいつものスーツ姿に戻り、「昨日は帰りが遅かったね。リリーは楽しんでた?」と笑顔でゲルダに尋ねる。
ゲルダは上手く答えられず「もうリリーは現れない方がいいわ」と、動揺を隠しながら答えた。
しかし、それからというものアイナーは女装をやめられなくなっていた。
ゲルダの想い
リリーとして過ごす比重が大きくなっていくアイナーは、サンダールの家に通うようになる。そんなある日、アイナーはサンダールに自分の正体を知られていたことを知る。アイナーはショックを受け、慌ててサンダールの家を飛び出した。
女装姿のまま帰って来たアイナーを見て驚くゲルダに、アイナーはすべてを打ち明けた。
サンダールと会っていたこと。幼い頃、ハンスという友人とキスをしたことがあること。それでも「僕は君を愛している」と、アイナーはゲルダに伝える。ゲルダは悲痛な思いでいた。話していく内に気分が悪くなり倒れ込んでしまったアイナーを、ゲルダは病院へ連れて行った。
病院で検査を受けるアイナーは、医者にリリーの存在が間違いであるかのように言われたことに深く傷付いていた。そんなアイナーの気持ちを察し、ゲルダはそっとアイナーを抱きしめる。
後日届いた診断結果には、性的倒錯と記されていた。
その頃、女装したアイナーを描いたゲルダの作品が好評を得て、パリで個展を開かないかという話が舞い込んで来ていた。ゲルダはアイナーを連れてパリへ向かう。
この頃には、アイナーはもうリリーから抜け出せなくなり、絵を描くことも出来なくなっていた。
ある日ゲルダは、ハンス・アクスギルという男性に会いに行く。ハンスはアイナーの幼馴染だった。子供時代の友人に会わせることで、アイナーがまた絵を描いてくれるようになるのではないかと期待していたのだった。
3人で会う約束を取り付けるゲルダ。ゲルダとハンスは外で食事をした後、アイナーの待つ家へ向かう。すると、家の中にはリリーがいた。ゲルダは驚き、ハンスにアイナーの従妹だと紹介する。アイナーだと分かったハンスは、戸惑いながらも話を合わせていた。
リリーになったアイナーは、生き生きとた表情でハンスと会話をしていた。しかし結婚や子供のことなど核心を突く話になると言葉に詰まってしまい、リリーは席を外す。
状況を理解したハンスは「力になるよ」とゲルダに告げた。
それからアイナーは、リリーとして日々の生活を送っていた。ゲルダはそんなリリーの絵を描き続けるのだった。
ゲルダの描くリリーの絵はパリでも受け入れられ、肖像画家として成功を収めていた。
大盛況のゲルダの個展に来ていたハンスは、ゲルダを食事に誘う。ハンスはゲルダに好意を寄せていた。
ゲルダは「私はアイナーの妻よ」と言い、ハンスの誘いを断る。そして急いで家へ帰って行った。
帰宅したゲルダは「アイナーに会いたい。呼び戻して。彼が必要なの」と涙ながらにリリーに訴えるが、リリーはもう元には戻れないと言う。悲しみに打ちひしがれたゲルダは家を出て、思わずハンスの元へ向かって行った。
アイナーはゲルダを心から愛していることに変わりはなかった。それなのに、ゲルダの望みを叶えてあげられないことにもがき苦しんでいたのだった。
リリーではなくアイナーとして、ハンスに会うことがようやく出来たアイナーは、抱えていた苦しみを吐露する。アイナーはハンスに、「毎朝、”今日こそ一日中アイナーでいよう”と誓う。でももう彼は遠い」と話した。ハンスはアイナーの力になりたかった。
それから様々な医者と会い検査を受けていくアイナーは、精神分裂症と診断されていた。
するとゲルダが最後にもう1人とだけ会ってほしいと言って、2人でその医者の元を訪れる。ヴァルネクロスという医者は、自分は女性なのだと話すアイナーに対し、「あなたは正しい」と言った。そして性転換手術を提案する。しかしその手術は、まだ一度も行われたことがない未知の領域だったのだ。
アイナーの覚悟を聞き、「明日の昼ドレスデンへ」とヴァルネクロスは言った。
リリーとの別れ
手術を決意したアイナーを、ゲルダとハンスが見送る。
「一緒に行かせてほしい」と言うゲルダにアイナーは、「それはダメだ。君はアイナーを愛してる。彼を消しに行くんだ」と言って断った。するとゲルダは、次に会う時は女性になっているであろうアイナーに自分のスカーフを渡す。2人は互いの気持ちを慮った。そして、それぞれの道を歩み始めたのだった。
手術を終えたリリーの元に、ゲルダがやって来た。リリーは、2人で暮らしていたデンマークの家に帰ろうと言った。そしてデンマークに戻ったリリーはデパートガールとして新たな人生を歩み出す。サンダールとも再会し、リリーとして新しい毎日を過ごしていた。しかしそうして行くうちにリリーはもっと女性らしくなりたい、本物の女性に近付きたいという願望を強く持ち始める。
2回目の手術は、感染症を引き起こしたりなど様々なリスクを伴う。しかし、リリーは再び手術を受けると決断し、ゲルダについて来てほしいと頼んだ。ゲルダはリリーの気持ちを尊重しながらも、心配でたまらなかった。
ドレスデンへ向かうリリーとゲルダ。手術の前日リリーは不安と希望がないまぜになったのか、溢れ出る涙を抑えられず泣き崩れるのだった。
2回目の手術を終えたリリーは、出血が激しく高熱を出し、かなり危険な状態だった。ゲルダは一晩中看病をする。ハンスも駆けつけて来ていた。
翌日目を覚ましたリリーは、衰弱しながらも「やっと本当の自分になれた」と嬉しそうに微笑んだ。
「外へ出たい」と言うリリーを連れて、病院の外へ出るリリーとゲルダ。ゲルダが「リリー」と呼びかけると、リリーは幸せそうな表情を浮かべ静かに息を引き取った。
リリーの死後、ゲルダとハンスはデンマークにあるアイナーの生まれ故郷に来ていた。
リリーのためにと渡したスカーフが、風に乗って空を舞って行く。追いかけようとしたハンスにゲルダは「飛ばせてあげて」と引き止める。ゲルダは微笑みながら涙を浮かべ、空を舞うスカーフを見送った。
『リリーのすべて』の登場人物・キャラクター
主人公
アイナー・ヴェイナー/リリー・エルベ(演:エディ・レッドメイン)
日本語吹替:福田賢二
風景画家として活躍する。肖像画家である妻ゲルダと充実した日々を送っていた。
ある日ゲルダに頼まれ、女性モデルの代役を引き受ける。そのことがきっかけとなり内側に潜んでいた女性の存在を呼び起こされ、性自認が女性であることに気付く。
リリーとして過ごす比重が大きくなって行くにつれ自分の心は女性なのだと強く認識するが、医者には精神分裂症と診断されてしまう。
ゲルダを心から愛していたが、「アイナーに会いたい」と言うゲルダの望みを叶えてあげられないことに苦しんでいた。
ヴァルネクロスという医師に会い、世界で初めて性別適合手術を受けることとなる。2回目に受けた手術で感染症にかかってしまい息を引き取るが、「やっと本当の自分になれた」と幸せそうに微笑んでいた。
主要人物
ゲルダ・ヴェイナー(演:アリシア・ヴィキャンデル)
日本語吹替:うえだ星子
アイナーの妻で肖像画家。画商に売り込みに行くも、「売れるとは思えない」と批判される。風景画家として活躍するアイナーに焦りと劣等感を抱いていた。
ある日、女装したアイナーを描いた絵を持って行くと画商から評価され、パリで個展を開かないかという話が舞い込んで来る。
その頃からアイナーはリリーとして生きることを望んでおり、もう夫は戻って来ないのだと悲痛な思いでいた。しかし次第に理解を深め、アイナーを献身的に支えて行く。
相手の本質を尊重する愛情に満ちた女性。
ハンス・アクスギル(演:マティアス・スーナールツ)
日本語吹替:津田健次郎
アイナーの幼馴染み。幼い頃アイナーにふざけてキスをしたことがある。その頃からリリーはいたのだと後にアイナーは話していた。
パリで個展を開いたゲルダと会い、久しぶりに再会したアイナーはリリーになっていた。アイナーとゲルダの状況を知り、力になりたいと話す。
アイナーの死後、ゲルダと共にアイナーの生まれ故郷を訪れていた。
その他の登場人物
ヘンリク・サンダール(演:ベン・ウィショー)
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目次 - Contents
- 『リリーのすべて』の概要
- 『リリーのすべて』のあらすじ・ストーリー
- リリーの存在
- ゲルダの想い
- リリーとの別れ
- 『リリーのすべて』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- アイナー・ヴェイナー/リリー・エルベ(演:エディ・レッドメイン)
- 主要人物
- ゲルダ・ヴェイナー(演:アリシア・ヴィキャンデル)
- ハンス・アクスギル(演:マティアス・スーナールツ)
- その他の登場人物
- ヘンリク・サンダール(演:ベン・ウィショー)
- ウラ(演:アンバー・ハード)
- ヴァルネクロス(演:セバスチャン・コッホ)
- エルサ(演:エメラルド・フェネル)
- ラスムッセン(演:エイドリアン・シラー)
- 『リリーのすべて』の用語
- 性適合手術
- スカーフ
- 『リリーのすべて』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- リリーの存在に気付いたシーン
- アイナー「リリーが傷ついた」
- ハンス「友人はごくわずかだが、君はその”2人”だ」
- 2回目の手術後
- 『リリーのすべて』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ゲルダの作品
- エディ・レッドメインの役作り
- 『リリーのすべて』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Alexandre Desplat『The Danish Girl』
- ED(エンディング):Alexandre Desplat『Lili's Dream』
- 挿入歌:Alexandre Desplat『Einar Returns Home』
- 挿入歌:Alexandre Desplat『To Dresden』
- 挿入歌:Alexandre Desplat『Lili's Death』