長ぐつをはいたネコと9つの命(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『長ぐつをはいたネコと9つの命』とは、2022年にアメリカで公開されたコンピュータアニメーション・アドベンチャー・コメディ映画。日本では2023年3月に公開された。『シュレック』シリーズのスピンオフ作品で、主人公は長ぐつをはいたネコ/プス。前作『長ぐつをはいたネコ』から10年以上を経た続編だが、映画批評家の評価は概ね高評価である。
長ぐつをはいたネコは、9つ持つ命の内8つを失った。そのため引退を決意。しかし何でも願いを叶えてくれる「願い星」の存在を知り、命を取り戻すための冒険に出るのだった。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』の概要

『長ぐつをはいたネコと9つの命』とは、2022年にアメリカで公開されたコンピュータアニメーション・アドベンチャー・コメディ映画。日本では2023年3月17日に公開された。『シュレック』シリーズのスピンオフ作品で、主人公は長ぐつをはいたネコ/プス。前作『長ぐつをはいたネコ』から10年以上を経た続編映画にも関わらず、映画批評家の評価は概ね高評価。製作はドリームワークス・アニメーション、配給はユニバーサル・ピクチャーズである。絵本の挿絵のような作品に仕上げるため、ドリームワークス・アニメーションは新たなテクノロジーを取り入れ、絵画的なデザインに力を入れた。結果、『シュレック』とは異なるおとぎ話のような世界が表現されている。日本語吹き替え版には、俳優の山本耕史や土屋アンナ、中川翔子、人気声優の津田健次郎などが担当。豪華キャスト陣が話題となった。

主人公の長ぐつをはいたネコ/プスは、冒険の中で9つ持つ命の内、8つを失った。後1度死ねば、本当に死んでしまう。長ぐつをはいたネコがその事実を受け入れられないでいると、目の前に死神・ウルフが現れた。圧倒的なウルフの力に敗北し、目の前に迫る死の恐怖から長ぐつをはいたネコは逃げ出す。引退を決意して、ネコのシェルターでたくさんのネコと余生を送ることにする。その後、何でも願いを叶えてくれる「願い星」の存在を知った長ぐつをはいたネコは、命を取り戻すため、シェルターで出会ったセラピードッグを目指すワンコとともに冒険に出る。途中、元恋人のキティ・フワフワーテと再会し、長ぐつをはいたネコは3人で「願い星」を探すのだった。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』のあらすじ・ストーリー

残り1つの命

『シュレック』の舞台となった遠い遠い国から離れた異国の地。主人公の長ぐつをはいたネコ/プスは、人々から「レジェンド」、「英雄」と様々な称賛を受けていた。ネコには9つの命があるという伝説があり、長ぐつをはいたネコもまた9つの命を持っていたのだ。それもあって長ぐつをはいたネコは無茶な冒険もしてきた。するといつの間にか、長ぐつをはいたネコの命は残り1つになっていた。とある町の医者にそのことを告げられた長ぐつをはいたネコ。医者は長ぐつをはいたネコに引退を勧め、ママ・ルナが経営しているネコシェルターに身を寄せるように言う。しかし長ぐつをはいたネコはその現実を受け入れられなかった。

長ぐつをはいたネコが一人、バーで飲みながら医者から言われたことを考えていると、いつの間にか隣の席にフードを深くかぶった赤い目の狼が座っていた。その狼――ウルフは、賞金稼ぎ、死神だと名乗り、いきなり長ぐつをはいたネコに襲いかかる。長ぐつをはいたネコは、剣で応戦した。最初は自信ありげに戦っていた長ぐつをはいたネコだが、ウルフの実力は圧倒的で、次第に追い詰められていく。長ぐつをはいたネコの脳裏には、今までの8つ命で繰り広げてきたは、冒険の日々が走馬灯のように駆け抜ける。そしてウルフに敵わないと、心が折れてしまった長ぐつをはいたネコは、剣を置いてウルフから逃げ出すのだった。

レジェンド・長ぐつをはいたネコの引退

ウルフから逃げ出した長ぐつをはいたネコは、医者に勧められたママ・ルナのネコシェルターに向かう。トレードマークの羽飾りがついた帽子と長ぐつを土に埋めて墓をつくり、”レジェンド”だった自分に別れを告げる。そして普通のネコ達に囲まれて、隠居暮らしを始めた。ヒゲはボーボーに伸び、冒険をしていた頃の面影はない。そんなある日、長靴をはいたネコは、ネコのフリをしてエサを食べに来ている一匹の犬に出会う。犬は自分に名前がないとのことで、長ぐつをはいたネコはその犬をワンコと呼ぶことにした。ワンコはセラピードッグを目指しているなど、自分のことを語る。長ぐつをはいたネコはワンコにつきまとわれてうんざりしていた。

いつものように長ぐつをはいたネコとワンコがエサを食べていると、ママ・ルナのネコシェルターがゴルディ・ロックス率いるベアー一家の襲撃を受けた。ゴルディ達は長ぐつをはいたネコを探しており、長ぐつをはいたネコの臭いを頼りにシェルターにやってきたのだ。しかしゴルディ達は、庭にあった長ぐつをはいたネコの墓を見て、長ぐつをはいたネコを探すのを諦める。ゴルディ達は、何でも願いを叶えてくれるという「願い星」の場所を記した地図を長ぐつをはいたネコに奪ってきてほしいと依頼をする予定だった。地図を持っているのは、犯罪組織のボスであるビッグ・ジャック・ホーナーだ。危険な相手だが、長ぐつをはいたネコは、「願い星」を手に入れて再び9つの命を手に入れるために、墓からトレードマークの羽飾りがついた帽子を掘り出し、冒険に出た。それにワンコも勝手についていく。そうして長ぐつをはいたネコとワンコは、ビッグ・ジャック・ホーナーのパイ工場へと辿り着いた。

願い星を求めて

ビッグ・ジャック・ホーナーは、様々な魔法の道具をコレクションしていた。世界中の魔法道具を独り占めするために、「願い星」を探していたのだ。長ぐつをはいたネコは、ビッグ・ジャック・ホーナーの執務室に潜入し、「願い星」の地図に手をかける。そこには元恋人のキティ・フワフワーテもいた。キティもまた叶えたい願いがあり、「願い星」の地図を狙っていたのだ。2匹は地図に手をかけたまま言い争いをする。そこへ地図を狙っていたベアー一家も乱入して、場は混沌とした。結果、長ぐつをはいたネコとキティが不本意ながら協力して地図を手に入れ、ワンコが手綱を握る馬車に乗って逃走することに成功した。

地図に示された通り、長ぐつをはいたネコ達は、暗闇の森に辿り着いた。暗闇の森は、地図を開いたものに合わせて地形を変える魔法の森だった。長ぐつをはいたネコやキティが地図を開くと、過酷な地形に変化したが、ワンコが地図を開くと穏やかなピクニックコースのような地形に変形する。ワンコの道が一番進みやすいため、地図はワンコが持って歩くことになった。長ぐつをはいたネコ達が順調に歩みを進める中、後ろからはベアー一家やビッグ・ジャック・ホーナーが追いかけてくる。長ぐつをはいたネコ達は、地図を奪われたり、奪い返したりしながら目的地を目指した。次第に長ぐつをはいたネコとキティの間にあった確執も解かれ、ワンコとの友情も深くなっていく。ワンコは生まれて初めてできた友人である長ぐつをはいたネコとキティの3人を「チーム友情」という名で呼ぶ。それはとてもダサくて、長ぐつをはいたネコとキティは笑った。

最後の決闘

ゴルディやビッグ・ジャック・ホーナーが迫る中、キティは長ぐつをはいたネコに「願い星」の地図を託す。長ぐつをはいたネコが地図を持って「願い星」を目指していると、そこに死神・ウルフがまた現れた。ウルフを見た途端に長ぐつをはいたネコは総毛立つ。そして合流したキティとワンコを置いて一目散に逃げ出してしまった。そんな長ぐつをはいたネコを見たキティはまた裏切られたと落胆した。

長ぐつをはいたネコは、「願い星」のある場所に辿り着く。そしてそこで死神・ウルフと最終決戦にもつれ込んだ。ウルフは最初に長ぐつをはいたネコと出会った時に彼が残して逃げた剣を取り出して再戦を申し込む。長ぐつをはいたネコはピンチに陥り、再び過去の記憶が走馬灯のように駆け抜ける。しかし駆け抜けた思い出は、8つの命でしてきた冒険ではなく、残り最後の命でしてきた、キティやワンコとの冒険の日々だった。長ぐつをはいたネコは、この残りの命で過ごした時間がいかに大切だったかを知る。そしてウルフとの決闘に勝利した。ウルフも自分が倒したかったのはあくまで命の重みを知らない傲慢な長ぐつをはいたネコであり、命の尊さに気づいた今の長ぐつをはいたネコには興味がないと言う。ウルフは、長ぐつをはいたネコの最期の時に再びやってくると言い残し去っていった。

ウルフが去ったのも束の間、今度はゴルディやビッグ・ジャック・ホーナーとの最後の勝負に突入する。ゴルディは「願い星」に願いをする寸前までこぎつけたが、義弟のベビー・ベアの命の危機に願うことを放棄。ゴルディは今の家族が何よりも大切なのだと気がついた。その後、長ぐつをはいたネコ、キティ、ワンコ、ゴルディ、ベアー一家は、ビッグ・ジャック・ホーナーに願いをさせないために戦う。そして地図を燃やしてビッグ・ジャック・ホーナーの願いを阻止することに成功した。

長ぐつをはいたネコの命は、残り最後の1つのまま。キティとワンコと共に「チーム友情」という名前であらためて指名手配され、古い友人に会うために遠い遠い国を目指すのだった。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』の登場人物・キャラクター

主要人物

長ぐつをはいたネコ/プス

CV:アントニオ・バンデラス
日本語吹き替え版:山本耕史

大きな羽飾りがついた帽子、マント、長ぐつがトレードマークのネコ。剣の腕は超一流。「猫に九生あり」という言葉通り、9つの命を持っている(「猫に九生あり」は本来、「なかなか死なない」とか「しぶとい」といった意味合いで使われる)。無茶で激しい冒険を繰り広げ、その中でお尋ね者になってしまう。権力者からは煙たがられているが、民衆からは「レジェンド」、「英雄」などと呼ばれて崇められていた。

冒険の中で9つの内、8つの命を使い切り、残り1つになってしまう。一度は引退するが、何でも叶えてくれる「願い星」に命のストックを増やしてもらうために、再び冒険に出る。

キティ・フワフワーテ

CV:サルマ・ハエック
日本語吹き替え版:土屋アンナ

長ぐつをはいたネコ/プスの元恋人。前作『長ぐつをはいたネコ』にも登場していた。長ぐつをはいたネコと結婚する予定だったが、長ぐつをはいたネコが来なかったことから、酷く裏切られたと感じている。ただその裏で、長ぐつをはいたネコは一番好きなもの”自分(長ぐつをはいたネコ)”に敵わないと思い、自分も式場には行かなかったと作中で言っている。信頼できるたった一人が欲しいと「願い星」に願うために、「願い星」を求めた。

ワンコ

CV:ハーベイ・ギーエン
日本語吹き替え版:小関裕太

ネコのふりをしてママ・ルナのネコシェルターに潜り込んでいた犬。元は飼い犬だったが、捨てられた。しかし本人は飼い主とかくれんぼをしていると思っている。実際は靴下に石と一緒に入れられて川に放り込まれたというヘビーな経験をしているが、自分が未だ見つかっていないと喜んでいる。ピュアで優しいが、まれに毒舌。セラピードッグになるという夢を持つ。

ベアー一家

ゴルディ・ロックス

yuzu_yugu0819
yuzu_yugu0819
@yuzu_yugu0819

Related Articles関連記事

女王陛下のお気に入り(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

女王陛下のお気に入り(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『女王陛下のお気に入り』とは、18世紀を舞台に、宮廷で女王の寵愛を奪い合う女性2人の攻防を描いた実話に基づく歴史コメディ映画である。本作は『ロブスター』で鬼才な才能を持つ、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めた。第91回アカデミー賞では最多9部門10ノミネートを獲得し、オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞している。気まぐれな女王アンに代わって絶対的権力を握る側近のサラと、貴族の地位に返り咲く陰謀を企てるアビゲイルの、愛憎に満ちた人間ドラマが繰り広げられる。

Read Article

シュレック(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シュレック(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シュレック』は、2001年に公開されたアメリカのフルCGのアニメーション映画である。ジャンルはファンタジー、アドベンチャー、コメディに分類される。公開年にはアカデミー長編アニメ賞を受賞した。大人向けに制作された作品で、ユニークなセリフが数多く盛り込まれている所が魅力の1つである。 ある日、シュレックという怪物が人里離れた沼で平凡に暮らしている所に、おとぎ話の主人公達が押し寄せてきた。自分が再び平凡に暮らせるよう、ロバのドンキーと共にフィオナ姫を探す旅に出たのであった。

Read Article

ファーザー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ファーザー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ファーザー』とは、2012年に発表されたゼレールの戯曲『Le Père 父』を基にした、2020年イギリス・フランス・アメリカのヒューマンドラマ映画である。一人暮らしをしている81歳の父が認知症によってだんだんと老いてゆく姿を名優アンソニー・ホプキンスが演じ、父を見守る献身的な娘をオリヴィア・コールマンが熱演。娘の夫や介護人の判別がつかなくなり、記憶と理解力が衰える父を娘の目線で描かれている。老いとはなにか、親子の深い関係を訴える感動作。

Read Article

シュレック3(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シュレック3(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シュレック3』は、2007年5月18日に公開されたアメリカ合衆国で製作されたファンタジー映画、アドベンチャー映画、コメディ映画である。フルCGで作られたアニメーション映画である。2008年にピープルズ・チョイス・アワード ファミリー映画賞、キッズ・チョイス・アワード アニメ映画声優賞を受賞している。おとぎ話の悪役達の意外な一面が見所である。ハロルド国王が亡くなり、遠い遠い国の王位を決めなければならなくなった。正しき後継者に王位を引き継ぐ為に、シュレックは仲間と共に立ち向かう。

Read Article

シュレック2(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シュレック2(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シュレック2』は、2004年のアメリカ合衆国のファンタジー、アドベンチャー、コメディ映画。2001年に公開された『シュレック』の続編。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、アニー賞にノミネートされたが、受賞は逃す結果となった。 本作で新しく登場する長ぐつをはいたネコの、殺し屋モードと甘えモードのなんとも言えないギャップが、本作の魅力の1つである。 幸せな結婚生活を送っていたシュレックとフィオナ姫は遠い遠い国から結婚を祝う舞踏会の招待状が届いた。そこで2人は、様々な困難に立ち向かう事となる。

Read Article

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』とは、1868年出版のルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説『若草物語』が映画化されたもの。2019年12月に全米、2020年6月に日本公開。監督のグレタ・ガーウィグが脚本も担当。今作に挑むに当たってガーウィグ監督は、著者であるオルコットが「本当は何を言いたかったのか」という命題を深く掘り下げることに焦点を当てた。古来、女性が置かれてきた状況を顕在化することで、自分らしく生きたいと願う現代の女性へのオマージュに昇華させている。

Read Article

長ぐつをはいたネコ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

長ぐつをはいたネコ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『長ぐつをはいたネコ』は、2011年に公開されたドリームワークス・アニメーション製作によるコンピュータアニメーション映画である。ジャンルはアドベンチャー、アクション、コメディ、ファンタジー映画に分類される。長ぐつをはいたネコとキティの真剣さの中に面白さが混ぜ込まれているダンス対決は魅力の1つである。長ぐつをはいたネコは幼少期にハンプティ・アレクサンダー・ダンプティと魔法の豆を探していた。中々見つからない為もう諦めていたが、魔法の豆が実際に存在する事を知る。そして、魔法の種を探す旅に出たのだった。

Read Article

シュレック フォーエバー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シュレック フォーエバー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シュレック フォーエバー』は、2010年に公開されたアメリカ合衆国でフルCGで制作された子供向けコメディ映画。『シュレック』シリーズ最後の作品であり、初の3D映画となっている。ランプルスティルスキンと契約を交わし、違う世界に飛ばされたシュレックは、24時間以内に運命の人とキスをしなければ永遠に消えてしまう事になってしまった。元の世界に戻る為、フィオナ姫を探す旅に出る。シュレックのいた世界と飛ばされた先の世界では、キャラクター達の性格も異なっており、今までの作品とは違った楽しさがある。

Read Article

HEARTSTOPPER ハートストッパー(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HEARTSTOPPER ハートストッパー(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『HEARTSTOPPER ハートストッパー』とはイギリスのラブロマンスドラマである。原作はアリス・オズマンによるウェブコミックで2022年にNetflixで配信が開始された。LGBTQ+をテーマにしており、様々なセクシュアリティのキャラクターが登場。それぞれの悩みを抱えた彼らの日常を描いている。高校生のチャーリーことチャールズ・スプリングは、ある日ニックと呼ばれるラグビー部の人気者ニコラス・ネルソンと出会い、かけがえのない友人になる。次第に友情は恋心へと変化してしていくのだった。

Read Article

NEW
ロブスター(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ロブスター(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。

Read Article

『シュレック』「常識」や「お約束」をぶち壊す爽快感

『シュレック』「常識」や「お約束」をぶち壊す爽快感

「ドリームワークス」制作のアニメ、『シュレック』。元々は絵本なんですが、内容を膨らませ、しかも皮肉をてんこ盛りにして主役のシュレックに関西弁を喋らせるなど、「突き抜けた」感があります。爽快さを覚えるほどに「絵本」や「物語」のお約束、常識をぶち破ってくれたり、パロディしてくれたり。もうどこまでも行っちゃって!といった感じです。

Read Article

映画『シュレック』の制作元はディズニーじゃなかった!多くの人に間違われる理由

映画『シュレック』の制作元はディズニーじゃなかった!多くの人に間違われる理由

ビデオ・DVDなどのレンタル店でもなぜかディズニーコーナーに陳列してあるアニメーション映画『シュレック』。しかし、制作会社はハッキリと「ドリームワークス」と書いてあり、実は「ディズニー映画」ではありません。なぜシュレックがこんなにもディズニーを感じさせるのか。そこにはある大人の事情があったからなのです。

Read Article

目次 - Contents