ロブスター（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。
最強のハンターで、狩りの成績は捕獲数192人。女性の記録保持者である。誰が話しかけても基本的に応じない。
心がないことを共通点として、デヴィッドとカップルが成立してダブルルームで過ごすが、セックスでも無表情であった。
デヴィッドの兄（犬）をジワジワ蹴りながら殺す。
部屋番号は、290号室。
鼻血の出やすい女（演：ジェシカ・バーデン／JESSICA BARDEN）
常に鼻血を出している。デヴィッドとダンスをしていて、デヴィッドのシャツに鼻血をつけてしまう。血を落とす方法を3つ教える（1、冷水でゆすいでから海水でこする。2、アンモニアに浸してからコットンを使う。3、小麦と水を混ぜてペーストにする）。
プールで泳いでいるときにジョンに話しかけられ、鼻血が出やすいという共通点で、カップルが成立する。
ビスケット好きの女（演：アシュレー・ジェンセン／ASHLEY JENSEN）
狩りでの捕獲数がゼロが続き、焦っている。狩りに行くバスの中で、隣に座るデヴィッドに話しかけるが、冷たくあしらわれていた。ホテルの部屋から身投げをするが、2階からの身投げであったため死ぬことはできず、泣き叫んでいた。
部屋番号は、180号室。
鼻血の出やすい女の親友（演：エマ・オシェイ／EMMA O’SHEA）
きれいな金髪を自慢している。“鼻血の出やすい女”の横にいることが多い。巨乳でうらやましがられていたが、ホテルでは誰とも共通点が見つかられず、きれいなタテガミのポニーに変身する。
ホテル滞在の最後の日、すでにカップル成立していた友人の“鼻血の出やすい女”から手紙を読んでもらうが、彼女をビンタした。最後の夜は、映画『スタンド・バイ・ミー』を見て過ごした。
森の独身者
近視の女（演：レイチェル・ワイズ／RACHEL WWISZ）
森の中で、狩りから逃れるための訓練をしているときに、デヴィッドと出会う。その後、デヴィッドがロバートに撃たれそうになっているところを助ける。お互い近視であることもあり、デヴィッドと相思相愛になる。
恋愛をしてはいけない森のルールをやぶってしまい、罰として失明させられる。
この物語の語り手（ナレーション）でもある。
独身者たちのリーダー（演：レア・セドゥ／LEA SEYDOUX）
森の独身者たちのリーダーである。恋愛禁止のルールには厳しい。
街に出るときは、“スイマー”とカップルのフリをしている。街に住んでいる両親には定期的に会っている。
独身者のスイマー（マイケル・スマイリー／MICHAEL SMILEY）
森に逃げてきたデヴィッドを見つけて、リーダーに会わせる。街に出るときは、リーダーとカップルのフリをしている。
“近視の女”にうさぎをプレゼントしたことをきっかけに、デヴィッドに近視であることを疑われるが、近視ではなかった。
ホテルの従業員
ホテルの支配人（演：オリビア・コールマン／OLIVIA COLMAN）
ホテルの支配人である。ホテルのルールを説明する。
部屋番号は、306号室。ダブルルームでパートナーと一緒にいる。”森の独身者たちのリーダー”に襲われるのはこの部屋である。ロープでしばられ、パートナーに銃で狙われる。
2人の共通点はいい声をしていること。プロムの時間も2人で歌っている。
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目次 - Contents
- 『ロブスター』の概要
- 『ロブスター』のあらすじ・ストーリー
- ホテルでの生活
- 共通点を探す
- 森での生活
- 『ロブスター』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- デヴィッド（演：コリン・ファレル／COLIN FARRELL）
- ホテルの独身者
- 足の悪い男／ジョン（演：ベン・ウィショー／BEN WHISHAW）
- 滑舌の悪い男／ロバート（演：ジョン・C・ライリー／JOHN C REILLY）
- 心のない女（演：アンゲリキ・パプーリャ／ANGELIKI PAPOULIA）
- 鼻血の出やすい女（演：ジェシカ・バーデン／JESSICA BARDEN）
- ビスケット好きの女（演：アシュレー・ジェンセン／ASHLEY JENSEN）
- 鼻血の出やすい女の親友（演：エマ・オシェイ／EMMA O’SHEA）
- 森の独身者
- 近視の女（演：レイチェル・ワイズ／RACHEL WWISZ）
- 独身者たちのリーダー（演：レア・セドゥ／LEA SEYDOUX）
- 独身者のスイマー（マイケル・スマイリー／MICHAEL SMILEY）
- ホテルの従業員
- ホテルの支配人（演：オリビア・コールマン／OLIVIA COLMAN）
- ホテルの支配人のパートナー（演：ガリー・マウンテーヌ／GARRY MOUNTAINE）
- メイド（演：アリアーヌ・ラベド／ARIANE LABED）
- 射撃場のトレーナー（演：イーウェン・マッキントッシュ／Ewen MacIntosh）
- その他
- 医師（演：ロジャー・アシュトン＝グリフィス／Roger Ashton-Griffiths）
- 犬／兄のボブ
- 『ロブスター』の用語
- ルール
- 街のルール
- ホテルのルール
- 森のルール
- 『ロブスター』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- デヴィッドと“心のない女”のカップル成立のシーン
- メイドと”リーダー”が取引きをしているシーン
- デヴィットがステーキナイフを持ってトイレへ向かうラストシーン
- 『ロブスター』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- コリン・ファレルは役作りで20㎏体重増
- 主演のデヴィッド役はジェイソン・クラークだった
- ロバを撃つ女は美術監督
- 犬のボブはパルム・ドッグ賞審査員賞を受賞
- 森のリーダーの両親役はミュージシャン
- ホテルはパークナシラ・リゾート・アンドスパ
- 『ロブスター』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌：ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18, No.1」より第2楽章
- 挿入歌：ドミートリイ・ショスタコーヴィチ「「弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 作品110」より第4楽章
- 挿入歌：グリーナウェイ&クック「Something’s Gotten Hold of My Heart」
- 挿入歌：ダナエ「Apo mesa pethamenos」
- 挿入歌：ニック・ケイヴ＆ザ・バッド・シーズ「Where the Wild Roses Grow」
- 挿入歌：ナルシソ・イエペス「愛のロマンス」
- エンドロール：ソフィア・ローレン「Ti ein’ afto pou to lene agapi」