伊達真(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

伊達真(だてまこと)は『龍が如くシリーズ』に登場する警視庁組織犯罪対策第四課の刑事である。警察官としての誇りを持った人物で、その誇りのためならば上層部の人間に逆らうことも厭わない。後輩の刑事からは「伝説の名刑事」として慕われている。
初代では100億を巡る事件を追う過程で、「堂島の龍」と呼ばれる桐生一馬と協力関係を築く。一人娘の沙耶との和解を経て桐生のかけがえのない友人となり、以降のシリーズでも相棒として桐生を支え続ける。

黒澤との一件の後、桐生は暴行傷害及び器物破損の罪で逮捕されてしまった。伊達は桐生が出所する日を何度も問い合わせていたが、誰からも連絡がなかった。偶々出所した桐生と出くわした伊達は、桐生と再会を祝った。
その後、伊達は遥がひき逃げされたことを桐生に伝え、自らも事件の捜査にあたる。捜査中も桐生と連絡を取り、彼をサポートした。さらに桐生から、遥の子どもだというハルトの保護を頼まれる。しかしハルトと共に遥の病室にいたところ、陽銘連合会の初代会長である巌見兵三(いわみへいぞう)の息がかかった警官がやってきて、遥とハルトを連れ去っていった。伊達はその際に抵抗したことで撃たれてしまうが、何とか一命を取り留めた。

遥とハルト誘拐の件には「昭和のフィクサー」とされる大道寺稔(だいどうじみのる)が関わっていた。桐生は大道寺やその弟子の政治家と取引をして、自らの死を偽装することに。その交渉の様子を見ていた伊達は「そんな事をすれば遥やハルトに2度と会えなくなる」と咎めるものの、桐生の決意を変えることはできなかった。伊達は桐生の願いを聞き入れ、「桐生の死体を確認した」と皆に伝える役割を負った。

足立や一番にアジトを提供

55歳になった伊達は、かつての先輩である足立からの頼みでニューセレナを貸し出した。足立はかつての荒川組若衆の春日一番(かすがいちばん)と共に、東京都知事の青木遼と戦っていた。伊達は一番の目に桐生と同じものを見出し、「俺の古いダチである、ある男に似ている」と感心した。

桐生との今生の別れ

60歳近くになった伊達は、風間新太郎と由美の墓で桐生と再会を果たした。桐生はがんに蝕まれ、余命いくばくもないという。伊達は桐生のエンディングノート作りに今までに関わってきた人への取次を行った。エンディングノートの最後のページが完成すると桐生から今生の別れを告げられる。

伊達真の関連人物・キャラクター

桐生一馬(きりゅうまずま)

「堂島の龍」や「伝説の龍」、「伝説の極道」と呼ばれるヤクザ。伊達とは桐生が起こしたとされる堂島宗兵殺害事件で知り合う。伊達は他に真犯人がいると考えていたが、桐生は自分がやったと譲らなかった。上層部の意向もあって真犯人探しに固執する伊達は左遷。出所した桐生と再会した時には「お前に関わったせいで人生が狂った」と語るが、その後は娘の沙耶との和解を経てかけがえの友人となった。

澤村遥(さわむらはるか)

澤村由美と神宮京平の娘。彼女が身につけていたペンダントが100億の保管庫のカギとなっていたため、様々な組織からその身柄を狙われてしまう。桐生が保護してからは伊達が彼女を預かることも多いが、敵が現れて誘拐されてしまいがちである。遥が桐生に引き取られた後も伊達は彼女のことを気にかけている。

renote.net

須藤純一(すどうじゅんいち)

警視庁刑事部捜査第一課の課長で階級は警視正。かつての伊達の部下でもある。神宮の圧力を受けた警視庁上層部より伊達の行動を監視するように命令されていたが、最後は伊達と和解を果たしてともに事件解決に尽力する。しかし上層部の命令を無視したために、組織犯罪対策第四課課長へと飛ばされてしまう。『3』では一課に戻ることができたと明らかになる。

足立宏一(あだちこういち)

元神奈川県警刑事。伊達にとっては先輩にあたる人物で「足立先輩」と慕っている。上層部には疎まれがちな伊達だが足立には「頼れる数少ない警察仲間」と思われており、「まこっちゃん」と親しまれている。『7』では神室町に戻ってきた一番や足立に、ニューセレナをアジトとして提供する。

renote.net

伊達真の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「すまねぇ桐生」

シリーズを通じて相棒として桐生を支える伊達。しかしシリーズが長くなったことの弊害か、桐生が伊達を信じて行ったことが裏目に出て新たな問題が発生するパターンが度々発生する。「すまねぇ桐生」とは、その際に伊達が桐生に対して謝罪するセリフである。伊達の謝罪はファンの間では見慣れた光景となり、彼を象徴するセリフとして広まってしまった。初代においては、桐生に預けられた遥が誘拐された時に「すまねえ、遥が……」と謝っている。

娘との和解

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