荒川真澄(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

荒川真澄(あらかわますみ)は『龍が如くシリーズ』に登場する東城会系三次団体「荒川組」の組長。「殺しの荒川組」と称されるほど武闘派極道のトップでありながら仁義に厚い人物で、ただのチンピラだった春日一番を助け彼の人生に大きな影響を与えた。しかしその一番が服役している間に荒川組は関西一円のヤクザを束ねる近江連合の直参団体に。真澄も近江連合の若頭代行を任され、真意を問おうとやってきた一番に銃を向ける。

荒川真澄の概要

荒川真澄(あらかわますみ)は『龍が如くシリーズ』に登場する東城会系三次団体「荒川組」の組長である。荒川組は三次団体の中でも小さな組織だったが、狙った敵は地の果てまで追いかけていく超武闘派であり、「殺しの荒川組」の異名で恐れられていた。真澄はそんな組織のトップに立っていたが、仁義に厚い一面も持ち合わせている。主人公の春日一番(かすがいちばん)がまだただのチンピラだった頃に彼のことを救っており、一番からは「親っさん」と呼び慕われている。
しかし一番が殺人の罪を肩代わりして服役している間に荒川組は東城会を裏切り、関西一円を束ねる近江連合と結託。真澄も組織の内部情報を警視庁に流して東城会を神室町から全面撤退させ、その功績から若頭代行(『龍が如く ONLINE』では若頭)に就任した。出所した一番は真澄に真意を問うために会いに行くが、その真澄から撃たれてしまう。
なお『龍が如く ONLINE』と『龍が如く7 光と闇の行方』では真澄の経歴や裏切りの経緯がやや異なる。

荒川真澄のプロフィール・人物像

年齢:64歳
CV:堀内賢雄(『龍が如く ONLINE』)、中井貴一(『龍が如く7 光と闇の行方』)、村田太志(『龍が如く7 光と闇の行方』の少年期)

真澄は黒いスーツに同じく黒いコートを着た壮年の男性で、黒いハットをかぶることもある。また『龍が如く7 光と闇の行方』では、右頬に幼少期に母親の虐待によってつけられた傷跡がある。『龍が如く7 光と闇の行方』の外見のモデルはCVも務める中井貴一。
性格は冷徹であるが、仁義に厚い一面も持つ。またかなりの切れ者でもあり、手掛かりが少ない状況で父親を殺した犯人を探し当てている。

荒川真澄の能力

演技力

少年の頃に女形として活躍していた真澄は演技力が高い。作中では東城会会長の大吾に承諾を受けたうえで、非情な裏切り者を演じていた。その演技力は見事なもので、事情を知るもの以外から怪しまれることはほぼなかった。

射撃能力

真澄は高い射撃能力を持ち、かつてヒットマンとして活躍していた。一番を撃つ際は長年のヒットマンとしての経験を活かしギリギリ命が助かるよう注意して行った。

荒川真澄の来歴・活躍

『龍が如く ONLINE』

第1部 裏切り

2001年の元旦に、直系組織である蓮岡組の若頭を、荒川組若頭の沢城丈(さわしろじょう)が殺してしまうという事件が発生する。このままだと荒川組存続が危ういため、真澄は一番に身代わりを頼んだ。一番は若い頃、トラブルに巻き込まれた際に真澄に助けられた恩がある。そのため一番はその頼みを快く受け入れ、同日には警視庁神室警察署に自首した。しかしその後、真澄は警察と近江連合が結託して行われた「神室町浄化作戦」で内通し、東城会を裏切ることに。その功績によって真澄は近江連合本家若頭に出世し、神室町を支配するに至った。
出所した一番は、真澄が東城会を裏切ったとは信じられず、彼に会いに行くが、そこで近江連合に仇なす者として銃口を向けられてしまう。真澄に撃たれた一番は重傷を負うものの、どうにか一命をとりとめる。その後、真相を知るために近江連合と戦う一番は決戦当日に再び真澄と相対する。真澄は全てが終わった後、一番に「蒼天堀へ来い」と告げた。

第2部 黄龍放浪記

第2部の「黄龍放浪記」では真澄は上からの指示を受け、破門を言い渡されたヤクザ・郷田龍司(ごうだりゅうじ)の抹殺に一番を向かわせている。その騒動終結後、一番から龍司を殺さなかった理由を聞き、一番を「殺しの荒川組」として認めた。

『龍が如く7 光と闇の行方』

父親の死

流れの旅役者一座の座長・荒川斗司雄(としお)の子として生まれた真澄は、学生の頃から舞台に上がり、ついには女形として看板を張るまでに至る。しかし母のよう子はそのことについてあまりよく思わず、真澄を虐待。また息子の金で浮気相手と遊ぶようになっていた。
1969年、当時14歳だった真澄は神奈川での最後の公演を終えた後で、父の誘いで横浜の中華街に向かっていた。父は息子の晴れ舞台を記念して、北京ダックを振る舞おうとしていたのだ。平安樓(へいあんろう)という中華料理店で父子水入らずの食事を楽しんでいたが、真澄がお手洗いで席を外した間に父が何者かによって殺されてしまう。その後は母も愛人とともに姿を消し、真澄は役者仲間数名と路頭に迷うことになった。

父親の仇

頼るものもいない真澄は一座が解散した後、ついには極道に身を寄せることになる。入ったのは東城会の三次団体である武闘派組織「氷川興産(ひかわこうさん)」だった。そこで殺しや死体処理を日常的にこなしながら、真澄は父を殺した者のことを追っていく。手掛かりは父が殺される直前に見かけた不審なボーイだけであった。真澄は伊勢佐木異人町(いせざきいじんちょう)のホームレス街に死体処理の仕事を請け負わせることで、横浜を訪れる口実を作り、横浜の前科者や極道関係者を調べて回った。

父親が殺されてから7年後、21歳になった真澄はついに父親の仇であるボーイの正体が、横浜星龍会の星野龍平であることを突き止める。真澄は彼に報復すべく、「平安樓への招待状」を送り付けた。星野は斗司雄殺害の件で彼の息子に対して贖罪の念を抱いていたため、組長という立場でありながら1人で平安樓へと向かった。そこで真澄と星野は顔を合わせる。真澄は銃を構えながら、なぜ父を殺したのかと問うた。星野は斗司雄が初代星龍会から偽札運搬の仕事を請け負っていたことや、自身が次期会長候補だった頃に偽札1億を紛失した斗司雄の殺害を先代から命じられたこと、紛失した1億は妻のよう子が持ち出しており愛人と共に始末されたことなどを洗いざらい話した。星野は真澄に殺されるつもりであったが、すべてを聞いた真澄は星野の真摯な態度を見て復讐を思いとどまり、「あんたがふてぶてしく俺の正体を無視してくれりゃ……背中を撃てたのにな」と呟いて何もせずに立ち去った。大恩を感じた星野は、真澄が組を立ち上げた際には故意に作成した偽札のエラーを送り、「生かしておいた事が見込み違いだったと思うような事があったらこれを使ってトドメを刺せ」と意思表明を行った。

恋人との別れと子ども

自らの組、荒川組を立ち上げた真澄だったが、彼のことを気に入っていた氷川興産の組長は自分の娘との結婚を勧めていた。当時、茜という恋人がいた真澄は組長の誘いを下手に断ることもできず、はぐらかして縁談の話が立ち消えになることを狙っていた。だが茜に子どもができたことで縁談を断る決心をする。断られた組長は面子が潰されたと激怒し、真澄を痛めつけるのみならず、茜やその子どもまで殺そうとした。赤ん坊を出産した茜は真澄からの連絡を受けて、赤ん坊をコインロッカーで受け渡して逃げることに。氷川の追手を撒いてコインロッカーのもとへやってきた真澄は、赤ん坊の泣き声を頼りに鍵のかかったロッカーをこじ開けて自分の子どもと対面。低体温症になっていた子どものために急いで病院へ駆け込んだ。しかし茜は逃げ込んだスナックで氷川の組員に捕まってしまい、殺害されてしまったという。その後、氷川興産は組長と組員が次々と姿を消し、やがて消滅した。
実はこの時、コインロッカーで赤ん坊の取り違えが起こってしまい、真澄が連れ去った赤ん坊は茜が産んだ子ではなかった。しかし真澄はその事実を知ることはなかった。

救い出した赤ん坊は荒川真斗(あらかわまさと)と名付けられた。真斗は低体温症による後遺症で多臓器不全と診断され、車いす生活を余儀なくされる。医師から「あと数分でも早ければ後遺症を免れた」と聞かされた真澄は負い目から真斗に依存していくようになる。一方の真斗は障害のある体やヤクザの息子という肩書にコンプレックスを覚えつつ成長する。

一番との出会い

一番と真澄

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『龍が如く7 光と闇の行方』は、アクションバトルだった過去作とはゲームの仕様が変わり、コマンドRPGになったことでちょっとした騒動になったことがありました。この記事では、発売当時の情報や、ファンの意見などをまとめています。『ペルソナ』シリーズとゲームの操作が似ていることから、「汚いペルソナ」「ペルソナが如く」と言われ、ネタにされていたようです。

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