ユキ(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

ユキとは、『龍が如く』シリーズに登場するキャラクターで、キャバクラ「サンシャイン」に在籍するキャバ嬢。緊張しやすい性格で接客が苦手だったが、真島吾朗の指導によって成長していく。その後は「伝説のキャバ嬢」として名を馳せるようになった。

ユキの概要

ユキとは、『龍が如く』シリーズに登場する女性のキャラクターである。
初登場の『龍が如く0 誓いの場所』では22歳で、就職活動に失敗し、店長の陽田にスカウトされたことでキャバクラ「サンシャイン」で働き始めた。緊張しやすい性格で接客が苦手だったが、作中当時キャバレーの支配人だった真島吾朗の指導によって成長していく。その後は「伝説のキャバ嬢」として名を馳せるようになった。
『龍が如く 極2』では39歳になっており、新たな店長・神崎に裏切られ「サンシャイン」を追放される。「フォーシャイン」という新しい店を作りオーナーとなるが、そこでも神崎から嫌がらせを受け、まともに経営できなくなっていた。しかし、本作の主人公である桐生一馬の協力によって、全国のキャバクラのNo.1を決める「キャバクラグランプリ」で優勝する。その後は自身もキャストとして復帰し、他のキャバ嬢を指導する立場となった。

「愛すべき天然キャラ」という立ち位置や、真島との掛け合いの面白さもあり、ファンからの人気も高く、錦山彰を演じた中谷一博もお気に入りキャラクターとして名を挙げている。
2018年に開催された「龍が如くONLINE事前登録開始記念 龍が如くシリーズキャラクター総選挙」では、8位にランクインし女性キャラクターの中でトップの順位となった。

ユキのプロフィール・人物像

性別:女
年齢:22歳→23歳(『龍が如く0 誓いの場所』)→39歳(『龍が如く2』)
所属:サンシャイン(『龍が如く0 誓いの場所』)→フォーシャイン(『龍が如く2』)
得意料理:ちらし寿司
CV:杉平真奈美

初登場の22歳の頃は黒髪が似合う美人で、「サンシャイン」の店長・陽田に「10年に1人の逸材」と言われるほど整った容姿をしている。しかし、緊張しやすい性格であるため、接客を苦手としていた。真島と漫才のような掛け合いをしながらもキャバ嬢として成長し、「サンシャイン」の中核を担う存在となる。
39歳になった頃には、赤縁のメガネを掛けている。「伝説のキャバ嬢」として名を馳せていたが、新しい店長である神崎に裏切られ、店を追放された。その後も彼から嫌がらせを受けるが、本作の主人公である桐生一馬の協力もあり「キャバクラグランプリ」で優勝し、キャストとしても復帰することとなった。

中学・高校・大学は女子校だったので理想像が高く、タイプは「白馬の王子様のような人」と語っている。
真島吾朗が「華がある」と言ったのに対して「わたしだって鼻がある」と返したり、「雲をつかむ」を「蜘蛛を捕まえる」と間違えたりするほど天然である。そんな愛されるキャラクターであることから、作品ファンからの人気も高い。

ユキの来歴・活躍

サンシャインでキャバ嬢として働き始める

ユキがキャバ嬢として働いているシーン

初登場する『龍が如く0 誓いの場所』では22歳で、就職活動の面接で悉く失敗していたところ、キャバクラ「サンシャイン」の店長・陽田に声をかけられる。キャバ嬢になるも、緊張しやすい性格で男性との会話も苦手だったため、接客業に自信を持てずにいた。しかし、キャバレーの支配人をしていた真島吾朗からの指導もあり、店の中核を担う存在へと成長していく。
人気キャバクラ店を牛耳るオーナー「蒼天堀ファイブスター」の1人である金原に気に入られるが、彼を「なんか生理的に無理」と斬り捨てたことで拉致されてしまう。しかし真島達が駆けつけ、金原を倒してくれたことで無事に救出された。

「伝説のキャバ嬢」としてフォーシャインのオーナーに

ユキ(左)がキャバ嬢に復帰するシーン

『龍が如く 極2』では39歳になっており、「伝説のキャバ嬢」として名を馳せていた。しかし、「サンシャイン」の新しい店長である神崎に裏切られ、店を追放されてしまう。
ユキは「フォーシャイン」という新たなキャバクラを作り、自らオーナーとなって働き始めた。一方、神崎は自身の経営グループによる営業妨害や、キャストの引き抜きなどによる嫌がらせ行為を行い、彼女の店を通常営業もできないほどの経営難に陥らせる。それによって悩んでいたユキは、偶然店の前を通りかかった桐生一馬を自身の店の店長として来る予定だった桐谷と勘違いしててしまい、彼を半ば強引に店の中へと連れて行く。話を聞いているうちに人違いだと気付くが、営業再開などの宣伝をしてしまった後だったため、桐生に店長を頼み、店の営業を再開した。
その後、店を訪れた神崎に、全国のキャバクラの頂点を決める「キャバクラグランプリ」へ推薦枠として参加が決定したことを告げられる。キャストである小雪からは、スタッフ不足のため辞退を勧められたが、優勝すれば絶大な宣伝効果や売り上げ上昇が見込めるため参加を決意した。グランプリの最終戦まで進むと、周りの後押しもあってキャストとして復帰し、神崎率いる「サンシャイン」を倒して見事に優勝する。

『龍が如く ONLINE』で描かれたその後

ユキ(左)が、自身の父親が病院に運ばれたという報告を受けるシーン

『龍が如く ONLINE』では、『龍が如く0 誓いの場所』の舞台であるバブル時代と、『龍が如く 極2』の舞台である2006年頃の2つのストーリーが描かれている。

バブル時代では、真島がサンシャインを去った後、店が落ち着いたことで陽田に連休を貰い、沖縄へ1人旅行に出かける。貝殻集めをしていたところ、映画監督を目指している青年・栄太と出会い、コンテストに出すショートフィルムの撮影を頼まれた。ユキは1度はそれを断るが、おだてられてその気になり、撮影に参加することとなる。
撮影を終えた後、栄太から「映画監督としての成果を出せず、自分の人生が無駄の積み重ねで終わっていくのでは」という不安を聞く。それを聞いたユキは、キャバ嬢の仕事を本気でやめようとしていた時、タバコを吸おうとした客にライターを出して褒められたことが嬉しくて思い直したことを話す。そして彼に「無駄な事などなく、今は役に立たなくても前に進むためにいつかは必要になる」と声をかけて励ました。
しかしその直後、栄太は撮影と偽ってホテルまで連れていきアダルトビデオを撮らせるグループの誘導係であったことを知る。ユキは慌てて逃げようとするが捕まってしまい、それを阻止しようとした栄太と一緒に縛り付けられてしまった。彼から映画製作の為に借金をし、返済の目処が立たなくなったことで仕方なくこの仕事をやっていたことを打ち明けられ、隙を見て共に脱出しようと試みる。後少しのところで見つかってしまうが、栄太が撮影グループの連中を返り討ちにしたことで危機を脱した。
その後警察に通報し自首することになった栄太に、「きちんと罪を償ったらもう1度映画監督を目指し、ユキと撮ったショートフィルムを投稿する」と言われ、その場で彼と別れる。ユキはせっかくの旅行を1日で切り上げ、「サンシャイン」へと戻っていった。

2006年のストーリーでは、桐生が「フォーシャイン」を去った後、ユキは陽田と一緒に店を切り盛りしながら、彼やキャストのフォローをしながら働いていた。
そんな中、父親が倒れたという知らせを聞いて病院へ駆けつけると、病室で「あと1ヵ月…」と話しているところを聞いてしまい、「重い病で余命があと1ヵ月なんだ」と思ってしまう。「自分はカリスマオーナーだ」と嘘をついて父親を安心させようとするが、「明日仕事している姿を見に行っていいか」と返され、それを反射的に了承してしまい、彼女はパニックに陥った。

翌日は、陽田や小雪、そして偶然大阪に来ていた真島にも協力をしてもらい、なんとかその場を乗り越えていく。
店の責任者に用があると騒いでいる客がいると聞き、真島が用意した偽物の迷惑客だと思い込んだユキは、チンピラ2人を強気で追い出そうとした。しかし彼らの言動・行動が演技のように見えないことから異変を感じ、本物の迷惑客だということを知る。怖気付いてホテルに連れ出されそうになるが、それに気付いたキャストやスタッフに助けられ事なきを得た。
何とか騒動がおさまり、父親に全ての事を打ち明けて謝ると、彼は重い病ではなく痔であることを伝えられた。1ヵ月というのも痔が完治するまでの期間で、秘密にしていたのも、単に恥ずかしいという理由だった。

ユキの関連人物・キャラクター

桐生一馬(きりゅうかずま)

『龍が如く』シリーズのメイン主人公である人物。「堂島の龍」「伝説の龍」「伝説の極道」などの異名を持つ元ヤクザ。懐が深く、面倒見が良い。その上、1度決めたら譲らない頑固さや、腕っぷしの強さも兼ね備えているため、彼を慕って極道になる者もいるほどのカリスマ性がある。
ユキがオーナーを務める「フォーシャイン」というキャバクラ店の前で、彼女に店長と間違われて半ば無理やり店内に連れ込まれた。誤解は解けたが結局一時的に店長として働くこととなり、「キャバクラグランプリ」で優勝するために協力する。

真島吾朗(まじまごろう)

『龍が如く』シリーズの主要人物で、「嶋野の狂犬」「隻眼の魔王」などと呼ばれているヤクザ。敵味方関係なく暴力を振るう危険な人物だが、ノリが良く人懐っこい一面もある。関西人ではないが独特な関西弁を話すため、明るい性格と相まってとてもコミカルなキャラクターとして描かれていることが多い。
ユキがキャバ嬢になってすぐの頃は、キャバレーの支配人をしていた。内気で接客が苦手だった彼女と漫才のような会話をしながらも、様々なことを指導して立派なキャバ嬢へと成長させる。

ユキの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「では桐生さん……!いえ 桐生店長!よろしくお願いしますね!!」

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