狭山薫(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

狭山薫(さやまかおる)とは、『龍が如く』シリーズに登場するキャラクターで、大阪府警第四課主任の警部補の女性。『龍が如く2』では、メインヒロインとして登場する。正義感が強く、暴力団に対する容赦のない取り締まり振りから「ヤクザ狩りの女」と呼ばれていた。腕っぷしも強く、ゲーム内では主人公の桐生一馬と共闘するシーンも見られる。

狭山薫の概要

狭山薫(さやまかおる)とは、『龍が如く』シリーズに登場するキャラクターで、大阪府警第四課主任の警部補の女性である。『龍が如く2』では、メインヒロインとして登場し、極道組織・東城会に隠されていると思われる自分の過去の真相を探るために、主人公の桐生一馬と行動を共にする場面が多い。
関西弁で話すことも多く、男勝りな性格も相まって気の強いイメージが付きがちだが、桐生と共に暮らしている少女・澤村遥に親身に話しかけることもあり優しい一面も持っている。正義感が強く、暴力団に対する容赦のない取り締まり振りから「ヤクザ狩りの女」と呼ばれていた。また、腕っぷしも強く、ゲーム内では桐生と共闘したり、連携技を使用したりする。

狭山薫のプロフィール・人物像

性別:女
年齢:25歳(『龍が如く2』登場時)
所属:大阪府警第四課
CV:大輝ゆう(『龍が如く2』『龍が如く3』)、久川綾(『龍が如く 極2』『龍が如く ONLINE』『龍が如く8』)

黒髪とつりあがった凛々しい目元が特徴的な女性。
関西弁もしくは標準語で話す。男勝りな性格で容赦なく暴言を吐くなど、気の強い一面が見えるシーンが多い。しかし、遥に優しく話しかけたり、桐生と遊んだりと、子供っぽい部分や気遣いのできる一面もある。
女性でありながら腕っぷしが強く、護身術を応用して桐生と共闘したり、連携技を使用したりしていた。

狭山薫の来歴・活躍

「ヤクザ狩りの女」と呼ばれるエリート

高等専門学校に入り、プログラミングを学んで20歳で国家公務員II種試験をパスした。卒業後は、人事院からの推薦を受けて大阪府警の準キャリア(階級は巡査部長)として採用される。その後、警部補に昇進すると同時に四課の主任となり、暴力団に対する容赦のない取り締まり振りから「ヤクザ狩りの女」と呼ばれるようになった。

桐生と出会い自分の過去を知っていく

桐生と龍司(左)の決闘を見守るシーン

近江連合の直参「郷龍会」2代目会長・郷田龍司によって、関東の東城会と関西の近江連合が対立する形になり、狭山はこの対立を阻止するために関西に来ていた桐生の身辺保護をすることになる。似た境遇にあった2人は互いに惹かれ合っていったが、東西の極道組織の溝は深まり、事態は深刻な状況となっていった。

そんな中、東城会に恨みを持っている韓国系マフィア・ジングォン派の存在が明らかになる。彼らが警察や極道組織など様々なところにスパイを送り込んで事件を起こしていることを知り、桐生と狭山は他の協力者と共にスパイを探し出すことになった。そして事件を調査していくうちに、狭山の本当の母親がジングォン派の人間であったことや、龍司と異父兄弟であったことなどが明らかになっていく。
様々な因縁が交錯する中、桐生はその全てを断ち切ろうと近江連合やジングォン派が待ち構える最終決戦の地へ向かう。狭山は桐生と行動を共にし、時には戦闘にも加勢した。

何とか敵対する人間全てを倒しきり、最後に「龍」の名を懸けて桐生と龍司が戦うことになる。狭山は愛する相手と兄の決闘を見守り、敗北した龍司とは初めて兄妹として会話することができた。
決戦の場には爆弾が仕掛けられており、勝利したものの重傷だった桐生には1人で逃げるように指示される。彼の傍にいることを望んだ狭山はそれを拒否し、愛し合っていた2人は死を覚悟してキスをした。最終的には細工が施されていたため爆弾が爆発することはなく、2人は無事に生還する。

狭山薫の関連人物・キャラクター

桐生一馬(きりゅうかずま)

『龍が如く』シリーズのメイン主人公である人物。「堂島の龍」「伝説の龍」「伝説の極道」などの異名を持つ元ヤクザ。懐が深く、面倒見が良い。その上、1度決めたら譲らない頑固さや、腕っぷしの強さも兼ね備えているため、彼を慕って極道になる者もいるほどのカリスマ性がある。
狭山は、桐生の身辺保護として共に行動をすることとなる。

郷田龍司(ごうだりゅうじ)

関西の極道組織・近江連合の直参「郷龍会」2代目会長。組織内では「近江四天王」の一角と言われ、「関西の龍」の異名を持つ。
近江連合の会長の息子とされていたが、実は壊滅した韓国マフィア・ジングォン派のボスの子供で、狭山とは異父兄妹である。

狭山薫の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「……やっぱり辛くなっちゃった」

無人のバーで桐生と2人きりになった時のセリフ。
極道組織のことや過去の事件を調べていくうちに、自分の過去まで明らかになってきた狭山は、桐生と2人きりになった安心感からか話している途中で泣き出してしまう。知りたいと思っていた自分の過去が想像以上に壮絶なものだったため、「怖いの これ以上事件のことを調べるのが……初めてそう思った」「……やっぱり辛くなっちゃった」と本音を漏らした。
普段は気が強く、クールな狭山が弱音を吐く珍しいシーンであり、桐生に気を許していることが分かる名セリフである。

「それなら私もここにいる あなたを置いて逃げられないわ……!」

爆発間際の建物内で桐生に対して発したセリフ。
龍司との戦いに何とか勝利した桐生は自身も重傷を負っていたため、その場から動くことができなくなっていた。このままでは爆発に巻き込まれてしまうため、狭山に対して「お前だけ逃げろ」と指示する。狭山は「諦めないで!私が背負っていくわ!」と言い返すが、「お前だけ逃げるんだ!」と再度強く言い返されてしまう。それに対して「分かったわ」と言った後に、逃げるのではなく「それなら私もここにいる あなたを置いて逃げられないわ……!」と返して自分の意思を貫いた。
物語の終盤の緊迫したシーンであり、狭山が桐生を愛していることが伝わってくる名セリフである。何度諭されても自分の意思を曲げない頑固な性格と、桐生を大切にしていることが分かる印象的な言葉となっている。

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