レオン・クロムウェル(転スラ)の徹底解説・考察まとめ

レオン・クロムウェルとは『転生したらスライムだった件』に登場する十大魔王の1人。白金の剣王(プラチナムセイバー)、白金の悪魔(プラチナデビル)の異名を持つ美男子で、逸れた幼馴染”クロエ・オベール”の召喚を目的としている。元人間で元勇者の魔王という異色の経歴を持ち、主人公リムルの運命の人と言われる”シズエ・イザワ”の召喚主でもある。リムルが統治する場所から南西の方にある、地球でいうところのオーストラリア大陸よりも広い大陸を支配領域とし、そこに”黄金郷エルドラド”を建設して住処としている。

何者かの陰謀があると理解しつつも、クロエに会えるかもしれないと焦燥感に駆られるレオン

レオンは自身の都にて、中庸道化連のメンバーであるラプラス達と会談を行い、特定秘密商品の取引は今回が最後だと告げられる。特定召喚がなかなか成功しなかったレオンはラプラス達の行う”不完全召喚”を利用していたのだが、西側での活動が難しくなり、東も秘密裏に戦争準備をしているため、召喚儀式を行う余裕がないというのだ。だが、”戦争”という言葉を軽々しく口にしたラプラスに不信感を抱いたレオンは「戦争という一大事を簡単に口にしていいのか?何を隠している?」と、ラプラスを問い詰める。だが、こうしてレオンがラプラスに詰め寄るところまで、ラプラスが所属する中庸道化連のボス”ユウキ・カグラザカ”の読み通りだった。
その後もユウキの指示通りに会談を進めるラプラスから、レオンは不完全召喚された5人の子供たちをリムルが保護し、テンペストに滞在しているという話を聞かされる。その中には”クロベ・ホエール”という名の者がいると伝えられるが、レオンはクロベという名がクロエにあまりにも似ていたため「クロエではなく、本当にクロベなのか」と問う。実のところ、このクロベ・ホエールという者の正体はレオンが探しているクロエ・オベールであるが、異世界人の名前はこの世界の文字に起こし難いと言われ、クロエ本人なのか別人なのかは知ることができなかった。

会談が終了すると、レオンはクロベの正体がクロエかもしれないと少しの期待を抱き、動きだすことを決意する。
また、東の帝国が本気で動くことで、この地に眠っているとされる”原初の黄(ジョーヌ)”が目覚めるのではと懸念し、防御態勢を整えさせるのだった。ジョーヌは悪魔族の中で最上位に君臨する7柱”原初の悪魔”の1柱で、目覚めると非常に厄介な存在であるが、後に自身の腹心である”アルロス”からジョーヌが消えたという情報が入る。

さらに、リムルが魔王”ルミナス”に保護していた5人の子供たちを売るという情報も掴む。だがレオンは、ワルプルギスで見たリムルがそんな真似をするようには思えなかった。リムルが子供たちを手放す理由もないため、レオンは自身とリムルを争わせて利を得ようとする者がいるという考えに至る。もしもこの地にジョーヌが健在であるなら、レオンがこの場を離れるのは愚策であるが、部下たちの後押しもあり、レオンは動きだすことを決意。部下たちに留守を任せ、レオンは剣を取って出陣するのだった。

エルメシアと会談

テンペストへと向かう前、レオンは勇者時代に活動拠点としていた”魔導王朝サリオン”を訪問し、そこで天帝”エルメシア・エルリュ・サリオン”と会談する。マイペースなエルメシアに苛立ちながらも彼女から話を聞き、レオンはクロエがテンペストにいること、西側諸国を支配している”ロッゾ一族”が神聖法皇国ルベリオスを襲撃しようとしていること、それによってギィの配下が暴れ出す可能性があるということを知った。時間がないと焦るレオンだったが、途中まで送ってあげるというエルメシアの申し出を受け入れ、飛竜船でルベリオスへ向かうのだった。

神聖法皇国ルべリオスにてクロエと再会

ルベリオスに到着したレオンが大聖堂へと向かうと、そこには、ルベリオスを襲撃した”グランベル”と対峙しているリムルの姿があった。グランベルはシズエや特定召喚の話を持ち出し、言葉巧みにレオンとリムルを争わせようとする。リムルもレオンもそれに気づいていたが、それを承知でリムルはレオンを1発殴り、レオンもそれを避けることはしなかった。
「シズさんの想いは伝えたが、俺の分が残っている。今から語り合うとしようか!」というリムルの言葉を聞くと、レオンはその言葉の意味を瞬時に理解し、対峙するふりをしてグランベルに対抗する策を話し合うのだった。
しかし、クロエの姿を見たレオンは動揺。その後、クロエが姿を消したことでさらに動揺する。直後、レオンは”クロノア”と名付けられた邪悪の化身に狙われることとなったのである。

カリスとなったイフリートと再会

クロノアに対抗するため、リムルがヴェルドラを召喚すると、レオンは「奥の手を見せる」と言ってリムルに時間稼ぎを頼み、本気を出すための準備を始める。リムルに治療をしてもらったあと、レオンは”カリス”と名づけられたイフリートと再会し、レオンが準備をしている間、カリスがレオンを守ることに。レオンは勇者時代に使用していた武器”聖炎細剣(フレイムピラー)”と”黄金円盾(ゴールドサークル)”を装備し、再びクロノアへと向かうのだった。

クロエと再会

リムルがクロノアの中のあるクロエの魂に干渉するとクロエは無事に復活を遂げ、レオンはクロエと再会を果たす。ところが、復活したクロエが真っ先に抱き着いたのがリムルだったため、怒りを抱いたレオンはリムルに説明を求めるのだった。その後、今回の騒動について状況整理が行われると、レオンはクロエにくっついて離れず、「超絶美少女」発言をするなど、クロエにべったりな姿を見せたのだった。

さらに後日、魔王会談にて情報のすり合わせが行われると、レオンは警戒していたジョーヌがテンペストにいたことを知り驚愕する。また、リムルが原初の悪魔に名付けをしていたことも知り、さらに驚愕。だが、リムルならクロエをしっかり保護してくれると考え、クロエをリムルに託して自身は城へと戻っていくのだった。

再びワルプルギスに参加

ギィがワルプルギスを緊急招集すると、レオンはそこで天使軍との戦いがそこまで迫っていると知らされる。天使側には”天使長の支配”というスキルを持つ妖魔王”フェルドウェイ”がおり、その”天使長の支配”が天使系に分類されるアルティメットスキルを持った者を操るスキルだということを知ったレオンは、自身が天使系に分類されるアルティメットスキル”純潔之王(メタトロン)”を所有していると打ち明けるのだった。そして、天使達が襲撃してくる際には、まずレオンを狙ってくる可能性が高いことから、エルドラドにギィ、ギィ配下の”ミザリー”と”レイン”、そしてリムル配下の”ディアブロ”が援軍として派遣されることになったのである。

その帰り、エルメシアの元へ立ち寄ったレオンは、自身の師匠であり、エルメシアの母でもある”シルビア・エル・リュ”に連絡をとってほしいと頼む。シルビアは魔導科学の基礎理論を提唱した天才であり、また、勇者時代のレオンに剣技と魔法を教授した師匠でもある。レオンは、そんなシルビアなら天使系のアルティメットスキルの問題も何とかできるかもしれないと考えたのだ。可愛い弟のような存在であるレオンの頼みを無下にできないエルメシアは、シルビアに連絡を取ることを決断する。

天使軍と対峙

中庸道化連とユウキ、そして中庸道化連の会長で元魔王の”カザリーム”がエルドラドに奇襲を仕掛けてくると、レオンは予定通りに迎撃を開始。城の最奥の間でカザリーム達と戦闘になるが、レオンはカザリームの目に冷静さを感じ、何か考えているのではと思い至る。するとカザリームはレオンの思った通り、ラプラスを通じて暗号念話で交渉を持ちかけてきた。カザリームは天使軍を裏切ろうと考えており、テンペストの地下迷宮に通じる転移用魔法陣で脱出したいと言うのだ。
カザリーム達の状況を理解したレオンは、戦うふりをしながら転移用魔法陣のある場所にカザリーム達を吹き飛ばそうとするが、その直前のタイミングで”天使長の支配”が発動し、カザリームやレオンは精神を支配されてしまう。

シルビアと対峙

精神を支配されてしまったレオンは、そこに助っ人として現れたシルビアと対峙する。
レオンは得意とする剣術と”純潔之王”を駆使した戦い方でシルビアに攻撃を仕掛けるが、シルビアも雷を支配する能力”雷霆之王(インドラ)”を使用しながらレオンの攻撃に対処し一進一退の攻防が続いた。リムル達がその場に駆けつけた後もレオンとシルビアの戦闘は続き、レオンはフェルドウェイが撤退を指示するまで戦い続けた。その後、レオンはフェルドウェイと、中庸道化連の”フットマン”を乗っ取って戦場に現れた”ジャヒル”と共に天星宮へと戻っていくのだが、実は、レオンが精神支配されるのは元々の予定に組み込まれており、レオンが天使軍として参戦してきた際に、リムルがレオンを支配から解放し、戦況をひっくり返すという計画が立てられていたのである。

リムルによる支配の解除

レオンは魔王”ダグリュール”の弟”フェン”と共に”聖虚ダマルガニア”の襲撃に参加する。そこでダグリュールのもう1人の弟”グラソード”と対峙することになるのだが、本格的な戦闘となる前に、フェンによってダグリュールが昔の荒れ狂う悪神の姿に戻ってしまう。これを受け、グラソードは天使軍に寝返ることを決めるが、このタイミングでリムルが到着。レオンはリムルの活躍で無事に精神支配から解放されたのだった。その後、リムル到着を受け、天使軍のボス”ミカエル”が聖虚ダマルガニアに姿を現すと、レオンは停止世界の中で攻撃を受け、何をされたか認識できぬまま敗北してしまう。

レオン・クロムウェルの関連人物・キャラクター

リムル=テンペスト

本作の主人公であり、レオンが溺愛するクロエが想いを寄せる人物。シズエ召喚の因縁によって、2人の関係はギクシャクしていたが、レオンがクロエと再会を果たした後は協力関係を築くように。レオンもリムルに関して「話の通じる相手は大歓迎だ。元魔王だった”カリオン”や”フレイ”よりは、手を取り合うに相応しい」と考えていた。

その後、ルベリオスでの戦いの際、リムルはシズエの想いを込めた拳をレオンに食わらせ、シズエに対する過去の行いにケジメをつけさせることができたのである。レオンをあまり良く思っていなかったリムルだが、ルベリオスでの戦いの後、レオンが不幸体質であることを知ると「今後はもう少しレオンに優しくしよう」と、思いを改めるのだった。

renote.net

クロエ・オベール

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