ギィ・クリムゾン(転スラ)の徹底解説・考察まとめ

ギィ・クリムゾンとは『転生したらスライムだった件』の登場人物で、この世界の最古の魔王にして、原初の悪魔の一柱、原初の赤(ルージュ)である。暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)の異名を持ち、この世界の魔王達の頂点に君臨する。世界の創造主である星王竜ヴェルダナーヴァより依頼され、この世界の「調停者」としての役割を担っている。勇者ルドラとは世界の覇権をかけて勝負を行っている。

ギィ・クリムゾンの概要

ギィ・クリムゾンは、『転生したらスライムだった件』の登場人物で、世界で初めて覚醒した魔王である。暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)の異名を持ち、この世界の八柱の魔王達「八星魔王」(オクタグラム)の頂点である。古から存在する七柱の原初の悪魔がおり、ギィはその最初の一柱の原初の赤(ルージュ)である。ギィは数千年前(コミックス版では数万年前)に戦争のために召喚されて受肉し、召喚者の願いにより召喚者の敵国を滅ぼすが、さらに召喚者の国も滅ぼし、魔王に覚醒した。
世界の創造主である星王竜ヴェルダナーヴァとは友であり、世界の崩壊を防ぐために「調停者」としての役割を頼まれている。かつては魔王の一人であるミリム・ナーヴァと七日七晩戦い続けたこともある。
白氷竜ヴェルザードと、配下の悪魔たちとともに北の大陸にすむ。自分と並ぶ最古の魔王であるミリムとラミリスを大切に思っている。また若い魔王であるがレオンを評価し、友だと言っている。
ヴェルダナーヴァの弟子である勇者ルドラは、ギィと世界の覇権をかけて勝負をしている。

ギィ・クリムゾンのプロフィール・人物像

種族:悪魔公(デーモンロード)
称号:暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)
スキル:ユニークスキル「傲慢者(プライド)」→アルティメットスキル「傲慢之王(ルシファー)」→アルティメットスキル「深淵之神(ノーデンス)」
CV:石田彰

長身痩躯、赤い髪と真紅の瞳の妖艶な美貌を持つ。
一人称は「オレ」。
両性具有で、男性の見た目であることが多いが、女性に変えることもできる。
悠久の時を生きているせいか、面白いことに目がない。
名前の「ギィ」は人間たちの悲鳴から自分で名付け、「クリムゾン」は人間の勇者ルドラによって名付けられた。

ギィ・クリムゾンの能力

ギィ・クリムゾンの能力にはアルティメットスキル「傲慢之王」がある。またダイヤモンドより硬い肉体を持ち、魔法とスキルの特質を合わせた技術でどんな守りも破る攻撃が可能である。
武器の扱いにも長け、神速の剣を相手に無拍子で届かせる技量がある。

ユニークスキル「傲慢者(プライド)」

ユニークスキル傲慢者(プライド)は、「捕食した対象を解析」「対象を永遠に封印」「周囲の人間の精神操作」等、複数のユニークスキルを合わせたような効果があるスキル。

アルティメットスキル「傲慢之王(ルシファー)」

アルティメットスキル傲慢之王(ルシファー)はユニークスキル傲慢者(プライド)から進化したスキルで、ギィが星王竜ヴェルダナーヴァに敗北した時に獲得した。
見ただけで他者のスキル(アルティメットスキルも含む)をコピーできる能力。またコピーした能力を調整することも可能である。

アルティメットスキル「深淵之神(ノーデンス)」

アルティメットスキル深淵之神(ノーデンス)は、アルティメットスキル傲慢之王(ルシファー)が進化したスキルである。「万有具現能力」があり、何でも生み出してしまうスキル。

ギィ・クリムゾンの必殺技:熱龍炎覇(ナパームバースト)

熱龍炎覇は元素魔法の一つで、指向性を与えられた灼熱の炎が、長い胴をくねらせる龍のような姿となって、対象を焼き尽くす。その温度は数千度に達し、人間など瞬時に消し炭と化す。

ギィ・クリムゾンの来歴・活躍

魔王への覚醒

召喚国を滅ぼしたときのギィ

ギィ・クリムゾンは、原初の悪魔にして最初の魔王である。闇の大精霊により七柱の悪魔族(デーモン)が派生したが、ギィはその最初の一柱で原初の赤(ルージュ)である。また冥界を統べる王でもあった。はるか昔に召喚され受肉したが、召喚主の敵国を滅ぼし、さらに対価として召喚主の国も滅ぼした。大量の人間の魂を獲得し、人の悲鳴の響きから自分に「ギィ」の名をつけ、真なる魔王に覚醒した。

世界の調停者

ギィは各地を彷徨い大型の魔獣や妖魔と戦っていたが、この世界の創造主である星王竜ヴェルダナーヴァに出会う。ギィはヴェルダナーヴァに挑み惨敗するが、ヴェルダナーヴァは世界を守るためにギィに「調停者」となるよう協力を求めた。ヴェルダナーヴァは自身が創造した世界を愛していたが、この世界は成長速度が早いため数千年足らずで滅びてしまうと考えていた。ギィも世界を気に入っていたため調停者となることを受け入れる。二人は互いを認め合い、友となる。

調停者としてのギィの役割は、魔王として君臨し、人間が高慢にならないようにすることだった。ギィはヴェルダナーヴァとの約束通り魔王として過ごしていたところに、ヴェルダナーヴァの妹の白氷竜ヴェルザードが喧嘩をふっかけてきた。ギィとヴェルザードは三日三晩戦い、ヴェルザードはギィの側にいることになる。
ヴェルザードから洩れ出る妖気で周囲の気温が下がるため、影響を抑えるようギィは本拠地を北の大陸へ移した。

勇者ルドラとの出会い

ギィが世界の調停者になることを受け入れてから数百年後、勇者ルドラ・ナスカのパーティーがギィを倒すべくやって来た。ギィとルドラは剣で切り結び戦うが、ルドラはギィの名が変だと指摘し、クリムゾンと名付けた。この名付けにより、ルドラは意識を失いギィとの勝負は流れてしまう。その後ルドラの回復を待ち、ギィはルドラと何度も勝負を行った。ある日の戦いで、ギィはルドラが星王竜ヴェルダナーヴァの弟子であり、ヴェルダナーヴァを安心させるために魔王を倒そうとしていると知る。ギィとルドラは話し合い、互いに手駒のみを使い世界の覇権を争う勝負をすることになった。
そして2000年に渡り、ギィとルドラは勝負を続けている。

魔王リムルの誕生

人間達と魔王達の争いが続いていたところに、魔王クレイマンの提案(賛同者魔王ミリム・魔王フレイ)により、ワルプルギス(魔王達の宴)が開催されることになった。議題は魔王カリオンの裏切りと魔人リムルの台頭についてであった。リムルはスライムに転生した現代の日本出身の元異世界人だが、魔物達と国を作り盟主となった。ある時クレイマンの企みにより仲間に死者が出てしまい、蘇生するために魔王へ覚醒し、魔王を名乗った。
ワルプルギスの開催前に、ギィは魔王レオン・クロムウェルを居城に呼び出し、ワルプルギスへの参加を促した。その際にレオンは今回クレイマンが敵対しているリムルについて、暴風竜ヴェルドラを封印から解除した存在であるという仮説を伝える(ギィとレオンの間では仮説だが、実際にその通りである)。ヴェルドラの封印は勇者によるもので、勇者の封印を解くことができたリムルは自分のような真なる魔王に近い存在であると思い、ギィはリムルに会うことを楽しみにしていた。

ワルプルギスではクレイマンがリムルを糾弾しようとしていたが、リムルが反論し自分とクレイマンの問題だと告げる。ギィは、この場でクレイマンに勝てたらリムルに魔王となることを許すと伝える。ギィは弱者に魔王はふさわしくない、本物の魔王達による支配の時代が始まるべきであると考え、クレイマンに「魔王なら自身の力をもって倒してみせろ」という。
ギィは空間拡張の効果がある結界を展開し、リムルとクレイマンが戦えるようにした。クレイマン側は、クレイマン・ミリム・部下2名の計4人、リムル側はリムルと配下2人の計3名での戦いが開始した。クレイマンは呪法によりミリムを操っていると思っていたが、戦いの最中にミリムが操られた振りをしていたことが判明する。クレイマンは追い詰められ魔王に覚醒するがリムルによって殺された。ギィはリムルの勝利を見届け、魔王を名乗ることを認めた。

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