ソーカ(転スラ)の徹底解説・考察まとめ

ソーカとは『転生したらスライムだった件』の登場人物で、主人公リムルの配下の龍人族(ドラゴニュート)である。蜥蜴人族(リザードマン)首領の娘で親衛隊長だったが、父である首領より送り出され、テンペストに移住しリムルの配下となる。配下になった際にソーカ(蒼華)と名付けられドラゴニュートに進化し、リムルの配下のソウエイの部下に任命され隠密として働いている。同時期に兄のガビルもリムルの配下になった。

ソーカの概要

ソーカ(蒼華)は『転生したらスライムだった件』の主人公リムルの配下の龍人族(ドラゴニュート)である。かつては蜥蜴人族(リザードマン)の親衛隊長を務めていたが、オークの大軍に攻め込まれ、主人公リムルたちに助けられる。その後、リムルが作った国である魔法連邦(テンペスト)に移住し主人公リムルの配下となる。リムルの配下となった際にソーカと名付けられ龍人族(ドラゴニュート)に進化した。進化後は人に似た姿になり、リムルの配下である鬼人族(キジン)のソウエイ(蒼影)の部下となった。ソウエイに尊敬の念を抱いていると同時に恋慕の情も抱いており、周囲にはその事がバレている。ソーカはソウエイの訓練を受け、忠実に命令を実行する諜報員へと成長した。
ガビルはソーカの兄で、ガビルもリムルの配下となった際にドラゴニュートに進化した。
ソーカの従者として共にテンペストにやってきたリザードマンが4人おり、女性2人はトーカ(東華)とサイカ(西華)、男性2人はナンソウ(南槍)、ホクソウ(北槍)とリムルに名付けられ、全員ドラゴニュートに進化を果たした。
その後、ソウエイが率いる藍闇衆(クラヤミ)という諜報活動が主な仕事の隠密集団にソーカは所属し、約100人の部下を持つ頭領となった。

ソーカのプロフィール・人物像

種族:蜥蜴人族(リザードマン)→龍人族(ドラゴニュート)
性別:女性
スキル:固有スキル「龍鱗化」、エクストラスキル「魔力感知」

ソーカはリザードマンの親衛隊長を務めていたが、リムルの配下となり名付けられた時にドラゴニュートに進化した。リザードマンの頃はトカゲのような姿であったが、ドラゴニュートに進化した際にはショートヘアの美しい女性の姿になった。空を飛べるため、陸だけではなく空中でも活動できる。ソウエイの下で諜報活動を行うため、隠密行動向きの能力に特化している。しっかり者で隠密として冷徹に働くが、ソウエイに恋慕の情を抱いており、周囲にもバレている。

ソーカの能力

固有スキル「龍鱗化」

皮膚を龍の鱗にし、戦闘力と防御力を高めるスキル。ソーカは龍鱗化を駆使し人の姿に近づけている。

エクストラスキル「魔力感知」

周囲の魔素を感知し、周囲の様子を認識することができるスキル。

ソーカの来歴・活躍

オークとの戦い

リザードマンの頃の父アビル(左)とソーカ(右)

ソーカがリザードマンの親衛隊隊長だったある日、ジュラの大森林で武装した豚頭族(オーク)の大軍が現れ、リザードマンの領域への侵攻が確認された。オーク軍はおよそ20万、リザードマンは1万の軍勢だった。オークは勝手気ままな協調性のない種族であるため、通常では20万の軍政を統率することは不可能である。そのため、数百年に一度現れる特殊個体(ユニークモンスター)の豚頭帝(オークロード)が存在し、オーク軍を率いていると、リザードマンの首領は考えた。オークロードは味方の恐怖の感情すらも喰らうため、異常に高い統率力があると魔物達に伝承されている。ソーカの父であるリザードマンの首領(後にリムルにより「アビル」と名付けられる)は、息子でありソーカの兄のガビルにゴブリンの村々を巡りオーク討伐の協力を取り付けるように指示を出した。ガビルは、リムルの村に着き、自分たちの配下になるよう呼びかけるが、「協力するという話なら検討するが、配下になるのは断る」と告げられる。

その後リムルは自分の仲間たちと会議を行っていたところ、森の最上位の存在で「ジュラの大森林の管理者」と呼ばれる樹妖精(ドライアド)のトレイニーが現れ、リムルにオークロードの討伐を依頼する。トレイニーより、オークロードはユニークスキル飢餓者(ウエルモノ)を保有していると伝えられる。飢餓者はオークロードの支配下にある全ての者に影響を及ぼし、食べた魔物の性質を自分のものとするスキルである。一度の捕食では確実に自分のものにできるわけではないが、数多く食べることで性質の奪取が可能となる。オーク達は飢えを満たし能力を得るため、他の魔物を襲い捕食していた。

リムルはオークロードを討伐するため、ガビルではなくリザードマンの首領と交渉を行うことにし、使者としてソウエイがアビルの元へやってきた。ソーカは親衛隊隊長としてアビルの側にいて、アビルとソウエイの交渉に立ち会った。ソウエイは、自分の主であるリムルがリザードマンとの同盟を望んでいることを伝える。アビルは、リムル達が森の管理者であるドライアドよりオーク軍の討伐を依頼されていること、オークロードが出現していることを知らされる。そして使者のソウエイがリムルの名付けによりオーガの上位種族のキジンに進化したことにより、リムルはキジン以上の存在であると理解する。アビルは、強者であるリムルの援軍を得られる同盟を受けることにし、リムルへの面談を求めた。
リムルは7日後にリザードマンに合流することになった。アビルは自分の一族に援軍が来ること、それまでは籠城し戦力を温存すること、戦死すればオークの餌になることを伝え、防衛を行なった。ソウエイとの会合から4日後、ガビルがアビルに対して反乱を起こし、ソーカはアビルとともに幽閉されてしまう。

リザードマンの城内にまでオークが侵入してきてしまい、アビルがソーカに密命を与える。密命の内容は、ガビルの裏切りによりリザードマンは窮地に陥っていることを同盟相手のリムルたちに知らせ、彼らをリザードマンの滅亡に巻き込まないようにすることであった。
ソーカはリムル達の元に向かうが、途中でオーク軍に遭遇してしまう。周囲は50体程のオークに囲まれ、1体の上位個体のオークに痛ぶられ瀕死の状態となるが、ソウエイが現れ上位個体のオークを倒す。ソーカはリムルより回復薬を与えられ、致命傷と思われた傷は回復する。ソーカを襲っていた上位個体のオークは、リムル配下のキジンのシオンにより殺され、周囲にいた50体ほどのオーク達も、リムル配下のキジン二人に始末された。
ソーカは、リムルやソウエイたちの強さを目の当たりにし、これほどまでに強いなら助かるのかもしれないと考え、アビルからの密命を果たすべきところを、リザードマンを助けてもらいたいと願い出た。リムルはソーカをリザードマン首領の代理と認め同盟を締結し、リザードマンの救出とオーク掃討が開始された。

ソーカはソウエイに伴われリザードマンの居城に戻り、アビルに同盟が締結されたことを報告した。アビルはオークロードの部下の豚頭将軍(オークジェネラル)に襲われ大怪我を負っていたが、オークジェネラルはソウエイにより倒された。リムルの配下達はオーク軍を圧倒、魔王に進化したオークロードもリムルが倒し、リザードマンは滅亡の危機を脱した。

龍人族(ドラゴニュート)への進化

ドラゴニュートに進化したソーカ(前)、リザードマンの頃のソーカ(後)

オークロード討伐後、アビルはリムルの配下となり名付けられた。アビルはリザードマンを滅亡まで追い詰めたガビルを追放処分とした。ガビルは部下とともにリムルの国テンペストに行き、リムルの配下になった。
同時期にソーカもアビルより見聞を広めるよう送り出されテンペストに入り、リムルの配下となる。リムルより「ソーカ(蒼華)」と名付けられ、龍人族(ドラゴニュート)に進化した。ソーカはソウエイに憧れており、ソウエイの下に配属された。ソーカの従者4名も共に配下となり、女性2人はトーカ(東華)とサイカ(西華)、男性2人はナンソウ(南槍)、ホクソウ(北槍)とリムルに名付けられ、全員ドラゴニュートに進化を果たした。
ソウエイの部下となったソーカとソーカの従者達はソウエイより訓練を受けることになり、ソーカはソウエイより「隠密に向いている」と評価を受けている。その後ソーカはソウエイとともに行動し、テンペストへ悪意を持ってやって来た魔物たちの取締りや諜報員として働いている。

暴風大妖渦(カリュブディス)との戦い

テンペストに暴風大妖渦(カリュブディス)という知性はなく本能のままに殺戮を繰り返す魔王に近い脅威を持つ魔物が襲来した。リムル達はカリュブディスの討伐にあたり、先にカリュブディスが異界より召喚した空泳巨大鮫(メガロドン)を殲滅する事になる。ソーカはソウエイと共に参戦し、ソウエイがメガロドンの上に影移動(影の中を移動できるスキル)できるよう、メガロドンの上を飛びサポートを行った。ソウエイはメガロドンの神経網を操りメガロドンを4体倒した。リムル達はカリュブディスとの戦いが開始して10時間が経過した頃、カリュブディスは、テンペストに滞在していた魔王ミリムを狙っていることが分かり、ミリムの手によって倒された。

ファルムス王国軍との戦い

人間の国であるファルムス王国がテンペストに軍事行動を仕掛けてきた。ファルムス王国軍は、魔物の殲滅を教義に掲げている西方聖教会と共に侵攻を行った。西方聖教会の軍は、魔素を浄化し魔物を弱体化させる四方印封魔結界(プリズンフィールド)でテンペストを覆い、ファルムス軍は工作員を使って攻撃を行い、テンペストは非戦闘員を含む仲間達に多数の死傷者を出した。ソーカはソウエイと共にプリズンフィールドの発生装置(東西南北の4箇所)を突き止める。リムル達はファルムス軍へ反撃を開始し、配下に結界発生装置の破壊を命じた。ソーカとソーカの従者4人はソウエイに率いられ北の装置を守る敵軍を殺害し、装置破壊の任務を達成した。

その後、リムルはファルムス軍を殲滅して魔王に進化、ファルムス軍侵攻の裏で糸を引いていた魔王クレイマンを倒し、正式に魔王として認められた。ソウエイは魔王になったリムルより、リムルの直属部隊の一つで隠密集団の藍闇衆(クラヤミ)を与えられ、ソーカとソーカの従者4名は藍闇衆の頭領として100名のメンバーを統率し諜報活動を行っている。

ソーカの関連人物・キャラクター

ソウエイ

ソウエイはリムルの配下で優秀な忍びで情報収集のスペシャリストである。元はオーガ(大鬼族)で、リムルの配下になった際にキジン(鬼人)に進化を果たす。オーク軍がジュラの大森林を侵攻していた時に、同盟の提案をするためリムルの使者としてリザードマンの本拠地に来た際にソーカと出会う。その後、ソーカはリムルにガビルの謀反とオークの侵攻を伝えるためにリザードマンの本拠地を抜け出した際にオークに襲われているところを、ソウエイに助けられる。
オークロードの討伐が終わった後、ソーカはテンペストに移住しソウエイの部下になった。ソーカはソウエイを尊敬しているだけではなく、恋情を抱いている。
スピンオフ作品『転スラ日記』の中で、ソウエイはソーカのことを「あいつは部下の中でいちばんの手練れだ。全幅の信頼をおいている」と話している。

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