メリオダス(七つの大罪)の徹底解説・考察まとめ

メリオダスは漫画『七つの大罪』の主人公で、それぞれが大罪人である騎士団「七つの大罪」の団長。聖騎士達のクーデターで乗っ取られたリオネス王国を、仲間と共に奪還する。実は魔神王の息子であり、かつては魔神の集団である十戒を統率していた。戦いの中で命を落とすも感情を失った状態で復活し、新たな魔神王になるべく動き出す。最終的に感情を取り戻し、仲間達と共に魔神王を倒す。その後は混沌の力を求めるキャスとの戦いを征し、最愛のエリザベスと結婚し、リオネス王国の王となった。結婚後はトリスタンという男子を儲ける。

ダナフォール王国を滅ぼしたメリオダス

メリオダスは自分とエリザベスの呪いを解く為、当ての無い旅を始める。そして彼はダナフォール王国へと流れ着いた。そこで彼はリズと出会い、恋に落ちる。リズはエリザベスの転生体の女性である。

本編より16年前、リズは前世の記憶を思い出してしまう。そしてその3日後、常闇の棺の封印から逃れていたフラウドリンが襲来し、リズをメリオダスの目の前で殺してしまった。フラウドリンはゴウセルの後釜として「無欲」の戒言を担当していた十戒の魔神族である。激昂したメリオダスは、自身の膨大な魔力を暴走させてダナフォール王国ごとフラウドリンを消滅させてしまった。ダナフォール王国は巨大な穴と化し、多くの人々を巻き込んでしまう。この出来事により、メリオダスは「憤怒の大罪」を背負う事となった。尚、この時彼はダナフォール王国の瓦礫から1人の赤子を見つける。メリオダスは直感でこの赤子がエリザベスの転生体だと察した。そして様子を見に来ていた隣国リオネス王国の聖騎士達に、彼とエリザベスは保護される。その後エリザベスはバルトラ国王に引き取られ、第3王女として育てられていった。バルトラはリオネス王国の国王である。「千里眼(ビジョン)」という未来視の出来る魔力を持つ。メリオダスはエリザベスを側で守る為、リオネス王国の聖騎士となった。

七つの大罪を結成する

メリオダス率いる七つの大罪の面々

バルトラはある日「7人の大罪人がリオネス王国の守護者となる」という予言をした。この予言を受け、メリオダスは「七つの大罪」という聖騎士団を組織する事を決意する。そして魔術師マーリン、妖精王キング、巨人族の少女ディアンヌ、不死身のバン、人形のゴウセル、太陽が高い位置にあればある程強くなる男エスカノールの6人の大罪人を集め、自身を団長に加えた七つの大罪を結成した。

エジンバラにて吸血鬼を封印する

ゲルダ(画像右の人物)と対峙するメリオダス

本編より12年前メリオダス達七つの大罪は城塞都市エジンバラで吸血鬼が出現したとの報告を受け、討伐に向かう。吸血鬼とは魔神族の中の1種族である。魔神王の奴隷にされていたが、メリオダスが十戒を裏切った事を契機に謀反を起こした。最終的にメリオダスの後任を任されたゼルドリスによって、吸血鬼一族は滅ぼされてしまう。ゼルドリスはメリオダスの弟で、十戒の統率者である。だが彼は吸血鬼一族の中のゲルダという女性と恋仲であった。彼はゲルダを殺せず、封印という選択をした。そのゲルダが封印を破ってエジンバラに出現したのである。

エジンバラにてメリオダス達七つの大罪の大罪はゲルダと戦う。だが、彼女はゼルドリスと共に居られない事に絶望しており、メリオダス達に滅ぼされるつもりであった。そしてゲルダはメリオダスに自分とゼルドリスの関係や封印に至った経緯を話す。メリオダスは自分の裏切りがきっかけで、弟が恋人を失う悲劇を味わった事を知った。彼は弟への申し訳なさと共に、今にも自害しそうなゲルダを止める為、彼女をエジンバラの地に封印する。

リオネス王国を追われる

ザラトラス(画像上の人物)の死を目撃するメリオダス

本編より10年前、メリオダス達七つの大罪はリオネス城に招集される。そこで当時の聖騎士長ザラトラスが串刺しにされて殺害されている現場を目撃した。その後、メリオダス達七つの大罪はザラトラス殺害の濡れ衣を着せられ、聖騎士達から包囲されてしまう。団員達に逃げる様に伝えたメリオダスは、その直後マーリンに襲撃され意識を失った。マーリンは暴食の大罪(ボア・シン)を背負う妖艶な女性団員である。彼女は、かつて自分の力を暴走させてダナフォール王国を滅ぼしたメリオダスの力を恐れており、彼からその膨大な魔力を引き剥がした。そして気を失ったメリオダスを、リオネス城から遠くの場所へ移送し放浪の旅に出る。尚、メリオダスの魔力はドルイドの聖地に封印された。他の団員達も散り散りとなり、七つの大罪の大罪は解散した。

目覚めたメリオダスは事態を理解出来ず混乱していたものの、すぐにブリタニア大陸放浪の旅に出る。道中、彼は喋る豚のホークとその母親とされる巨大な緑の豚のホークママと出会った。メリオダスは彼等と共に旅をする事になる。その際、居酒屋を経営して路銀を稼ぎながら各地を巡る事を思い付き、元手を作る為神器ロストヴェインを売り払ってしまった。この剣はメリオダスがリオネス王から賜った、彼の専用武器であり重要アイテムである。そしてホークママの背中に「豚の帽子亭」という居酒屋を作り、ブリタニア大陸放浪の旅を続ける。

リオネス王国奪還の為に戦う

敵対する聖騎士(画像奥の人物)と戦うメリオダス

ザラトラス亡き後、聖騎士長にドレファスとヘンドリクセンが就任する。ドレファスはザラトラスの弟である、ヘンドリクセンは女神族を信仰する人間の一部族のドルイド出身の騎士で、ドレファスの弟子であり無二の友でもある。だがザラトラスの死から10年後には、2人は考え方の違いから反目し合うようになっていた。ヘンドリクセンは密かに魔神族の血液を使用して「新世代聖騎士」を密かに作り出している。これは魔力の不十分な「聖騎士見習い」に赤色の魔神の血液を注射して人工的に聖騎士を生み出すというものであった。二大聖騎士長達は「聖戦が始まる」という王の予言を受け、クーデターを決行した。これにより穏健派だったリオネス王は捕えられ、聖騎士達は「聖戦に備える」という大義名分の元、平民達から搾取を始める。物語本編は王城から大人になったエリザベスが逃げ出し、七つの大罪に助けを求めるべく、メリオダスと出会った所から始まった。メリオダスは散り散りとなった七つの大罪のメンバーを集めリオネス王国を奪還するべく、行動を開始した。

メリオダスは、白夢の森でディアンヌ、バステ監獄でバン、死者の都でキングと再会し、リオネス王国を目指す。ディアンヌは「嫉妬の罪(サーペント・シン)」を背負う巨人の女性である。バンは「強欲の罪(フォックス・シン)」を背負う不老不死の男である。キングは「怠惰の罪(グリズリー・シン)」を背負う妖精族の王である。

メリオダス一行は旅を続けるがらバイゼルにてヘルブラム卿に常闇の棺の欠片を奪われてしまった。ヘルブラムはヘンドリクセンの部下であり、老聖騎士の姿をしている妖精である。キングの親友であったが、仲間を人間に惨殺された事で、人間を憎悪している。

ヘンドリクセンは聖騎士達を利用し、魔神族の復活を目論んでいたのであった。実は10年前の聖騎士長ザラトラス殺害の首謀者はヘンドリクセンとドレファスであった。ドレファスは兄ザラトラスの才能への嫉妬からヘンドリクセンと共謀して彼を殺害し、聖騎士長の座を奪ったのである。ヘンドリクセンがドレファスに協力した理由はこの時点では何も明かされておらず、何かしらの裏がある様子であった。その後聖騎士の派閥はザラトラス派とヘンドリクセン派の2つに分かれ、ヘンドリクセン派は密かに魔神族の血液を用いた人体実験を繰り返し始める。

メリオダス一行はオーダンの村でゴウセルと再会する。ゴウセルは「色欲の罪(ゴート・シン)」を背負う人形の男である。またメリオダス達はそこで魔神族の血液を注入され、魔神化して暴れ回る聖騎士と交戦した。これにより、メリオダス一行はヘンドリクセンが魔神族の血液を使用し、聖騎士達に人体実験を繰り返している事を知る。

聖騎士達と戦いを繰り広げるメリオダス一行であったが、リオネス王国の魔術師ビビアンの瞬間移動魔法によりエリザベスを誘拐されてしまう。メリオダス一行はエリザベスを奪還すべく、リオネス王国に突撃した。

魔神化したヘンドリクセンと戦う

ヘンドリクセン(画像手前の人物)と戦うメリオダス

メリオダス達七つの大罪はヘンドリクセンを追い詰める。だが彼は「赤色の魔神」の上位存在である「白色の魔神」の血液を取り込み、禍々しい姿となった。圧倒的な力を手に入れたヘンドリクセンの前にメリオダス一行は苦戦するも、死闘の末に彼等はヘンドリクセンを打倒する。

十戒が復活する

十戒に宣戦布告するメリオダス

メリオダス達七つの大罪により打倒されたかに見えたヘンドリクセンであったが、彼は生き延びていた。そして常闇の棺の封印を解き、十戒を解放する。ヘンドリクセンは十戒の復活と同時に人間へと戻り、理性を取り戻す。そしてドレファスが現れ、十戒のメンバーに加わった。全ての黒幕はヘンドリクセンでは無く、ドレファスであったのである。彼には十戒のメンバーの1人で3000年前の常闇の棺の封印を逃れていたフラウドリンが憑依しており、ドレファスとヘンドリクセンを操っていた。16年前のメリオダスとの戦いでフラウドリンは密かに生き残っており、ダナフォールがかつて存在した場所に潜んでいたのである。そして10年前に調査に訪れたドレファスの肉体を乗っ取り、ヘンドリクセンを魔力で洗脳したのであった。フラウドリンは七つの大罪を追い詰める為、聖騎士長ザラトラスをドレファスとヘンドリクセンに殺させ、メリオダス達に濡れ衣を着せる。これが10年前の事件の真相であった。

復活した十戒は、封印の影響で失われていた魔力を回復する為、ブリタニア大陸に住む人間達の魂を喰らい始めた。メリオダス達七つの大罪は十戒を止めるべく、再び戦い始める。だが十戒は手強く、メリオダス一行は十戒の1人であるガランに完敗した。

メリオダスはマーリンから10年前に力の大半を封印した事を聞かされる。彼は自分の力を取り戻す為、ドルイド達の聖地イスタールへと赴いた。そこで彼は封印されていた魔力を取り戻し、パワーアップを果たす。その後、魔力を取り戻したメリオダスはマーリンの瞬間移動魔法で十戒の元へ移動し、彼らに宣戦布告をする。これにより十戒と七つの大罪の戦いが本格的に始まる。

エスタロッサに殺される

殺されたメリオダス

十戒はそれぞれが方々に散り、ブリタニア大陸の侵略を始める。メリオダス一行は、十戒のグロキシニアとドロールが開催した大喧嘩祭りの事を知りバイゼルへと向かう。この2人は十戒であるものの、魔神族では無い。グロキシニアは妖精族であり、初代妖精王であった。そしてドロールは巨人族であり、現在の巨人族からは「巨人の始祖」として神格化されている。

メリオダス一行はそこで大喧嘩祭りに参加し、十戒の策略によりトーナメント方式の殺し合いに参加させられてしまう。だがエスカノールの機転により十戒の2人に隙が生じ、メリオダスは1人で彼等2人と戦った。エスカノールは「傲慢の大罪(ライオン・シン)」を背負う七つの大罪の団員である。太陽が昇れば昇る程強大な力を発揮し、その強さはこの時のメリオダスを超える程である。メリオダスを除く仲間達は転移魔法により離れた場所から戦いを見守る事となった。メリオダスは十戒の2人を圧倒したが、彼の殺気を感じて各地から十戒が集結した事により戦局が一変してしまう。メリオダスは十戒の猛攻の末、エスタロッサによって殺されてしまった。エスタロッサはメリオダスの2番目の弟である。彼の口からメリオダスの正体が語られ、七つの大罪を始めとした仲間達はメリオダスが魔神族である事を知った。

魔神王に成り代わろうとする

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