マーリン(七つの大罪)の徹底解説・考察まとめ

マーリンとは漫画『七つの大罪』に登場する「暴食の大罪(ボア・シン)」を背負う妖艶な女性で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。強力な魔力と知識を有しているが、異常なまでの知識欲に囚われている。この世を創り出した「混沌」というエネルギー体の存在を知り、強い興味を抱く。そして七つの大罪を密かに利用し、混沌を復活させようとした。最終的に七つの大罪を裏切ったが、後に和解する。そして混沌に選ばれた王子アーサーを仲間達と協力して覚醒させた。そして彼を育てる為、共に旅立つ。

マーリン(七つの大罪)の概要

マーリンとは漫画『七つの大罪』に登場する「暴食の大罪(ボア・シン)」を背負う妖艶な女性で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。七つの大罪とは、かつてリオネス王国に仕えていた7人の英雄が所属する騎士団である。彼等はそれぞれ怠惰、傲慢、嫉妬、憤怒、強欲、色欲、暴食の大罪を背負う罪人であり、マーリンはその中で暴食の大罪を背負っている。魔法で美しい女性の姿をしているが、その本性は己の時を止める事で不老不死となった幼い少女である。「無限(インフィニティ)」という無尽蔵の魔力を持っており、反則的に強力な魔術を操る。

「ベリアルイン」という賢者達の築き上げた国に生まれ、親の愛情を知らずに育つ。両親は彼女の「無限」という特異な魔力のみに注目しており、娘としてでは無く知的好奇心の対象として見ていた。親の愛情に飢えていた彼女は、その飢餓感を埋める様に知識を吸収していった。彼女の魔力は魔神王と最高神も注目しており、双方が自分の陣営に引き込もうとした。両者はマーリンの気を惹こうと、魔神王は「魔界の秘術に関するあらゆる知識と女神の洗脳術を防ぐ加護」を、最高神は「いかなる闇の呪いと戒言すら無効にする加護」を彼女に与えた。だがマーリンは両者の加護を受け取った上で双方を裏切り、逃げ出してしまう。怒り狂った魔神王と創造神は、ベリアルインに天変地異を引き起こす。こうしてマーリンは知識を貪欲に求め続けるという「暴食」により魔神王と最高神を騙し、祝福を授かったにもかかわらず両者に反いたことにより神の怒りを買い、ベリアルインを滅亡させた。これが彼女が「暴食の大罪」を背負う所以である。

3000年前、マーリンはメリオダスとエリザベスと出会う。愛情に飢えていたマーリンはメリオダスに惚れたが、彼には既にエリザベスという女性が居た。失恋で傷心した彼女は更に知識を求めるようになり、リオネス王国の専属魔術師として研究に没頭する様になる。そしてバルトラの予言をメリオダスに伝え、間接的に彼に七つの大罪の創設を決意させた。マーリンは七つの大罪の最古参メンバーでもある。

マーリンはこの世のあらゆる物を研究しつつ七つの大罪として活動した。その中で彼女は「混沌」の存在へ行きつく。混沌とは魔神王と創造神やブリタニア大陸の5種族を作り出した、全ての源の様な超常的な存在である。「知識を探求したい」という「暴食」に囚われた彼女は、混沌の力を求め始めた。混沌はその強大すぎる力を恐れた魔神王と創造神によって封印されており、その力を解放できる「器」を求めている。混沌の封印は魔神族と創造神の力の均衡によってもたらされている為、封印の解放にはどちらか一方を打倒する必要があった。マーリンは混沌の封印を解く為、メリオダスを利用して魔神王を打倒する事を画策する。この為の施策の1つとして、彼女はメリオダスに七つの大罪を組織させたのであった。この事から七つの大罪はマーリンの差し金で組織されたともいえる。

10年前の事件において、メリオダスの力の暴走を恐れていたマーリンは、不意を突いて彼の肉体から膨大な魔力を奪い取る。そして奪い取ったメリオダスの魔力をドルイドの聖地へ封印する。その後マーリンは各地を放浪し、キャメロット王国で混沌の器となるアーサーと出会った。アーサーの素質を見抜いた彼女は、以降彼を育てていく事になる。

リオネス王国奪還の際、アーサーと共にキャメロットから駆け付けた。以降は七つの大罪に復帰し、メリオダス達と共に戦った。十戒復活後はメリオダスからかつて奪った魔力を、再び彼に戻してパワーアップをさせている。また十戒との戦いではグレイロードとメラスキュラを弱体化させ、生け捕りにする大戦果を挙げている。メリオダスが魔神王に成り替わろうと戒言を集め始めた際には、表向きは七つの大罪として彼と対立しつつ、裏では彼に戒言を集めさせようと密かに協力していた。彼女の暗躍もありメリオダスは10の戒言を全て吸収し、魔神王に匹敵する力を手に入れている。

魔神王の精神を撃退し、メリオダスは七つの大罪に復帰する。パワーアップした彼は自力で自分とエリザベスの呪いを解いた。マーリンは彼に魔神王を打倒させる為、密かに2人の呪いを復活させる。魔神王の仕業だと思い込んだメリオダスは、彼女の思惑通り魔神王を打倒した。

魔神王打倒後、マーリンの目論見通り混沌が躍動を始める。彼女は本性を現し、七つの大罪を離脱した。また混沌の目覚めに呼応してキャスパリーグ(キャス)も活動を始めた。キャスはかつて混沌が生み出し、その混沌の力を利用して全てを破壊しようとした化け物である。キャスは混沌の王であるアーサーを襲撃し、マーリンは彼を守る為に戦った。苦戦するマーリンの元に、仲間を救おうとメリオダス達七つの大罪が駆け付け、アーサーが覚醒する時間を稼いだ。キャスの撃退後メリオダスはマーリンの陰謀を許し、彼女にアーサーを導く様に団長命令を下した。

メリオダスからアーサーを導き様に言われていたマーリンであるが、続編の『黙示録の四騎士』においてアーサーは闇落ちしている。マーリンとは仲違いをしたとの事で、アーサーは彼女の身代わり人形を傍に置いていた。

マーリン(七つの大罪)のプロフィール・人物像

CV:坂本真綾

年齢:3000歳以上 (肉体年齢は30歳、本来の姿は10歳前後の幼女)
身長:177cm
体重:57kg
血液型:AB型
スリーサイズ:85・57・85
誕生日:12月3日
出身地:ベリアルイン

マーリンは七つの大罪の1人で「暴食の大罪(ボア・シン)」を背負う妖艶な女性。「無限(インフィニティ)」という無尽蔵の魔力を有し、この魔力を活用して自分の肉体の時を止めている。その為、人間でありながら3000歳を超えている。また外見は年若い女性であるが、それは魔法で作り出した仮の姿であり、本来の姿は幼い少女であった。

歳を重ねているだけに、口調は古風で主人公であるメリオダスの事を「団長殿」と呼んでいる。初登場の第5話時点ではキャラクターが定まっていなかった為か、猫撫で声の口調となっていた。この為マーリンは当初、読者から「色欲の大罪(ゴート・シン)」担当だと誤解されていた。

魔術と知識の都「ベリアルイン」で生まれる。その希少な魔力故に、両親からは知的好奇心の対象として扱われ、愛される事は無かった。マーリンは愛に飢え、その飢餓感を知識で埋めようとする。またメリオダスへの失恋がきっかけで更なる知識に飢える様になった。その結果、知識を求め続ける「暴食」に囚われ、故郷のベリアルインを滅ぼしてしまう。それでも彼女の暴食は満たされる事は無く、異常な知的好奇心に突き動かされていた。絶え間無い知的探求と無尽蔵の魔力により、彼女はリオネス王国の宮廷魔術師となる。

その性格は知的好奇心の塊であり、常に知識を求め続けている。また珍しい物や興味を引く他人を研究対象として見る悪癖があった。バルトラに対しても例外では無く、治療魔法の実験体として扱った事もある。バルトラはリオネス王国の王である。

戦闘面では常に冷静沈着である。相手を常に観察し、相手の弱点を的確に突く。一方で、膨大な魔力で相手を圧倒し、反則級の魔法で攻め立てる戦い方もした。聡明な頭脳と圧倒的な魔力を持つ彼女にしか出来ない戦い方である。

味方としてはこの上なく頼もしいものの、その聡明さと異常な知的好奇心が災いし、メリオダス達七つの大罪を裏切る事もあった。本編の10年前にはメリオダスの強大な魔神族の力を恐れ、ザラトラス殺害時間の騒動に紛れて彼を襲撃し、その魔力を奪い取っている。また七つの大罪結成前から「混沌」の存在に興味を抱き、メリオダス達七つの大罪を裏で利用していた。混沌とは、世界を想像した強大なエネルギーの塊である。

常に裏がある様に行動するマーリンであるが、それが妖艶な雰囲気を醸し出しており、彼女のキャラクターの魅力ともなっている。

マーリン(七つの大罪)の装備・能力

神器 アルダン

マーリンがバルトラ国王から授かった神器。神器とは、七つの大罪の面々にそれぞれ送られた武器の総称である。所有者の特性に合わせた特殊能力を持っており、団員達はそれぞれ異なる武器を所有している。

マーリンの神器アルダンは、無数のルーンが刻まれた黒い鉄球状の形をしている。普段は魔法で何処かに隠している。使用時は彼女の周りを常に飛び回り、強大な魔法を繰り出す。

魔法使用の他に、マーリンの精神を内部に宿す事が可能である。この能力により、ガランの戒禁で肉体が石化し、行動不能になった時も問題なく周囲と意思疎通が出来た。他にも幻覚を作り出したりと、様々な能力を持つ。マーリンの無尽蔵の魔力もあり、チート級の性能を誇る。

魔力

無限(インフィニティ)

マーリンは無尽蔵の魔力を有している為、魔法を永続的に使用する事が出来る。生まれながらにして彼女はこの魔力を有しており、特異な存在であった。それ故に親からは研究対象として、研究対象にされる事となる。マーリンが愛に飢え、知識を貪るきっかけともなった。

マーリンの特異な魔力は、魔神王と最高神をも惹きつけた。だがこれが原因で彼女は故郷のベリアルインを滅ぼしてしまう。

本編では反則的な魔法を使用しまくり、敵味方問わず、驚嘆させた。

本来の姿

マーリンは幼少期に魔法で自身の時を止めている。これにより彼女は実質不老不死となった。本来、魔法で時を止める為には膨大な魔力を要する。通常の魔法使いでは、とても出来ない芸当である。だが彼女の魔力「無限(インフィニティ)」により、それが可能となった。

幼少期のまま時が止まっている為、マーリンの本来の姿は幼女である。3000年前にメリオダスに初恋をして以降、彼女は魔法で自身を大人の女性に見せ掛けていた。

メリオダスを魔神王にすべく立ちはだかったチャンドラーとの戦いで、マーリンは全ての魔法効果を無効化されてしまう。これにより、一時的に本来の姿である幼女に戻されてしまった。

魔神王と最高神の祝福

本編より3000年前、最高神と魔神王はマーリンの持つ「無限(インフィニティ)」の魔力と膨大な知識に目を付け、彼女を自分の陣営に取り込もうと画策する。両者からの勧誘を受けたマーリンは「自分の気に入る贈り物をした側につく」と発言した。両者はそれぞれ、マーリンに「祝福」を送る。魔神王は「魔界の秘術に関するあらゆる知識と女神の洗脳術を防ぐ加護」を、最高神は「いかなる闇の呪いと戒禁すら無効にする加護」を授けた。だがマーリンには最初からどちらにも付くつもりは無く、両方を裏切ってしまう。これに激怒した魔神王と最高神は、共にマーリンの故郷であるベリアルインを滅ぼしてしまった。

故郷を滅ぼしたマーリンであったが、魔神王と最高神の祝福という、更なるチート能力を手に入れたのであった。

顔の火傷

物語終盤、マーリン達七つの大罪は魔神王を討伐する。だが、団員の1人であるエスカノールの太陽(サンシャイン)が暴走し、彼は自らの能力でその身を焼かれていった。太陽(サンシャイン)とはエスカノールの能力の名前である。その名の通り、太陽が昇る程傲慢になり肉体が筋骨隆々になっていく。それに伴って魔力が増大し、正午に最強の力を発揮する。太陽の様に相手を燃やし尽くす、高火力の魔法を放つ。元々は女神族の力である為、長年人の身でありながら能力を使ってきた彼の肉体は限界を迎えたのであった。

死にゆくエスカノールは長年秘めていた想いをマーリンへ打ち明ける。だが全ては遅すぎた。彼女の暴食と化した知的好奇心は止められず、混沌は復活を始めつつある。最早エスカノールの愛では、彼女の心は満たされなくなっていた。だが、彼女は自分の事を愛してくれた唯一の男を忘れない為に、身体が燃えて崩れていくエスカノールへキスをする。エスカノールの炎はマーリンの顔を焼き、彼女はその身に彼の事を刻み付けた。

マーリンの魔法であれば、この時の火傷は瞬時に回復出来る。だがこの出来事以降、彼女は敢えてこの傷を治さないでいた。

魔術

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