草摩紅葉(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩紅葉(そうま もみじ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の卯(兎)の物の怪に取り憑かれた人物である。ドイツ人とのハーフで、金髪と愛らしい外見が特徴。明るい性格も相まって人に好かれやすい。「神と十二支の絆」という呪いが元で母から拒絶され、その記憶からも消えてしまう。それでも、両親の心中を思いやる優しい心を持つ。主人公の本田透に想いを寄せるが、猫憑きの草摩夾と両想いなので告白はしなかった。作中において呪いが解け、改めて自分の人生を進む。

海原高校入学

4月になり、紅葉は丑(牛)憑きの草摩潑春(そうま はつはる)と共に海原高校に入学した。紅葉は「似合うから」との理由で女子のセーラー服にハーフパンツという出で立ちで透たちの前に訪れる。透は「かわいらしい」と受け入れてくれたが、女子の制服を身に着けていた為生徒会長の竹井誠(たけい まこと)に難癖をつけられた。その場は潑春によって収められる。
入学式の日、突如慊人が学校に行くと言い出した旨を聞いた紅葉は、由希と夾にそのことを伝える。物の怪憑きたちは皆慊人に逆らうことができない。また、由希は神に等しい子憑きとして幼い頃慊人と共に過ごした期間があった。何らかの原因があって突如捩じれてしまった慊人による精神的虐待を受け続けた為、由希は特に慊人を怖れていた。「会いたくないなら、尚のこと知らせた方がいい」と思い、紅葉は慊人の来訪を告げた。
由希は紅葉達の知らない所で慊人と接触し、トラウマを掘り起こされてしまう。それでも透によってその場を離れ、戻ってきた。透の提案により、紅葉、潑春、夾、彼女の友人である魚谷ありさ(うおたに ありさ)、花島咲(はなじま さき)は透、由希も交えてバドミントンをして遊ぶのだった。

避暑地

夏休みになり、紅葉は透、紫呉、夾、由希の他、寅(虎)憑きの草摩杞紗(そうま きさ)、未(羊)憑きの草摩燈路(そうま ひろ)と共に草摩家の避暑地に赴くことになった。海水浴、スイカ割りを楽しむ面々。バカンスの最中、燈路の母が第二子を妊娠したとの連絡が入った。物の怪憑きは全員生まれてきている為、もう母親を悲しませることもないと、紅葉たちは新しい命の誕生を喜ぶ。
そんな中、慊人もまた避暑地に来た。紅葉たちは、透を置いて慊人の泊まる離れへと向かう。猫憑きの夾だけは元々集まりには不参加であり、透と共に留守番することになった。紅葉は比較的慊人への恐怖に慣れていたが、それでも挨拶を速く済ませて透の下へ帰りたい気持ちがあった。慊人への用事を済ませた紅葉たちは、浜辺で夾と共に砂の城を作っていた透の下へ帰り着く。
旅行が終わる2日前の夜、突如慊人が現れた。「帰る前に本田透さんに挨拶をしていく」という慊人に不穏なものを感じた紅葉は、「神を裏切るな」という物の怪の声に苛まれながらも慊人の前に立ちはだかる。怒っている時の慊人は、他者にひどいことをすることが分かっていた為だった。
慊人は、紅葉の態度に怒り彼を殴りつける。そこに透が現れ、止めに入った。紅葉の目の前で、慊人は自分が神であること、透が好いている夾が高校を出たら幽閉されることを告げ、彼女の頬に傷をつけた。これ以上透が傷つけられないよう、紅葉は紫呉と、慊人に随行してきたはとりを呼びに行った。戻ってきた時、既に慊人は去っていた。紅葉は透を守り切れなかったと悔やむが、透は紅葉の悔し涙を美しいと感じ、彼を抱きしめる。
紅葉の頬には慊人によって殴られた傷ができたが、年少者の杞紗たちには透の頬の傷共々「転んだ」とだけ説明した。避暑地最後の夜、一同は花火を楽しんだ。

生まれる願い

高名なバイオリニストについてバイオリンを習っていた紅葉だが、突如父がその師匠の下でのレッスンに苦言を呈してきた。モモが同じ師匠についてレッスンを始めたためだった。紅葉は父の意を汲み取り、その師匠の下を去る。
ある日、自室でバイオリンを弾いていると透が現れた。透にはところどころ汚れがついていたが、紅葉は明るく振る舞う。透は、紅葉がバイオリンを弾いていたことを指摘。今までついていた師匠のレッスンはもう受けていないと答えると、「バイオリンはやめませんよね?」と聞いてきた。
透が紅葉の家に来たのは、モモに頼まれてのことだった。モモは「外」で暮らしているが、時々秘密の通路を通って「中」に入る紅葉の様子を見に来る。モモは、紅葉に兄になってほしい、一緒にいたいと思っていたのだ。
父から「モモが紅葉を気にしている」と聞いていた紅葉は、「どうしよう…嬉しい」と言い、自分の夢を語る。紅葉の夢はバイオリニストになることだった。コンサートを開き、そこに両親とモモが聞きに来てくれたらと願っていた。
透が本家まで来たのには、目的があった。酉(鳥)憑きの草摩紅野(そうま くれの)に会うことだった。紅野に会いたいと願っている人物がいる。紅野は奥の屋敷で生活しており、物の怪憑きたちの前にもなかなか現れないため、会うのは難しいと思われた。しかし、慊人に接触を禁じられているから物の怪憑きたちが会えないと感じているだけかもしれない。紅葉は紅野の住所を書き、誰かに見つかったら自分の名前を出すよう念を押して透を送り出した。
透は無事紅野に会えたようだった。様子を見にいた紅葉は、用が済んだらしい透の手を引き、自分の家に連れていく。透は紅葉に迷惑を掛けたと詫びるが、彼自身はモモのことを教えてもらったこともあり、むしろ喜んでいた。
お礼として透の為だけのコンサートを開きたいとリクエスト曲を聞くと、「生まれる願い」という曲を呟いた。紅葉はその曲を弾けるよう練習すると約束する。

突然の解放と決意

呪いから解放された紅葉。

2年生に進級すると、紅葉は目に見えて身長が伸びた。制服も男子のものを着用するようになり、透からは「王子様みたい」と言われた紅葉は喜ぶ。由希と潑春も誘い、紫呉の家で食事をすることになった。家には杞紗と燈路もおり、皆でカレーを作ることとなる。
夾の部屋に行き、夕食がカレーになったと告げると、背が伸びたことを指摘された。このままいくと夾よりもカッコよくなるかもしれないと言った紅葉は、「そしたらもしかして、透は僕のプロポーズを受けてくれるかな」と続ける。夾は高校を卒業すれば、猫憑きの常として幽閉されることが決まっていた。その為、透に想いを寄せながらも彼女に想いを告げることを諦めていたのだ。紅葉はそんな夾の気持ちを見抜いており、諦めると何が起きると分からない、自分も考えても仕方ないとあきらめることをやめると宣言。それは夾への宣戦布告ではなく、鼓舞であった。透の気持ちが夾にあったためだった。その日は、紫呉の家でちょっとしたカレーパーティーが行われた。
その夜、何の前触れもなく紅葉の呪いが解けた。兎の物の怪は去り、紅葉は自分だけの自我を獲得する。絆が切れたことを感じた慊人が現れる。もはや、紅葉にとって慊人は神ではなく、小さく弱く、哀れな人でしかなかった。今までの価値観が変わったこと、自分だけが輪から外れたことなど、呪いからの解放は紅葉に混乱をもたらした。慊人に「今夜は帰って」と言い、紅葉はカーテンを閉める。
後日、改めて慊人の下に向かう。慊人は、今更呪いが解けた所で、家族は「誰も紅葉を受け入れない、幸せになんかなれない」と言う。確かに、紅葉はもう十二支の一員ではなくなっていた。それでも、自分の為の幸せは、この先の世界で彼が来るのを待っているかもしれない。紅葉は、ようやく自分の人生を歩む決意をしたと慊人に告げ、「君はいつまでそこにいるの?」と声を掛けた。
夏休みを控えたある日、紅葉は登校時に母の家の前を通りかかる。紅葉に気付いた母が話しかけてきた。夏休みには家族旅行に行くこと、モモが今からはしゃいでいるという。母は、紅葉も家族旅行に行くのかと尋ねてきた。
いずれ自分が持てるであろう家族を思い浮かべ、紅葉は「行くよ」と答えた。学校へと向かおうとした紅葉に、母は「いってらっしゃい」と声を掛けた。親類としての言葉だったが、紅葉は嬉しげに学校へと向かう。

大団円

ある晩。透が崖下に転落したとの連絡が入った。紅野が慊人に刺され、透もまた転落時慊人と共にいたという。紅葉も含め、知らせを受けた物の怪憑きたちは眠れぬ夜を過ごした。紅葉が透の見舞いに行くと、意気消沈した慊人が病院にいた。既に紅野の見舞いをしたらしい慊人は、「何をされても何を言われても許すなら、お人好しを通り過ぎてただのバカだ」との慊人の言葉に、紅葉は「よかったじゃない。2人がバカなおかげで慊人は無罪放免だ。バカは利用できていいね」と皮肉を言った。
慊人は今までの自分の行いを悔いているようだった。紅葉は慊人に「これからは大事にすればいい。誰かにとってそれはバカでも、自分にとってはバカじゃないなら、これからは大事にすればいいんだ。それだけのことだよ」と言い、『世界で一番バカな旅人』の話をした。
透が退院したその日、全ての物の怪憑きが呪いから解放された。十二支との絆に対する慊人の執着は「神でない自分は、誰からも愛されない」との考えを両親や使用人たちに植え付けられた為だった。透は、神ではなく一個人の慊人に「お友達になりましょう」と声を掛け、見舞いに来た慊人と和解する。これにより、慊人は神をやめることを決意。元より弱っていた呪いの力は完全に消えた。
後日、物の怪憑きだった者たちが本家に集められる。慊人は振袖を着て現れた。紅葉も含めた年少の物の怪憑きは知らないことだが、慊人の母の草摩楝(そうま れん)は生まれつき複数の異性に愛される運命の我が子に嫉妬。「男にしなければ産まない」と言い、慊人は男として育てられた。女性に戻ったのは、皆が本来の自分に戻れたためで、神ではなくなったが当主として皆の自由を守ると慊人は誓った。
紫呉は慊人を1人の女性として愛しており、彼女を自分のだけのものにしようと企んでいた。その為、透という他人をも使い十二支と神の絆に亀裂を入れようとした。真相を知ったら透や由希たちに怒られるだろうと紫呉は思っていたが、誰も紫呉を責めなかった。潑春からその旨を聞いた紅葉は、「みんなしーちゃん(紫呉)より大人になっただけ」と口にする。透は夾と共に、夾の師匠で養父の草摩藉真(そうま かずま)の知人が経営する道場のある土地へ行くことになっていた。
紅葉は夾にいくらかの嫉妬心があったが、いつか自分も彼らに見せびらかせる人を見つけるという新しい夢ができた。「だから、2人には幸せでいてもらわなきゃ嫌だ」と紅葉は口にする。

草摩紅葉の関連人物・キャラクター

紅葉の父

CV:関俊彦(旧アニメ版)、柳田淳一(新アニメ版)

紅葉の父で、透のバイト先の社長。妻が紅葉のことで精神を病んだ際、彼を家族から外すことで妻を救済する道を選ぶ。妻の精神が回復した後は必死で幸せを築き直し、娘のモモを授かった。その後は妻子にも内緒で紅葉と会う二重生活を行う。紅葉への愛情や憐憫を思わせる描写はあるものの、彼が妻子と接触することで今の幸せが壊されることへの懸念もある。

紅葉の母

CV:仲尾あづさ(旧アニメ版)、本田貴子(新アニメ版)

紅葉の母で、ドイツ人。紅葉が自慢に思うほどの美人でもある。我が子が動物に変身する呪われた存在であるとの事実を受け止めきれず、精神を病む。はとりによる記憶の隠蔽術を施され、紅葉を忘れることで精神が回復した。隠蔽を受ける際、「後悔しないんですか?」とのはとりの問いに「私の人生最大の後悔は、あの生き物を自分の体から出したことよ」と口にしている。
その後は紅葉を「草摩家の誰かの子」と認識している。ある朝、登校途中の紅葉と少し会話をし、親類の1人としてだが彼に「行ってらっしゃい」と声を掛けた。

草摩モモ(そうま モモ)

CV:田中沙耶(新アニメ版)

紅葉の妹。紅葉と同じバイオリンの師匠につく、海原高校に行きたいと言うなどして父を慌てさせることが多い。母と紅葉が似ていると指摘する、こっそり「中」に住む彼の様子を見に行くなど自分と紅葉の関係に感づいている節がある。

草摩はとり(そうま はとり)

CV:井上和彦(旧アニメ版)、興津和幸(新アニメ版)/長谷川育美(新アニメ版幼少期)

辰(龍)の物の怪憑き。通称は「はーさん」、「とりさん」。紅葉からは「ハリィ」と呼ばれる。長身でクールな風貌。職業は医者で、草摩家の主治医をしている。記憶の隠蔽と呼ばれる催眠術を用いて、十二支の秘密を知った者の記憶を消す。紅葉の母の記憶も消した。後に、自身の恋人だった佳菜の記憶も消しており、「忘れられる」ことの辛さを思い知る。
紅葉の記憶を消した後、夕食を共にするなどしてフォローしていた。

えどまち
えどまち
@edono78

Related Articles関連記事

フルーツバスケット(フルバ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

フルーツバスケット(フルバ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画作品。白泉社の『花とゆめ』で、1998年16号から2006年24号まで連載。2001年にアニメ化され、2019年には全編が再アニメ化された。同級生の草摩由希が住む草摩家の分家宅へ居候することになった、主人公の本田透。そこから物の怪憑きの体質を持つ草摩家の人々と関わっていくことになる。略称は『フルバ』・『フルバス』。2009年には劇団スタジオライフにより舞台化された。

Read Article

フルーツバスケット(フルバ)の草摩家・草摩一族まとめ

フルーツバスケット(フルバ)の草摩家・草摩一族まとめ

『フルーツバスケット』とは、高屋奈月による漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。母と家を失いテント暮らしをしていた女子高生の本田透は、十二支の呪いに取り憑かれた一族・草摩家と関わりを持つようになる。学校で王子と慕われる由希、幼い頃から由希をライバル視する夾を始め、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた者たちやその関係者、彼らが関わる人々の心の傷や救済を描く。本項では、草摩家とその一族についてまとめる。

Read Article

フルーツバスケットの恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

フルーツバスケットの恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『フルーツバスケット』とは、恋愛要素が強いロー・ファンタジー漫画。作者は高屋奈月である。公式略称は「フルバ」、「フルバス」など。1998年に白泉社の『花とゆめ』にて連載がスタート。2006年に完結した。2001年にTVアニメ化され、2019年にキャストなどを一新して再びTVアニメ化された。主人公に女子高生・本田透(ほんだ とおる)を始めとする魅力溢れるキャラクターが多数登場。キャラクター同士の時に甘く、時に苦い恋愛模様が描かれている。

Read Article

フルーツバスケット(フルバ)のネタバレあらすじ・ストーリーまとめ

フルーツバスケット(フルバ)のネタバレあらすじ・ストーリーまとめ

『フルーツバスケット』は日本の漫画家・高屋奈月による少女漫画。通称は「フルバ」。1998年に白泉社の『花とゆめ』で連載を開始し、2006年に完結した。単行本は全23巻。 主人公の本田透は高校に入学して間もなく母親を交通事故で亡くしてしまった。ひょんなことから透は同じ高校に通う草摩由希が暮らしている家に厄介になる。草摩家は代々続く名家。そんな名家には十二支にまつわる重大な秘密があった。透は草摩家の人間と関わるようになっていき、その母性あふれる優しさで心の傷を癒やしていくのだった。

Read Article

草摩夾(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩夾(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩夾(そうま きょう)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の仲間になれなかった猫の物の怪憑きの少年である。仲間外れの存在として、幼い頃より一族中から疎外されてきた。神と同じく尊ばれる子憑きの草摩由希に勝つことを望み、彼との仲は良くないが本心では互いを羨んでいる。ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、根は優しく由希以外の人物に意味なく喧嘩を売ることはしない。ヒロイン本田透を気遣い、彼女と惹かれ合うようになる。

Read Article

本田透(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

本田透(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

本田透(ほんだ とおる)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公である。両親を失いながらも、前向きに生きる少女。他人を思いやり、相手をあるがままに受け入れる慈悲深さを持つ。天然ボケの気があり、ずれた言動も多いが本人が言う所の頑固さも持ち合わせている。十二支の呪いに苛まれる草摩(そうま)家と関わりを持つ中、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」を救いたいと願うようになる。

Read Article

本田今日子(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

本田今日子(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

本田今日子(ほんだ きょうこ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、主人公・本田透の母である。旧姓は勝沼。「赤い蝶」の異名を持つ伝説的なヤンキーだったが、結婚してからは落ち着き、子煩悩な母親になった。今日子自身は物語開始時点で故人だが、それでも度々透やその友人・魚谷ありさの話題に上るほどに慕われている。透が幼い頃、十二支の始まりの昔話をし、彼女に「十二支になれなかった猫」への愛着を持たせるきっかけになった。

Read Article

草摩潑春(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩潑春(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩潑春(そうま はつはる)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の丑(牛)の物の怪に取り憑かれた人物である。普段はつかみどころのない印象ながら優しく、他者を気遣うことが多い。しかし、キレると好戦的な「ブラック春」と呼ばれる状態になる。特徴的な白髪は地毛。幼い頃、自分のコンプレックスを拭ってくれた子(鼠)憑きの草摩由希を特別視し、彼を心配している。午(馬)の物の怪憑きである草摩依鈴とは相思相愛だが、互いを想い合うが故の障壁もある。

Read Article

草摩はとり(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩はとり(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩はとり(そうま はとり)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する十二支の辰(龍)の物の怪に取り憑かれた人物で、草摩家の主治医である。当主の草摩慊人や父の命令に従い、十二支の呪いを知った人物に「記憶の隠蔽」と呼ばれる催眠術を施してきた。クールな見た目と物言いが特徴的だが性格は優しい。主人公の本田透が草摩家に深入りすることで元恋人の草摩佳菜のように傷つかぬよう、これ以上関わるなと忠告した。数百年続く神と十二支の絆を「呪い」と表現した、作中最初の人物。

Read Article

草摩紫呉(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩紫呉(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩紫呉(そうま しぐれ)とは、高屋奈月による漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、戌(犬)の物の怪に取り憑かれた人物である。一見すると爽やかな美形で性格も飄々としている。その一方で自身を「最低」と評するように、十二支の神である草摩慊人を自分のものにするという己の野望の為に他者を利用する。といっても完全な悪人ではなく、物の怪憑きを受け入れる本田透を巻き込むことへの罪悪感も口にした。職業は小説家で、時たま迷い、悩む若者たちに道を示すこともある。

Read Article

草摩依鈴(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩依鈴(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩依鈴(そうま いすず)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、午(馬)の物の怪に取り憑かれた人物である。他者に手厳しい態度を取るが、その実は恋人の草摩潑春を呪いから解放し、主人公本田透を傷つけまいとする優しい性格。1人ですべてをしょい込む傾向にある。その一方、軽率で詰めの甘い一面もある。当初はロングヘアだったが、十二支の神に当たる草摩慊人に髪を切られてからはショートヘアになった。

Read Article

草摩由希(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩由希(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩由希(そうま ゆき)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の子(鼠)の物の怪に取り憑かれた人物である。容姿端麗で文武に優れ、学校では「王子様」と称されファンクラブまで存在する。しかし、神である草摩慊人の虐待や、兄を始めとする他の物の怪憑きの拒絶もあって本人の自己肯定感は低い。それでも、ヒロイン本田透との生活の中で徐々に変わろうと努力する。猫憑きの草摩夾との仲は険悪だが、一方で誰とでも仲良くなれる夾に憧れを抱いていた。

Read Article

花島咲(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

花島咲(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

花島咲(はなじま さき)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』の登場人物。主人公・本田透の友人である。表情に乏しく無口だが、友達想いで透を大事に思っている。「電波」と呼ばれる特殊な波長を読み取り、操る能力を持つ。透やもう1人の友人の魚谷ありさには寛容だが、その他の人物に対しては容赦ない毒舌を浴びせる他、お仕置きと称する「毒電波」を浴びせることもある。電波の力を操り切れなかった小学生時代、クラスメイトを殺しかけたと思い込み、贖罪として黒い服を着るようになった。

Read Article

草摩綾女(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩綾女(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩綾女(そうま あやめ)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する巳(蛇)の物の怪憑きで、主要人物の1人の草摩由希の兄である。女性と見まがうロングヘアと美貌、詩的かつ大仰な口調と振る舞いが特徴。学生時代、己の自由と引き換えに由希を無視していたことを後悔しており、関係改善に努める。同級生の草摩紫呉と草摩はとりとは「真のマブダチトリオ」を自称する。洋裁店を営んでおり、店員の倉前美音とは恋仲でもある。

Read Article

草摩藉真(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩藉真(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩藉真(そうま かずま)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』の主要人物の1人・草摩夾の養父であり、武術の師匠である。幼い頃、十二支に入れなかった猫の物の怪に取り憑かれた祖父を残酷な言葉で拒絶。祖父の死後、新たに生まれた猫憑きの草摩夾を見て、その環境の理不尽さを思い知る。母を失い、父からも拒絶された夾を引き取ったのは贖罪の為だったが、次第に父性が芽生えていった。祖父のように幽閉される未来から夾を救おうとした。

Read Article

草摩杞紗(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩杞紗(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩杞紗(そうま きさ)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の寅(虎)の物の怪に取り憑かれた人物である。登場時は特徴的な髪や目の色が原因で中学でいじめに遭い、失語症を患い不登校状態にあった。主人公の本田透によって心を救われ、再び学校に通い出す。その後は透を「お姉ちゃん」と呼び慕う。未(羊)憑きの草摩燈路と仲が良かったために当主の草摩慊人に暴行を受け、燈路との仲が気まずくなっていたが、後に和解し、恋仲となった。

Read Article

草摩紅野(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩紅野(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩紅野(そうま くれの)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の酉(鳥)の物の怪に取り憑かれた人物である。実はとうの昔に「十二支と神の絆」という呪いから解放されているが、当主にして神の草摩慊人を見捨てられず取り憑かれたフリをしている。慊人が望まなくなるまで傍にいると決めていたが、コンビニ店員の魚谷ありさに心惹かれる。他の物の怪憑きに訪れる変化を後押しし、慊人にも変わる現実を受け入れさせようとした。

Read Article

草摩燈路(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩燈路(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩燈路(そうま ひろ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、未(羊)の物の怪に取り憑かれた人物である。物の怪憑きとしては最年少。次々と嫌味を繰り出す毒舌家で、年齢も相まって生意気な印象を与える。その一方、幼さ故の浅慮や無力さから、大好きな草摩杞紗を守れない自分へのいら立ちも感じている。杞紗と仲が良い主人公の本田透に嫉妬するが、透からの励ましもあり毒舌攻撃はしなくなる。失敗と成長を繰り返す中、妹の日向が誕生し、杞紗との仲も前以上に良くなっていった。

Read Article

魚谷ありさ(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

魚谷ありさ(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

魚谷ありさ(うおたに ありさ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透(ほんだ とおる)の友人である。透からは「魚ちゃん」と呼ばれる。昔ながらのヤンキーといった風体だが、不良行為はとうに卒業した。友達想いの情に厚い性格で、もう1人の友人・花島咲(はなじま さき)と共に透を見守る。透の母・本田今日子(ほんだ きょうこ)に憧れと恩義を感じ、彼女の死後も慕っている。バイト先で草摩紅野(そうま くれの)という人物に出会い互いに惹かれるが、事情があって会えずにいた。

Read Article

愛おしくて涙溢れる物語『フルーツバスケット』十二支、神まとめ

愛おしくて涙溢れる物語『フルーツバスケット』十二支、神まとめ

『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画及びそれを原作とするアニメ作品です。母を失くして一人テント暮らしをする女子高生、本田透。透はひょんなことから十二支の物の怪に取り憑かれた一族、草摩家と関わることになります。可愛い絵柄とタイトルに惹かれて買ってみたら結構ドロドロ?しかし救済もあれば爽やかな部分もある。色々と人生について考えさせてくれる名作です。この作品のキモである「神」と「十二支」についてまとめました。

Read Article

【フルーツバスケット】まだ終わってなかった!続編がある面白い少女漫画まとめ【ママレード・ボーイ】

【フルーツバスケット】まだ終わってなかった!続編がある面白い少女漫画まとめ【ママレード・ボーイ】

『フルーツバスケット』や『ママレード・ボーイ』など、世の中の女性たちがみんな夢中になった少女漫画の数々。連載が終わってしまった時には、なんだか自分の半身が失われてしまったほどの寂しさを感じた方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに朗報!なんと、かつての人気少女漫画に続編が登場しているのです。あの頃子どもだった主人公たちも立派に成長して、なんだか感慨深いですね。

Read Article

目次 - Contents