シザーハンズ（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『シザーハンズ』とは1990年に公開されたティム・バートン監督のファンタジー映画。とある発明家により造られた、両手がハサミの男「エドワード」が主人公。エドワードの元に化粧品のセールスに訪れた「ペグ」がきっかけで、エドワードの街での生活が始まる。ペグの娘「キム」との恋愛やエドワードのサクセスストーリーを中心に物語は展開される。街の人たちやペグ一家との触れ合いを通し、人間の勝手さや醜さ、正義とは何かを考えさせる映画である。
孫娘（演：ジーナ・ギャラガー）
CV：渡辺菜生子（ソフト版） 白鳥由里（テレビ朝日版）
キムの孫娘。雪の降る夜に枕元で年老いたキムの昔話に耳を傾ける。
キムおばあちゃん（演：ウィノナ・ライダー）
CV：瀬能礼子（ソフト版） 前田敏子（テレビ朝日版）
キムが年老いた姿。物語の冒頭で孫娘にエドワードの昔話を聞かせる。
『シザーハンズ』の用語
丘の上のお城
発明家が住んでいた城。ここでエドワードは造られた。暗くおどろおどろしい雰囲気が漂うので誰も好き好んで近寄ろうとは思わない。前庭があり、エドワードによって様々なモチーフに剪定された庭木が並んでいる。屋根裏部屋は広く、一部の天井にぽっかり穴が開いている。エドワードは主に屋根裏部屋で生活していた。
ペグが年老いて老婆になった時代も城は残されており、孫娘は「お化け屋敷」と呼んでいる。
エイボン化粧品
ペグが務めている化粧品会社の名前。ペグは物語の冒頭、セールスのために街を奔走している。売り上げが芳しくなく、偶然目に留まったお城でエドワードと遭遇する。青白いエドワードの顔を少しでも健康的に見せようと自社製の化粧品を塗りたくるも、失敗に終わる。ペグは「不良品だわ」と言って化粧品に文句をつけた。
『シザーハンズ』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
ペグ「どうであろうとエドワードは特別な存在です」
エドワードは庭木の剪定やペットのトリミング、ヘアカットで類まれなる才能をみせる。街の人気者となったエドワードはペグと共にテレビ出演を果たす。エドワードの手を治す話題になったとき、観客から「手を治してしまったら普通の人になってしまう。そうなれば特別ではなくなり、注目もされなくなる」と言われる。その際にペグが「どうであろうとエドワードは特別な存在です」と答えた。ペグの優しい人柄が垣間見えるシーン。見た目や世間の目を気にせず、一人の人間としてエドワードを支えていこうとするペグの気概が感じられる名セリフ。
エドワード「君の頼みだったから」
ジムの悪だくみに渋々従うことになったキムは、ドアをこじ開ける妙技を持つエドワードに協力を頼む。ジムの家に忍び込み、車を盗む計画だったが、エドワードだけが警察に捕まってしまう。即日釈放されたものの、エドワードの評判は地に落ちる。キムは罪悪感を抱きつつ「わたしたちのことを黙ってくれてありがとう。驚いたでしょう。盗みに入った家がジムの家だったなんて」と話す。エドワードは「知っていた」と答える。キム「じゃあどうして断らなかったの？」と尋ねた際にエドワードは「君の頼みだったから」と答えた。キムに対するエドワードの純粋な愛情が感じられる名セリフ。
エドワード「好きな人にプレゼントする」
ビルの「道端で大金を拾ったらどうするか」という問いに対し、エドワードは「好きな人にプレゼントする」と答えた。ビルはその解答に頭をかかえる。キムは「気持ちは間違っていないわ。私だったらそうする」とエドワードの肩をもつ。善悪でいえば警察に届けることが正しいというのが世間一般の回答。愛する者のために最善を尽くしたいというエドワードの優しさが感じられる名セリフ。正義とは何かを考えさせられるシーン。
エドワード「できないよ」
クリスマスパーティーの最中、ジムの言いがかりによってエドワードは家を飛び出した。エドワードの捜索に出たペグとビル。キムは一人自宅で待機する。自宅に舞い戻ってきたエドワード。キムはエドワードに「抱いて」と言う。その際、エドワードは「できないよ」とキムの誘いを断る。ハグをしたらまた両手のハサミのせいでキムを傷つけてしまうかもしれない。そんなエドワードの優しさが垣間見える名シーン。それでもキムはエドワードを抱き寄せた。エドワードのどこかさみしく切ない表情が印象的な名シーン。
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目次 - Contents
- 『シザーハンズ』の概要
- 『シザーハンズ』のあらすじ・ストーリー
- エドワードとペグの出会い
- 街の人気者になるエドワード
- ジムにそそのかされて警察沙汰に
- 犯罪者のレッテルをはられたエドワード
- 逃亡するエドワード
- ジムとの格闘・再び古城の生活へ
- 『シザーハンズ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- エドワード・シザーハンズ（演：ジョニー・デップ）
- キム（演：ウィノナ・ライダー）
- ペグ（演：ダイアン・ウィースト）
- ビル（演：アラン・アーキン）
- ケヴィン（演：ロバート・オリヴェリ）
- 街の住人
- ジム（演：アンソニー・マイケル・ホール）
- ジョイス（演：キャシー・ベイカー）
- ヘレン（演：コンチャータ・フェレル）
- ジョージ（演：ビフ・イェーガー）
- マージ（演：キャロライン・アーロン）
- アレン巡査（演：ディック・アンソニー・ウィリアムズ）
- エスメラルダ（演:オーラン・ジョーンズ）
- ティンカ（演：スーザン・ブロンマート）
- テレビ司会者（演：ジョン・デヴィットソン）
- 隠居老人（演：スチュアート・ランカスター）
- ダフィールド（演：アラン・ファッジ）
- 心理学者（演：アーロン・ラスティグ）
- 発明家（演：ヴィンセント・プライス）
- 孫娘（演：ジーナ・ギャラガー）
- キムおばあちゃん（演：ウィノナ・ライダー）
- 『シザーハンズ』の用語
- 丘の上のお城
- エイボン化粧品
- 『シザーハンズ』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- ペグ「どうであろうとエドワードは特別な存在です」
- エドワード「君の頼みだったから」
- エドワード「好きな人にプレゼントする」
- エドワード「できないよ」
- キムおばあちゃん「あの人の心の中ではあの頃の私のままでいたい」
- 『シザーハンズ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 主役はトム・クルーズの予定だった
- 登場人物にはすべてモデルがいる
- 実際にある住宅を貸しきって撮影
- 植木の恐竜はゴジラ
- 実際に城は存在しない
- 『シザーハンズ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌：Tom Jones「Delilah」
- 挿入歌：Tom Jones「It’s Not Unusual」
- 挿入歌：Tom Jones「With These Hands」