キングコング対ゴジラ(キンゴジ)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングコング対ゴジラ』とは、1962年に公開された、日本の怪獣映画である。監督は本多猪四郎、主演を高島忠夫が務めた。
ファロ島でキングコングが目覚めた噂を聞き、テレビ局員の桜井と古江は調査に向かわされた。一方北極海では、ゴジラが復活し、桜井たちは発見したキングコングを日本に連れ帰ろうとするのだった。その後ゴジラとキングコングは出会い、戦いが始まるのであった。
見所はキングコングのお茶目な動きと、ゴジラとの白熱した戦いである。
北極海の氷山から、復活して日本に上陸した怪獣。
ファロ島から運ばれてきたキングコングと戦い、1度はキングコングを退けたが、後にキングコングと取っ組み合い海に落下した。
その後の消息は不明である。
キングコング
巨大なる魔神と、ファロ島の原住民から恐れられる存在である。
ファロ島で眠らされ、日本に運ばれる途中で脱走し、ゴジラと戦う事になる。
1度はゴジラの攻撃にやられたが、再び戦いゴジラと共に海に落ち、キングコングのみ浮上し島へ帰って行く。
大ダコ
ファロ島の近海に住む巨大なタコ。
夜行性で、夜原住民を捕食する為現れるが、キングコングにやられて海へと投げ飛ばされた。
『キングコング対ゴジラ』の用語
マーリンM336
ファロ島の探検隊の桜井と古江が装備するレバーアクション小銃のことである。
実際に存在する銃で、ウィンチェスター社によって大量販売された銃である。
1948年までは1発発射するごとに弾を込めなくてはいけないライフル銃だったが、連射できるようになった。
シーホーク号
国連所属の、原子力潜水艇であるが架空のものである。
北極で、水温が上がった調査に向かったが、光る氷山の中から出現したゴジラによって沈められた。
東京製綱の特殊繊維
東京製綱の新開発の特殊繊維で、技術者である藤田一雄が開発に携わっている。
「鋼より強く絹糸よりしなやか」がうたい文句である。
キングコングをゴジラの元に運搬する際、この繊維に気球をつけて運んだ。
東京製綱は実在する会社で、この映画で使われた特殊繊維は、タイアップしており、東京製綱のワイヤーロープの宣伝でもある。
『キングコング対ゴジラ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
パシフィック製薬の女性社員「ゴジラとキングコングと、どちらが強いかしら」
パシフィック製薬が提供しているテレビ番組が不人気な為、多胡部長は何か話題になるような事を欲しがっていた。そんな時にファロ島の「巨大なる魔神」の話を聞きつけ、それを話題作りにしようと考えていた。しかし話題は、氷山から目覚めたゴジラにかっさらわれてしまった。その後巨大なる魔神、キングコングの捕獲に成功し、日本へ輸送することになり、注目を集めることに成功する。そんな中、パシフィック製薬の女性社員が何気なく言った「ゴジラとキングコングと、どちらが強いのかしら」という言葉。それを聞いた多胡部長は、キングコングを宣伝に利用しようと思いつくのだった。
この言葉の通り、後にキングコングとゴジラは激しい戦いになるのである。
現れたゴジラの脅威にさらされているにもかかわらず、呑気な一言である。また、何でも利用できるものは利用しようとする人間の欲望や、醜さが伺える。人間以外の命を軽んじた発言であり、その結果人間たちは、手痛い仕打ちに合う羽目となる。
重沢博士「このまま帰してやるんだ、きっと南の島が恋しいんだよ。そっとしといてやろう」
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目次 - Contents
- 『キングコング対ゴジラ』の概要
- 『キングコング対ゴジラ』のあらすじ・ストーリー
- ゴジラの復活
- 巨大なる魔神「キングコング」の登場
- ゴジラ対キングコング
- ゴジラとキングコングの再戦
- 『キングコング対ゴジラ』の登場人物・キャラクター
- TTVテレビ職員
- 桜井修(さくらいおさむ/演:高島忠夫)
- 古江金三郎(ふるえきんざぶろう/演:藤木悠)
- パシフィック製薬社員
- 多湖部長(たこぶちょう/演:有島一郎)
- 大林(おおばやし/演:堺左千夫)
- 牧岡博士(まきおかはかせ/演:松村達雄)
- パシフィック製薬宣伝部員(演:加藤春哉)
- 計算機係(演:丘照美)
- 計算機係(演:紅美恵子)
- 宣伝部員A(演:千葉一郎)
- チャーター船船長(演:大友伸)
- その他の人々
- 藤田一雄(ふじたかずお/演:佐原健二)
- 重沢博士(しげさわはかせ/演:平田昭彦)
- 桜井ふみ子(さくらいふみこ/演:浜美枝)
- たみ江(演:若林映子)
- 大貫博士(おおぬきはかせ/演:松本染升)
- コンノ(演:大村千吉)
- チキロ(演:平野治男)
- チキロの母(演:根岸明美)
- ファロ島酋長(演:小杉義男)
- ファロ島の祈祷師(演:沢村いき雄)
- 海上自衛隊幹部(演:三島耕)
- 東部方面隊総監(演:田崎潤)
- 東部方面隊情報部長(演:堤康久)
- 東部方面隊情報部長(演:桐野洋雄)
- 第二新盛丸通信係(演:中山豊)
- 警戒の警官(演:古田俊彦)
- 新聞記者(演:草川直也)
- 陸上自衛隊幹部(演:津田光男)
- アパートの住人(演:東郷晴子)
- TV解説者(演:田武謙三)
- 警察幹部(演:熊谷二良)
- 避難の男(演:土屋詩朗)
- 野次馬(演:小川安三、鈴木和夫)
- 新聞記者(演:三井紳平、橘正晃)
- 東部軍施設課長(演:坂本晴哉)
- 急行つがるの乗客(演:峯丘ひろみ)
- シーホーク号船長(演:ダグラス・フェーン)
- 調査団(演:ハロルド・コンウェイ、オスマン・ユセフ)
- 登場怪獣
- ゴジラ
- キングコング
- 大ダコ
- 『キングコング対ゴジラ』の用語
- マーリンM336
- シーホーク号
- 東京製綱の特殊繊維
- 『キングコング対ゴジラ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- パシフィック製薬の女性社員「ゴジラとキングコングと、どちらが強いかしら」
- 重沢博士「このまま帰してやるんだ、きっと南の島が恋しいんだよ。そっとしといてやろう」
- 熱海城破壊シーン
- 『キングコング対ゴジラ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 円谷英二の念願だったタコ映画が実現
- 撮影中本多監督が負傷するなど苦労した本作
- 使用料8000万円のキングコング
- 『キングコング対ゴジラ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):伊福部昭「メインタイトル」