鎬紅葉(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
鎬紅葉(しのぎ くれは)とは『刃牙シリーズ』に登場する医師兼格闘家である。医師としては世界的な名声を手にしており、格闘家としては鍛え上げた完全な肉体と解剖学を究めた的確な攻撃を武器に戦う。東京ドームの地下で最強の戦士を決める場所「地下闘技場」のイベント「2大決戦」のメインで範馬刃牙(地下闘技場チャンピオン)と戦う。「最大トーナメント編」では鎬昂昇(地下闘技場戦士の空手家)との兄弟対決も描かれる。医師としても活躍し重傷を負った戦士の治療にあたる事も多い。
一見掌で叩くだけのようだが、解剖学を極めた鎬紅葉にしかできない必殺技。水枕のような人体につまった各種器官に最も効果的に衝撃を伝えて破壊する。
鎬紅葉の来歴・活躍
鎬紅葉は世界的な名医である。何人もの犠牲者を実験台にして完全なる肉体を手に入れ、解剖学を熟知した効果的な攻撃が可能な戦士だ。地下闘技場で行われる2大決戦のメインイベントとして、範馬刃牙(地下闘技場チャンピオン)の挑戦者に鎬紅葉が選ばれる。紅葉は格闘技者だけが人体破壊のエキスパートとでも言いたげな思い上がりが許せない。科学的な知見を活かしたパーフェクトなトレーニングにより出来上がった肉体で、自分自身の研究成果を格闘技界に問いかける。
鎬紅葉VS範馬勇次郎
地下闘技場2大決戦第1試合で愚地独歩(地下闘技場戦士で空手の達人)と決闘する事になった範馬勇次郎はプロレス道場の選手を圧倒的な強さで一方的に全員倒した後、ホテルに宿泊していた。眠りながらも敵の肉体を破壊している夢を見て微笑む勇次郎は廊下から迫りくる禍々しいオーラを感じ取り覚醒する。ドアを開けようとドアノブを勇次郎が握ると、反対側から鎬紅葉がドアノブを握り開けさせない。驚く勇次郎を紅葉が「範馬勇次郎」と呼びかけ、ドアを殴りつけてデコボコに壊す。勇次郎がドアを吹き飛ばし廊下に出たころには紅葉は非常口より逃走していた。
鎬紅葉VS虎
夜のサーカス団に侵入する紅葉。向かったのは400kgの巨大な虎のいる檻であった。翌日に虎がいなくなって慌てているサーカス団員のところに連絡が入り、神心会本部(愚地独歩が代表を務める空手団体)の前で死骸が発見された。愚地独歩によると頸椎が巧妙にヒネリ壊されたことが死因と推察された。
鎬紅葉VSベイル
トレーニングジムで体を鍛えている鎬紅葉。一流プロレスラーのベイルはパワーリフティングのトータルが1トンを超える唯一の日本人が紅葉であることをしり「こんなオカマ野郎がかよ」と挑発する。ベンチプレスで勝負するようベイルが提案するも「くだらぬ筋肉だ。ただ大きく見せればよいという最もレベルの低い筋肉だ」と紅葉に返される。怒ったベイルは紅葉を攻撃。紅葉も臨戦態勢となり同席した鎬昂昇が止めるが「兄は殺されるところでした」と証言するよう紅葉に言われ、戦いが始まる。ベイルは紅葉に攻撃を仕掛けるが素早く躱し、力強いアッパーを決める。ぐらついたベイルは紅葉を捕まえるが反対に紅葉に投げられ、顔面から地面に叩きつけられ勝負あり。
鎬紅葉VS範馬刃牙
再生のレクチャー(講義)
範馬勇次郎VS愚地独歩の戦いは愚地独歩が心肺停止して決着となった。地下闘技場医師による電気ショックで蘇生を試みるが回復せず。そこに「人間が一基、破壊(こわ)れてしまってるそうですね」と鎬紅葉が現れ、治療を施す事になった。左わき腹に1本の針を刺す事で麻酔は完了。肋骨の下から手を差し込むことで心臓を直接握って動きをコントロールする。独歩の心肺は回復し応急処置が終了。刃牙は独歩の死を目の前にして動揺していた為、紅葉の治療の一部始終を見て「勝てっこない」と戦意を喪失する。地下闘技場の医師にあとの治療は任せると伝え紅葉は控室へ去っていった。
試合開始直前
紅葉は通常よりかなりハードな運動でウォーミングアップを行っていた。一般人の筋肉とは物が違い、並みの運動では心臓が起き上がらないからだ。一方、刃牙は試合直前まで弱気な表情でウォーミングアップどころではない。そこに、刃牙の控室に女性が現れ、鎬紅葉の犠牲者達を紹介される。鎬紅葉の地位・名誉・強さは全て実験台にされた犠牲者達がいるからだと知らされる。刃牙は叫び、一気に力が沸き上がるのであった。
試合開始
最初に鎬紅葉が入場し、パフォーマンスをする。水枕に空気を入れて自慢の肺活量で破り、タイヤ手足でちぎって会場を沸かす。次に入場した刃牙は全く汗をかいていない。心配した本部以蔵(地下闘技場戦士の柔術家)が刃牙の体を触ると体温は十分に上昇した状態であった。試合開始の合図と同時に刃牙が紅葉に殴りかかり、連撃をくらわせて紅葉はダウン。しかし、紅葉に大きなダメージは無く、逆立ちしてから軽やかに立ち上がる。「彼の攻撃力の検査は、全て終了(おわ)った」とまるで筋肉の要塞のようにファイティングポーズを構える。今後は紅葉の連撃で刃牙が押されるが大振りな紅葉の攻撃は刃牙に見切られており、全て急所を外されてダメージは無い。
破壊のレクチャー(講義)
紅葉の解剖学を極めた攻撃「破壊のレクチャー」が始まる。骨折するとギブスが巻けず治療が難しい肩甲骨の裏側にある肋骨を折る攻撃で右腕の機能を奪い、下30度から手首をきかせると内部に響きやすい胃(ストマック)への攻撃で刃牙を嘔吐させる。続けて右肋骨下方向より60度からの肝臓への攻撃と下30度からスピーディーに顎を掌で殴る脳への攻撃で刃牙はダウンした。なんとか立ち上がった刃牙だが、紅葉の必殺技「打震」をくらい耳、鼻、目、口から血が噴き出て倒れる。
剛体術で決着
打震で刃牙をダウンさせた紅葉は範馬勇次郎を挑発する。勇次郎がそれに応じ闘技場に降りてくる。睨みあう二人の後ろには正拳突きの構えをした刃牙が立っていた。
その構えを見て勇次郎は刃牙の勝利を確信し、紅葉に「敗けるぜオメェ、しかも一撃でな」と告げて引き下がる。刃牙の最後の一撃が始まると、紅葉は水月(ストマック)が狙いだとみて腹筋のガードをしっかり固めて備える。刃牙の剛体術(インパクトの瞬間に体の各関節を極限まで硬直させる極めて難しい技)は紅葉の腹筋を突き抜け胃を破り、刃牙の勝利に終わった。
試合後
紅葉は刃牙の剛体術によって胃が破られ、吐血しながらのたうち回っていた。刃牙は鎬紅葉の犠牲者達を集め、紅葉が苦しむ姿を「たっぷり観ていったらいいじゃない」と伝えた。紅葉に同席していた鎬昂昇は怒りをあらわにする。その時、医師は紅葉に輸血が必要で同じ血液型の人間を探していた。犠牲者の若い娘康子が名乗り出て「今度は、今度こそ、わたしたちを役立ててください」と紅葉に声をかけるのであった。刃牙は康子に「よく言ったッ。エラいぞ」とウインクするのであった。
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J・ゲバル/純・ゲバル(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
J・ゲバル/純・ゲバル(じゅん・ゲバル)とは、『刃牙シリーズ』の第3部作目、『範馬刃牙』に登場する個性溢れる強者の1人で、アメリカ合衆国のアリゾナ刑務所に収容された囚人。ミスター2(セカン)と呼ばれる。2というのは実力ナンバー2という意味ではなく、2代目という意味である。初代はビスケット・オリバで、世代交代のための対決が行われる。オリバとの対決の前にも、総合格闘家やマウスとの対決でその強さが描かれており、強さだけでなく端正なルックスとユーモアのある口調からファンも多い。
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スペック(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
スペックとは、『刃牙』シリーズの第2作『バキ』に登場する最凶死刑囚の1人。だまし打ちや武器使用を平気で行う卑劣さに加え、5分間の無呼吸運動も可能な強者。脱獄能力が高く、日本上陸後は警視庁をホテル代わりにする。作中では敗れ去りたいという願いを叶えるために最凶死刑囚VS地下闘技場戦士に参戦。範馬刃牙(本作主人公。地下闘技場覇者)、花山薫(やくざの組長。地下闘技場戦士)と戦い、数々の脱獄シーンも描かれる。花山との死闘の末敗れると願いが叶うことで一気に老化し、実年齢が97歳だった事が判明する。
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目次 - Contents
- 鎬紅葉の概要
- 鎬紅葉のプロフィール・人物像
- 鎬紅葉の能力
- 「舞い」と呼ばれる手術
- 完全なる肉体
- 人体工学に精通した格闘
- 鎬紅葉の必殺技
- 再生のレクチャー(講義)
- 破壊のレクチャー(講義)
- 打震
- 鎬紅葉の来歴・活躍
- 鎬紅葉VS範馬勇次郎
- 鎬紅葉VS虎
- 鎬紅葉VSベイル
- 鎬紅葉VS範馬刃牙
- 再生のレクチャー(講義)
- 試合開始直前
- 試合開始
- 破壊のレクチャー(講義)
- 剛体術で決着
- 試合後
- 鎬紅葉VS鎬昂昇
- 試合前
- 試合開始
- 紐切り
- 紅葉の手術成功
- 決着
- 鎬紅葉VSジャック・ハンマー
- 医師として活躍
- 鎬紅葉の関連人物・キャラクター
- 範馬刃牙(はんま ばき)
- 範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)
- 徳川光成(とくがわ みつなり)
- 鎬昂昇(しのぎ こうしょう)
- 愚地独歩(おろち どっぽ)
- ジャック・ハンマー(ジャック範馬)
- ベイル
- 康子(やすこ)
- 鎬紅葉の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「人間(ヒト)が一基、破壊(こわ)れてしまってるそうですね」
- かつて実験台にした少女に救われる紅葉
- 「偉大なる弟よ、あとは頼んだ」
- 鎬紅葉の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 鎬紅葉が起こした悪事
- 戦うのは『グラップラー刃牙』まで
- スピンオフにも登場