エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜(A15)のネタバレ解説・考察まとめ

『エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜(A15)』とはガスト(後のコーエーテクモゲームス)開発の、錬金術をテーマにしたRPGである『アトリエシリーズ』作品の第15作目にして『黄昏シリーズ』の第2部作目にあたるPlayStation 3用ソフトである。今作の主人公は「エスカ」という少女と「ロジー」という青年の2人の錬金術士で、選んだ主人公によって視点が異なるストーリーが描かれる。

カトラ・ラーチカ(Katla Larchica)

CV:うのちひろ
12歳、身長145cm、O型。職業は雑貨屋の店番。DLC購入によりパーティー編入可能な一人である。両親が雑貨を営んでいたが大手との競争に負けてしまい、お店を潰してしまったことで彼女が再興を企んで露店を始めたという。コルセイト市街地で露店を開いているが自分で売り物にしている物の価値を理解しておらず、がれきや紙くずを売り物として陳列していたり、希少品も破格の安さで売ったりしてしまうことも頻繁にある。さらに作中で売り物を客が必要としているとわかると法外な値段で売りつけようとしていた。なお、次作の『シャリーのアトリエ』にも登場している。

武器はマジックハンドが仕込まれたステッキで、スキル使用時はカバンの中からアイテムを取り出している。必殺技の「ラストバザール」はカバンから大量の打ち上げ花火を取り出して爆撃を行い、とどめ時は大筒に敵を突っ込んで空に打ち上げる演出に変化する。

ソール・グラマン(Solle Grumman)

CV:松原大典

20歳、身長172cm、A型。コルセイト支部の経理担当で、予算の無駄遣いをとことん削減しようとする厳しい人物である。さらに淡々とした態度で毒を吐くため、エスカからは苦手意識を持たれている。アウィンとは同期であり、考え方は正反対ながらもお互いに仲がいい様子。またコルセイト支部長のコルランドの息子でもあるが、コルランドから厳しい教育を受けていたことから彼に対して恐怖心やコンプレックスを持つ。甘い物が大好きでお菓子作りを趣味にしており、ソールが作ったお菓子は支給班のホムンクルスたちの給料にもなっている。次作の『シャリーのアトリエ』にも登場する人物の一人。

マリオン・クィン(Marion Quin)

CV:植田佳奈
26歳、身長150cm、A型。リンカ同様に前作の『アーシャのアトリエ』から続投された人物である。開発班の班長を務めるが中央から左遷されてきた。理不尽な命令を受けているため常に文句を言っているが、下された命令はしっかりこなしている様子である。どれだけ書類作成しても全くさばけず、開発班定例会議が息抜きだというほど忙しいという。昔からの仲であるリンカもスレイアも彼女のことを「弱点がわからない」「仕事はそつなくこなす」と評す。しかし20代後半に差し掛かったことで加齢や結婚に対しての焦りも感じている様子である。

コルランド・グラマン(Colland Grumman)

真ん中の人物がコルランド・グラマン

47歳、身長184cm、A型。コルセイト支部の支部長を務めている。自分にも他人にも厳しい反面、人望は厚い。ソールの父親でもあり、昔からソールに対して厳しく接してきたことからソールからは怖がられ、妻とは喧嘩をしたことで後悔しているという。そのため、ソールに歩み寄る努力をして関係修復に努めている。エスカの実家であるメーリエ家とは縁があり、クローネが中央の研究対象にならないよう密かにかばっている。

デューク・ベリエル(Duke Beriel)

右の人物がデューク・べリエル

CV:小山剛志

47歳、身長181cm、B型。酒場「竜の拳」のマスターであり、かつてはコルセイト支部の討伐班に所属していたが、竜の討伐任務の際に事故に遭ったことから酒場を営むようになった。コルランドとは討伐班で一緒に仕事をしていたことから今でもよくつるんでいる。酒場の店主としての悩みは男性客しか店に来ない事。

ニオ・アルトゥール(Nio Altugle)

CV:伊瀬茉莉也

15歳、身長154cm、A型。異国からコルセイトにやってきた薬士で、現在はエスカの家に農園の手伝いとして滞在している。エスカとは同い年であるが落ち着いた雰囲気があり、エスカからは大人っぽく見られているためニオ「さん」と呼ばれる。前作『アーシャのアトリエ』における主人公のアーシャの妹であり、同作で遺跡にまつわる事件に巻き込まれた。このことによりジェオシスに囚われたフラメウとの通信能力を体得し、本作の終盤のキーパーソンとして活躍している。

DLCを購入すると開発班に協力するが、偽名である「ニオ・パナトゥール」を名乗る。偽名のパナトゥールは彼女の飼牛であるパナと本名のアルトゥールを混ぜた名前である。
武器は調理器具で、薬士らしく回復技が豊富。必殺技は「お姉ちゃんの贈り物」であり、彼女の姉のアーシャからもらったと思われるアイテムを敵に投げつけている。

クローネ(Clone)

CV:山村響

年齢不明、身長164cm、血液型不明。昔からコルセイトのリンゴ園を管理しているオートマタ(錬金術でできた機械人形)で、エスカの実家であるメーリエ家とは縁が深い。そのため、エスカの母親が亡くなってしまった後はエスカの母親代わりとなっている。オートマタだが前時代から人間と関わり続けてきたことで感情表現が豊かになった。フラメウの親友であり、未踏遺跡やフラメウのことを知る数少ない人物ながらもそれらに関することは話したがらない。オートマタの存在例はまれであり、ロジーも初対面のときに驚いていた。本来は中央に接収されてもおかしくないが、コルランドが根回しして彼女を守っている。

ハリー・オルソン(Harry Olson)

CV: 真殿光昭

40歳、身長175cm、O型。初登場は『アーシャのアトリエ』であり、ウィルベルと同様に『黄昏シリーズ』皆勤者の一人。とある場所で巨大商会のオーナーを務める豪商であり、世界各地を回って遺跡を巡る冒険家でもある。マリオンとも知り合いであることからコルセイト支部の協力者となった。変人だが面倒見が良く、カトラの生活を助けたりソールからは「先生」と呼ばれたりしている。

oshimoon8
oshimoon8
@oshimoon8

Related Articles関連記事

エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜(A2)のネタバレ解説・考察まとめ

エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜(A2)のネタバレ解説・考察まとめ

『エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜(A2)』とはガストから発売されたPlayStation用RPGゲームで『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』の続編である。 伝染病にかかって生死の境を彷徨っていた少女エルフィールを救ったのは、錬金術士としてして旅に出ていたマルローネという女性だった。 一命を取り留めたエルフィールはマルローネに憧れ、自分も錬金術士を目指す為にザールブルグにある錬金術の名門アカデミーの門を叩く。

Read Article

リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜(A3)のネタバレ解説・考察まとめ

リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜(A3)のネタバレ解説・考察まとめ

『リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜』とはガストから発売されたPlayStation2用RPGゲームでアトリエシリーズの第3作目。第1作目『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』より前の時代が舞台。 エル・バドールという大陸から錬金術を広める為にザールブルグにやってきた主人公リリーと仲間達。 毎年城で開かれる「展覧会」に錬金術で作ったアイテムを出品し評価と資金を得ながらアカデミーの完成を目指す。

Read Article

アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜(A14)のネタバレ解説・考察まとめ

アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜(A14)のネタバレ解説・考察まとめ

『アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜(A14)』とは、ガスト(現・コーエーテクモゲームス)により開発されたPlayStation 3用ソフトであり、錬金術をテーマにしたRPGであるアトリエシリーズ作品の第14作目となる。従来のシリーズ同様に明るさのある作風がベースとなるが、物語の舞台はかつて栄華を極めた錬金術が廃れてしまった黄昏の時代。滅びゆく世界の中で薬師の少女アーシャは錬金術を習得し、行方不明になった妹を探し出す物語を描く。

Read Article

トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜(A12)のネタバレ解説・考察まとめ

トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜(A12)のネタバレ解説・考察まとめ

『トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜(A12)』とはガストから発売されたPlayStation3用RPGゲームで『ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜』の続編である。 アーランド共和国にあるアランヤ村という小さな漁村にロロナの弟子である少女トトリが住んでいた。トトリは幼い頃に冒険に出たまま行方不明となっている母の足取りを追う為、冒険者になることを決意する。 母との再会を夢見てトトリの冒険が始まる。

Read Article

マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜(A1)のネタバレ解説・考察まとめ

マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜(A1)のネタバレ解説・考察まとめ

『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜(A1)』とはガストから発売されたPlayStation用RPGゲーム。 後にイベントやエンディングが追加されたセガサターン版を始め、様々な機種に移植がされた。 錬金術士になることを目指してアカデミーで勉強していた主人公マルローネだったが、成績が悪く卒業できない状態だった。そこでアカデミーは「町で錬金術の店を経営し、高レベルのアイテムを作って提出する」という卒業試験を出す。 マルローネは店を経営しながら、5年間の卒業試験に挑むことになる。

Read Article

ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜(A11)のネタバレ解説・考察まとめ

ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜(A11)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜』とはガストから発売されたPlayStation3用RPGゲームでアトリエシリーズの第11作目。 後にリメイク作品が作られたり、続編とセットになったDX版が発売された。 アーランド王国の一角にある錬金術のアトリエにロロナという少女が師匠と2人で住んでいた。ある日、城から騎士がやってきて「城から出される課題を3年間達成し続けなければアトリエを取り壊す」と告げられる。ロロナは新米錬金術士としてアトリエの店主となり工房を守る為3年間の課題に立ち向かう。

Read Article

シャリーのアトリエ 〜黄昏の海の錬金術士〜(A16)のネタバレ解説・考察まとめ

シャリーのアトリエ 〜黄昏の海の錬金術士〜(A16)のネタバレ解説・考察まとめ

『シャリーのアトリエ 〜黄昏の海の錬金術士〜(A16)』とはガスト開発の、錬金術をテーマにしたRPG『アトリエシリーズ』の作品の第16作目である。ガストは後のコーエーテクモゲームスだ。 また『黄昏シリーズ』の第3作目にあたり、完結編でもある。2014年にPlayStation 3用ソフトとして発売された。本作の主人公は「シャリステラ」と「シャルロッテ」の2人のシャリーであり、前作の『エスカとロジーのアトリエ』同様に視点が異なるストーリーが展開される。

Read Article

ユーディーのアトリエ 〜グラムナートの錬金術士〜(A4)のネタバレ解説・考察まとめ

ユーディーのアトリエ 〜グラムナートの錬金術士〜(A4)のネタバレ解説・考察まとめ

2002年にガストより発売されたPlayStation 2用ソフト。『アトリエシリーズ』の4作目になる。 前作「リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜」から後の時間軸になっており、『ザールブルグシリーズ』との繋がりがいくつか見られる。 後の2010年に新しい要素が追加されたリメイク作品が発売される。 錬金術の失敗で未来へと飛んだユーディーは元の世界に戻るため、グラムナートを奔走する。

Read Article

ヴィオラートのアトリエ 〜グラムナートの錬金術士2〜(A5)のネタバレ解説・考察まとめ

ヴィオラートのアトリエ 〜グラムナートの錬金術士2〜(A5)のネタバレ解説・考察まとめ

2003年6月26日に株式会社ガストより発売されたPlayStation 2用ソフト。 株式会社ガストが誇る、錬金術を駆使し成長をしていくRPG『アトリエシリーズ』の外伝を除いた5作目。 前作【ユーディーのアトリエ 〜グラムナートの錬金術士〜】から約25年後の世界である『グラムナート』を舞台とした作品になる。 両親に認められるためヴィオラートによる、錬金術を使用した村おこしが幕を上げる。

Read Article

メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜(A13)のネタバレ解説・考察まとめ

メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜(A13)のネタバレ解説・考察まとめ

『メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜(A13)』とはガストから発売されたPlayStation3用RPGゲームで『トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜』の続編である。 辺境の小国アールズの姫メルルは、アーランド共和国から派遣された錬金術士の少女トトリに弟子入りする。親の反対を押し切り、錬金術を学んで王国の国益向上と開拓事業に奮闘するメルル。 アーランド共和国と完全合併する5年後までに、アールズを大きく成長させていく物語である。

Read Article

BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣(ブルーリフレクション)のネタバレ解説・考察まとめ

BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣(ブルーリフレクション)のネタバレ解説・考察まとめ

『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』とは、コーエーテクモゲームスの系列会社であるガストブランドが開発したヒロイック・ロールプレイングゲームで、『フィリスのアトリエ』『よるのないくに2』に続く「ガスト美少女まつり」の第3弾ゲームタイトルとして発表された。現代日本を舞台にしており、現実世界と、人間の心や感情によってつくられた異世界「コモン」を舞台に15人の少女たちの友情と戦いが主なストーリーとして描かれている。

Read Article

アトリエシリーズ主人公の徹底解説まとめ

アトリエシリーズ主人公の徹底解説まとめ

「アトリエシリーズ」とは、「錬金術」を題材としたRPGゲームである。発売元はコーエーテクモゲームスのガスト(旧・株式会社ガスト)。ほとんどの作品名の中に「アトリエ」という言葉が入ることから「アトリエシリーズ」と呼ばれている。主人公の多くが少女であり、作品名である「○○のアトリエ」の○○の部分に名前が入ることが多い。

Read Article

歴代アトリエシリーズまとめ

歴代アトリエシリーズまとめ

ガスト(現在はコーエーテクモ)より発売されているやりこみ系調合RPGのアトリエシリーズ。 アトリエシリーズは2、3作品ごとに世界観などが違い、それぞれ特徴も違います。 その違いをそれぞれまとめてみました。 今やシリーズ全体では20を超え、どれから始めたらいいのかわからないという人も。 そういう人の参考にもどうぞ。

Read Article

アトリエシリーズの攻略サイトまとめ

アトリエシリーズの攻略サイトまとめ

『アトリエシリーズ』では「錬金術」をテーマに様々な物語が紡がれる。『アトリエシリーズ』の中でもシステム、作風などの違いからさらにいくつかのシリーズに細分化されていて、とっつきにくく感じる人も多いが、基本的にシリーズ同士にストーリーの関連性はないため、どの作品からプレイしても問題ないようになっている。 ここでは『アトリエシリーズ』の各作品の攻略サイトをまとめた。

Read Article

岸田メルが描くアトリエシリーズのイラストまとめ【ロロナ・トトリ・メルルのアトリエ】

岸田メルが描くアトリエシリーズのイラストまとめ【ロロナ・トトリ・メルルのアトリエ】

ゲーム『アトリエシリーズ』の中の、アーランドシリーズと呼ばれる『ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜』『トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜』『メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜』の3作品ではキャラクターデザインをイラストレーターの岸田メルが担当している。ここでは岸田メルが描く、『アトリエシリーズ』のイラストをまとめた。

Read Article

《速報》「ソフィーのアトリエ」は全く新しいアトリエシリーズだった件

《速報》「ソフィーのアトリエ」は全く新しいアトリエシリーズだった件

発売延期等があったコーエー・テクモ様の大人気ソフト「ソフィーのアトリエ」が発売されて間もないですが、その内容は過去のアトリエシリーズとは大きく異なる新シリーズでした!従来の錬金術やワールドマップの採取等のアトリエならではの要素は引き継ぎつつも、よりアトリエシリーズを楽しめるように正統進化していたのです。今回はそのポイントを、ポイントとともにまとめてみました。(ネタバレ有り)

Read Article

①「メルルのアトリエPLUS」のかわら版(新聞)は見ているだけで面白いまとめ

①「メルルのアトリエPLUS」のかわら版(新聞)は見ているだけで面白いまとめ

「メルルのアトリエPLUS〜アーランドの錬金術師3〜」では、フアナさんが作ってくれるかわら版(新聞)というものがあります。かわら版は主に、主人公ヒロインであるメルルの活動記録に、コネタやコラムなどを加えたいわゆる新聞のようなものですが、その内容は見ているだけでも非常に面白いものなのです。今回はそんな、かわら版をまとめてみました。(画像は全てうp主の自撮りです)

Read Article

②「メルルのアトリエPLUS」のかわら版(新聞)は見ているだけで面白いまとめ

②「メルルのアトリエPLUS」のかわら版(新聞)は見ているだけで面白いまとめ

「メルルのアトリエPLUS」のかわら版(新聞)①の続きです。記事や4コマ、下のコラムに至るまで、いろいろ気になるところがありますね。今回もめちゃくちゃ面白い内容が盛りだくさんです(笑)。どんな風にかわら版が作成されるか気になった方は、ぜひ本編をプレイしてみてくださいね(PS3、PSVITA)。(画像はうp主の自撮りです)

Read Article

目次 - Contents